宇和島市議会 > 2020-06-17 >
06月17日-02号

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  1. 宇和島市議会 2020-06-17
    06月17日-02号


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    令和 2年  6月 定例会令和2年6月宇和島市議会定例会議事日程第2号令和2年6月17日(水)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(23名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員(1名)16番    岩城泰基君-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     田邑高浩君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君農業復興統括官    古澤武志君建設部長       山田芳人君教育部長       片山治彦君水道局長       居村研二君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       森田孝嗣君財政課長       中川耕治君危機管理課長     山下真嗣君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         古谷輝生君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主事         細川大地君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(福島朗伯君) ただいまの出席議員は23名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の会議録署名人に、山瀬忠弘君、川口晴代君を指名いたします。 それでは、これより一般質問に入ります。 質問は、お手元に配付の発言順位表により順次発言を許します。 なお、発言時間は一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含めて、1人1時間以内といたします。 この際申し上げます。議員の皆さんは、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し、答弁を求める者の指名を願います。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されることを求めます。 まず、川口晴代君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 会派みらいの川口晴代でございます。 今回は、中国武漢から発生しましたコロナウイルスが世界を震撼させ、15日現在で、日本も1万7,382人が感染し、924人が亡くなられました。回復された方は1万5,580人です。 2人の芸能人の方がお亡くなりになり、このコロナウイルス感染症が身近なものとなり恐怖を感じました。お亡くなりになられた方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。 宇和島市におきましては、岡原市長を筆頭に、行政の方々の熱心な話合いのもと、対策、対応していただいたおかげで、宇和島市にはコロナウイルス感染症が発生しておりません。心より感謝申し上げます。 質問は一問一答で行いますので、理事者の分かりやすい答弁をお願いいたします。 それでは、質問に入ります。 新型コロナウイルス感染症対応について質問させていただきます。 新型コロナウイルス感染症において、内閣府で地方創生臨時交付金の活用事例22番に、社会生活維持関連事業者換気システム設置応援事業で公共施設、社会生活に必要な経費の一部支援、安心できる居場所を提供したいという目的で、換気システム設置応援事業があります。 今回、新型コロナウイルス感染症の流行のため、全世界に新型ウイルスが広がり、我が国も15日現在で、1万7,382人の方が感染し、924人の方が死亡しました。 愛媛県におきましても、松山市を中心に82人の人が感染し、小・中・高と休校に追い込まれました。コロナウイルス対策で一番重要なことは、空気の循環と殺菌が一番大切だと思いますが、タブレットを見てください。 タブレットの中に、この写真を入れております。オゾン脱臭器といいます。 オゾン脱臭器の根拠について説明します。 財団法人北里環境科学センターによりますと、大腸菌殺菌効果試験、黄色ブドウ球菌殺菌効果試験ノロウイルス殺菌効果試験人型結核菌殺菌効果試験、国立病院などでMRSAの実測試験もしております。ダニ退避効果試験もされております。 オゾン導入事例として、全国で、消防署、東京消防庁以下240か所に出ております。歯科医院、日本歯科大学以下650か所、病院、東京大学医学部附属病院大阪大学ウイルス研究所ほか2,000か所に入っております。保育園、幼稚園、学校、教育施設、400か所に入れております。 平成30年に、岡山県赤磐市の市立幼稚園に10台、令和元年に再度赤磐市の市立幼稚園に10台入りました。今回、赤磐市役所教育委員会から要望が再度あり、市内全小・中学校に200台を設置されました。赤磐市のひかり幼稚園と山陽幼稚園の園長先生にお電話を入れて、再確認をしました。実際、お話を聞いてみますと、消臭、給食室の魚の臭いが消え、トイレの臭いも消えたということです。そして、インフルエンザ蔓延にならずに、園長先生方は安心してお仕事ができているということをお聞きしました。 愛媛県におきましても、2018年に西日本豪雨の被災地を支援しようと、大洲、西予、宇和島市の避難所にオゾン脱臭器を7月から無償で貸付けしておりました。県には29台を寄付し、県立病院、県立子ども療育センターなどで活用されているということです。 西日本豪雨の際、宇和島でも使用されていましたが、御存じでしょうか。山下危機管理課長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 オゾン脱臭器の貸与があったことにつきましては承知をいたしております。議員御説明ありましたとおり、平成30年7月豪雨災害では8台のオゾン脱臭器が県を経由して貸与されまして、吉田公民館などの避難所で活用させていただいた後、返却をいたしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 宇和島市におきましても、子供たちの健康と安全、命を守るために、また、職員の方々が安心して仕事ができるようにするため、環境を整備することはとても大切だと思います。 例えば、保育園、幼稚園、小学校、中学校などに、換気対策として避難所に脱臭器の設置を考えてみてはいかがでしょうか。市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 オゾン脱臭器等を活用いたしましたこういった取組につきましては、まずはその効果というものを見極める必要があろうかと思います。 また、災害時には小・中学校等々は避難場所になり得ることはもちろんでございますので、平時からの施設の環境であるとか、また、利用者の状況に応じまして、必要性の可否について検討していきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 今、政府内で学校の9月入学制の議論が高まっていましたけれども、教育現場が混乱しないように進めていかないといけないと思いましたが、来年度は4月入学で固まったようです。 しかし、将来、9月入学については、何年先かは分かりませんが、必ず議論をする時期が来ると思います。9月入学への変更について、どうお考えでしょうか。 岡原市長、教育長、お二人のお答えをお願いします。まず、岡原市長にお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今回の、長期的な休業を余儀なくされた子供たちに対しまして、学力をしっかり維持していこうというのが、今回の9月入学という1つのアイデアだろうと、そのように考えている次第でございます。 そのアイデア自体は大変、ひとつそういう考え方もあるのかということは思えるところでございますけれども、これを実行いたしますと、あまりにも社会全体に影響が大きいことを皆さんもお感じかと思いますが、私もそのとおり感じておりまして、これらを短期的に判断し、実行することは大変難しい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 9月入学については、欧米に多いというふうに聞いておりますし、海外からの留学もしやすくなるというようなメリットもあるというふうには感じております。 一方、過去、文科省でも幾度となく9月入学について検討がされたというふうに聞いておりますが、諸々の課題も大きくて、そのたびに見送られてきたという経緯もあるようでございます。 市立の小・中学校を預かる教育委員会といたしましては、学校での影響がどの程度あるのかということも見極めながら、対応していきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 子ども食堂の運営状況について質問させていただきます。 全国で子ども食堂が誕生し始めた4年前、福島議長がこの問題をいち早く取り上げ、議会でも質問されておられます。 そこで、現在、宇和島市における子ども食堂の運営についてお尋ねいたします。 1、今、宇和島市では何箇所子ども食堂が開かれているか。その運営状況は。 2、1か月における回数。 3、利用者の人数。 4、子ども、高齢者の割合。 5、料金の設定。 6、利用者の声。 伊手保健福祉部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 子ども食堂につきましては、子どもの居場所づくりにとどまらず、子供と高齢者等の多世代交流も目的としまして、市内で12団体が13か所開設されていることを把握しております。 活動の状況としましては、各団体、毎月1回程度の開催頻度となっておりまして、利用人数は、1団体1回当たり20人から100人程度、子供の割合につきましては6割程度、高齢者につきましては1割から2割程度。 料金につきましては、無料、もしくは100円といった低額な設定となっております。 利用者の方からは、ありがたいとの感謝でありますとか、運営支援の立場として参加されている高齢者の方からは、生きがいになっているとの声が寄せられております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 3月からのコロナウイルス対策期間の運営状況を詳しくお聞かせください。 伊手保健福祉部長、お願いいたします。 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 新型コロナウイルス感染症への対策としまして、残念ながら3月から全ての団体が運営を休止されておりました。 なお、再開に関しましては、6月13日の土曜日に開催した団体からというふうになっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 子ども食堂への宇和島市の支援について、運営の中心的役割を担うスタッフなどはボランティアだと思います。どのような人たちが関わっているのでしょうか。食事の材料費などの宇和島市の支援についてお聞かせください。 伊手保健福祉部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 子ども食堂におきましては、地域住民でありますとか、民生児童委員、中学生、高校生などが運営に関わられております。市の支援につきましては、食事の材料費の直接の支援はございませんが、市独自で、平成31年度から子ども食堂等を開設及び運営しようとする団体に対しまして補助制度を創設しております。補助の内容としましては、新規開設及び運営に要する経費を対象としまして、補助率2分の1で補助金を交付することとしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) フードバンク南予の子ども食堂への連携、支援はどうなっていますか。質問させていただきます。 生活困窮者に対する支援体制や、子ども食堂、その連携を強化しようとする目的のもと、愛媛フードバンク愛顔は、栄町のデイサービス心音にフードバンク事業の事務所を開設されております。また、うわじまグランマもフードバンクとつながり、ともに連携して動いているようです。 食品事業者などに呼びかけ、また市内の企業の方々にも寄付を募り、また、県外からも協力を得ています。寄付された食料を子ども食堂などで有効活用していきたいと述べられている事業所ですが、開所以来、子ども食堂に対してどのような支援、連携があったのでしょうか。 伊手保健福祉部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) フードバンクから市内の子ども食堂に対しましては、今年の3月までということになりますけれども、食材について数回御提供いただいたというふうに聞いております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 子供の状況とシステムについて、子ども食堂に来られる子供の状況を把握し、問題を抱える子供たちの支援システムはどのようになっているのでしょうか。今までの対応と件数、伊手保健福祉部長、お願いいたします。 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 子ども食堂におかれましては、利用者の中に問題を抱えていることが懸念される児童を確認された場合におきまして、教育でありますとか、福祉などの関係機関に情報提供いただくことになっております。情報提供を受けた関係機関におきましては、状況確認の上、必要に応じて支援策を講じることとなります。 なお、提供いただいた情報によりまして、新たに支援を講じた事例としましては、現在までには発生はしておりません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 学習支援がある中で、子供たちに必要な課題が見えてくると思いますが、広島県、山口県の事例として、子ども食堂と土曜塾を連携して活動している事例がありますが、子ども食堂と土曜塾の連携を考えたことはありませんか。 伊手保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 土曜塾の参加児童を対象としまして、子ども食堂に食事を提供していただいている事例は、現在のところ1件ございます。こういった取組に関しましては、連携の必要性を含めまして、今後の研究課題というふうに認識しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 1日も早く貧困の家庭がなくなる支援が要らない宇和島市になってもらいたいと願います。 次に移ります。 多文化の共生のまちづくりについて。 近年、日本に住む外国人の数は増加しており、現在、宇和島市にも445人の外国人が住んでおります。今後、さらにグローバル化が進み、在留外国人の増加が見込まれる中で、外国人にとっても日本人にとっても住みやすい町にするためにはどうすればよいのか。 そこで、外国人との共生社会に向かう体制づくりや、地域、日本語教室の展開を図るはじめの一歩として、外国人との共生社会に踏み出す宇和島というタイトルで、2019年12月8日、2020年1月12日、日本語を使った外国人との交流、2020年2月9日、外国人市民の声を聴こうとの勉強会がありました。私もそこに参加をいたしました。山本市議もブータンの方々と一緒に参加をされていました。 勉強会で問題になったことは、5つの壁でした。言葉の壁、制度の壁、心の壁、経験の壁、文化の壁。 そこでお尋ねいたします。外国人のホームページに、易しい日本語で書いてあるのが見受けられます。災害時や新型コロナウイルスなどの情報をどのように外国人に周知されているのでしょうか。 山下危機管理課長、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 ハザードマップなどの災害リスクや防災情報などにつきましては、外国語翻訳サービス機能を活用した市のホームページであったり、スマートフォンアプリの伊達なうわじま安心ナビの防災モードが多言語化に対応しておりますので、それによって津波浸水想定区域であったり、土砂災害、洪水浸水想定等の災害リスクであったり、避難所の情報を掲載して周知を図っております。 防災情報の伝達方法につきましては、防災ラジオや屋外放送による音声によるものと、安心・安全情報メール、スマートフォンアプリ伊達なうわじま安心・安全ナビ、テレビプッシュシステム、ファクス、ホームページ、フェイスブックなどのSNSで文字情報によりお伝えしておりますが、いずれも日本語のみの情報配信となっております。 また、放送するときの伝達文につきましては、国のガイドラインに基づいて作成しております、宇和島市避難勧告等の判断伝達マニュアルを基本といたしまして、情報をお伝えする際には、気象概況など松山地方気象台からの最新情報を加えて発信しております。 なお、今年の6月からはフェイスブックのグループ機能を使いまして、宇和島市国際交流ネットワークの運用を開始しております。外国人へ周知すべき情報を易しい日本語で発信しており、避難勧告等の防災情報についても発信することといたしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 今、山下危機管理課長がおっしゃられました易しい日本語と言われましたね。今回、私も勉強の際、易しい行動につながる言葉を使うようにという事例でした。外国人の方々、445人おられます。そういう方々に丁寧な行動に直結できる簡単な言葉でお示ししていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 次の質問に入ります。 外国の方々に対して、困り事の相談や生活を支えるための窓口はどこにあるのでしょうか。 楠産業経済部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 現在、宇和島市におきましては、在住外国人の方を対象とした生活支援や相談の専門の窓口は設置をしておりません。 内容に応じまして、所管する各課の窓口において、一般市民の方と同様の対応をしているところでございます。 なお、愛媛県国際交流センターでは、県内にお住まいの外国人の生活を支援するため、外国人生活相談員を配置し、生活の中でのお困り事などについて、電話と来所での無料相談を行っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 私は石応に住んでおります。大福浦に水産会社があります。そこに外国人の男性、女性の方が技能実習で見えています。ときには集まって、焼き肉などを食べている姿が見受けられます。 この外国人の方々が、地域の方々と触れ合ったり、地域の文化や日本の文化に触れ合う機会があるのか、常に気になります。日本に来てよかった、宇和島市に来てよかったと思えているのかなと思いながら、その外国人の方々を見ています。 そこで質問です。外国人の方々が地域の方々と触れ合ったり、地域や日本の文化に触れる機会はあるのでしょうか。宇和島市としてどのように考えているのでしょうか。 楠産業経済部長、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 外国人技能実習生の受入れ事業所では、日本での生活に関する教室を開催したり、また、民間団体の吉田町国際交流協会におきましては、茶道や陶芸、料理教室などを実施されておりまして、日本文化に触れたり、住民との交流が図られているところでございます。 しかしながら、それらはあくまで限定的でございまして、多くの外国人の方は住民と交流する機会が少ないことから、地域で相談相手もいなく、孤立しがちであるということを認識しております。 本市におきましては、技能実習資格によります在留者が増加している現状を踏まえまして、外国人と地域住民との交流の機会や良好な関係構築の仕組みづくりを支援することが今後の課題であると認識をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 丁寧に対応するために、商工観光課とは別に専属の課、または係を作って対応すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 当市におきましては、先ほどから産業経済部長が答弁申し上げているとおり、商工観光課が国際交流業務というものを担当しているところでございます。ただ、その中身を申し上げますと、先ほども答弁差し上げた日本語教室を一部取りかかったところでございまして、まだその内容等、また組織についても十分でないことは、私も認識しているところでございます。 人口減少社会の中で、これからまさに外国から外国の方々のお力添えを得ながら、この日本というもの、やはり大変厳しい状況になっておりますので、今後、これら必要に応じてしっかり検討していかなければならない課題だと認識しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 多文化共生のまちづくりは、市民、行政、外国人の方々との共有の場が必要だと思いますが、楠産業経済部長のお考えをお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 本市といたしましては、今ほど市長のお言葉にあったように、昨年度から文化庁の事業を活用し、地域日本語教室の開設に向けて、日本語教育スタートアッププログラムに取り組んでいるところでございまして、今年度は日本語教育プログラムの作成や、日本語教室の施行に取り組むこととしております。 この地域日本語教室は、日常の生活に生かすことのできる日本語を学ぶことで住民トラブルを防いだり、技能実習生と受入れ事業者との関係を良好に保つことなどの役割を担うだけでなく、在住外国人間や地域住民との交流できるコミュニティーの場となり、お互いが交流を通してコミュニケーションを図りながら相互理解を深めるとともに、生活支援につながることを期待しているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 市長のお考えをお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほどもお話し差し上げたとおり、これから外国労働者というものがどんどん増加をしていくものだと、そのように考えております。 現在、日本におきましては、この共生社会をどのように構築していくかという動きというものもあること認識しておりますし、それぞれの文化というものを認め合い、そして、ともに同じ地域で暮らしていくこの社会づくりというものが注目をされていることも承知をしております。 今後、この宇和島におきましても、そういった外国労働者の方々がますます増えていくことだと認識しておりますので、そういった共生社会を築いていくように努力をしていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) 次に、矢ヶ浜・戸島間海底送水管破損事故の原因について質問をさせていただきます。 昨年の6月6日、矢ヶ浜沖400メートルの地点で海底送水管が破断、約2週間余り、6月19日の給水再開まで、嘉島、戸島、日振島の島民の皆さんに大変な御迷惑をおかけした事は、まだ記憶に新しいところであります。 そして、今年の3月15日、水道局よりその後の潜水調査なども含めて、管破断の原因について発表がなされました。 それによりますと、水中ロボットカメラ調査を含め、複数回の潜水調査を行ったが、原因特定につながるような痕跡などは確認されなかった。水道局としては、海流以外の外的な力が管に加わった事による破損との見解を持っているが、その裏付けとなる決定的な証拠に欠け、事故原因は特定できないと結論づけた報告がなされました。 そこで、海流以外の外的な力による破損とはどのようなものが考えられますか。 水道局長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) お答えいたします。 議員御発言のとおり、水道局では事故発生時のデータを確認したところ、海底送水管を流れる水量が瞬時に増加しており、また、事故現場における管の破断面には強い力によって引きちぎられたような形跡が見られたことから、海流以外の外的な力が管に加わったことが原因ではないかと考え、復旧作業終了後、事故地点周辺管路についての潜水調査と、水中ロボットによる広範囲での痕跡調査を実施いたしました。 しかしながら、いずれの調査におきましても、原因特定までには至らず、水道局としましては、外的な力が原因との見解を持ちつつも、それがどのようなものによるものなのかを見定めることができませんでした。 また、宇和島海上保安部におかれましても、現時点では原因を特定するのは困難との見解であります。 このような状況から、憶測でのお答えをすることは差し控えさせていただきたく、御理解をお願いいたします。 なお、水道局では、以上の調査をもちまして、原因特定に係る作業を一旦終了したいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) その対策はどのように考えているのでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) お答えいたします。 再発防止に向けた水道局の取組としましては、今後も破断復旧箇所周辺の潜水調査や水中ロボット調査を定期的に行い、管路の保全に努めます。 一方、昨年9月、海底送水管の布設箇所につきまして、他の4路線を含め漁協組合様の御協力をいただき、改めて漁業関係者の皆様に文書で周知させていただきました。その上で、抜本的な対策として、既存の管路は布設後40年近く経過し、老朽化、経年劣化が著しく進んでおりますことから、現在、更新工事を行うための調査設計に取りかかっており、令和3年度、または4年度の工事発注を目標としております。 なお、更新工事完了後は、既存の管路をバックアップ用として残し、突発事故発生時には代替管路として使用できるよう、検討を進めているところでございます。 以上が、現在水道局が取り組んでいる対策でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) しっかりと対策をとっていただきたいと思います。 最後に、美しい国、日本と言われますが、今回のコロナウイルス対応において、日本の良い面と悪い面が見えました。 日本は、春夏秋冬、四季の移り変わりの生活の中で知恵が備わり、心が育ち、優しさや温かい思いやり、また、忍耐力や強さが備わった私たち日本人です。 コロナウイルス対応の遅さで安倍首相に対して、様々な意見が上がりました。日本の制度の問題も、また安倍首相の声により、全国一斉に自粛に入り、いろいろな課題も見えましたが、各自治体に合った対策、対応で感染が広がらず、先進国としては奇跡的に感染者、死亡者が少なく、日本は世界から注目を浴びるようになりました。 第2波、第3波が来ると言われていますが、これからは新しい生活、コロナウイルス生活様式によって経済の流れが変わると思います。海外からの人の流れ、飲食店の問題、今までの経済成長に伴い、第一次産業から第二次産業、第三次産業に変わり、趣味・娯楽・グルメ・旅行など、地域産業が支えてきました。 ところが、今回のコロナウイルス感染症により、人の流れとともにその機能がストップしました。最低、生きていくのに必要な産業が第一次産業になると思います。 これからしばらくは、昭和初期のようにお互いが助け合う共生・共栄・共義時代に入る地域社会が求められると思います。一人一人が主体的に、オーナーシップをもって行動し、宇和島市民の皆様が幸せになるために、行政と議会が調和、そして共有し、宇和島市を発展させていくことが大切だと思います。 市長も共有されていると思いますが、最後に市長のお気持ちをお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) これからの宇和島市を考えたときに、今回のコロナウイルス、誰も想像し得なかったときであったと、そのように考えているところでございます。 しかし、これはまだ終わったものではなくて、これから、アフターコロナ、ウィズコロナという、その中でどのようなまちを築いていくのかという大きなテーマに向かっていかなければならないと思っております。 一つ、やはり新しい生活様式というものは、これ必然のことでございますし、また、そういったものを取り入れながらかつてを取り戻し、そしてさらに飛躍していく、そういった取組に代えることができますように、努力を続けていきたいと、そのように思っている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 川口晴代君。 ◆8番議員(川口晴代君) これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(福島朗伯君) 以上で、川口晴代君の質問を終わります。 次に、武田元介君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 自由民主党至誠会、武田元介でございます。通告に従いまして一般質問、一問一答方式にて質問をさせていただきます。 邪悪なコロナウイルスの蔓延によって、直接または間接的に被害を被ることになられた方には、心からお見舞いを申し上げます。また、自らの感染リスクを顧みずに勤務を続けていただきました医療関係者、介護職員等の皆さんはじめ、生活基盤を支えるエッセンシャルワーカーの皆さんには、深い敬意と感謝を申し上げたいと思います。 さて、アフターコロナ、あるいはウィズコロナと言わなければならないのでしょうか。この後の展望がいまだに見えない日々が続いております。人は未来に展望を持たなければ生きていきにくい。展望に導かれてこそ生きていく生物だと思います。展望を失うことが大きなストレスになってはいないでしょうか。 一方、PTSD、いわゆる心的外傷後ストレス障害というにはよく使われる言葉でありますが、その先に心的外傷後成長、ポスト・トラウマティック・グロースがあってほしいと思います。すなわち、非常に困難な苦しい状態の中で、心理的な成長ができればと思います。 涙の数だけ強くなれるというような歌もあります。このコロナウイルスという災害は、私達が経験した7月豪雨のときのように、ほかの地域から力を貸していただくこともできない世界的な感染拡大と、そういう実態に至ってしまいました。そして、多くの人がまずは我が身と、ほかの地域や国を支援する余裕まで失ってしまっているように思います。 感染者を受け入れる医療機関でお仕事をされる方や、その家族への差別、自粛警察という言葉が生まれたように、生活基盤を支えて業務を継続する方やその家族への差別、そして、陽性者への誹謗中傷まで発生いたしました。私達人類は、このコロナ危機を経験して、何を知り、何を感じ、この社会をどう変えていくべきなんでしょうか。 質問です。コロナ危機において顕在化した宇和島の弱点というのは何だったかという点、岡原市長にお尋ねいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 新型コロナウイルス感染拡大におきましては、この宇和島市のみならず各自治体に大きな課題を突きつけた格好だと思っております。例えばマスクなど衛生の品々の不足等々につきましては、これ共通する、どの自治体でも多分同じく困った問題であろうと思いますけれども、それ以外にも、そのまちまち独自の問題というものが多岐にわたったんだろうと思っております。 特にこの宇和島市で申し上げますと、やはり基幹産業である第一次産業、特にこの春先に出荷を控えていた養殖真鯛、大打撃を受けているところでございます。これにつきましては、これまで販売チャネルというものが主に市場流通であった、そのことが、外食産業というものが国内、そして国外ともにストップをしてしまうと、これほどまでに産地に直撃するものだということを痛感いたしました。 あと、もう1点、象徴的な言葉で申し上げますと、やはりリモート環境という言葉が、もう毎日、皆さんにもよく聞かれたかと思いますけれども、これの象徴的な現場といいますのは、やはり学校でございました。この学校におきましては、やはり子供たちにそれらのような環境というものを十分にお与えすることができなかったことから、学校の先生方がまさに自ら汗をかかれて、今まで、そういった厳しい状況というものをくぐり抜けたものだと確信をしております。 もうこれ、本当に挙げたら切りはないところでございますけれども、私が思う象徴的なそれとして、今の2つを挙げていただきましたが、課題はたくさんございますので、これからもしっかり丁寧に対応していきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 象徴的にということで、2つ挙げていただきましたけれども、その他にもいろいろとお気づきの点があろうかと思います。市役所の業務の中でも様々に見直さなければならない点、あったかと思いますけれども、また皆様方の叡智を集めて、変えられるところは変えていくようなことをぜひにお願いをしたいと思います。 では、次に、宇和島の優位性というのは何だというふうにお感じになったか、お考えになっているかという点、岡原市長にお尋ねをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) やはり、先ほど川口議員の質問の中にもありましたけれども、まずはこの地域から感染者を出さなかったことは、大変大きいんだろうと思っております。これは、感染拡大地域から距離があること、また人口密度であるとか、また、通勤の足としては自家用車が多い、そういった状況もさることながら、一番大きいのはやはり、市民の皆様の高い意識で、手を洗い、うがいをし、ソーシャルディスタンスをしっかりと築いていただいた。また、事業者の方々におかれましては、この大変なときにいろんな出張をして、少しでも営業等々差し上げながらやっていきたいところを、国・県、そして市の要請にしっかりとお応えをしていただいた結果というものが、このような形につながったんだろうと思っております。この場をお借りいたしまして、その皆様方に厚く御礼を申し上げたいと思います。 また、そのほかで宇和島のと申し上げますと、やはり7月豪雨災害の中で我々が十分に対応し切れなかったこと、これは、例えば窓口の創設であるとか、失敗を繰り返しながらやってきたことが、今回、各種申請、相談窓口の創設というものには、その経験が生きてきたんだなということを考えたこともございますし、また、市立宇和島病院におきましては、感染症指定医療機関でございますので、陰圧設備のある感染病棟があり、また、そこにはスタッフ等々が高い意識で仕事に臨んでくれた、そういったことがこの地域における医療を安定的にしていただいた、そういったことが、今、頭に浮かんだところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 人口密度というふうに御表現されたんですけれども、笑い話ではないんですけれども、都市部の映像、自粛要請、外出自粛の要請、ステイホームとかいう言葉で自粛要請なさった品川駅の通勤風景であったり、渋谷の交差点、スクランブル交差点の人の流れを見たら、宇和島の一大イベントであるうわじま牛鬼まつりの親牛鬼パレードの前の商店街の人の流れよりも多いですね。それぐらい自粛している東京都心と宇和島というのは、人の密度という意味で、そして、空気なども充分にきれいなものが準備されている地域だと思うんですけれども、そんなあたりが本当に優位なんじゃないかなというふうに思ったりいたしました。 テレワークという言葉も使われるようになって、在宅勤務なんかされている方も多いんですけれども、本当に通勤の、朝1時間、夜1時間、あの満員電車の中で移動するというストレスは何なんだろうというふうに思います。ぜひ地方サイドで申し上げたらこんなにいいところはないよと、仕事場を地方に移したらというようなこと、地方に住みながら今の仕事を続けられるんじゃないというアピールをできればと思います。育児や介護との両立も、この田舎暮らしだったらできるというようなことで、さらに宇和島の魅力を御発信いただいて、働く人間も企業も、そして地方もみんなが得をするような人の流れというか、地方への分散というのはずっと掛け声を上げてやってきましたけれども、なかなか実現していない。それがこのコロナによって、ポストコロナ、アフターコロナ、そういうことで何とか人の流れが変わればなということで、次の質問に移っていきます。 宇和島を、じゃ、どう変えていくか、弱点をどうしていくか。あるいは長所をどうアピールしていくかという点の質問であります。どう変えていくか、岡原市長、何か。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 やはり、先ほどもちょっとお話し差し上げましたけれども、新しい生活様式というものが、これ必然のものでございまして、これからどれぐらいで安定的な薬ができ、ワクチンができという、そういった時代になるか分かりませんけれども、この新しい生活様式というものは必須であろうと、そのように考えている次第でございます。これに併せて様々なことが動いていくんではないかと、そのように考えております。 先ほど2点、冒頭でお話をさせていただきました、例えば魚類の、タイのそれにつきましては、販売チャネルの問題ということを申し上げたとおり、今回、そういった外食産業が閉じればこうなってしまうということをまざまざと見せつけられた中で、しかしながら、量販店等々は、今回、このコロナ禍の中におきましても、それなりの成績でいる。じゃ、それ向きの品とは何なんだろうか。そしてまた、BtoCとして直接お客様のお手元に届ける商品群というものはどのように開発していくのか。よく掛け声で6次産業化という言葉がありますけれども、これら掛け声ばかりで行政も十分に対応し切れていなかったこともございますので、こうしたことを本格的に、新たなチャネルづくりというものはしていかなければならない、そのように考えております。 併せて、冒頭のお話でいうと、いわゆるリモート環境につきましては、教育の現場はもちろんのことでございますが、各種ウエブ会議、できることはこれでできたんだという確信というものもある現場というものもあると思うんです。これらは新しい生活様式の中では必須になる部分であろうと思いますので、こうした、自分たちがこうすれば変わるかもといったことを、やはり一つ一つ解消していくことがまずのスタートになるんではないかと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 本当にタイも、立派な単価の高いタイを養殖されている方には申し訳ない表現になるのかもしれないんですけれども、やはり高級料理店、あるいはレストランというのが閉まったときに、安い単価だけれどもはける先という、販売チャネルというお言葉使われたんですけれども、それがまさに十分に整備されていなかった。やはりブランド化して高く売るということも必要なのかもしれませんけれども、エルメスとかグッチとかがマスクを作ったんですね。ヨーロッパで売ったんですが、ああいう高級ブランドさえも臨機応変に対応することができたというような動きを見ると、宇和島もステイホームで外出自粛しているけれども、家にいるときに食べる食材というのをうまく提供できれば、決して、単価は安いけれども売り先がなくなるわけじゃないというイメージを、本当に養殖魚類なんかの売り先については私も感じました。ぜひこのあたり、御検討いただきたいと思います。 そして、ウエブ会議という意味では、役所の仕事についてどう変えていったらというようなのはお考えになっていませんか、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 単なる支所が3つありまして、その中でもそれを十分に、ウエブ会議という価値観で申し上げますと、それを感じることもございましたし、やはりデジタルという意味におきましては、やはりそういったものはしっかりと取り組んでいかなければならないということを痛感した次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) いろいろと、オンライン診療なんかというのも、宇和島なんかは離島であったり、とても遠くにお住まいのある方がおられて、それがまたお元気であればいいんだけれども、高齢になってくると移動もしんどいというようなことで、このあたりもぜひに、宇和島でこういうことをという、先進地として国のお金をいただいて、住民の方、市民の方への医療サービスの充実ということを御検討いただけたらと思います。ユニバーサルサービスとか、ユニバーサルデザインという言葉がありますが、これはつまり不便をしている、障害を持っておられたり、高齢の方が不便を感じられている部分を解決していくと、市民全体が過ごしやすい環境であるとか、使いやすいサービスの提供に至るという概念かと私は思っております。 ぜひに、今不便をされていること、今回コロナで不便だった点というのに視点を当てて解決していけば、未来が見えてくるんじゃないかなということで、御検討を引き続きお願いしたいと思います。 じゃ、続けて2番目、この宇和島の弱点を克服した強さであったり、宇和島の魅力というものをどう発信していくようなおつもりかということです。ブランド化事業、魅力発信というようなことが、このコロナウイルス感染拡大によって、多少足踏みをしているようなところなので、恐縮な質問ではあるのですけれども、あえてコロナ後に宇和島をどう売っていくのかという点を岡原市長にお尋ねしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) これまで、7月豪雨災害の手前から、シティブランディング等々を差し上げながら、さあ今年からというところの段階で何もできていないのが現実でございます。 また、この令和2年の当初に、今年はオリンピックの年であるという認識はしたものの、コロナウイルスがこのような感染拡大をもたらすとは全く想定していなかったところでございます。 そういった意味におきましては、私のみならず、国民の皆様の中で多くが心の中で芽生えているのは、新しい価値観ではないかと思っております。つまり、リモート環境でテレワーク等々差し上げることで、特に都内の方々、大企業におかれましては、これで仕事ができるんだという、そういった状況をまさに目の当たりにしたということはあろうかと思います。つまり、東京の満員電車に揺られるような生活をしなくても、自分たちの仕事の価値、これは場所を選ばずできることがあるんではないかということの確信に近づいたんではないかと思います。 そういった意味におきましては、都会から遠く離れた宇和島市でございますけれども、この自然、そして先ほど議員が言われた子育ての環境であるとか、そういった選ばれるまちというものをさらに、これまでの価値観とは違う目で、やはり提供していく必要というものがあるだろうと。ワーケーションという言葉もございます。今、そういった言葉が注目されているのは、都会でなくても、自分たちの暮らしに合わせて、特に今回のコロナウイルスではそれらを痛感されている方々が多々いらっしゃると思いますので、これまでの視点とは違うところで、やはりそういった努力というものも、我々自身やっていかなければならないのではないか、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 次にまいります。 市長ばかりで恐縮ですけれども、子供の医療費の無料化についてであります。来年4月から、学校給食費の一部補助、1食100円の一部補助をやめて、中学卒業までの医療費を無料化するというふうな方針を打ち出されました。今回のコロナウイルス危機で財政的にも市のお金、蓄えというものを出していかなければならないということに至ったわけでありますが、その政策の見直しはありますでしょうか、ないでしょうか。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 確かに、3月議会、既に学校は休業されている中での一般質問等々ではございましたけれども、もともとお話を差し上げていた1月、2月ぐらいからすると、こういう状況の中での議論ではなかったと、そのように認識しております。 今の考え方で申し上げますと、給食を取り巻く環境、まずは給食の件で申し上げますと、あのとき、3月議会から多くの議員さんから御指摘のあったとおり、それについてはやはり柔軟に対応していかなければならないということをさらに感じております。 それに併せて、医療というものの中学校3年生までの無料化というものは、来年の4月から進めていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 医療費の無償化ということ、そしてまた給食費の補助は柔軟にということでありますから、柔軟にというのは、つまり継続するんじゃなかろうかというふうに思ったりします。あるいは、所得制限等の要件を、新しい要件を作ることによって補助対象を狭めるとかいうような政策になるのかなと思ったりするんですけれども、柔軟にとはどういうことでしょうとお尋ねしていいですか、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) やはり、私の価値観の中では、親御さんにお支払いいただく部分と、そして市がサービスする部分ということの、やっぱりすみ分けというものは必要なんだろとういうのは、それでも思っています。しかしあのとき、議会の皆様方に、やはりこうしたもので助かっている御家庭がいらっしゃるとか、これも数年間続けてきている、そうした現実があるとか、そういったお声というものがございましたので、そういったことをしっかり加味した上で決めていかなければならない問題だと、そのような認識で柔軟なということを申し上げた次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 7月豪雨災害で、市の蓄えは40億円以上、蓄えを取り崩さなければならんというようなことに至りました。それ以前の、前の石橋市長当時、給食費を全額無料にするよというふうな政策が示されたときに、宇和島市の財政方は、10年ほどなら大丈夫だというふうな、現在の経済状況、そして現在ほどの国からの仕送りがある状況であれば10年ほどは大丈夫だというふうにおっしゃいました。その後7月豪雨です。そしてまた、今回、コロナ危機であります。 1月に御説明いただいたときには、これも財政方のお話でありますけれども、口頭です。数年は大丈夫だろうということでした。これは医療費の額が現状の8,000万円程度から1.何倍かに増えても大丈夫だというふうに私は受け取りました。そういう説明じゃなかったのかもしれませんけれども、財政的にすぐに駄目になるということじゃないというふうに私は理解しました。 しかし、ただより高いものはないんです。人口規模が丁度同じほどの兵庫県の三木市、人口7万4,000人です。宇和島が7万3,000人ほどですよね。岡山県の総社市、人口6万9,000人です。子供の数は、兵庫県の三木市であるとか、岡山の総社というのは大都市に近うございますので、神戸であるとか大阪に近い、あるいは岡山市に近い、あるいは水島のコンビナートとか倉敷のほうに近いということで、子供の割合というのはちょっと高いんですね、宇和島よりも。1年間に生まれる子供の数が、宇和島は今400人ですけれども、総社が600人弱ぐらい生まれているんです。 この600人生まれるのが医療費無料化しているからという話じゃないんで、それは誤解せずに聞いていただきたいんですけれども、総社市の子供の医療費、28年度補助額2億6,000万、三木市、2017年、3億8,000万円です、かかっているんです。 三木市の場合、どういう経緯を示したかというと、2011年7月に所得制限をいじられました。そして、2015年7月から、外来の無料化を小学生以下から中学生以下まで拡大したという、徐々に医療費助成を拡大しました。2010年、1億7,000万だった助成額が、先ほど申しました2017年には3億8,000万になっているんです。つまり2.23倍です。それだけになるんです。だから僕はただより高いものはないと言っているんです。 総社市は平成19年1億7,000万だった医療費は、平成28年、およそ10年ですが、2億6,400万に増えています。1.5倍以上です。それだけ増えるんです。総社というのは、マラソン大会でも上手にPRする市長がおられてすごい尊敬しているんですけれども、その方が制度見直しの検討ラインというのを設けているんです。 ですから、宇和島だったら、例えば1億5,000万以上に子供の医療費がかかるようだったらこの制度自体見直しますよというような、健康志向への誘導をして頑張っておられるんです。広報に、小児医療費無料化の危機というような啓発ページを作る。そして、小児医療費の支出額が増えていますというようなポスターを作って医療費の増加を抑えよう、抑制しようという努力をされているんです。それは専門の小児医療費適正化推進本部というのまで設けて、何とか増大を抑えようという努力までされています。こんなことまでにお金を使うのというふうなことではなくて、必要なお金は躊躇なく使うべきなんだろうという理屈にあるんですけれども、こんな努力をしなければならんというのが、この全員無料化というばらまき政策じゃないかと思うんです、私は。 三木市は無料化をやめました。そして、無料化をやめて、未就学児は引き続き全て無料だが、小・中学生は低所得者を除いて医療機関1つ当たりの通院月2回まで、1回最大400円の一部負担金というのを導入している。来月からはさらに所得制限額以上の世帯について、一部負担金を1日最大800円に増額する予定だというんです。 人口減少、少子高齢化の中で住民を引きつけるため、自治体が競うように助成を拡充する中、三木市の森市長は、今やるべきは何でも無料にすることなのかと疑問を投げかけておられます。宇和島で本当に今やらなければならないことが、医療費の無料化なんでしょうか。 それも2番目の質問です。どうして誰に対しても、何に対しても無料にするのかという問いなんです。世帯所得が1,000万超えるような方々の医療費まで無料にしなければならないんでしょうか。高額な医療費がかかれば、所得によっての階層はありますけれども、ある程度以上の医療費の支払いは必要ない制度が準備されております。 そして、宇和島は暦の1か月間の医療費が3,000円を超えた場合には、これは直接払いではなくて償還払いですから、医療機関で支払った領収書をもって市の窓口での申請というのが必要なんですけれども、3,000円を超える額は要らないという制度を作っているわけです。なのにこれを、誰にでも、何にでも無料にしてしまうという政策転換をされるというのが分からないんです。それを、岡原市長、ちょっと御説明いただきたいんですが。 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) やはり、子供たちの健康というものはどのように確保していくのかということにつきましては、やはりそういった環境というものをお与えすることと同時に、やはり早期の医療をそういった収入等々関係なく子供たちは行ける、そういった状況というものを作っていきたいというのが出発点でございます。 また、収入につきまして何かしらの線を引かないということにつきましては、やはり子供たちはやはり同じ環境でございまして、皆さん、親御さんたちは納税者として市に寄与していただいている、そういった観点というものもございます。 現在、言われるように、医療費の無料合戦みたいな、そういった流れというものがあることも承知しております。この愛媛県内におきましても、20市町のうち、宇和島、西予、大洲、八幡浜、この4市だけが、今、無料化を実施できていないんですけれども、ほかの3市町におかれましても、さきの議会等々を確認しておりますと、来年の4月から無償化に走るという、これは、いわゆる武田議員の、言ったら横を見合わせながらやっているという表現になるかもしれませんけれども、そういった中で、この宇和島市といたしましても、やはりそういったものを達成をしていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 3月議会でこの質問を通告しておったのに、十分に御説明ができずに、実はこれ、医療費の助成の拡大というのは、近隣の市町の制度がどうなるかで選択される自治体が多いんですよというふうに、ちょろっと投げかけたら、答弁は求めませんでしたけれども、うなずかれていた岡原市長を思い出します。 2019年の政策研究大学院大学の新田論文でも、この医療費助成の競争、これ行き着く先は全員無料なんです。無料化というのは、近隣市町の制度拡充が影響して、医療費助成の範囲が拡大をされることが多いというのが実態だと分析されています。これはデータ上そうなんです。ですから、子供の病気の重篤化なんて全く関係ありませんというのが3月議会でも上げましたけれども、様々なデータを分析した結果なんです。健康維持のために医療費の助成制度なんて何の役にも立ちません。これが実態です。本当はそうなんですよ。 これはちょっと古いんですけれども、2011年の青山学院の西川さんの論文、乳幼児医療助成制度の一考察という論文の中で、選挙後2年目に制度変更の頻度が低下するというんです。つまり、選挙の公約として、私はただにしますよと闘うんです。闘って、勝って、医療費無料化にして、2年目以降はもうそれはしないというような結果が出ているんです。 だから、これは本当に、私からするとおかしい政策だと思うんです。全員に、誰にでも、何でもただにするというのはおかしいということなんです。 これはさらに厳しい主張をしていますよ。2017年の鴨志田論文、子育て軽減策の1つとして拡充されている小児医療費助成制度は、経済学の観点からは価格の引下げによる受診増加を誘発し、小児救急医療における問題点の検証もされぬまま、また、子育て支援策としての有効性も確認されぬまま制度の拡充だけが先行していると断じているんです。これはまさにそのとおりで、多分岡原市長もそういうふうにお考えだと思います。 これは全く有効かどうかなんて、有効だという制度ではありません。もうどんどん広がっているんですよ、無償化している自治体。ですから、県内では大洲と八幡浜と愛南と宇和島がされていない、まさに近所がしていないんですけれども、ほかの市町、全国の自治体、この無償化することによって出生率は上がっていますか。上がっていないんです。 冒頭に申しましたけれども、将来への展望がないからなんです。私の意見は。ですから、これはぜひに見直していただきたいんです。 医療費助成の制限をすべきだと。国が政策として皆保険制度を維持するために税金等にする。あるいは子供たちの医療費を無料にするために税金等にするということは、全く私は申しません。異論を差し挟むつもりはありません。だけれども、自治体同士で、隣近所がやっているからということでやったら、これはおかしくなる。 ですから、国が一律で子供の医療費は無料化というふうにした場合、あるいは負担割合を今の3割、2割、1割、保険者によって違いますけれども、その3割、2割、1割を半分は見ますよという補助制度を国が設けたとしても、その上乗せは国は禁止すべきだとさえ僕は思うんです。自治体で競争したらいかんのです、こんなことは。子供の環境によって。私はそう思うんです。基本的なところなんです、その医療サービスなんていうのは。だから、絶対に国がこの制度をやるならやるべきだし、それに対する上乗せというのはしてはならないと思うんです。別のところでお金を使うべきだと思うんです。 医療費を無料化するために1億5,000万かかったとします。この1億5,000万、毎年毎年子供が病院に行く限りかかるんです。この1億5,000万使って、宇和島は子供たちの環境整備のためにこういうことをしますよというふうなのが、これが政策です。そういうふうに、ほとんどの研究者は、この医療費を助成する制度というのは愚かと書いている研究者はおりません、私よりずっと賢いから。私は愚かと言いたいぐらいのばらまきだと思うんです。だから、ぜひ誰に対しても、何に対してもという、全員無料というのは思いとどまっていただきたい。困っている方には当然手を差し伸べるべきです、これは。もっと言えば、給食費、口に入るものは自分がというのは、私も岡原市長と同じ意見です。だけれども、給食の位置づけというのは本当に、収入はそこそこあるんだけれども、子供に目の向かない世帯、家庭というのがあります。そうすると、まともなものを作らない、まともなものを子供に提供しないという家庭、世帯というのがあるんです。そういう方のために、川口議員、子ども食堂のことも触れられましたけれども、子ども食堂であったり、給食の充実ということに力を入れてあげたらどうかと思ったりするんです。 そして、後に触れますけれども、コンピュータの整備等の学ぶ環境の整備に、毎年1億5,000万の金が医療費に出ていくんなら、その医療費に係る分を抑えて、1億5,000万で子供に投資したらいいじゃないですか。それが政策だと思います。 よそが中学まで、うちは高校までやろうか、これはばらまきです。急がないでいいんですよ。急ぐ必要ないんです。1人当たり10万円の給付金、なんで収入多い人まで配らなければならんのという非難がありました。でもあれは、スピード感を重視して、すぐにお届けすることによって、その生活を支えるためにスピード感が大切ですよというふうに、公明党の皆さんが現場の声を拾って、安倍首相とお話しになったことでスピード感を持って、少なくとも補正予算までは早く決まったじゃないですか。 急ぐ必要のないことにばらまきというのは愚かじゃと言うと叱られますのでおかしいと思います。ぜひ御検討ください。 3番に移ります。 高齢者の方の医療費の無料化というのが行われました。昭和35年頃から自治体レベルでは行われたそうです。昭和48年から全国で70歳以上の医療費が一律無料化されました。人間ブルドーザーと呼ばれた田中角栄さんの政策の1つです。 その結果、老人の医療費というのはどういうふうな動きを示されたでしょう。笑い話があります。「あれ、どこやらの何とかじいさん、今日は来とらんが、体が悪いんやない」、病院の待合室での会話だそうです。そして、病院では、「これ湿布薬出しとかい。子供が打ち身したり捻挫したときに使えるやろう」。7月から有料化されるレジ袋みたいなのにいっぱい湿布薬を持って帰している。ただより高いものはないんです。 昭和58年、10年でやまったじゃないですか、患者負担が導入されたじゃないですか。これが健康への動機づけというか、健康志向、コロナウイルスにかからないために、感染予防のためにこうしましょう、こうしましょうという努力を積み重ねる。医療現場のことを考えて、もちろんそういう意識を高めるということもあるのかもしれませんけれども、健康でいられることの幸せというのをいかに医療費の無料化と併せ考えたらいいんでしょう。 と考えていても、受診する側は、患者さんの側は、健康のことを考えていても、一部の医療機関は、例えば、先ほど湿布薬の話をしましたけれども、ジェネリック医薬品を使う割合がぐんと減りますよ、無料化すると。医療費の無料化の前に薬剤費を無料化した自治体があるんです。そこのデータがしっかり出ています。ジェネリック医薬品なんて使わないんです。ジェネリック医薬品を使ったら医療費総額減額できます。だからそういうふうな動きを宇和島はしているはずです。効果効能に差がないのだからということで、ジェネリック医薬品への誘導をされています。だけれども、薬剤費を無料にしたら、ほとんどジェネリック医薬品を使わないのが現実です。そうなんです。 どう動機づけするんですか、元気な人、元気な子供さん、あるいは健康志向ということについて。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほど、議員がおっしゃっていたとおり、この医療費の無償化というものは、本来国がなすべきものだということは私も認識しております。その辺について担保していただけるのが一番、子供たちに対して、まさに公平公正にやっていただけるものだと思っておりますが、実際、その町の特色としてなっているのも、それは私も否定しません、そのとおりだと思います。 今回、動機づけにつきましては、やはりこの医療というものは、つまり後ろ支えというところで、何かあったときの担保といいますか、そういったものをやっていただける位置づけだと私は認識しているところですので、それ以前に、子供たちの健康の環境であるとか、増進であるとか、そういったものは別個にしっかり取り組むプログラム等々があるべきだと、私は考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ですから、なぜ国民皆保険制度ということで一部負担を求めながら、今、日本の医療制度が保たれているかということをお考えいただきたいんです。窓口負担、保険者によって違います。出光興産の保険の機関が、医療費削減するために歯科検診をやってという話、一緒に進めましたよね、議員時代に。歯、口の中をきれいに保つことによって、将来医療費がずっと下がるんだということで、一緒に取り組みましたよね、主張して、石橋市長にお願いして。早速に岡原市長は取り組まれました。歯科検診も増やしたし、歯周病との強い生の相関もあるということで、そういう投資的なお金の使い方というのは、私はすばらしいと思うんですけれども、ここの保険制度があって、高額に及んだ場合はそれ以上払わないでいいという制度があって、宇和島は月々3,000円を超えた場合にはという援助の制度があって、それに足してというのが、私はなかなか理解しにくいんです。 こればかりの時間をとってもいけませんので、これは市長になられた岡原さんの政策判断ということで進めていかなければならない。何にお金を使うかという切り分けの話です。1億5,000万、毎年子供の医療費のために使いますよというのがいいのか、それとも1億5,000万を使って、どんなにこの地域を活性化しよう、あるいは子供を育てよう、子供の環境づくりに、あるいは高齢者の生活環境づくりに使おうかという政策判断ですので、これは私がここで幾ら主張しても何も変わりませんので、御検討を引き続きお願いして、次に移りたいと思います。 学力向上のためにということであります。 3月議会でもお話ししたことです。2月末日の朝、金瀬教育長と岡原市長にロイロノートを使ってオンライン授業というノウハウがあると。もう既に、後で聞きますと、吉田高校なんかはロイロを使ってオンライン授業をされたというふうに聞きました。 3月から学校は休校になりました。4月からは授業が再開できるだろうというイメージを私も持っていました。現場も多分持っていたんでしょう。だから、プリントを作って子供たちに配って、3月の2週間、3週間ですから、もうおおよそは終わっているというようなイメージがあったのかもしれません。 プリントを配れば何とかなる。勉強を普段どおり、授業来るよりもするとまでは、先生はそんなに甘くは考えていなかったでしょうけれども、何とかなるんじゃないかなと思っていた。だけれども、実際には4月になっても授業は継続して行える状態じゃなかったわけです。 そこでオンライン授業ということになりました。4月16日の文科省の調査によると、同時双方向のオンライン授業は全国で5%しかなされていないというふうに記事が、報道がございました。あまりに実施率が低いので、文科省は4月21日に、ICTを活用した学習が有効ですというふうな通達を出しています。そして、家庭の端末や家庭に整備されているネット環境を借りてでも実施せよというふうな内容まで含まれていたんです。 宇和島でどう取り組まれましたか、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 3月からの休業中、市では先生方の御尽力により、教育機会の確保のため、課題プリント等を配布、健康のための家庭訪問、電話等々の方法により、学校と子供たちをつなぐ努力をしておりました。 教育委員会といたしましても、今後の第2波、または大規模災害など、休業する場合、ICTを活用した対応策が効果的であり、急務であるというふうな検討はしておりましたが、5月に一部の学校で試験的にBYODの方式を実施、検証したということは行いましたけれども、実際にオンラインの環境を整えるというところまでは至らなかったことが実情でございます。一部、ユーチューブ等で動画配信をしたということはございました。 そういった意味で、今後についてはオンライの環境を整えていくことが課題であるというふうに認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。
    ◆10番議員(武田元介君) ちょっと古い言葉で、2015年ぐらいから出てきていた言葉、BYODという言葉が出ましたけれど、このBYODというので子供たちの学ぶ環境を整えるというとあれですけれども、確認するということは、それまでされていましたか。BYODというのを分からない方もおられるかもしれないので、そのあたりから教育長、ちょっとよろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 大変失礼いたしました。 BYODというのは、バイ・オウン・デバイスということでして、それぞれ皆さんが個人で持たれているような端末を活用させていただけないかと、そういう考え方です。それを実際に活用するというところまでは、残念ながら至りませんでした。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) すみません。バイ・オウン・デバイスという新しい概念が文科省から出てきたんですか。ブリング・ユア・オウン・デバイス、英語不得意なんですけれども、そうなんです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 大変失礼いたしました。訂正させていただきます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) すみません、いじめたりしまして。 その、本当に自分の持ち物、自分の持っている端末、自分のスマホ、あるいは家のパソコンを使ってやれるんじゃないということが、4月21日にICTの活用が全国で進んでいないので文科省が出したという、すなわちそれなんです。 その環境調査、状況調査というのをすぐにされていませんよね、宇和島市教育委員会は。そこらが問題なんです。5月14日でしょう。金瀬教育長名で皆さんのタブレットとか、家庭のバソコンの環境がどうですかというふうに尋ねられたのは。違いますか。記憶が確かなら、13か14です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 実は、それ以前にも一度調査をかけていたんですけれども、具体的に端末が幾ら要るんだとか、Wi-Fi環境がないような御家庭にルータを配るとしたら幾つ要るんだといったような、必要な機材を必要な個数そろえるためまでの精度を持った調査でなかったということで、5月に再度調査し直したというのが実情でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) それなら、文科省が4月21日に、環境が整っていない家庭の子供さんというのは学校においでと。広い教室でパソコンの整備されている教室がありますよね、校内のLANで。そこへ間をあけて勉強してもらうことで、機材を準備できない、オウン・デバイスというやつを準備できない子供さんも学べますよということを出しているんです。精度の高い調査云々というのは、もう今になって申しませんけれども、ひょっとしたら現場のスキルの問題なんですか。教育長は本当はやりたかったのに、現場がついてこなかったということなんですか。私は分からないんです。現場で意欲ある先生方がおられるのに。そして、1クラス分の機材は各学校にあるんです、もう既に。 だったら、家で準備できない人はこれを使ってというふうに登校してもらって、席を離れた形で勉強することもできたはずなんです。ぜひ、この第2波、第3波が起こらないに越したことはないんですけれども、学ぶ環境の整備というのは引き続きお考えいただきたいと思います。 このオンライン授業というのは平時でも、普段のときでも、病気やけがで休まなければならない子供さん、あるいはインフルエンザも、コロナほどじゃないですけれども、熱が下がった後、何日は出てこないでというようなくくりになっていますよね。その間、本当は家で勉強、ちょろちょろと、全部の科目をやるのはしんどいかもしれない、病み上がりだから。でも、ちょっと調子がよくなったからということで学ぶことができたら、ずっと宇和島の子供たち、学問、学力という面で、あるいはほかのクラスの子供たちと交流という、心の面でもプラスの環境整備だと思うんです。ぜひ御検討ください。平時でも生きる環境整備です。 ある先生が言っていました。オンライン授業をやりました。特定の商品名は出しませんけれども、何たらという、顔がいっぱい画面に出てきてやり取りするので授業をやったと。そうしたら、普段あまり手を挙げて自己主張しない子供さんが、チャットみたいなのでぱっと投げかけてきてくれたりする。そして、チャットというのはよく笑い声なんかも、冗談みたいなことも書いたりできるんですけれども、そういうのがぱっとあったりするとなごむ。それで授業への集中力もそれでついているんじゃないかという分析をした先生もおられます。ぜひ御検討ください。 その整備という意味で、これも3月議会で触れましたけれども、GIGAスクール構想というのがあって、2019年の補正予算で上がったものが、またこれ20年の補正予算で、期間前倒しで、おおよそ今年度中に整備せよみたいな話になっていますよね。お金を出すからみたいな。実質、機械がそろうかとか、工事ができるかとかというのは置いておいて、金は出せるというところまで来ていますよね。宇和島はどう対応されますか。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 先ほど、議員が不登校の子たちもZoom会議で発言できて、学校には来られないんだけれども、オンライン上では参加できたというような効果もあったというお話をいただきました。そういう意味では、オンラインの環境を整えるということは、しかも家庭でオンライン環境が整うということについては、第2波、第3波というようなことを考える上においても、ある意味誰ひとり取り残さない、個別最適な学習の環境を整えるということで、非常に大きな意味があると思いますので、そういった方向で、今、作業を進めさせていただきたいなということで検討しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ちょっと1番のほうに戻ったんで、あえて申しますけれども、不登校の方がオンラインで授業、あるいは通信で授業を受けていただく、これはプリントなんかも提出してくれというふうなやり取りを先生とすることによって、出席扱いにしていいという通達は、文科省から2015年までに出ていますよね。これ3月議会か12月議会で私言ったと思うんですけれども、校長採用でやれるというふうに出ているんです、文科省から。 ですから、学校に来るのが不得意な子供さんの学習スケジュールをこなすというか、厳密には授業時数とかコマ数とかを満たしたら単位が与えられてというような、この似たカウントの仕方になるんでしょうけれども、そういう配慮をぜひ使っていただきたいと思います。 GIGAスクール構想については片山部長ですか、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 GIGAスクール構想の実現に向けましては、まず目標といたしまして、来年1月頃には1人1台端末の環境整備をしたいというふうに考えております。ただ、今ほど議員からも御心配いただきましたように、全国的な動きの中でのことでございますので、これはなかなか、発注をしても思ったように調達できるかどうかにつきましては、不透明な部分がございます。 スピード感を最優先といたしまして、約5,000台の端末と通信環境を合わせた形で、遅滞なく調達をしてまいりたいというふうに考えております。 なお、リモート環境、今ほどお話があったところのリモート環境につきましては、GIGAスクール構想の導入後は、各自の端末を自宅に持ち帰りますことで全員が利用可能となりますし、また、何らかの事情で御家庭からなかなか学校に行けないお子さん方、こういった方々におかれても、新たな活用につながるのではないかと、大きく期待をしているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) そうですね、そういった機械がそろってからということになるのかもしれませんけれども、学校にあるものを貸してあげる、あるいは先ほどのBYODということで、御家庭で持っておられるパソコンなどでやり取りすることもできようかと思いますので、やれる方を、持っていない方がおられるのでやらないじゃなくて、持っておらない方には学校にある機材をお貸ししてやれるというふうな感覚で進めていただきたいと思います。 例えば、宇和島市のまちなかであれば、JRの駅から近いので、有名な講師の先生方にお出でいただいて、研修であるとか、課外授業みたいなことができるけれども、島諸部などであると不可能だということの解決もできるんです。 画面上でやって違和感ない部分もあるんです。実は、愛媛県のトライアスロン協会で、中止になってしまいましたけれども、国体の選手の選考というのをオンライン会議で、私参加してやったんです。松山までの交通費も要らないし、後の飲み会の飲み代も要らないし、すごいリーズナブルで、事前にエントリーの用紙を配信されていましたので、それを見て、ざっと会議をして選考したんですけれども、本当に社会が変わる、市長も言われましたけれども、そういうふうな契機になるんじゃないかと思います。 ですから、機械がそろう、そろわないという以前に、まずは発想を持っていただくことと、スキルのある先生を大事にして、あればそのスキルを周りの方に教えていただくような配慮をして、やはり、現場の先生方がこれをどう使えるかだと思うんです。 教育長、お得意ですよね、パソコンでネットとか見るの。ぜひ、新しい発想で取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今回の休業の際に、先生方も新しいものに取り組んでいくという意欲を示してくださっている方もいらっしゃいますので、そういった先生方のお力を借りながら、そしてまた、教育委員会としても、現状なかなかスキルですとか、ノウハウですとか、追いついていらっしゃらない方に対しても、どういったサポートができるのかを検討してまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) よろしくお願いします。金瀬教育長の思いも、オンラインで全部の学校の先生方にお話しいただいたりすることにも、テレビ会議システムは使えようかと思います。なかなか今どき、このコロナ禍にありますので、どんどんと移動するというようなことも難しいかと思いますが、ぜひあるものを活用して、そして今回、予算措置されているGIGAスクール構想の配備というのも御尽力いただいて、子供たちの学ぶ環境、引き続き整備に御尽力いただきますようお願いいたしまして、私の質問といたします。ありがとうございました。(拍手) ○議長(福島朗伯君) 以上で、武田元介君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開します。     午前11時42分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(武田元介君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、質問を行います。 それでは、浅野修一君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 護憲市民の会の浅野でございます。通告に従い一般質問を行います。 最初に、新型コロナウイルス感染症によって亡くなられた方にお悔やみを申し上げますとともに、今もなお闘病中の方々の御回復を御祈念申し上げたいと思います。また、営業自粛によって大変苦労されて事業の継続のため御尽力されている皆さんに、励ましの言葉を贈りたいと思います。 そういった中、今日6月17日でありますが、国会は、報道によりますと様々な問題を抱えたまま延長されることなく閉会を、今日されるようであります。家賃補助などが含まれた第2次補正予算、先ほどの事業者の方々にとってはいち早く手元に届いてほしいと願っていることと思われますけれども、この補正予算には重大な問題も数々含まれていることが、国会審議の中で明らかになってきました。適正な財政運用を行う上でも国会の延長は欠かせないと私は思うのですが、残念ながら政府与党の疑惑隠しとでも申しますか、追及を逃れたとでも申しますか、そういった思惑によって閉会となるようであります。 新たな感染症との闘いという非常時でもありますので、私たち議員も臨戦態勢にありますから、市長も議会を招集することに遠慮することなく取り組んでいただきたいと思います。 さて、質問に入ります前に、フェイスシールドといわれる装備を、これなんですが、装着をさせていただきたいと思います。今、市内の小中学校では、教育委員会の指導によりまして、教員はマスクに加え、このフェイスシールドの着用がいわば義務づけられております。さらに教壇の前には、ここに、議会のほうはアクリル板という非常にスマートなものですけれども、学校のほうはビニールシートが前に張られた状態で授業が行われております。私も授業時間とほぼ同じ時間、40分から45分になろうと思いますけれども、このフェイスシールドも着用させていただいて、その後に先生方がどんなに大変なのかということも含めて、感想を述べさせていただければと思います。 さて、本題に入ります。コロナ対策に関して、国・県・市として様々な事業に取り組んでいるところであります。昨日、6月16日時点での申請件数などの数字が各議員に周知されておりますが、市民の方々への周知も含めて、改めて主なものである持続化給付金、緊急地域雇用維持助成金、定額給付金、応援給付金、応援補助金などについて、今の現状を報告していただけるでしょうか。 これは総務部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) まず、特別定額給付金について御報告をさせていただきます。6月10日現在で、申請件数は3万3,965世帯で、申請率は94.3%、給付率は91.3%となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 続きまして、産業経済部で担当しております市の事業についての申請状況でございますけれども、これも同じく6月10日現在の数値でお答えをいたします。 まず、前年同月比で売上げが30%以上減少した中小企業者等に一律10万円を支給いたします中小企業者等応援給付金につきましては、申請件数が810件、給付件数が473件、給付金額が4,730万円となっております。 次に、来客者の衛生環境向上や、テイクアウト、デリバリー等新たな販売形態に取り組まれる飲食店を支援するため等に制度を拡充いたしました中小企業者等応援事業補助金のうち、コロナ対策拡充分につきましては、申請件数が79件、交付決定額が1,920万円、交付件数が1件、交付金額が50万円となっております。 次に、国の雇用調整助成金等の利用を促進するため、上乗せ補助の実施及び申請手続に必要な経費を助成いたします緊急地域雇用維持助成金につきましては、実績がございません。 最後に、前年同月比で売上げが50%以上減少した事業者に、最大で200万円支給をされます国の持続化給付金につきましては、国が申請受付から支給までの全ての事務を行っておりまして、市内の事業者の申請件数等は把握できておりません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 以上、今、総務部長と産業経済部長から報告があったわけですが、これらの数値を市長は、今現在の数値をどのように評価されるか、市長のお考えをお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 まず、特別定額給付金につきましては、スタートとしてはオンラインから始まりまして、途中から申請書スタイルというものを実施いたしました。申請書が届く、そしてすぐに多くの返信というものをいただきまして、やはり書類の精査等々、しっかりやっていかなければならない、職員も担当、様々なところから処理に動員をいたしまして、なるべく市民の皆様に早くお届けするんだという気持ちで作業をしてきたところでございます。 そういった意味で、今、支給率等々も9割以上、90%以上を超えているのも、現在でもなお個別訪問しながら、まだまだ気づいていない方はいらっしゃらないだろうかということも、作業としているところでございます。 また、先程の応援給付金につきましては、800件余りという数字でございますけれども、全体の事業者の数でいうと、もっともっとこれから申請というものは出てくるところでございますので、これにつきましても併せて、早めに支給することを前提に、より広くお声がけをしていきたいと考えている次第でございます。 そして、応援事業補助金につきましては、これは申請に至るまで、いろんな打合せ等々がありますので、これらも、この申請以外にいろんな打合せというものを済ませているものもあります。また、事業が完了してから補助金が執行されるということでございますので、これらもこれからの新しい生活様式ということを現実のものとしていくためには、喜ばれている補助金だと聞いております。 いずれにしても、やはり市民の皆様、使えるもの、それに対して十分な周知を、これから商工団体も含めまして、様々な方々のお力添えをいただきながら、これからも実行していきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 非常に積極的なお話だったと思うんですが、定額給付金ですよね、95%ということで、今、市長は個別訪問等お声掛けをしてということだったんですが、要はまだ申請が出ていないとかいう方は、市としては把握をしておって、そのまだ申請を出されていない方に個別に申請を出しませんかというお声掛けをしているということで理解してよろしいんでしょうか、総務部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) まず、未申請者への対応といたしまして、6月15日に通知をしたところでございます。 先程の個別訪問につきましては、すみません、24日から予定をしているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) まず積極的に、特に定額給付金は本当に、多分、生活にとっては欠かせないお金になるんだろうというふうに思いますので、なかなか高齢者で独り住まいの方とか、申請書が書きづらいとか、もう字がなかなか書けないんだという方も中にはいらっしゃるかもしれません。全ての市民の方の手元に届くように、ぜひ努力をしていただきたいと思います。 そのほかの給付金や補助金なんかも、今、市長が非常に積極的なお話をされたわけでございますけれども、市が取り組んでいるものについても、できるだけ多くの事業者の方の手元に届くように、これもまた努力をしていただきたいと思います。 今、持続化給付金、これは国の事業なんですが、持続化給付金についてはなかなか把握できていないということのようであります。しかしながら、市の事業である応援給付金ですね、これは30%以上減収になっている事業者を対象にしておりますが、こちらの申請件数はもう900件近くになっているようであります。 飲食店などの多くは持続化給付金の対象事業者ではないかと推測をいたします。応援給付金の申請者のうち、多分30%以上減額になっている方の中で、50%以上減収になっている方はある程度把握できるんじゃないかと思いますが、もしそれで件数が、市に申請した中で50%以上減収している方の件数がもし分かるんであれば、教えていただけるでしょうか、産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 応援給付金の申請件数810件のうち、不支給決定者を除く申請件数は795件でございまして、50%以上減収となっている事業者は666件、割合にしますと83.7%となっております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ということであれば、この666件は、当然持続化給付金の申請される方であろうと思うんですが、なかなかこの持続化給付金がどれだけ申請されているのかというのが、市としてなかなか把握できないものですから、国の持続化給付金は、また申請等が市と比べて若干ややこしいところもあるようでございますので、この666件の方が持続化給付金の対象になるように取り組んでいただきたいと思うんですけれども、県の事業である愛媛版協力金、あるいは創業者持続化緊急給付金、こういった事業があるんですが、市内の事業者の申請件数や給付条件は、これは市として把握できているんでしょうか。産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 県の事業でございます、愛媛版協力金につきましては、6月3日の愛媛新聞に、5月末時点の県内全体の申請件数等が掲載されておりまして、申請件数が7,892件、支払件数が5,043件、支払金額が6億1,950万5,000円となっておりますが、市町別の数値は公表されておりません。 また、愛媛版創業者持続化緊急給付金につきましては、制度の創設が5月22日ということでございまして、まだ県全体での申請件数等も公表されていないという状況でございます。 市といたしましては、市の事業の申請手続等の際には、国や県の支援制度につきましても周知を行っているところでございまして、今後につきましても、商工団体等の関係機関とも連携しながら、一層の周知に努めてまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) なかなか県がやっている事業の部分が、まだきちっと市としては把握できていないということなんですが、国・県・市、いろいろな様々な事業がありまして、私も全てを把握できている状況じゃないんですが、そういった申請状況や給付状況を知るということは、次に宇和島市としてどういった手立てを打てばいいんだろうということを考える、本当に大切なことになるんだろうと思います。 例えば、県が取り組んでいる、先ほどの愛媛版協力金の中に、宿泊施設への支援事業である県外客の宿泊予約延期協力金というものがあります。これはどういったものかと申しますと、5月の間に県外からの宿泊予定者に対し、ホテル、旅館側から予約の延期等をお願いした場合に給付されるものです。上限が15万円ということになっておりますが、これは先ほど産業経済部長が述べられた愛媛新聞に報道されていた分ですけれども、その5月末時点で302件申請されておって、支払い件数は211件、合計2,800万円位というふうな数値が出ておりますけれども、これは松山の道後あたりのホテルと宇和島市内のホテル業者とは、宿泊目的も異なるでしょうし、この協力金の対象になる宇和島市内のホテル業者は、もしかしたら少ないのではないかと思われます。 であるならば、市独自に市内のホテル業者、あるいは旅館業者に支援策も考える必要があるんではないかと思われます。 また一方で、愛媛版協力金の事業にある感染症対策協力金や新ビジネス展開協力金は、市の事業である応援補助金と併せて給付や補助を受けることができるものもあります。 こういったことを踏まえ、国や県の事業の申請給付状況の情報を、都度共有することが必要であると思うのですが、市長はどのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員御指摘のとおり、どういった傾向かということを知ることは大変重要であると認識しております。そういった意味で、国・県のそういった調査内容というものは、市町別に知ることは重要だと考えているところでございますけれども、残念ながら、今公表に至っていないのが現実でございます。 我々が知る限りの数字というものは、例えば中小企業応援給付金等々によるところしかないところでございますけれども、その傾向を見ると、やはり外食産業であるとか、宿泊業の方々を中心に、より広範囲に影響というものが出ていることを知ることができます。 私達は、その限られた市の情報だけではありますけれども、やはりその傾向というものをしっかり捉まえながら、国・県、様々な施策の折に、拡充を含めて考えていくこと。 そして、そこに十分でないものがあるのであれば、市の単独の事業としてしっかり確保をしていきたいと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私も、県のほうには問合せてみたんです、愛媛版協力金の担当者のほうに。ところが、県のほうも、今、申請のチェックであったり、あるいは給付を急いでやらなくちゃいけないということで、自治体別にどういった状況になっているかというのをなかなか整理ができるような状況じゃないということで、もう少し時間がかかるんですということだったんです。 もう既に7月に、6月の半ばで7月になろうかとしているんですけれども、宇和島のほうも、各自治体としても、この6月議会で一定の支援策等も予算化されるんでしょうけれども、まだ後、9月補正なんかでも、そういったことも考えなくちゃいけないということで、少なくともそれまでには県のほうに協力金の給付状況がどのような状況になっているのか、自治体別に示していただいて、これは市長会等も、多分どの自治体もそういった情報というのは知りたいと思っているところだとは思うんです。そういったことも踏まえて、市長会とか、そういったところを通じて、県に対して強く、できるだけ早く情報を共有できるようなことを、また要望もしておきたいと思います。 次に、教育委員会と学校教育に関する質問を行いたいと思います。 いまだワクチン開発が行われていない未知の感染症が流行する中、小・中学校の運営をどのように行っていくかというのは、本当に難しい判断をしなければならなかった教育委員会には、私はもう同情はしているんです。いつも厳しいことばかり言うわけじゃなくて、大変だったろうなというふうに思うわけであります。果たして私がそのときの教育委員であったら、どのような意見を教育委員会で述べたであろうということを考えると、その困難さを理解しているつもりであることを前提にお聞きしたいと思います。 3月の議会でも臨時休業決定の在り方をただしましたが、その時点では臨時休業について話し合った教育委員会の議事録が公開されておりませんでした。やっと先日、3月末までの教育委員会の議事録が公開されました。3月2日の教育委員会の臨時会で臨時休業について話し合われております。この時には、臨時休業を決定する手続については十分な理解ができていなかった時でありますけれども、その後の指摘を受けて、臨時休業を決する方法について、教育委員は今現在、共通の認識にあると理解してよろしいでしょうか。これは教育長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 臨時休業の決定については、教育委員会で行うこととしておりまして、このことについては教育委員さんにも説明し、理解をいただいております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ぜひ、そういったちゃんとした手続に基づいて話合いをしていただきたいというふうに思います。 4月にも再開、休業が繰り返されました。議事録は無理でも、議事概要を担当課のほうに、議事概要を教えてもらえないでしょうかという話を何回かしたんですけれども、まだその議事概要も明らかにしてもらえておりません。議事録もそのうち公開されるんでしょうけれども、4月には恐らく教育総合会議も行われていると思われますが、4月はどういった段取りで再開、休業を決定したのか、これを教えてもらえますか、教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 対策本部での市長部局等との情報の共有、協議、調整を踏まえ、教育委員会会議を開催して決定しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) そういったことで、十分な話合いが行われて再開、休業というのが決まったというふうに理解をしますけれども、議事録を公開されたら、また改めて確認をしたいと思います。 議会として、このコロナウイルス感染症対策会議を立ち上げ、この間、会派ごとに要望、質問を行い、回答をいただくという形で、コロナ対策について理事者とともに考えてきたところであります。 私ども、護憲市民の会としても4回、この質問、要望というのを提出させていただきました。その中で、特に教育委員会への質問に対する回答は明確な回答がいただけないと、私自身は感じております。今後、第2波、第3波が起こるかもしれません。そういったときの対応もございますので、納得できていないところを改めてお伺いをしたいと思います。 4月30日に提出し、5月1日に回答を得たものであります。 私どもの会派の質問は、4月17日の教育長メッセージでは、臨時休業を行う理由として、まず1番目に緊急事態宣言が発出され、通学や学校生活への心配が強まると。2つ目が、緊急事態宣言の目的を全国で共有するためとしているが、そういった理由であるなら、緊急事態宣言が解除されなければ、宇和島市の状況に関わらず学校休業は続けなければならないことになります。教育委員会としては、どのような状況になれば学校が再開できると考えているのか、という質問と、もう一つが、市内全ての小・中学校が同じ対応をしなければならない理由はあるのか、という2つの問いかけに対して、回答は、「宇和島市は4月30日現在で感染者の確認事例がなく、子供たちをはじめ市民の感染リスクは低いような印象がありますが、現段階で知られる感染症の特性に照らしても、安全性が確保されている小・中学校と言い切ることは難しいと判断しています」が回答なんです。2つの問に全く回答になっていませんよね。 この回答は教育長の決裁も得ていると思いますが、教育長は私どもの会派が出した質問に十分に答えた回答になっていると思われているんでしょうか。教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 様々な価値観、そしていろんな形での不安感をお持ちでいらっしゃる方がいらっしゃる中で、その時点では、まだ市内には感染症をおそれ、登校を控える児童・生徒も各校にいるなど、安全・安心と言える状況にはなかなかないのかなという、そういう認識でおりました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) またそれも回答になっていないのですが、これ以上追及しても、なかなか同じことの繰り返しということになるんですけれども、後からまた述べましょう。 同じように、5月7日提出しました、県教育委員会の判断に関わらず、市独自に学校再開を行うことは考えているのかという単純な質問であります。これについては全く回答がありませんでした。4月30日と同じなのですが、市教育委員会としては県教委の指導のもと判断します。独自に決定することはありませんというふうに考えてよろしいんですか、教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 感染拡大防止対策、あるいは感染者や濃厚接触者があった場合の対応等については、国や県の大きな方針の中で行われており、市町のほうもそれと連携して動いております。 愛媛県教育委員会、他市町の状況等の情報については、宇和島市教育委員会が独自に判断するために必要な情報であると認識しております。最終的には、それらの情報をもとに、宇和島市教育委員会において決定していると認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 文科省のほうはどのような対応をしなさいというふうに言われているのか。実は、その後の私どもの会派の質問の中でその部分は指摘しているんですけれども、文科省は都道府県単位で考える必要はないよと、学校の問題については。それぞれ地域ごとに判断してくださいというようなことなんです。 愛媛県一斉にとか、例えば宇和島市内でも、町なかと周辺部と同じ対応をせんでもいいよと。地域ごとに考えて学校は、学校の再開とか授業のことは考えていいですよというのが文科省の指導なんです、考え方なんです。それをなぜ、私はずっとこの3月から、なぜ全部同じような対応をしなくちゃならないのかというのが不思議でならないんです。 だから、ここは本当に教育長のリーダーシップを発揮していただいて、教育委員のほかの5名の方々のリーダーシップを発揮していただいて、宇和島には市立宇和島病院という、優秀な先生方がたくさん、80人ぐらい、今、医者がいらっしゃるんですかね。中には当然、感染症に対して詳しい先生もいらっしゃるでしょう。そういった方々のアドバイスを聞きながら、市内の学校運営をどのようにしていくのか。町なかと周辺部と、あるいは宇和島には日振島、戸島という島にある小学校もあるわけですから、なぜ日振島の小学校と町なかの明倫や番城小学校と同じ扱いをせないかんのと。私は不思議でならないんです。 前回の分散登校の際にも、私もちょっと学校でいろいろ聞いたところによると、小規模な学校なんかは、わざわざ分散登校せずに、登校日はある程度限定はしましたけれども、分散登校をしていたら、もう小学校低学年だけが通学せないかんとか、そういったこともあり得るので、分散登校でなくて、一応全ての児童が来ても40人とか30人とか、そういった人数なので、分散登校じゃなくてもいいよという学校もあれば、ちゃんと分散登校してという学校もあって、それはそれで私はいいと思うんです。そういった対応を教育委員会としても、それぞれの地域ごとに判断をして、町なかはこうしましょう、周辺部は、あるいは、もしかして宇和島市も感染者が出た場合は、感染者が出た地域についてはこうやりましょう、そうでないところはこういうふうにやりましょうということを、それぞれの地域ごとに危険性を考えながら、私はやるべきだと思うんですけれども、今後のこともありますけれども、そういった考え方については、教育長、どのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 私どもは、危険性のほうについてはなかなか目に見えない相手ですので、どういう状況になればリスクがゼロなのかという、ここは非常に難しい判断でございます。一方で、そのときどきのこの地域の状況について、いろんな認識をされている方がいらっしゃって、そうした方々の声にも耳を傾ける必要があるというふうに思っています。 100人いらっしゃったら100人の方に御満足いただけるような対応ができるかどうかというところは日々苦慮しているところですけれども、適切な運用をしていけるように努力してまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 100%、今の状況の中で、例えば東京のほうでも分散登校という形でやっているようですけれども、あれだけ感染者が出ている地域でも何とか学校教育を進めなくちゃいけないということで、ある程度の危険性、できるだけその危険性は排除しながら学校運営をしていくという努力をされているわけですよね。当然、100%安全だということは、今、このような状況の中では言えることではないと思うんですけれども、保護者や地域の方々の理解も得ながら、例えば日振島なんかの例を挙げると、日振島なんかも、全く島だけで生活しているわけではありません。町なかから物資を運んでいったり、あるいは仕事として町なかに来られる方もいらっしゃいますので、全く安全だということは、これは日振であっても、戸島であっても言えることはないと思うんですけれども、地域の方々に理解をいただいて、こうこうこういった安全対策をした上で、学校の再開をやろうと思うんですかということで理解をいただいて、例えば町なかはまだできないけれども、日振島や戸島はしましょうとか、蒋渕はしましょうとか、そういったことはできるんじゃないかと私は思うんです。 また後から、このフェイスシールドの話も含めて、少しまた話をしたいと思うんですが、なかなかしんどいですね。 次に--しんどいというのは、この格好がですよ。教育委員会の対応がしんどいと言っているわけじゃありません。 先日、山本、田中議員とともに市内の小・中学校の現状というか、それを視察させていただきました。各学校の校長先生ともお話をさせていただきました。 3月から含めて約2か月間の休業によって遅れていたカリキュラムを取り戻すため、夏休みの短縮ということが計画されておりますが、今後の学習体制について、普通授業等、あるいは体育祭や運動会、文化祭、学習発表会、あるいは修学旅行や宿泊体験なんかもあろうと思いますが、そういったことも含めて、教育委員会としてのこれからの基本的な考え方というのを教えていただけますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) お答えいたします。 臨時休業のために行えなかった授業日数は、トータルで22日間になります。児童・生徒と教員に過大な負担をかけないことを前提に、7時間授業ですとか、放課後の補充学習等々を行うのに併せて、夏季休業日の一部、これトータルで13日間になるんですけれども、授業日とすることで対応しようと考えております。 御質問のありました運動会や学習発表会等々の行事の扱いですけれども、こちらは遅れている授業を取り戻すために削るというような考え方はございませんで、運動会、体育祭については7月中に、そして文化祭、発表会等については8月中までには、こういったやり方をしていこうという方針を出す予定にしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) これもどこまで全てをやり切るかというのはなかなか難しいものになると思うんです。できるだけ子供たちが納得できるような方向性をぜひ見出していただきたいなと。教育委員会だけで決めるんじゃなくて、先生だけで決めるんじゃなくて子供たちの意見も、特にもう中学生になれば、ある程度授業のカリキュラムの問題とか、そういったこともある程度は理解できるでしょうから、生徒の意見も聞きながら、これからも学校運営にぜひ努めていただきたいというふうに思います。 ここで、少し要望をさせていただきたいんですが、小・中学校の先生方と校長先生と話したときに、これは先生方から出た要望じゃないんです。私が聞いて、私が何とかしてあげたいなと思ったことなんですけれども、修学旅行に関してなんですが、各学校、本当は春に行く予定だったところもあるようですが、今後、10月から3月にかけて--いろいろ学校によってばらばらのようです--にかけて行われる予定だそうです。学校によっては、このコロナの問題で中止せざるを得なくなった場合、キャンセル料が発生するおそれがあるというふうにお聞きをいたしました。旅行会社とそうならないように、今交渉中であるということなんですが、万が一、例えば10月に予定しておって、その頃にその周辺が感染のかなり危ない状況になったと。そこを行かないよう、キャンセルしなければならないようになったと。そのときに、ホテルのほうから、泊まりのほうからキャンセル料、あるいは行く予定だったバス会社からキャンセル料が要るよとなったときに、それを保護者の負担にするというのは、これはおかしいと思うんですが、教育委員会としてはそうならないようなことは考えているというふうでよろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今、お話がありましたキャンセル料については、考え方を整理する必要もありますので、今後、状況を把握しながら検討させていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) これは、お金を出すのは市長のほうですけれども、市長はこれで、もし万が一そういったことになって、キャンセル料が発生することになってしまったと。それは保護者の方、申し訳ないがキャンセル料が要るんで、1人割り勘でなんぼずつ出してくださいと、これは本当に気の毒だと思うんですが、これはもうそうならないように、市長の考えでそうならないようにしますというふうに言ってくれたらうれしいんですけれども、市長、どうですか。 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 私もキャンセル料の問題というものは、つい先日知ることになりました。今、教育長が申し上げたとおり、1回ちょっと整理しなければ、ここで、はい分かりましたというところではないかなと思っておりますので、しっかりと検討していきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ぜひ、そういったものが保護者の負担にならないように。これは本当に、なったら怒りますよ。ぜひそうならないようにしていただきたいと思います。 もう一つ、これは答弁は要らないんですが、以前、これはもう6年ぐらい前だと思うんですが、修学旅行費用の問題についてちょっと質問をしたことがあります。多分、岡原市長も議員のときだと思うんですが、私の横におったときだと思うんですけれども、修学旅行費用の均等化を要望したことがあります。バス利用をされるところが当然、ほとんどの小学校、中学校はバス利用をされます。児童・生徒数によって、いわゆるバス代の割り勘が異なることによって、小規模校ほど修学旅行費用が高くなるというような傾向が全体としてはあるようです。ぜひこれは、鶴の一声ならぬ市長の一声で、これはできるだけ、全て均等にとは言いませんけれども、できるだけ均等になるように改善をしていただくよう、これはもう答弁は要りませんから、お願いを、要望だけしておきます。 もう一つ、校長先生との話の中で気になったのが、長期の休業が一部の子供たちに精神的な負担を与えているということでありました。今現在、スクールカウンセラーの派遣を県のほうから受けていて、これは中学校ですけれども、生徒はそのスクールカウンセラーといろんなコミュニケーションをとっているという学校がございました。 スクールカウンセラーは県からの派遣に頼っている状況ですが、宇和島市ではもう近々、発達支援センターを開設する予定となっております。そこには臨床心理士など有資格者の雇用も考えていると思います。 この際、このスクールカウンセラー、あるいはスクールソーシャルワーカーを市独自に雇用するお考えはないのか、教育委員会と市長にそれぞれお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーについては、ニーズも含めて総合的に判断して、場合によっては人事、財政当局の方とも協議の上、検討していきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) スクールソーシャルワーカーにつきましては、本年度1名増員をしているところでございます。教育委員会、つまり現場が必要というものであるのであれば、しかるべき判断をしていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) スクールソーシャルワーカーは増員されたということですが、スクールカウンセラーですね、子供たちの精神的なものを相談するというか、解決する、本当に本当に大切な役割のある職だと思うんですが、どうせ、どうせといいますか、発達支援センターができれば、そういった方々の雇用というのは当然考えておられると思いますので、少し前倒ししていただいて、できるだけ早くこのスクールカウンセラー、多分、これも前に少しお話ししましたけれども、こういった資格を持った方々というのは結構需要があって、雇用するのが難しいというふうにお聞きしております。臨床心理士などもそうなんでしょうけれども。臨床心理士の資格のある方がスクールカウンセラーになるのかな。なかなか難しいというふうに聞いておりますので、できるだけ早く手を打って、例えば、場合によっては市から何らかの奨学金みたいなのをあげて、医者みたいに、そういった有資格者を雇用するということも考えていただきたいなというふうに思います。 学校関係では最後の質問になりますが、今回の臨時休業によってオンライン教育の進行度合いが子供たちの教育格差を広げたとの指摘があります。これは、先ほど午前中に武田議員の質問の中でありましたので、もう重ねて申し上げませんが、一応、質問の中になかった、学校での高速大容量のWi-Fi、LAN整備ですか、ここらあたりがまだ明確になっていなかったと思うんですが、例えば、すぐにはなかなか難しいということはお聞きしておるんですけれども、この市内の小・中学校全てにそういったLAN整備をするとして、想定される費用、あるいはどれぐらいかかって、やるとしたら大体どれぐらいを計画しているのか。ある程度分かる範囲でお答えいただければと思います。これは教育部長でよろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 まず、すみません、お答えする前に、先ほど1件訂正をさせてください。 3月からの授業日数ですね、先ほどの答弁の中で22日間ということでお答えをしたかと思いますが、21日間が正しいところでございます。おわびして訂正させてください。 その上で、費用の問題でございますが、小・中学校合わせてLAN整備をしたという仮定で、超概算で申し訳ないんですけれども、およそ4億5,000万かかると見込んでおります。あくまで概算でございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ということは、まだ具体的な整備計画もまだ決まっていないということでよろしいですか。 この4億5,000万が国のほうのGIGAスクール構想の中で、ある程度、お金のほうは国のほうからある程度の金額は手当されるというふうに考えてよろしいんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 まず、令和2年度に取り組むものにつきましては、間違いなく国の補助制度が確立されておりますので、そこは申請をしてまいりたいと思っております。 ただ、先日もお答えいたしましたが、令和3年度以降につきましては、今のところ明確な補助メニューというのが発表されておりません。なかなか厳しい先行きなのかなとも見ておりますが、これにつきましては、今後要望活動等々を行って、ぜひ御支援いただきたいというふうに考えておるところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。
    ◆11番議員(浅野修一君) ということは、令和2年度は間違いなく補助があるということであれば、令和2年度に全てとは言わなくても、できる範囲で校内のLAN整備というのを行っていきたいというふうに、教育委員会としては考えているということなんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 当初、コロナ以前の段階では、学校のLAN整備を最優先にというふうに考えておりました。ところが、コロナに入りまして、その後はやはりリモート環境を整えることが大事なんだろうという認識も持ちつつ、学校内のLAN整備の優先よりは、家庭と学校がつながる環境を整えるほうに重心を置こうというふうに考え方を変えたところでございます。 したがいまして、今年度におきましては1人1台端末を整えつつ、家庭、それから学校でも使用可能な通信環境を整えた整備を行っていきたいというふうに思っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 分かりました。 学校でも自由にタブレット、まだ提案されていない予算でありますけれども、今回の追加の補正予算で、各小・中学校全ての児童・生徒にタブレットが行き渡るような予算も計上されております。これができるだけ早く、先ほどの武田議員への答弁では、来年の1月ぐらいに間に合えば、そういったことを考えたいというふうに、3学期に間に合うようにということの答弁がありましたけれども、できるなら校内のLAN整備も、できれば早いことに越したことがないわけですから、来年度以降の国の補助がどういうふうになるのか、まだ不明なところもありますので、国の補助がある間に少しでもやっておけば、もしなくなった場合にもったいないことになりますので、そこらあたりは今後検討をしていただきたいというふうに思います。 ちょっと、ほかにも質問は、タブレットの分で、GIGAスクールのことの質問は通告をしておったんですが、武田議員の質問とかぶりましたので、ここらあたりで終わりたいと思いますが、丁度時間が40分ぐらいになりました。少しフェイスシールドを外させていただきますが、曇ることはなかったんですけれども、なかなか熱がここらあたりにこもって、先生方は、特に今、小・中学校のほうはエアコンはついておりますけれども、当然、窓を開けた状態でのエアコンをつけているということで、この部屋よりは大分暑い状況にあるんだろうというふうに思います。 そういったことを考えると、マスクをしてフェイスシールドをしてという環境は、これは多分、先生にとっては大変だろうなと。私も、水は飲みませんでしたけれども、わざわざ外して飲まなくちゃいけないので、ここらあたりは大変だなというふうに感想は持ちました。 私は、このフェイスシールド、何か目的がはっきりしないなというのが率直なところなんです。このフェイスシールドを着用しなければならないということは、これは教育委員会としては、この目的と効果についてはどのようにお考えなんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 児童・生徒を指導する際、先生方はどうしても子供たちに顔が近づいてしまうという場合がございます。マスクとフェイスシールドを併せて使用することによって、ウイルス飛沫の可能性を少しでも減らし、子供たちを感染から守ることはもちろんのことでございますが、加えまして、日々多くの子供たちと接している先生方も同時に感染から守るという意味を持つものと認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) これは、よくこのフェイスシールドを見かけるというのは、病院のほうで、看護師さんとかお医者さんの先生が、今回、コロナの問題で受付とか窓口のほうで患者さんの体温を測るとか、そういったときにマスクをして、フェイスシールドをして対応されているという姿をテレビ等でもよく見かけると思うんですが、これは市川先生にちょっとお伺いしたいんですが、このフェイスシールドというのは、フェイスシールドをつけた人が相手側に感染させないためのものか、あるいはそうでなくて、相手方から要は飛沫を受けないためにこのフェイスシールドをつけるのか。医療現場ではどういった理由でこのフェイスシールドをつけられているんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 市川病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(市川幹郎君) 医療現場におきましては、議員御指摘のように、フェイスシールドは新型コロナウイルス感染症の疑いのある患者からPCRの検体を取る場合、あるいはコロナ疑いの診療をする場合に、主に眼球、眼瞼に対する飛沫感染を防ぐためにマスクと併用してやるということになっております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) そうなんですよね。要は、相手から感染しないためにこのフェイスシールドをつけるんですよね。これに代わるものとしてはゴーグルをつけるか、フェイスシールドをつけるかということなんですよね。要は、相手から感染をしない。だから、私がここでつけたって、非常に滑稽なんです。なぜかというと、もう私が誰かから飛沫を受ける可能性がない。もう2メートル以上、ここで答弁で教育長と市長が話されましたけれども、もう2メートル、3メートル以上離れておりますので、飛沫を受ける可能性がほぼないわけですから、このフェイスシールドをつける意味がないわけですね。 マスクは、これは予防というよりは、相手に感染させないために、自分の飛沫を相手に浴びせないためにつけている。このアクリル板もそうだと思うんですが、そういったものだと思うんです。 私は、県の教育委員会もおかしいと思うんですが、県の教育委員会のほうでは、フェイスシールドをつけるかマスクをつけるかなんです。どっちかはしてくださいということなんです。それもおかしな話なんです。フェイスシールドというのは、目的がそういったものですから、これに代わるのはゴーグルですから、ゴーグルをつけるか、マスクをつけるかというような話になってしまいますから、妙な話なんです。 だから、本当に科学的に、私はマスクを着用することは、これは先生の飛沫を子供たちに浴びせないようにするために先生がマスクをつける、これは当然で、生徒も、生徒が話したときに友達や他人に飛沫を浴びせないためにマスクをつける、これは正しい行為だと思うんですが、先生がフェイスシールドをつけるというのは何のためかというと、ほぼ生徒、あるいはほかの先生から、ほかの先生は教室にはいないですから、生徒から飛沫を浴びないためにつけているというのが主要な目的で、先生の飛沫を生徒に浴びさせないためにフェイスシールドをつけるということではないと思うんです。 ちょっと、ここらあたりは教育委員会でも少し考えていただいて、これから暑くなります。授業も7月31日までですか、暑い中でやらなければなりません。先生たちは、ちょっとここら辺りが蒸れて苦しくなるし、水を飲むのも少しマスクを外して飲むのであれば容易ですけれども、フェイスシールドをつけておくと、水を飲むのもなかなか大変になりますので、これは再検討していただいて、教員はフェイスシールドをしなくても大丈夫ですよと。 これは、今までつけていたものを外せということになると、保護者の方にも理解をしていただいて、先生方の体調面も考えて、フェイスシールドはもうしないようにしましょうということは、ぜひ検討をしていただきたいというふうに思います。これはもう答弁は要りません。ぜひ再検討をお願いいたします。 丁度いい時間になりましたが、最後の質問項目になりますけれども、今度のコロナ問題で、市の各種施設も閉鎖を余儀なくされたところであります。それによって、指定管理としている施設のうち、自主事業の閉鎖によって、指定管理者はその経営にも大変大きな影響が出ているのではと推察をいたします。指定管理に出されている施設のうち、指定管理料の見直しを考えなければならない施設はどういったところにあるのでしょうか。 もう既に交渉中であるかもしれませんけれども、具体的な施設名を上げてもらえるでしょうか。 そして、管理料の見直しをするに当たって、市として基本的な考え方というのを示していただけるでしょうか。総務部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、指定管理者に対し負担金を支出した施設名につきましては、平成31年度の実績を施設別に申し上げますと、南予文化会館及びコスモスホール三間、津島やすらぎの里、生涯学習センター、吉田町ふれあい運動公園、スポーツ交流センターの6施設となっております。 また、中央町駐車場及び城山下駐車場につきましては、市に納めていただく納付金を減額しております。 なお、今年度も今ほど申し上げた施設に加え、他の施設につきましても、必要に応じて影響額を精査し、施設の維持管理に支障がないよう、指定管理者と協議の上、適切に対応してまいります。 次に、市の基本的な考え方についてでございますが、感染拡大防止に向けた対応等により生じた、施設における減収等につきましては、指定管理者との間で締結した協定において示されているリスク分担の考えに基づき、適切に対応していくことといたします。 具体的には、新型コロナウイルス感染拡大防止対策に伴い、令和2年度につきましては、4月1日以降休止等を要請した日から収束するまでの期間を対象に、収支報告書に基づき指定管理者と協議の上、施設の管理運営に係る収支の赤字額を上限として、施設の通常利用ができなかったことによって不要となる費用は控除し、また、衛生対策費として追加費用が発生している場合は加算するなど精査した上で、施設の維持管理に支障が出ないよう負担を行うこととしております。 なお、この考え方は基本的な方針でありまして、指定管理者及び施設における個々の事情に配慮すべき事由がある場合は、当該事由を考慮して適切な対応を行うこととしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 例えば、学習センターにしても、プールにしてもそうだと思うんですが、長期間休業をやむなくされたところにとっては、多分従業員なんかもかなり休職だったりということ。これは別の国の制度、先ほどの持続化給付金であったり、そういった制度で補填をできる部分もあろうかと思いますけれども、できるだけそういったところも手当していただいて、例えばプールの水泳の指導者がこれを機に、もう数か月も休みだったらほかのところに行ってしまったとか、そういうことになったら、なかなかその指導者の確保というのも難しいところもあろうかと思いますので、そこらあたりは市のほうも配慮していただいて、できるだけ、じゃ、こんなものやったら次の指定管理はやめたということにならないように、少なくとも赤字というか、従業員の給与も含めて赤字にならないような検討をしていただきたいと思います。 冒頭にも述べましたように、国会は多分本日閉会されるんでしょう。国民生活の危機に対し、政府与党は何を考えているのかということの、そういった思いになりますけれども、第2次補正予算で新たなコロナ対策予算が計上されております。そのうち、臨時交付金が2兆円ということになっておりますから、前回、臨時交付金が1兆円で、宇和島市には配分が3億円ちょっとあったようでありますので、それから計算すると、また臨時交付金2兆円でプラス6億円ぐらいが多分宇和島市に入ってくるんだろうと思います。このお金もできるだけ早く市民の皆さん方の手元に届くように、次回はもう9月議会だから、9月にならんとということにならんように、場合によっては8月とか7月、まあ7月が間に合うかどうか分かりませんけれども、できるだけ早い時期に臨時議会を開いていただいて、次なる補正予算の準備にこれからぜひとも取りかかっていただくようにお願いをいたしまして、少し早いですけれども、私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(武田元介君) 以上で浅野修一君の質問を終わります。 次に、上田富久君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 自由民主党至誠会の上田富久でございます。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、全国に発令されておりました緊急事態宣言が解除されましたが、これまでの外出自粛などにより、当市におきましても基幹産業である魚類養殖、飲食業など、大変大きな打撃を受けており、市民の多くが経済、教育、新型コロナウイルス感染症第2波の心配など大きな不安を抱えております。この市民の大きな不安をできるだけ取り除くことが、私達議会、行政の役割だと思っております。 そこで、今回の一般質問は、新型コロナウイルス感染症対策に重点を置き質問をいたしますので、市長並びに関係理事者におかれましては、簡潔で分かりやすい答弁をよろしくお願いいたします。 初めに、長期財政計画について質問をいたします。 今年の3月に財政課より、宇和島市長期財政計画が示されました。ここにそれを持ってきておりますが、これが示されました。 この計画は、令和2年度から9年度までの8年間の計画で、内容的には計画期間内において財源不足が生じる見込みであると大変厳しいものとなっております。 まず、歳入の見通しに目をやりますと、人口の減少により市税、地方交付税が減少、その他の収入に関しましても減少傾向にあると想定。歳出の見通しに目を転じますと、人件費は会計年度任用職員制度により増加、高止まりの見込み、扶助費についても、少子高齢化の加速により増加、高止まりの見込み、普通建設事業は高止まり、繰越金はほぼ同額で推移するとの見込みとなっております。 しかし、この宇和島市長期財政計画は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮していない計画になっております。そこで、現在分かる範囲で構いませんので、新型コロナウイルス感染症の影響を含めた長期財政の見通しを、西本総務企画部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 現在の長期財政計画につきましては、上田議員御指摘のとおり、新型コロナウイルス感染症が及ぼす財政的影響については反映できておりません。現時点におきましても、その影響把握は困難ですが、その中でも大きく影響を受けると考えられるところについて、幾つか御説明を申し上げます。 まず、歳入におきましては、税制措置として、今年は収入が大幅に減少した場合に、1年間の徴収猶予ができる特例が設けられました。これにより、5月末現在で、固定資産税を中心に26件、金額では約4,900万円について猶予を行っておりまして、税収への影響は、来年度以降も続くものと考えているところでございます。 また、財政上最大の懸念材料は地方交付税への影響で、国税収入の悪化や国の特例公債の発行等により、今後、交付税措置が厳しいものになることを想定する必要がございます。 次に、歳出につきましては、コロナ対策として、今会期中に追加上程する予算を含めますと、累計は92.5億円で、そのうち市の持ち出し分である財政調整基金からの繰入れは10.9億円に上っております。国の2次補正予算で措置される臨時交付金である程度は補填されますが、今後もさらに追加補正等の対応が必要でございます。 現在は、市民生活の安定と地域経済の再建を最優先に、積極的な予算編成を行う方針としておりますが、今後の財政状況が厳しくなることは避けられないと考えております。したがいまして、長期財政計画につきましても、今後、歳入歳出の影響額の把握と、また、それらに対する税制や国の制度設計の変更など、全体的にある程度の情報がそろった時点で修正を加えていく必要があるものと認識をしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 西本部長が今言われたように、今回の新型コロナウイルス感染症は、当市の経済へも深刻なダメージを与えており、税収の減少はもとより、今回提出された長期財政計画よりもっと厳しい財政見通しになることは必至の状態だと考えます。 また、これまでの石橋市政では、職員の削減、職員の非正規化など、人件費の抑制により財政の健全化を保ってまいりましたが、平成29年9月1日から令和2年4月1日までの職員数を見ますと、正規職員は49名増、再任用職員をこの数字には含んでおります。非正規職員は21名、これは減、合計28名増となっており、岡原市政になって正規職員が大幅に増えている状況でございます。 これを見ましても、会計年度任用職員制度の影響だけではなく、正規職員の増加により人件費の増加は相当な額になるというふうに思われます。 確かにこれまでのように、職員の削減には限界があり、1人の職員が2人役、3人役の仕事をこなし、大変な状況だったことも理解をしております。しかし、一般事務職員は増加しておりますが、技術職は一向に増えていない状況は変わっておりません。本当に必要な部署に適材適所の人事ができているのか、私は疑問です。 これまで、合併後、石橋市政が取り組んできた行財政改革の効果により改善されてきた宇和島市の財政ですが、現在でも交付税などの依存財源に頼らざるを得ない財政構造は全く変わっておらず、その上人口減少、毎年のように起こる災害への対応、南海トラフ大地震等大規模災害への備えなど負の要因も多く、また、市長が公約に上げておられます子ども医療費の無償化、もしこれが実現すると、1億から2億というお金が、これも固定費としてかかってまいります。 また、給食費の補助に関しましても、継続するのであれば今のままであります。 また、先ほど武田議員や浅野議員が言われましたGIGA構想、こちらの通信費は宇和島市が払わないといけないということで、私もびっくりしたんですが、7,000万円から8,000万円、年間かかるということをお聞きをしております。 これらのことを加味しても、これまで以上に厳しい財政運営を行わなければならないと思われます。このままでは、これまで石橋市政で倹約してためた貯金を岡原市政で全て使い切ってしまい、昔の借金漬けの宇和島市に戻ってしまうおそれが出てくるのではないかと懸念をいたしますが、今後の財政運営、この長期財政計画の期間内において生じるとされる財源不足に対する対策及び職員数の適正化を併せて岡原市長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 平成17年の合併以降取り組んでまいりました行財政改革は、財政健全化において申し上げますと、一定の効果というものをもたらしていることは間違いないところでございます。とはいえ、先ほど議員御指摘のとおり、依存財源に変わりはないところでございますので、交付税等々が激減すれば、たちまち厳しい状況に陥る、こういった構造でございます。 今回の新型コロナウイルスの感染症の影響というものは、まだ具体的に数字となっては出てきていないところでございますけれども、これによりまして、地方交付税等々の額等が減少することによりまして、それは今後の宇和島市の在り方というものを再構築していかなければならないだろうと思っております。 つい先日、これは5月19日でございますが、地方6団体、これは知事会とか等々が国に対しまして、地方交付税を含めた財源の確保というものを要望しております。やはり、こういったものがなければ、これからの未来というものをしっかり歩むことができない、そういった思いというものをぶつけさせていただいているところでございます。 ただし、まだこれは要望でございますので、どうなるかはまだ先にしか分かり得ないところでございます。今後、宇和島市の市民の皆様の安定した生活、そして地域活性化をしっかりと奏でていく、そのためには、やはりこういった財政上の問題というものをしっかり、将来負担というものを考えていかなければならない問題でございますし、やはり、それを実際していくのもマンパワーであるところでございますので、今後、それらのバランスというものを見ながら、技術職に対しましては常に、もう本当に常に募集をしているような、そんな形でございますけれども、大変厳しい状況、これは御指摘のとおりでございます。これからも努力を重ねていきたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) これからも引き続き、行財政改革に力を入れて、しっかりとした財政運営をしていただきたいというふうに思います。私も、この財政についてはこれからも注視してまいりたいと思います。 次の質問に移ります。 新型コロナウイルス感染症についての質問に移ります。先ほど、長期財政計画の質問の折にも述べましたが、新型コロナウイルス感染症が及ぼす影響は、経済、教育のみならず、多くの分野に暗い影を落としております。 今年の3月定例会において、令和2年度の当初予算、事業計画を可決いたしましたが、平成30年7月豪雨災害時と同様に、事業の先送り及び凍結等、精査を行わなければならないと考えますが、どのような事業を先送り、凍結されるのか。また、予算の組替え等々は考えておられないのか、西本総務企画部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 これまでのところは、新型コロナウイルス感染症に対しての体制整備や予算対応をまずは最優先に力を注いでまいりました。 当初予算に計上しておりますイベントや事業につきましては、そのときどきの状況を踏まえて、順次中止や延期の決定をしてまいりました。具体的には、イベントとしては、お城まつりをはじめとした不特定多数の方が集まる大規模なものや、また、事業につきましては、デジタルマーケティングなど、実施スケジュールの調整が困難なものについて、今年度は中止の決定をしたところでございます。 なお、今年度中止する事業等の予算の取扱いにつきましては、一定程度の集約と整理を行った上で、今後調整する方針としております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 予算はそんなにかからないと思うんですが、学校の統廃合等々につきましても、吉田の統合小学校等々の計画も、豪雨災害のときには先送り、1年延びたというような形になっておりますので、できるだけ早く精査していただきまして、市民の生活に影響が出ないようによろしくお願いをしておきたいというふうに思います。 今回の新型コロナウイルス感染症の及ぼす経済的な影響は計り知れないものがあり、国の第1次補正予算25兆6,914億円、そして、過去最大となりました第2次補正予算31兆9,114億円、この額を見ても、新型コロナウイルス感染症が日本経済に及ぼす影響の大きさが分かるというふうに思います。 しかし、当市に目を転じますと、4月専決補正予算、5月補正予算で、総額82億4,000万円の新型コロナウイルス感染症関連予算を決定いたしましたが、この中には、国が決定した1人10万円の給付金、総額73億7,970万円が含まれており、宇和島市独自の対策費は3億2,000万円にとどまっております。私は、6月補正予算で、宇和島市独自の新型コロナウイルス感染症対策予算が上程されるものと期待をしておりましたが、今回も小規模な予算しか上程されず、当市は国の対策だけ待っていてよいものか、それとも全く案がないのか、大変私は落胆をしております。 6月追加補正予算で8億6,871万円が予算上程されますが、今対策を打っておかなければ、宇和島市の経済の浮揚は難しくなると思います。議会からの要望等々もございますが、今後どのような対応を考えておられるのか、岡原市長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 コロナ対策につきましては、4月の専決予算からスタートしたところでございます。これにつきましては、最初は相談窓口であるとか、また、県の資金に対する利子補給であるとか、基本的なこと、まずは皆さんが、今、混乱期の中で必要とするものというものをそろえさせていただきました。 原型対応ではございましたが、テイクアウト関係の、そういった事業等々も拡充をさせていただいたり、今、必要なものにしっかりとつけていこうと。ただ、それ以降につきましては、県・国というものの動向というものを見定めながら、より効果的なものにしっかり目を向けていきたいという意思というものがあったことは間違いないところでございます。 今後につきましては、この6月の明後日上程をさせていただく、この追加補正予算案でございますけれども、今後につきましても7月、8月、先ほども浅野議員のお話にもありましたけれども、臨時等々も含めて、より積極的に取り組んでいく、そういった姿勢でいることは間違いないところでございますので、また様々なお知恵をお借りできたらと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 災害の中身は違いますが、私達はどうしても豪雨災害のときの予算というのと比べてしまうんです。そういうことで、豪雨災害のときの対策予算は、宇和島市独自の事業として、真水のお金を47億円、そのうち財政調整基金を21億円支出しているのにも関わらず、今回のコロナウイルス感染症の対策に対しては、あまりにも対応が遅く、対応の予算規模も私は少ないというふうに感じております。特に、第1次産業への支援、対策が不十分だというふうに私は思っております。 そこで、大きな問題となっております、魚類の販売拡充について質問をさせていただきます。 先日、岡原市長は、宇和島産の真鯛の消費拡大のために、スーパーの鮮魚コーナーに立たれ、真鯛の販売をされておられました。このパフォーマンスで真鯛が何匹売れ、どれだけの消費拡大につながったのかは分かりませんが、少なくとも市民に、市長自らが先頭に立って、宇和島産真鯛の販売をしている姿を見せたことで、少しは宇和島産真鯛の消費喚起になったのではないかなというふうに思っております。 しかし、今後どのようにして宇和島産真鯛の消費拡大を行っていくのかが大変重要な課題となっていくのではないかというふうに思います。具体策を岡原市長にお伺いをいたします。 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私も、これまでの様々な知合いを通じまして連絡等々をさせていただいているところでございます。現在、市場流通というものは、6月1日以降、徐々に20%余り回復をしているというところでございますけれども、いまだ外食産業というものが頭打ちである以上、なかなかそこに押し込んでも押し込め切れないという状況というものがございます。 ですから、新たな売り先、またこれは移動の制限等々もまだございますので、それらは十分ではない。ですから、この外食産業に新たな営業を求めるというよりかは、まずはスーパー、量販店につきましては、昨対比でも105%、110%のお店等々ございますので、そこにしっかり働きかけていこうと。そして、それもマスコミの皆様方のお力添えも得ながら、そうした動き、流れというものを作っていきたいというところで、この前の地元スーパーもそうですけれども、今でも、愛媛県内、様々なところに直接にお声掛けをさせていただいているところでございます。 7月から、また新たな量販店、また関西のほうの量販店、スタートします。様々な外食産業の中でもぜひとも取り上げたいという話というのもいただいております。 また、給食につきましては、これは県、そして市の取組は皆さんよく御承知かと思いますけれども、私もある議員さんのヒントも得まして、松山駐屯地に県漁連の会長とともに営業に行ってまいりました。なかなか単価というものが合わない状況でございますので、厳しい現実を見させていただきましたけれども、また、姉妹都市等々も、なかなかタイというものをどのように扱えばいいかというところもあるとは聞いておりますけれども、姉妹都市である当別町、当別町の道の駅では、「♯鯛たべよう」というキャンペーンというものを、今、してくださっておりまして、魚というものは順調にはけております。 この量がどうなのかという、上田議員のお話というものは微量かもしれませんけれども、やはりこういったことを繰り返し努力をしていくことが、少しでもという思いでございますので、こういった努力に限らず、明後日6月19日からは縮小期ということで、移動も可能となってまいりますので、直接に訴えるところは訴えていく、そのような覚悟で取り組んでいきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 先日、テレビの番組で、「今こそシェア、コロナ後を生きるヒント」と題して、天草市での取組が紹介をされておりました。水産会社の経営者が、養殖しているタイが売れない。タイを三枚おろしに加工しようとするも、人手が足りない。漁師の交流会でその愚痴を話すと、ホテルの経営者が、宿泊客がなく、従業員がすることがないということで、ホテルの従業員を水産会社に回す。ホテルのシェフがメニューを考え、電子レンジで温めただけでおいしく食べられる弁当等々を開発、販売。また、一流シェフがSNSでレシピを公開して、その材料を発送する。このような取組で養殖真鯛は全て販売ができたというような例が挙がっておりました。 このような人手やお金、ノウハウなどを互いにシェア、分かち合うことで苦境を乗り切ろうとする取組が各地で始まっていますが、真鯛の後は、当市はハマチが待っております。待ったなしです。当市も具体策を示し、迅速で的確な対応をしていただくよう、市長のほうには要望をしておきたいというふうに思います。よろしくお願いをいたします。 次に、教育行政の対応についての質問に移ります。 新型コロナウイルス感染症の影響で、小・中学校は長期休業を余儀なくされ、授業が再開されてからも、例年どおりの学校運営が行われるかどうか、不透明になっております。 また、子供たちの影響として、生活リズムの乱れ、心と体調の変化、学習意欲の低下が言われておりますが、宇和島市ではどのような影響が報告され、どのような対応をされておられるのか。また、最重要課題は、学習の遅れを取り戻すより、まずは安心して学校に来られる環境づくりが重要というふうに言われておりますが、どのようにして安心して学校に来られる環境づくりをしておられるのか、金瀬教育長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、先ほども申し上げましたように、授業を行えなかった日数、先ほど22と申し上げましたけれども、21日に上りました。そして、学校を再開するに当たりましては、まずは安心していただくということで、フェイスシールドの本来の使い方じゃないんじゃないかというような御指摘もいただいていますけれども、まずは安心していただけることに最大限意を尽くしたつもりです。 休業している間は、先生方にも家庭訪問などをしていただき、児童の不安感を取り除くということに努めてまいりました。 再開後にアンケート等々をとっておりますけれども、今の段階で深刻な問題を抱えているお子さんがいるという情報は入ってきておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 入ってきていないということなんですが、私のほうにはいろいろと、学校のほうからも話を聞いております。 先日も、城南中学校で学校評議員と、そして生徒会の子供たち、そして先生、PTAとの座談会がございました。子供たち、元気でやっているようですが、やはり不安を抱えている。生徒会の子供たちがですよ。生徒会の子供たちは割にしっかりしているんです。それなのに不安を感じている子供たちが何人かいたということで、多分、相当多いんだろうなというふうに思います。 金瀬教育長は、今、そのような話でしたが、ぜひ、そういう小さいところまで目を行き届かせて、問題を少なくされて、子供たちが学校に来やすいような体制を整えていただきたいというふうに要請をしておきたいと思います。 また、児童・生徒だけでなく、教職員にも少なからず影響が懸念されており、普通の普段の業務も忙しい上、増えた提出物のチェック、第2波の備え、消毒などの感染予防業務など、以前にも増して忙しくなっているようでございますが、宇和島市ではどのような影響が報告され、負担軽減のためにどのような対応がなされているのか。金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今、おっしゃっていただいたような影響が出ているということについては、報告を受けております。 この19日に縮小期に移行になりますけれども、この機を捉まえて、様々な御負担を負っていただいている、その一部かも分かりませんけれども、軽減できるように対応してまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 先ほども子供の、児童・生徒のときにも言わせていただきましたが、先生たちも、これは私も定かではないんですが、多分、大変苦労されているんだろうというふうに思います。できるだけ負担を軽減していただいて、先生たちがいい環境で子供たちを教えられるような体制を、ぜひ整えていただきたいというふうに思います。 次に、オンライン教育についての質問に移ります。 武田議員と、よく至誠会の控室でオンライン教育の話をしておりました。私達は、以前からオンライン教育を早期にやるべきだと主張してまいりましたが、教育委員会の動きが遅く、実現するには至らなかった。このオンライン教育でございますが、国の施策でやっと動き始めたと安堵をしております。 この後、GIGAスクールの構想の推進についてのスケジュール等々をお聞きしようと思っていたんですが、武田議員、浅野議員、両議員がGIGAスクールの構想等々のスケジュールを聞かれておりますので、私は1点だけお尋ねをしたいというふうに思います。 GIGAスクール構想へ何を期待して、具体的にオンライン教育、オンライン授業をどのような流れで行われるのか、この1点だけ片山教育部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 児童・生徒一人一人と教師の双方向性、これが実現することによりまして、先生方が児童・生徒個別の理解度、進捗状況をリアルタイムで把握し、即座に対応することが可能となると思われます。また、どこの部分が分かっていないのか、どんな問題でつまずいたのかが全てデータとして残りますことから、学習の振り返りの際の有効なデータを蓄積することもできることとなります。 さらには、教室内のみならず、何らかの事情により登校が難しいお子さんに対しましても、学校以外の場所で教室内の同級生と同じ授業、課題を受けることも可能となりますことから、先日のような臨時休業の際にも非常に有効な方法であるというふうに考えております。 もちろん、これまでの教室内で教師と学級全員が対面しての授業、これを否定するものではございません。最優先すべきは児童・生徒の学びそのものであり、両者をバランスよく使い分けていく中で、それぞれの児童・生徒にとって個別最適な学習環境の構築に努めていくことが重要であり、また、期待するところでもあると考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 多額の予算をかけて行う施策でございます。子供たちのためにも有効に機能するよう、遅れることなく万全な準備のもと、推進されることをお願いし、次の質問に移ります。 指定管理者への対応についての質問に移ります。 これも浅野議員が幾らか質問をされましたので、そこは省略をさせていただきますが、指定管理者を導入している施設に休業補償等々、幾ら支払うと試算されておられるのか。分かる範囲で構いませんので、施設別休業補償と、そして休業補償の総額を西本総務企画部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、指定管理者に対して負担金として支出した金額につきましては、令和2年度につきましては、まだ金額が出ておりませんので、まず平成31年度の実績を施設別に申し上げたいと思います。 南予文化会館及びコスモスホール三間に92万1,466円、津島やすらぎの里に487万8,768円、生涯学習センターに31万6,050円、吉田町ふれあい運動公園に50万円、スポーツ交流センターに70万円、合計で731万6,284円を支出しております。 また、中央町駐車場、城山下駐車場につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による駐車場利用者の減少を考慮いたしまして、市に納めていただく納付金額から29万4,127円を減額いたしました。 なお、今年度におきましても、先ほど申し上げました施設に加え、他の施設も必要に応じて影響額を精査し、施設の維持管理に支障が生じないよう、指定管理者と協議の上、適切に対応してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 指定管理者へ今回の国が行っているいろいろな給付金制度がございますが、それは適用できるのか。また、国の給付金等を休業補償等に組み入れることはできないのか、西本総務企画部長にお伺いいたします。 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 まず、国の持続化給付金は、感染症拡大による営業自粛等により、特に大きな影響を受ける事業者に対して事業の継続を支え、再起の糧としていただくため、事業全般に広く使える給付金であり、指定管理を受託している事業者も受給対象となり得ます。なお、申請は事業者単位であり、指定管理業務単位で申請することはできません。 また、雇用調整助成金につきましては、厚生労働省のホームページによりますと、職員等の賃金に公費が支払われている事業主について、交付金や委託費等により、地方公共団体から明確に人件費が支払われている労働者については、休業手当の支払い等事業主における負担がないことから、雇用調整助成金の対象とはならず、自前事業による収入から賃金を払っている労働者については、要件を満たせば雇用調整助成金の対象となる可能性があるということになっております。 指定管理者が国などの給付金の受給対象となるか否かについては、それぞれの交付金の制度によるものと理解をしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) できるだけ宇和島市の持ち出しを少なくできるよう、今ほど西本部長から説明を聞きましたが、ここで聞くだけではなかなか理解ができませんので、ぜひそのような方法を模索していただくよう要請をしておきたいというふうに思います。 また、ほとんどの指定管理施設が6月1日からの再開になっておりましたが、津島やすらぎの里については、6月13日からの営業再開になっており、12日遅れとなっております。その遅れた理由が、浴室トップライトの修繕、レジオネラ菌除去等の理由で、なぜ休業中の5月末までに対応し、6月1日からの営業再開ができなかったのか、また、私達には指定管理者の怠慢としか思えない、見えない理由で再開が遅れたにも関わらず、12日までの休業補償というのを出さないといけないのか、楠産業経済部長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) まず、6月13日の再開になった件でございますけれども、これは5月29日に県知事が発表いたしました県の方針を踏まえまして、再開をそのときに決定をしたものでございます。 やすらぎの里につきましては、温泉水を循環濾過して使用しておりますことから、水質検査が必要となるように、保健所から指導が従前からございまして、今回、それを受けて水質検査に10日間程度要したということで、6月13日からの再開ということでございます。御理解をいただきたいと思います。 もう一点につきましてはどういった…… ◆21番議員(上田富久君) 休業補償をしないといけないのかどうか。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) そうですね。これも指定管理者側の責任というふうに問えないことから、休業補償の対象期間として算出をする考えでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 楠部長、本当に何を言われても私らには言い訳としか聞こえないんです。なぜこれだけ長い間休業しているにも関わらず、その間にきちっとした準備をできないのかというのが、私達は不思議でたまらないんです。それはもう、どう見たって、どんな言い訳をされたって、それまでにほかのところはどこもやっていますよ、民間のところなら。指定管理というあぐらをかいているからこんなになるんだと、私は思っております。ぜひそこのところは、もし指定管理者、契約がどうなっているか私は知りませんが、業者に不備があるときには、毅然とした態度で対応をお願いしておきたいというふうに思います。 次に、介護現場への対応についての質問に移ります。 全国の介護施設で介護クラスターの事例が報告されております。介護施設では3密を避けるのは大変難しく、日常的にも感染のリスクが大変高い状態となっております。 また、デイサービス利用者の中には、複数の施設、サービスを利用している方が多くおり、どの施設で誰から感染したのか分からないことで多くの施設に感染が広がり、負の連鎖で地域全体の介護サービスの崩壊、ひいては医療崩壊につながってくることもあるようです。 今後、介護施設での新型コロナウイルス感染症拡大を抑え込む対策、病院との連携、その体制づくりはどのようになっているのか、伊手保健福祉部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えします。 介護施設のうち、入所系施設におきましては、感染者が発生した場合に、保健所の指示にもよりますけれども、入院等の感染者への対応や、消毒等の感染拡大防止を行うと同時に、感染者以外の利用者に対しましてサービス提供を継続することが、当然求められてまいります。この場合におきまして、職員でありますとか、医療、衛生資材の確保等がまず課題となってまいります。高齢者が感染した場合におきましては、重症化しやすいということもありますので、軽症であっても入院することが原則となってまいりますけれども、病院で受入れができないケースというのも発生する可能性がありますので、施設で引き続き対応せざるを得ないことも想定されております。 そのため、不足する人員等の確保のため、現在、県全体でのネットワークの構築が検討されておりまして、そこでの連携につきまして、関係機関で協議を進めていきたいというふうに考えております。 また、市では引き続き、介護サービス事業所が衛生資材の不足等によりサービスの継続が困難になることのないように、一定数量の備蓄にも努めているところでございます。施設で感染者が発生した場合、まずは感染症予防策を徹底するということがありますけれども、何よりもウイルスを施設に持ち込まないことでありますとか、職員全員が濃厚接触者と特定されサービスの提供が滞ることがないためにも、日頃から感染症流行時に備え、リスク分散を見据えた職員間の感染症拡大防止策の徹底を進めていきたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 確かに3密が避けられない。そして、利用者の公表がなかなか難しいというような問題点がございます。介護、医療の協力体制の構築をし、第2波、第3波に備えるためにも、早急な体制の構築をお願いしておきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 次に、教育行政についてお伺いをいたします。 金瀬教育長が就任され、約2年が経過をいたしました。この2年間で何に取り組み、教育現場にどのような変化をもたらしたのか。その成果と、併せて2年間の総括を金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。手短に。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 手短にお話しします。 学校の先生方や地域の方々、職場の同僚の力を貸していただきながらいろんなことに取り組んだんですけれども、その中では、一つだけここで例として取り上げさせていただきたいと思います。 1年目はコミュニティスクールの導入を目指しました。2年目を終え、今年4月からは市内の全小・中学校34校がコミュニティスクールとなりました。 また、併せて、全ての学校地区ごとに地域学校協働活動の中心的役割を果たす地域コーディネーターも配置されることとなりました。 このコミュニティスクールと、地域学校協働活動の2つがそろうことで、学校と地域が一体となって地域の作り手を育む仕組みが用意されたというふうに考えております。 一つの成果といたしまして、昨年度、三浦小学校では、このコミュニティスクールを活用して、地域の方々と協力し、作成した防災マップが、防災体験隊マップコンクールで全国2,541作品の中から文部科学大臣賞に輝くといううれしい結果にもつながっております。今後も運用と成果の向上に取り組んでまいります。 豪雨災害や、現在も継続中の新型コロナウイルスの対応など、経験したことのないような事象もあり、思うようにはいかなかったところもありますが、限られたマンパワーの中で真摯に力を尽くしてくれている職員には、本当に感謝をしております。残りの任期についても精いっぱい精進してまいります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ありがとうございました。 金瀬教育長は、日頃から今後の教育に関する課題認識と取組の方向性と題して、大きな1番として、今後の社会の大きな変化として、少子高齢化、人口減少の進展、第4次産業革命による超スマート社会の到来、人生100年時代の到来、この3つを挙げておられます。 また、大きな2番として、変化を踏まえた取組の方向性として愛郷心の醸成。変化する社会を見据えた生きる力、学力、資質の育成。学校、家庭、地域の連携。働き方改革の、この4つを挙げられておりますが、私はこのことを金瀬教育長から、もう既に3回も聞かされております。 私には、3回聞かされても抽象的で、私には何のことか全く分からない。任命した岡原市長、このような抽象的な説明で金瀬教育長がこれから何をやっていかれようとしているのか分かりますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) キャッチフレーズというか、項目出しみたいなイメージだと思いますけれども、地域とともに子供たちは育っていくんだということを1番頭に置かれ、その中では、従来型のものから、そういった新しい技術というものを取り込みながらやっていくとことが明確に示されていると私は感じているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) さすが市長ですね。私には3回聞いても全く分からない。資料を何度見ても全く分からないんです。 人口動態の資料、これは小学生でも、どういう人口動態で、どういうふうに進んでいくのかが分かると思いますし、そして、何度も何度も見せられております、この産業革命の写真、これも小学校か中学校のときの社会科で習ったぐらいの話で、実際にどのようにしていくのかというのが私は全く分からないということで、先ほど学校、地域等々で連携していくというような話をされて、コミュニティスクールということを2年間の、自分がやってきたということで先ほど言われておりましたが、それでは、これから具体的にどのような施策で何をして、この当市の教育をどのような方向に持っていこうとされているのか、具体策を金瀬教育長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、具体策ということですけれども、方向性として、一人一人のよりよき人生と、持続可能な地域社会の実現を最上位目標として掲げ…… ◆21番議員(上田富久君) もうスローガンは要らないんですよ。具体的に何をしたいかというのを聞きたいんです。 ◎教育長(金瀬聡君) ESDと、それから、今回GIGAスクール構想で実現される方向で進めております1人1台のオンラインのICT環境を通じて、個別最適の学習と時と場所を選ばない自在な学習、そして、一方向ではない双方向学習、いわば学習者中心の学習支援ツール等も生かしながら、そして古きよき伝統産業、歴史文化といったことも併せて伝えていけるような取組をしてまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 具体策というのが全く分からない、私達には伝わってこないんです。 日頃より金瀬教育長は、宇和島市を愛する子供たちを育む、愛郷心の醸成、シビックプライドを口にされておりますが、今ほど言ったように、具体策は全くない。 私、今年の1月に訪問いたしました北海道伊達市、少し前回、だて学のことをお話しさせていただきましたが、金瀬教育長と同じく伊達市を愛する子供たちを育むというしっかりとした理念を持っておられる影山教育長が、具体策としてだて学を提唱されております。 少し説明いたしますと、このだて学は、市内の全小・中学校の全学年を対象に、学習内容も統一して、総合的な学習等の時間を充て、市内に残る縄文やアイヌ民族の文化、伊達市を改革した旧仙台藩、亘理伊達家開拓の歴史、農漁業の特徴、有珠山などの自然環境など、伊達市の歴史や文化、産業を学ぶことで、郷土愛やまちづくりに貢献する意欲を育むことを狙って導入をされております。 金瀬教育長も同じような考え方を持っているんであれば、これぐらいの具体策を打ち出したらどうですか。いつもいつも私が聞くのに、スローガンばかりで具体策が全く見えてこない。ぜひよろしくお願いをしたいというふうに思いますが、この小・中学校対象のだて学、児童・生徒だけではなく市民向けの講座などを活用して、伊達市民全体に広がろうとしているそうでございます。ぜひ参考にしていただければというふうに思います。 次に、運動部活動の在り方についての質問に移ります。 唐突ですが、部活動は何のためにやっているのか、金瀬教育長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 心身の健康と協調性といったような精神力といいましょうか、そういったものを育成する、そういった目的であろうかというふうに認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 部活を通じて生徒が成長をできる。チームワークや礼儀を学ぶ機会になる。困難なことにもチャレンジして、やればできるという感覚や、自己肯定感を高めることができるなど、いろいろ言われております。 それでは、学校教育の中で部活が担う役割は何だと思われますか、金瀬教育長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今ほど議員もおっしゃられた部分と主に重なるところがあると思いますけれども、授業科目等々を補完する形で、運動、文化活動を通して情操、あるいは体力をつけていくと、そういうことであろうと認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) スポーツ庁が出しております、運動部活の在り方に関する総合的なガイドライン、ここに私は持っているんですが、これを読んでみましても、大変分かりにくい表現でいろいろ書かれております。しかし、1つだけ明確なこと、これは、部活動は学校教育の一環であるということでございます。少子化の影響で部活動の存続が大変厳しくなっておりますが、部活動をこれからも学校教育の一環としてやっていかれるのか、それともクラブチーム等の社会体育に移行されるのか、金瀬教育長の御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今の段階で、地域クラブと社会体育のほうで進めていくのか、学校教育の一環として続けていくのか、明確に意思決定をしているわけではございませんが、これまでの部活動という、このやり方については、子供の数が少なくなっていることを主たる要因として、学校ごとに、いわば野球、バスケット、サッカー、バレーといったチームスポーツを存続させていくというのは、非常に難しい状況が来ていると思います。 そういったことから、社会体育で進めていくのか、学校の合同の部活動という形にしていくのがいいのか、それこそこれまで部活動や社会体育に携わってきた方々との意見交換も重ねて、少しでも多くの方がこういうふうにしてよかったねと言っていただけるような道を探っていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 私も今の意見に大部分は賛成でございます。 私は、今、校区外通学というのが部活動で認められております。それを利用して、そして、または各学校間で種目を絞り込んでいくと。野球をするんだったらどこどことどこどこの学校ですよ、柔道するんだったらどことどこの学校ですよというような形で絞り込みを行う。または、今、少しやっているところもあるようですが、合同チームを作って、その合同チームが県総体、全国大会にも出られるような流れを作る、システムを作るというのが、そして、しのげるところまで今の状況でしのいで、やれるところまでやって、そして学校教育の一環として、今のところはやっていく。そして、外部指導員等々の力を借りて先生方の負担を軽減させていくというのが、私は今の状況の中ではベストではないかなというふうに思っております。 時間がありませんので、ここで詰めた話はいたしませんが、現在、クラブチームは独自の練習場所を有しておりません。そういうことで、市の施設を使用している団体が多いんですが、そのために、これまで使用していた市内の中学校、高校の部活動が使用できなくなって、なかなか部活ができないというような状況も出てきているようでございます。 教育委員会として生徒のことを第一に考えて、学校現場とじっくり話合い、統一した見解を示されるよう、できるだけ早く、強く要請をしておきたいというふうに思います。よろしくお願いをいたします。 最後になりましたが、最後に、政治倫理についての質問に移らせていただきます。 平成30年6月定例会におきまして、同様の質問をさせていただきましたが、再度岡原市長にお伺いをいたします。 昨年の9月定例会におきまして、宇和島市議会政治倫理条例が可決成立をいたしました。この政治倫理条例は、議員自らが議員としての襟を正すため、議員の活動を制限する大変厳しい条例でございます。 しかし、議会側だけでどれだけ厳しい条例にしようが、行政側の協力なしでは、陰に隠れた部分が表に出てこない上、この条例が機能することさえ難しいというふうに私は思っております。 平成30年6月定例会の質問で、元鳥取県知事の片山氏が現職の知事時代に、議員とのやり取りを全て報告するように全職員に指示をしたことによって、議員からの特定業者の推薦、紹介、そして職員採用への介入が格段に少なくなったことを例に挙げ、宇和島市においても、理事者側もこのようなシステムを構築してはどうかという、私が提案をいたしました。 岡原市長は答弁で、議員の知見に伴う様々な申出につきましては、共有をしていこうという流れの中で、必要とあらば、私と副市長までそういった話は来るようにしておりますと答弁をされておられますが、どのような形で市長、副市長まで話が上がってくるようにされておられるのか、岡原市長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) ペーパーで、報告という形で上がってきます。様々な御意見をいただいたり、あと、鳥取でもそうであったように、提案等々いただいたり、それは決してお話しいただくことがマイナスではなくて、プラスに作用することも多々あるわけでございますので、そういった機を捉えて、例えばコロナウイルスの施策であるとか、そういったものの基礎になっていることは間違いないと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今言ったプラスの部分はいいことだと思うんですが、なぜ私がこのようにしつこくこのことを言うかといいますと、私が議長時代に、現在稼働しておりますごみ処理施設の建設に当たって、ある地区の業者がこの工事から抜け落ちている、特定地区の業者を使えというふうに議長室にも直接話しに来られました。 私だけだったらいいんですが、下請け業者や職員のところにも来られて、相当な圧力をかけられたという方がおられました。 私も議長という立場から何度も注意をさせていただきましたが、聞く耳を持ってもらえなかった。 このことを誰から報告を受けたのか定かではありませんが、当時の石橋市長から私は呼び出され、議会の品位に関わる問題だと。議会が倫理条例を作らないなら、隣の松野町の厳しい倫理条例をそのまま広域で運用してもいいんだがというふうに、私は言われました。 そのとおりです、私も大概言いたいこと言いなんですが、これに関しては一言も反論ができなかったということが実際にございました。 この方との面談記録、そして、石橋市長との相談内容は、職員に要点筆記をさせておりますので、ここにコピーしたものが、一部ではございますがあります。今日は時間もございませんので詳しくは読み上げませんが、こういうことが実際にあったからこそ、しつこく私は質問をさせていただいています。 いいことはいい、悪いことは悪い、これははっきりしてもらいたいということで、ぜひそういうシステムを構築してほしいんですが、岡原市長、今のを聞かれてどうでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) この倫理条例というものは、議員さんが市民全体の奉仕者という位置づけの中で守るべき事項というものをより具体的に書かれていると、そのように認識をしております。 一方、職員のほうにおきましても、地方公務員法というものの中で、同じく市民の皆様のいわば自分たちは奉仕者という位置づけで、奉仕者という意味では、市民の皆様がまずは1番、その中に我々は仕えているんだという考え方であるというところでは一致していると思います。そういった意味では、互いに倫理というものをしっかりと確保しながらやっていかなければならない。 先ほど申し上げました、報告の仕組みというものは、よりしっかりとしたものにしていきたいと思いますし、特に令和3年4月1日からこれは施行されていく中で、やはりそういった事案というもの、より我々がこれはなかなかだなと思うことにつきましては、議会のほうにも御報告等々、議長のほうにも御報告等々を差し上げるべきかなと、今のところ考えて運用していきたいと思っているところであります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) せっかく議会側も汗を流して作った倫理条例でございます。来年度、1日からこの施行が始まります。機能するように、理事者もそういうようなシステムを作ったほうが、職員も多分楽になるんではないかなというふうに思いますので、ぜひ理事者側の協力をお願いし、私の質問を終わらせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手) ○副議長(武田元介君) 以上で、上田富久君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問を終わります。 残りの質問につきましては、明日18日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後2時51分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  福島朗伯          副議長 武田元介          議員  山瀬忠弘          議員  川口晴代...