○
塩田義智議長 次に、議案第99号、議案第124号、議案第125号、議案第126号の議案4件について、
岡田哲夫議員より討論の通告がありますので、発言を許します。
岡田哲夫議員。 〔17番
岡田哲夫議員 登壇〕
◆
岡田哲夫議員 日本共産党の岡田哲夫です。 日本共産党郡山市議団を代表し、議案第99号 令和4年度郡山市
一般会計補正予算(第7号)、議案第124号 郡山市
保育所条例の一部を改正する条例、議案第125号 郡山市
麓山地区駐車場条例、議案第126号 郡山市
体育施設条例の一部を改正する条例の4件の議案に反対し、討論を行います。 最初に、議案第124号 郡山市
保育所条例の一部を改正する条例に反対する意見を述べます。 今回の改正で、桃見台保育所、御代田保育所、針生保育所、鶴見坦保育所の4保育所が、令和12年4月から廃止されることが決定します。子どもの数が減少していくことが理由ですが、当該地域の子どもたちにとっては、一番通いやすい保育所がなくなることになり、保育環境の改悪となります。入所する子どもがいないというなら廃止もやむを得ないと考えますが、子どもが減少するということなら、まずやるべきことは、保育士の配置基準を改善し、1人の保育士が担当する子どもの数を減らしていくことです。日本の場合の4、5歳児30名、3歳児20名、1、2歳児6名、0歳児3名という基準は、諸外国と比較して極めて劣悪なものであり、特に4、5歳児の30名という基準は、1948年の基準制定以来、74年間一度も改善されていない時代遅れの基準です。 近年、発達障がいを抱える子どもの数も増えており、定員の縮小は待ったなしの状況です。子本主義をうたう郡山市であれば、保育所の廃止の前に保育条件の改善こそ優先すべきではないでしょうか。 次に、議案第125号 郡山市
麓山地区駐車場条例、議案第126号 郡山市
体育施設条例の一部を改正する条例の2議案に反対する理由を述べます。 議案第125号は新設される
麓山地区立体駐車場を、議案第126号は郡山総合体育館と総合運動場の駐車場をそれぞれ有料化するための条例案です。2時間以内は無料、使用料免除実施など一定の配慮は行われますが、市の駐車場に有料化を導入することが基本点です。今後、市役所前などの駐車場も順次有料化されると見られています。 労働者の賃金がこの30年間下がり続けているだけでなく、それに併せて高齢者の年金や生活保護費なども減額が続いており、今、多くの市民に生活の困窮が広がっています。そこに襲いかかってきているのが、この間の異常な
物価高騰です。食料品は1割以上、電気代などは3割値上がりしていると言われています。10月からは75歳以上の医療費窓口負担が2倍になります。そんな中でこれ以上、市民に負担を求めるべきではありません。 令和3年度の決算報告では、郡山市の財政は黒字の健全運営であり、その点からも駐車場有料化を急ぐ必要はありません。 なお、
麓山地区駐車場については、令和5年1月からの運用開始予定ということで、3か月間の使用料見込みと関連経費が予算案に計上されていますので、議案第99号 令和4年度郡山市
一般会計補正予算(第7号)についても反対します。 最後に、
一般会計補正予算の中で、個人番号カード事務に要する経費として2,140万円が計上されているマイナンバーカード
取得促進キャンペーンの実施に反対する意見を述べます。 私たち共産党市議団は、マイナンバーカードの普及と取得の強要に反対してきました。それは、マイナンバー制度が、個人の全ての情報をマイナンバーカードという1枚のカードに集約し、国がこれを一括管理する
システムで、国や企業による個人情報への侵害や漏えいにつながる危険性が高いとの理由からでした。政府や地方自治体の懸命な普及努力にもかかわらず、制度の実施から7年たとうというのに、交付率が5割程度という現実が、国民の疑問や不安の大きさを示していると思います。 6月に金子総務相は、自治体ごとのマイナンバーカードの交付率に応じて、来年度から地方交付税の算定に差をつけるという方針を明らかにしました。こんな脅しのような手法を用いてもマイナンバーカードを普及しようとするところに、マイナンバー制度の本質が表れているのではないでしょうか。デジタル社会を目指す岸田政権で先導的に取り組まれているスーパーシティやデジタル田園健康特区の実態を見れば、デジタル化の方向性が分かります。今までは行政が担っていた医療、福祉、教育、防災などの幅広い分野で、民間企業が主導して計画を組んでサービスを提供する、市民は消費者、利用者に位置づけられ、当然、相応の負担が求められることになります。そこに住民自治、地方自治という視点は全くありません。これが全国規模で展開されると考えるとぞっとします。マイナンバーカードの
取得促進キャンペーンの実施には反対せざるを得ません。 以上、4件の議案に反対する意見を述べ、
議員各位の賛同を願って討論とします。
○
塩田義智議長 次に、議案第99号、議案第124号、議案第125号、議案第126号の議案4件について、
蛇石郁子議員より討論の通告がありますので、発言を許します。
蛇石郁子議員。 〔6番
蛇石郁子議員 登壇〕
◆
蛇石郁子議員 虹とみどりの会として、議案第99号 令和4年度郡山市
一般会計補正予算(第7号)、議案第124号 郡山市
保育所条例の一部を改正する条例、議案第125号 郡山市
麓山地区駐車場条例、議案第126号 郡山市
体育施設条例の一部を改正する条例、議案4件に反対の立場で討論を行います。 議案第99号、125号、126号は関連していますので、一括して意見を申し上げます。 9月20日、総務省は消費者物価指数が前年同月より2.8%上昇したと発表しました。ロシアのウクライナ侵攻による資源価格の高騰や円安の影響で、エネルギー価格や食料価格の値上げが続いており、電気代21.5%、都市ガス代26.4%上がり、エネルギー関連は16.9%の上昇となっています。また、原材料費や物流費の上昇を受け、生鮮商品を除く食料は4.1%、うち食用油39.3%、食パン15.0%、外食ハンバーガー11.2%、空揚げ9.4%上がっています。家電製品も、ルームエアコン12.5%、電気冷蔵庫5.9%の値上がりです。実質賃金は4か月連続で前年同月を下回り、家計の負担ばかり増しており、物価上昇の暮らしへの影響は命と直結する大きな問題となっています。 このような状況下での
麓山地区立体駐車場と開成山体育施設駐車場の有料化は、交通渋滞や利用上での混乱も予想され、市民サービスの低下であり、さらなる負担の拡大は貧富の格差拡大の解消を求める虹とみどりの会の立場としては容認できるものではありません。公営施設駐車場の有料化拡大には反対します。 次に、議案第124号について申し上げます。 今回、この条例改正の議案は、郡山市桃見台保育所、御代田保育所、針生保育所、鶴見坦保育所を令和12年(2030年)4月1日から廃止とするものです。
公立保育所個別施設方針については、2016年3月の郡山市
公共施設等総合管理計画、2018年3月の同計画個別施設方針保育所編、2020年11月の郡山市子ども・子育て会議意見書、
公立保育所の今後のあり方について、
公立保育所には果たすべき役割があると示され、2021年11月の郡山市保育・幼児教育ビジョンで
公立保育所の役割と適正配置について明確に示され、検討してきた経緯があります。その中で、
公立保育所としての機能強化、質の向上等、牽引役割が求められています。1、よりよい保育・幼児教育のサービスの研究・実践、2、特別な支援を要する児童や保護者への支援、3、地域の子育て支援拠点としての役割などです。 当局が提案に当たり、区域ごとの保育需要推計による再編の検討、地域子育て支援拠点、保育セーフティーネットとして存続する保育所の基本的な方向性と検討時期等を資料で示されました。そして、
公立保育所4施設を廃止した際の0から2歳児の保育需要の考え方として、近隣民間施設が補完できる旨の説明をしています。 しかしながら、当局が示す半径1キロ以内には民間施設もない保育所もあり、提案には無理があります。廃止するのではなく、
公立保育所としての機能をより強化する上でも再検討すべきと考えます。 以上、議案4件に反対する意見を申し上げました。議員の皆様のご賛同をお願いし、討論といたします。
○
塩田義智議長 以上で討論を終結いたします。 これより採決いたします。 初めに、討論のありました議案4件について、それぞれ電子採決により採決いたします。 初めに、議案第99号 令和4年度郡山市
一般会計補正予算(第7号)について原案のとおり決することに対し、賛成または反対のボタンを押してください。 押し忘れ、押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
塩田義智議長 なしと認め、確定いたします。 (賛成多数)
○
塩田義智議長 賛成28、賛成多数であります。 よって、議案第99号については原案のとおり可決されました。 次に、議案第124号 郡山市
保育所条例の一部を改正する条例について原案のとおり決することに対し、賛成または反対のボタンを押してください。 押し忘れ、押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
塩田義智議長 なしと認め、確定いたします。 (賛成多数)
○
塩田義智議長 賛成31、賛成多数であります。 よって、議案第124号については原案のとおり可決されました。 次に、議案第125号 郡山市
麓山地区駐車場条例について原案のとおり決することに対し、賛成または反対のボタンを押してください。 押し忘れ、押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
塩田義智議長 なしと認め、確定いたします。 (賛成多数)
○
塩田義智議長 賛成28、賛成多数であります。 よって、議案第125号については原案のとおり可決されました。 次に、議案第126号 郡山市
体育施設条例の一部を改正する条例について原案のとおり決することに対し、賛成または反対のボタンを押してください。 押し忘れ、押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
塩田義智議長 なしと認め、確定いたします。 (賛成多数)
○
塩田義智議長 賛成28、賛成多数であります。 よって、議案第126号については原案のとおり可決されました。 次に、ただいま採決いたしました案件以外について、一括して採決いたします。 議案第100号 令和4年度郡山市
国民健康保険特別会計補正予算(第2号)から議案第123号 郡山市
手数料条例の一部を改正する条例までの議案24件、議案第127号 専決処分の承認を求めることについて、議案第128号 令和4年度郡山市
一般会計補正予算(第8号)の議案2件、以上の議案26件、請願第42号 「国の『
被災児童生徒就学支援等事業』の継続と、
被災児童生徒の十分な
就学支援を求める意見書」の提出を求める請願書の請願1件については、各
委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
塩田義智議長 ご異議なしと認めます。 よって、以上の議案及び請願については各
委員長報告のとおり決しました。
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△日程第2 議案第162号、諮問第2号(市長の
提案理由説明から採決まで)
○
塩田義智議長 日程第2に従い、議案第162号 郡山市
教育委員会委員の任命について、諮問第2号
人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。 市長に提案理由の説明を求めます。品川市長。 〔
品川萬里市長 登壇〕
◎
品川萬里市長 本日提出いたしました人事案件2件について、ご説明を申し上げます。 議案第162号は、10月1日付で任期満了となります
教育委員会委員1名の後任者を任命しようとするものであります。 諮問第2号は、12月31日付で任期満了となります
人権擁護委員2名の後任の候補者を推薦しようとするものであります。 これらの方々は、いずれも人格、識見ともに優れ、その職に最適任であると信じますので、ご同意を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由といたします。 以上。
○
塩田義智議長 お諮りいたします。ただいま議題となっております案件は人事案件であります。 この際、質疑、委員会付託及び討論を省略し、直ちに採決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
塩田義智議長 ご異議なしと認め、これより採決いたします。 初めに、議案第162号 郡山市
教育委員会委員の任命については同意することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
塩田義智議長 ご異議なしと認めます。 よって、本案は同意することに決しました。 次に、諮問第2号
人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては異議のない旨、答申することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
塩田義智議長 ご異議なしと認めます。 よって、本案は異議のない旨、答申することに決しました。
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△日程第3 議会案第2号(
提案理由説明から採決まで)
○
塩田義智議長 日程第3に従い、議会案第2号 国の「
被災児童生徒就学支援等事業」の継続と
被災児童生徒の十分な
就学支援を求める意見書を議題といたします。 お諮りいたします。本案については、提出者の説明、質疑及び討論を省略し、直ちに採決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
塩田義智議長 ご異議なしと認め、これより採決いたします。 議会案第2号 国の「
被災児童生徒就学支援等事業」の継続と
被災児童生徒の十分な
就学支援を求める意見書については、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
塩田義智議長 ご異議なしと認めます。 よって、議会案第2号については、原案のとおり可決されました。 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これにて散会いたします。 午前11時10分 散会...