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12月08日-02号

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  1. 杵築市議会 2021-12-08
    12月08日-02号


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    令和 3年 12月定例会(第4回)令和3年 第4回(定例)杵築市議会会議録(第2号)令和3年12月 8日(水曜日)〇議事日程(第2号)令和3年12月 8日午前10時開議  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―本日の会議に付した事件  日程第1  一般質問―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇出 席 議 員(17名) 1番 泥 谷   修 君      2番 多 田   忍 君 4番 工 藤 壮一郎 君      5番 坂 本 哲 知 君 6番 真 鍋 公 博 君      7番 阿 部 素 也 君 8番 田 原 祐 二 君      9番 堀   典 義 君10番 田 中 正 治 君     11番 二 宮 健太郎 君12番 小 野 義 美 君     13番 加 来   喬 君14番 渡 辺 雄 爾 君     15番 小 春   稔 君16番 富 来 征 一 君     17番 真 砂 矩 男 君18番 藤 本 治 郎 君                  ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 席 議 員(なし)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇欠 員(1名)―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇事務局出席職員職氏名局長  阿 部 裕 司 君      次長  松 下 康 幸 君書記  加 藤 沙 江 君                   ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―〇説明のため出席した者の職氏名市長………………永 松   悟 君   副市長……………興 田 信 一 君教育長……………清 末 陽 一 君   総務課長…………佐 藤   剛 君企画財政課長……内 野   剛 君                    協働のまちづくり課長………………………………………………河 野   泰 君危機管理課長……大 塚 茂 治 君   市民生活課長……岩 尾 豊 彦 君税務課長…………三 浦 浩 二 君   農林水産課長……矢 守 丈 俊 君商工観光課長……黒 田 幸一郎 君   建設課長…………安 只 邦 盛 君上下水道課長……矢 野   浩 君   財産管理活用課長……………………………………………………宮 部 雅 司 君大田振興課長……岡 部 元 暢 君   山香振興課長……加 藤 雄 一 君教育総務課長……梶 原 美 樹 君   学校教育課長……真 砂 一 也 君山香病院事務長…宇都宮 健 士 君   社会教育課長……工 藤 正 行 君文化・スポーツ振興課長……………………………………………後 藤 方 彦 君医療介護連携課長……………………………………………………小 俣 玲 子 君福祉事務所長……秋 吉 知 子 君人権啓発・部落差別解消推進課長…………………………………高 橋 勝 久 君選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長……………………堀   和 朗 君健康長寿あんしん課長………………………………………………河 野 由紀子 君農業委員会事務局長…………………………………………………清 原 浩 徳 君会計課長…………江 藤 昌 士 君                    ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―────────────午前10時開議──────────── ○議長(藤本治郎君) 皆さん、おはようございます。これより本日の会議を開きます。──────────── △日程第1一般質問 ──────────── ○議長(藤本治郎君) これより日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 お手元に配付してあります一般質問通告表の順序により発言を許可します。 11番、二宮健太郎議員。(11番 二宮健太郎君質問席に着く) ◆11番(二宮健太郎君) 皆さん、おはようございます。 シールドがありますので、マスクを外させてしゃべらせていただきます。 議席番号11番、新風会の二宮健太郎でございます。 本日より3日間、約14名の議員から一般質問が行われるわけであります。 どうぞ、皆さん、よろしくお願い申し上げます。 ところで、現在、各国でまだまだ猛威を振るっています新型コロナウイルスでありますが、ワクチン接種の効果もありまして、国内ではようやく鎮静化しております。 また、日々の感染者も激減しており、国内では昨日で116名という形で、もう200から100とだんだん100人台を切っていくのかなあというような想像がされております。 県内でも32日間連続ゼロ人をキープしましたが、約1名ほど感染してしまいました。 ただ、それから後現在に至るまでは、まだ感染者が出ていないということで、ゼロをキープしておるところであります。 しかしながら、これから年末にかけて忙しくなると思われます皆さん、年末の行事等がございます。 また、経済活動も活性化されます。 そういったことに当たり、第6波の心配がある中、また、新たにオミクロン株という新種のウイルスが現れ、皆さんの、脅威と申しますか、心配をまたかけておるわけでありますが、その感染力がいまだ解明できておりません。 そういった中、国でもいろんな対応策を講じております。 水際対策はもちろんのことでありますが、それぞれの感染対策にさらに強化をしながら、国民一人一人が日々の生活の安心安全に努めて生活をしていけば、この難関も必ず乗り越えていけるというふうに私は思っております。 今回の一般質問は、3つございます。 1つ目は、先般行われた厚生文教常任委員会での小中学校の校長先生との意見交換会をした際に、新たに再認識をさせていただいた特別支援教育支援員の現状であります。 そして残り2つの質問は、地元の要望等でございますので、住民が安心できるような御答弁をお願い申し上げまして、質問に入らせていただきたいと思います。 杵築市では、平成17年の10月の市町村合併以来、「人が育ち、輝くまちづくり」を進めるため、教育行政はもとより地域総ぐるみで、さらに教育に力を注ぐことを目的とした教育立市を宣言いたしました。 この宣言を基に、子どもたちを地域の宝として、家庭、学校、地域が連携し、先進的な教育のまちとして取り組む方向性を示した杵築市教育大綱に当たる杵築市教育立市プランを策定したわけであります。 この教育立市プランの策定に当たっては、第2次杵築市総合計画との整合性を図り、平成30年6月に閣議決定された国の第3期教育振興基本計画、大分県長期総合計画「安心・活力・発展プラン2015」や大分県長期教育計画などを参考にしながら施策を示したと、この立市プランの冒頭につづられております。 この立市プランの期間は、平成25年からおよそ3年ごとに見直しを行い、先般、私も、厚生文教常任委員長として、このプランの進行状況、また、見直し等の確認作業に参画させていただきました。 この杵築市教育立市プランの事業の一覧の項目の中にある「すべての子どもたちが輝く教育、生きる力を育む教育」プラン6に、特別支援教育の充実という施策がございます。 多感な成長期の子どもたちを育む上で必要なサポートをしてくれる存在の特別支援教育支援員だと思っておりますが、その具体的な役割等については、私自身もあまりまだ理解が足りていないと思っております。 この特別支援員さんがどのような役割をして、学校で子どもたちに接していただいておるのか、まずお伺いしたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) おはようございます。 本日からの一般質問、よろしくお願いいたします。 では、二宮議員の質問にお答えします。 特別支援教育支援員は、学校生活を送る上で支援を必要とする児童・生徒をサポートすることが役割です。 平成19年の学校教育法一部改正により、特別支援学級だけでなく通常の学級においても、困りを抱える子どもたちを適切に支援することが位置づけられたことで、特別支援教育支援員の配置が始まりました。 本市では、おおむね次のような支援を行っています。 基本的な生活習慣を確立するための生活上の支援、体育の授業や制作、調理など実技を伴う授業の補助、運動会や発表会等の学校行事や移動教室における介助、危険な行動の防止など安全面に係る支援です。 なお、特別支援教育支援員は、児童・生徒の成長のサポート役ですので、教員免許は不要です。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。 教員免許は不要ですというお話を頂きました。 児童・生徒の成長のサポートをしてくれる存在であるとも思っております。 私なりにもいろいろと調べさせていただきましたが、免許が要らないとはいえ、常に子どもに寄り添って、授業に集中できない子どもたちへの学習面でのサーポート、また、成長期の精神面が安定していない、そういった子どもたちにすごく配慮をして、授業の進め方であったり、友達とのお付き合いの仕方であったり、様々な形でこの指導員の方が接してサポートしていただいておると。 特に、トラブルとか何か起きないように、一生懸命、学習の意欲が湧くように、頑張っていただいておるんだなあというふうに感じております。 そのような多様な子どもたちを支援するために、特別支援員さんが杵築市で、今、現在、何名ほど在籍をしておられるのかどうかを確認いたします。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 近年の状況を申しますと、令和元年度の配置数は、小学校28名、中学校7名の計35名、令和2年度と令和3年度は同数でありまして、小学校28名、中学校6名、計34名を配置しています。 以上でございます。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 杵築市内で、小学校と中学校、合わせて34名の指導員の皆さんがおられるということのようであります。 指導員の先生が、教員とはまた別にこれだけの指導員の先生たちがおられることも理解しましたが、この指導員の先生を必要とする児童・生徒は、一体、何名ほどおられるのかを確認させていただきたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 令和元年度の申請者数は、小、中合わせて104名、令和2年度は115名、令和3年度は119名の申請がありました。 次年度に向けては、現時点で140名程度の申請が上がる見込みとなっています。 合理的な配慮が求められる社会状況の中で、支援を必要とする児童・生徒、保護者のニーズは年々増えている現状です。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 私も、これ、意見交換会でその人数とかも若干知らさせていただいて、各委員もこんなに必要とされている児童さんがおられるんだなと。 また、指導員さんがこれだけサポートしておられるんだなというのを、直面したわけであります。 この支援を必要とされるお子さんたちが年々増加しておるという背景の中で、具体的に学校側と、また、教育委員会かどうか分かりませんが、どういった協議をなされているかをお伺いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) お答えします。 学校と保護者のほうで基本的に協議をするわけですが、その協議については、児童・生徒の学校生活における具体的な困りや家庭での様子、保護者の願い等について共通理解し、困りの解消に向けて特別支援教育支援員がどのように関われるかという視点で話し合いを行っています。 この協議は、保護者からの求めによる場合と学校から御案内する場合があり、学級担任をはじめ、管理職を含む関係教職員が対応しています。 手続につきましては、学校長から保護者の意見と押印が記された所定の申請書を提出することとなっていますので、申請には、保護者との合意形成が必須ということになります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。
    ◆11番(二宮健太郎君) まず、保護者との協議の中で必要か必要じゃないか、また、指南といいますか、決めていただいているというような話であります。 子どもを持つ親としては、学校で伸び伸びと勉強も遊びも友達とも、いろんな活動をしていただきたいなと、子どもの成長を楽しみに願うばかりなんですが、やはり、現代社会において、やはり子どもの環境も変わってきて、また、今、いろんな科学的に実証して、性格判断じゃないですが、そういった子どもたちをサポートしていくような体制がこの十数年で、これだけの体制づくりができておるんだなあと。 私たちの幼少時代とは全然違って、今、しっかり社会がサポートしてくれているんだなあというような実感を、今回、したわけであります。 指導員の先生方の数もさることながら、各学校に対して、どのような配置の仕方をされておるのかをお伺いします。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 常時支援が必要な場合もあれば、そうでない場合もありますので、申請が出ている児童・生徒の困りや様子を見取り、各学校への配置人数を決めています。 1人の支援員で複数の子どもの支援に当たるなどして、申請者全員に支援が行き届くよう配慮しています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 本当に、皆さんに行き届くように積極的に配置、また、人数の確保をしていただいておるということであります。 先般の校長先生との、学校との意見交換会の中で、この要望が真っ先に上がっておりました。 厚生文教では、また、要望等は改めて提出させていただきますが、まず、子どもたちの教育支援という観念においては、この指導員の皆さんがどうしても欠かせない存在であるというような内容でありました。 また、現状も我々がそのときに改めて再認識させられたわけでもありますし、今後とも、先生方をはじめ、また、教育に関わる行政の立場としても、積極的にこういった指導員の確保、増員が、今、厳しいかもしれませんが、補充等絶やさないように、できるだけお願いを申し上げます。 まず、この1つ目の質問をこれで終わらせていただきます。 次の質問に入ります。 教育立市プランにあるプラン5、「個を伸ばす少人数指導の実施」という事業制策があります。 内容は、少人数の集団編成による学習指導の推進により、きめ細やかな指導の充実や確かな学力の向上を目指し、教育効果を高めるという政策で、平成25年度より市独自で30人以下学級を実現したわけでありますが、30人以下学級の現状及び検証についてをお聞かせください。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 教育立市プランを策定して以降、きめ細かな指導の充実を図るため、市単費で小、中合わせて5名程度の教員を雇用し、小学校の30人以下学級、中学校数学や英語での習熟度別指導を実施してきました。 小学校は、平成25年度から令和元年度までの7年間、中学校は、平成26年度から現在まで継続している状況です。 30人以下学級の検証についてですが、1クラス当たりの児童数が少なくなりますので、学習面と生活面の両面にわたり手厚い指導ができます。 毎年、小学校5年生を対象に行われる県学力定着状況調査の結果は、平成25年度から今年度まで継続して高水準となっていることなどから、30人以下学級の成果は現れていると捉えています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。 議員の皆さんのタブレットには、今、教育の学力調査の一覧を多分発信したんで見られていると思いますが、学力も向上して平均を超えておるような状況であります。大変効果が上がっておるのかなと。 また、市も単費のほうで約5名ほど教員さんを配置していただいて、この30人以下学級制度に力を注いでいただいておるというような内容でございました。 ただ、最近、財政上の都合もあり、30人以下学級がなされていないんじゃないかなというようなお話を耳に挟みましたので、今、現在はどのような状況にあるのかをお伺いしたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) 令和2年度から、小学校30人以下学級を目的とした雇用はできていません。 財政上の都合もありますが、ほかの大きな理由は、全県的な教員不足です。 県内の教員は、ここ数年、大量退職、大量採用となっており、学校規模に応じた教員定数以外の臨時講師を配置するのは、非常に困難となっています。 しかしながら、本市が目指す教育施策の実現に向けて、特別支援教育支援員の充実を図ったり、県からの加配である小学校英語専科教員、体育専科教員、教科担任制推進教員、こういったものを活用したりするなどしています。 引き続き、努力してまいります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。 教員が不足しているという現状を、この間、この質問をする際に、真砂課長のほうからお伺いをしたのでびっくりしました。 将来的に先生になりたいというような、先生って、こう、有望株じゃないですか。 なりたい職業のトップランキングのほうに必ずあるような存在なのに、全国的に教員不足になっておるんだなという現状で、それに対しても、やはり各課内でいろいろ検討とか会議とかされておるんだと思います。 ただ、杵築市が進めるこの教育立市も、ここ数年でこれだけ学力も上がってきて、成果が上がっておるという現状がある中で、財政面かどうかは分からないですが、そういった教員を補充、確保していく方向性は、やはり、行政もひとつ模索する、教育委員会だけに任せるのではなくって、そういった何か全体的な取組も考えていかなければならないのかなというふうに感じたわけであります。 永松市長もいろいろ県のほうでも、活動も長かったと思うんですが、こういった、教員の確保とか、杵築市の30人以下学級の成果とかも含めて、今後、どのようにしていきたいとか、何かお考えがあったら、よろしいでしょうか、聞いて。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 今30人学級の話があって、その30人学級の成果が、小学校、中学校の成績の向上につながっているというのは、非常にすばらしいことだというふうに思います。 ただ、財政の縛りもあるんですが、先生の数とか支援員の数、これはもう維持していきたいんですけども、もう一つ、今、子どもたちで問題になってます、先日もちょっと私個人で話聞いたんですけども、中学生本人が、自分はゲーム依存症だとスマホ依存症だと、止めたくても止められないんで、学校に遅刻することが多くなった、それから、時々、学校にも行けなくなりつつあるというような話も、子どもたち自身が、それも1人どころじゃなくて厳しい状況にあるということですので、そういう、福祉とか、健康づくりとか、そういった、医療も含めてですけども、学校現場とうまく、子どもたちを学校で全部見てくれということじゃなくて、精神的な問題であるとか、それから家族の問題であるとか、これをぜひ「まるっと」というのできましたんで、その「まるっと」から医療につなげたりして、家族の支援も、学校側が全てちゅうことは難しいんで、それは福祉、保健、医療の分野と連携しながら、子どもたちが困ってる、手を挙げていることは、早めに対応していきたいと。 その、また、具体的な案も令和4年度で、少し考えていきたいなあというふうに思っています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。 社会、地域、総ぐるみで、子どもたちの生活であったり、将来性とかを一生懸命支えていければ、一番いいのかなというふうに感じております。 また、今後とも、御支援のほどをよろしくお願いいたします。 それでは、この1つ目の質問を終わらせていただきます。 それでは、2つ目に入らせていただきたいと思います。 議長、よろしいでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) はい、どうぞ。 ◆11番(二宮健太郎君) まず、私が住んでる猪尾区、猪尾三川区なんですが、まず、猪尾区の山側に、杵築の市有地であるんですが、その下の付近にですね、住宅がございまして、そこに集中的に雨水が流れてくるというような市民の声を聞きまして、私も駆けつけました。 9月の中頃だったと思うんですが、その方よりの連絡があって現地で見たところ、そのときは晴れてましたから現状は確認はできないんですが、こちらのほうから大量の水が、雨水が流れてきて、大雨のときにですね、そのときに流れてくる水に対して、敷地もそうなんですが、非常に身の危険を感じるというような内容でありました。 執行部、画面のほうを出しておいてください。 この大量の雨水が山から流れてくることの対策なんですが、すぐすぐ解決できるかどうかは、確認をしないと分からないんですけど、あれだけの大きな山でありますので、水が本当に流れるときに、ただの集中豪雨だけじゃなくて、山に落ちた水の全部ざーっと流れてくるんで、それはやっぱり大雨のときは非常に怖いだろうなというふうな感じを受けましたので、急いで建設課のほうにお願いをして、立会い等もしていただいた経緯がございます。 9月の中頃の話だったので、それからどのように進捗していったのか、また、課のほうにも含めて進捗状況をお聞かせください。 ○議長(藤本治郎君) 安只建設課長。 ◎建設課長(安只邦盛君) お答えします。 議員御質問の猪尾区内の現地については、本年9月27日に、議員と建設課職員とで立会いを実施しました。 集落の南側に市有地、これはゴルフ場の予定地跡でありますが、山林が広がっており、雨が降った際に、雨水が谷筋の沢を伝って道路を越え、集落の民家付近に流れ込んだと思われる跡があるのを確認しております。 その後、実際に雨が降った現地の状況を確認する必要があるため、雨天を待ちましたが、この秋以降、まとまった雨が降らなかったため、できていない状況であります。 対策についてですが、現場付近は通常水の流れがないため、雨が降った際に、現地の状況の確認並びに地元の区長さんをはじめ関係者に、被害状況等を再度調査したいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) また、そのとき以外の現地確認も何度もしていただいたということで、大変ありがとうございます。 ただ、雨が降らないんで、ちょっと現状が分かりにくいのかもしれません。 先ほど申し上げました水がその道路から滝のように流れてくることで、大変恐怖を感じるということであったのですが、その下に通る、道路を通る雨水対策についてもどのようなお考えを持っているのか、お考えをお聞かせください。 ○議長(藤本治郎君) 安只建設課長。 ◎建設課長(安只邦盛君) 御指摘の道路について確認しましたところ、付近の三、四軒の集落と市道を結ぶ道路で、大雨が降った場合に、道路通行に支障を来すようになれば付近には迂回路がないため、集落が孤立するおそれが考えられます。 先ほどの答弁と同様に、雨が降った際に現地に出向き、道路の冠水状況等を確認しながら、必要な対策を行えるかと考えております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) 写真で見ていただくように、ここしか通行のする道がないんですね。迂回する道もなければ。 だから、この山水が本当に、ここも一旦道路がくえたりして、今、直していただきましたが、そういった状況があるということは、逃げ場がない状況で、そこに水がたまるというのが、もう現状に被害が出ておるんで、大きな被害が出る前で今のところは助かっているのかなと私は思っております。 この調査をしっかりしていただいて、しっかりと直していただきたいというのが本筋でありますが、まず、この大雨がいつ来るなんか予想も誰もできない中に、本当に、とんでもない雨が来たり、台風被害があったときには、やはり被害も甚大になるのかなあと。 人命ももとより家もありまして、財産もありますので、そこら辺も踏まえながら、できるだけ前のめりな調査をしていただきないなあというような要望でございます。 ぜひともよろしくお願い申し上げます。 こういった様々な問題を抱えておりますが、この地元要望の最後の質問のほうに入らしていただきます。 この三川区の中島に護岸の水門がございます。 今、写真のほうを議員の皆さんに送らせていただきますが、ちょうど猪尾川というものがありまして、その猪尾川に面したところに、国道213の通り沿いなんですが、こちらのほうに護岸がありまして、水門があります。 過去に何度かこの水門のフラップゲートが閉まらなくなってしまい、大潮の際に、猪尾川の海水が逆流して冠水するなどの被害が度々この地域は生じております。 海抜の大変低い、ゼロ地域でありますので、何とかこの対策をという地元の声の中で、今回、県議や土木事務所を通じて、このフラップゲートの水門補強等がなされました。 ただ、その水門付近にある放置船舶が邪魔になっておるということや、その船舶の下の護岸が大変危険な状況でなかろうかと。 ここが決壊するおそれがあるぞというような心配を、地元住民は大変苦慮、心配しております。 この調査を、まず要望としては調査を願いたいということに併せて、この船舶の除去、そして、護岸の強化、修繕をお願いをしたいということでありますが、市はどのように受け止めておるのかをお伺いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 安只建設課長。 ◎建設課長(安只邦盛君) お答えします。 議員御指摘の護岸の水門は、横を流れる大分県の管理河川である猪尾川の護岸に設置されているため、所管する別府土木事務所へ確認をいたしました。 土木事務所では、以前より地元区長さんなどから改善要望を受けていたため、水門については、既に改修に着手しており、今月中に改修を終え、正常に作動するようになるとのことであります。 また、放置された堤防場、これも県有地になりますけど、小型船舶につきましても長期間放置されている様子で、船体も傷みが進んでおり、所有者も不明であるため、土木事務所側で必要な手続を行った後、今年度中に撤去し、その後、水門付近の堤防の劣化具合の調査を行い、補修が必要な箇所を確認し、来年度以降に工事を計画する予定とのことであります。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。 除去のほうも進めていただけるということで、もうかなりの年数たってあそこに多分放置されておると思うんですが、景観もさることながら、安全面でしっかりとその補修の調査をしていただいてほしいということと、迅速に、できるだけそういった不安を取り除いてほしいということの、併せて、本当にこうやってしっかり動いていただいておることに感謝申し上げます。ありがとうございます。 そうして、これは関連になってくるんですが、先ほど申し上げました三川中島線、三川区の中島という地域なんですが、この付近は海抜ゼロ地域、何度か冠水をしている場所です。 特に大潮、スーパームーンの際には、辺り一面が車のホイールが半分ぐらいつかるほど、水がたまってしまう。要するに、排水のはけがよくないという部分もございます。 こういった問題に対し、市も、大雨、またそういった状況になったときに、併せて強制的な排水の作業を、また、台風のときとかやっていただいております。 本当に感謝するしかないんですが、ただ、これは一時的なその場しのぎであり、本当の意味でのこの排水対策とは、全く、ちょっと物足りない状況であります。 いざというときに、皆さんが身動き取れないときには、この状況は解決できないというふうに思っております。 これを根本的に解決する方法、この排水対策についてなんですが、近年突然降る大雨、また、そういった異常気象に対しても対応していくために、よりよく、効率よくできないものかと、現場のプロに声を聞かしていただきたいなというふうに思います。 よろしくお願いします。 ○議長(藤本治郎君) 矢野上下水道課長。 ◎上下水道課長(矢野浩君) お答えします。 現在、下水道事業では、三川区中島の排水対策として、常設ポンプ場の整備を進めているところでございます。 場所は、中島都市下水路の末端に当たるところで、猪尾川に架かる大正橋の付近となります。 本年度中に実施設計が完了する予定で、令和4年度、5年度の2か年で工事、そして5年度中に使用開始となる予定でございます。 この工事によって、雨量等にもよるんですが、中島都市下水路の水位、この低下は図られるんではないかと考えているところです。 一方、市道三川中島線の、先ほど議員がおっしゃられた冠水区間、この解消については、常設ポンプ場設置後に、市道三川中島線の道路側溝を中島都市下水路へ接続する必要がありますので、これができればある程度解消できるんではないかと考えているところです。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 二宮議員。 ◆11番(二宮健太郎君) ありがとうございます。 ポンプ場の常設ポンプの設置の計画を12月中には、今年度中ですか、上げていただいておるということで。長年の悩みだったんですね、ここの地域は。 三川の雨水ポンプのポンプシステムというものを作っていただいて、大変感謝をしております。地元も、本当に安心しております。 そして、この中島付近の常設ポンプができれば、そういった、まず、排水対策が心配しなくてもいいのかなというふうに思いますし、先ほど、この中島線の排水経路についても、都市排水に流すような整備をしていただけるというようなことをおっしゃっていただいたんで、地元住民も安心して、日々、工事が完了するまでは気をつけながら、また、工事完了後にまた様子見ながら、今までよりも住みやすい環境になっていくという希望が持てますので、大変いい御答弁を頂きましてありがとうございます。 この地元住民の要望でありますが、日々の生活にどうしても欠かせない要望であります。 今後とも、こういった要望にも、真摯に耳を傾けていただける行政職員の皆さんに対し感謝を申し上げるとともに、今後とも、様々な御要望等もありますが、積極的に働きかけていただけることをお願いを申し上げまして、私の一般質問を、大変時間余ってますが、終わらせていただきたいと思います。 本当にありがとうございました。……………………………… ○議長(藤本治郎君) 15番、小春稔議員。小春議員。(15番 小春稔君質問席に着く) ◆15番(小春稔君) 15番、市民クラブの小春稔でございます。 12月定例会、順調な一般質問の滑り出しではないかなというふうに思っております。 時間が十分ありますので、私も、トップバッターに倣って、迅速に質問をしていきたいと思います。 まず、市長3期目に当たっての重点施策、自分の思いということになるわけでございますけども、まず、それから入っていきたいと思います。 よく、3期ひとくぐりといったような表現もされますけれども、まあ1期目は、やっぱり市民からとってみると施策に対する期待感、こういったものが市民にあります。どういった施策で臨んでいくんだろうかな。 そして、2期目っていうのは、それに対する、やっぱり実行力、それが評価として問われてくる。 3期目は、その執行に対する成果、そういったものが市民の評価として出てくるんじゃないかなというふうに思って、私は、そういうふうに思っております。 そういった中で、いよいよ3期目に入ったわけでございますけれども、これからこの4年間、その道筋、そういった成果が問われる4年間ではないかなというふうに思っております。 まず、何といっても、この杵築市は、産業としてはやはり農林水産業、これが何といっても柱になるわけでございます。 まずは、市長のこの施策についてお伺いを申し上げたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) お答えいたします。 杵築市の基盤であります農林水産業の振興は、非常に重要な課題であると、まず認識しております。 これまで取り組んできました新規就農者、新たに農業に参画する人ですけれども、それから、あと、親元で就農する親元就農者を確保する後継者対策、それからブランドの開発、販路の拡大には、これまでどおり、引き続き力を注いでまいりたいというふうに考えております。 特に、今後ですけども、杵築の強みをより生かす事業に取り組んでまいりたいというふうに思います。 まず、大分県一の産地でありますイチゴにつきましては、JAが運営します「いちご学校」に就農者を勧誘し、新規就農者を確保するとともに、イチゴの生産高の拡充を図ってまいりました。 「いちご学校」につきましては、現在、最後の第5期生が研修中で、来年度からは、じゃあ、どうするのか、ということですけども、既存の農家の方がコーチとなって研修を行うファーマーズスクールというものに移行して、新規就農者を確保、育成してまいります。 あと、それから、全国ブランドになっています「ハウスみかん」については、これまでもファーマーズスクールの卒業生2名が就農しまして、実は今年初収穫を迎えました。 それから、花卉、花の関係ですけども、花卉についても今年2名が卒業しまして、これからの活躍が大いに期待されているところです。 今後は、現在の生産者を支援し、生産を拡充する事業と、これら新しく就農した人たち、そしてさらにこの新規就農者を勧誘し担い手を育成する事業、この2本立てで園芸の振興を図ってまいりたいというふうに思います。 それから、2つ目としましては、ハウス美娘・デコポン、それから山香米であるとか山香牛、そして大田にあります大田のしいたけ、有名なしいたけなど、定評と実績のある産品と、それから、新規開拓品をバランスよく奨励をしまして、地域の特性を生かした杵築ブランドの充実強化に努め、ふるさと納税の増収につなげてまいりたいと考えております。 それから、3つ目、水産業ですが、県の力もあって整備をしました、鱧の荷さばき加工施設をこれからも大いに活用して、年間を通じて高品質な鱧が安定的に出荷できるよう取り組むとともに、人気の牡蠣ですね、牡蠣小屋が今ありますけども、人気の牡蠣と併せて、国道213号線をハモ牡蠣街道として誘客を図ってまいりたいというふうに考えております。 そして、4つ目です、最後、4つ目ですけども、農地や地域の保全維持にも力を入れてまいります。 中山間地域等直接支払、それから、多面的機能支払制度、それから、森林の関係では森林環境贈与税を活用しまして、農地や森林の保全を図るとともに、これらの活動を通じて地域コミュニティーの醸成を図ります。また、鳥獣対策を充実させ、農地に加え地域を守ってまいります。これらのことは国土の保全にも防災対策にもつながると考えております。 農林水産業の諸施策が活力ある地域づくりにつながって、人的支援、それから資源、それから地域資源の、ネットワーク化がさらに進み、1次産業の発展、所得の向上が図られるよう、そして将来への展望を持ちながらしっかり取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) ありがとうございました。 いちご学校とかですね、学校の話が出ましたけども、一応本事業年度で学校っちゅうのは終わるんですよね、行政が取り組んできた。これからは、今度は学校は行政の一応一区切りつけて、これからファーマーズスクールという、先ほど出ましたけどね、ファーマーズスクールを中心として研修を重ねると、いうふうにシフトしていくと、いうことだというふうに思っております。まあ、これはこれで、毎日が実践ですから、いいことかなあと思っております。 私も、柑橘関係の、入ってきた若い人をよく知ってますけども、頑張っております。そして、成果も上がっております。まあ、こういった人たちが、やっぱり、1人、2人、3人、増えるといいがなあ、大いに期待をしておるところでございます。 それと、市長の重点施策として、特産品づくり、この機運はやっぱり回してきたなと、これは返礼品等々が非常にボリュームが増えてきた成果かなあと。大いに、これからボリュームアップ、これはやっぱりやってもらいたいと。まだまだ市場が小さい、小さい。これ、やっていってもらいたいなというふうに思っております。 次に行きたいと思います。 この、杵築市の、ちょっと戻りますけども、杵築市の産出額がですね、やっぱりちょっと最近、低迷傾向に、どこの市町村も一緒でございますが、全体的に低迷傾向にあります。後からこのことについては農林課長に質問をするわけでございますけども。先ほど言ったように、主要品目の特産地化、これを特に市長に重点的に要望をしていきたいなというふうに思っております。 次に行きたいと思います。次に、商工、観光についての質問でございます。 商工や観光、これは本当、もう2年を過ぎましたけども、コロナ禍が非常にこの続いてきた状況でもって、大変な状況に陥っているわけでございます。その、対応についてお伺いを申し上げたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 商工振興ということですけども、本市の数ある、海の幸、山の幸などの特産品や、その加工品を新たに開発して、そしてまた既存商品をブラッシュアップしていくことで、消費者に推薦できる杵築ブランド品に認定して、さらに、その認定品をふるさと納税の返礼品として提供することで、ふるさと納税寄附額の増加による商工業者の収益の増加、それから産業振興につなげてまいりたいと基本的に考えております。 おかげさまで、ふるさと納税寄附額も年々増加をし、好調に推移をしているところです。昨年度の寄附額は、これまでの最高額の6億8,692万3,000円となりました。これは、県内自治体で初めての地域商社となります杵築市地域商社「株式会社きっとすき」を立ち上げまして、市と地域商社が連携してふるさと納税業務を担うとともに、杵築ブランドの開発や販路の開拓などに戦略的な事業展開を行っていることが功を奏したものと考えております。 ふるさと納税の返礼品の調達が、そのまま地場産品の売上げの増加や産業振興に直結いたしますので、自治体間の納税の争奪戦が激化し、厳しい状況が続いておりますけども、先ほど申し上げました地域商社と連携を密にしながら、さらなる寄附額の増加や産業振興の推進に力を入れてまいります。 それから、商工振興としては大事なことですけども、企業誘致でございます。企業誘致に成功すれば、言うまでもないんですけども、多くの雇用が生まれますし、従業員の移住定住により、人口減少に歯止めがかかる。さらに、市税の増収や空きアパートの解消、それから日常生活消費の拡大などで大きな経済効果が見込めます。 そこで、アムコー・テクノロジー・ジャパンの跡地を含めまして、多くの誘致が行えますように、常に企業の動向に関する、県と一緒に情報収集に努めているところです。 それから、私も企業訪問を積極的に行いまして、工場用地や立地奨励制度、有利な立地奨励制度を紹介しながら、企業誘致の促進を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 企業誘致出ましたけども、アムコー・テクノロジー・ジャパンかね、あれらも東芝跡地で先行して言いますけども、会社が転々と替わってきました。そこで、やっぱり、今期、この4年間の市長の最大のやっぱり商工の重点はやっぱりここじゃないかなあというふうに、私は思っております。 何としてもこの跡地を、やっぱり県と一緒になって、そして呼び込む、この努力は私はもう最重点というふうに思っておりますので、頑張っていただきたいなというふうに思っております。 この件につきましては、以上のようでございます。 次に、観光関係でございますが、これもコロナ禍におきまして、本当に落ち込んでいってまいりました。最近では、ぽつぽつ着物観光がちょこっと見られるようになってまいりましたですね。以前は約1万人近い着物観光があって、そのうちの半分ぐらいは外国人という話も聞いておりました。その中の半分が韓国であると、いうふうな話もうかがったことがあるわけでございますけども、この観光事業ですね、今後どのようにやっていくのか、重点施策をお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 観光振興についてお答えいたします。 今、議員からお話がありましたように、令和2年に入りましてから新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が非常に大きくて、令和2年の観光客数は、その前の令和元年から比べますと4割の減と大きく落ち込むことになりました。 そこで、市では感染の拡大が収束に向かうと同時に観光客の誘致に取り組めるように、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金というのがございますが、その臨時交付金を活用して、杵築の食材をふんだんに使用した、温まるおもてなしと、インスタ映えを兼ね揃えた杵築フォトジェニックグルメを創作し、販売をいたしました。 また、茶道です、お茶ですね。お茶や生け花、和菓子作りなどの観光体験、その観光体験プログラムや、山香歴史散歩などの観光散策コースを開発し、これも販売してまいりました。 なお、現在開催中ですが、謎を解きながら杵築の財宝を探し出すイベント、リアル宝探し「杵築城下財宝伝」は、大変好評を頂いておりまして、週末になりますと多くの方々に城下町を散策していただいております。できれば、市民の皆様も参加をしていただければ、そして参加してお楽しみいただければというふうに思います。 さて、現在県境をまたぐ移動制限が解除されまして、GoToトラベルキャンペーンも、来年、まあ、来月ですけども、1月下旬から再開される見込みです。これまで準備してきました新たな観光素材を、個人旅行客への販売と併せて旅行会社やバス会社に売り込み、観光交流人口の増加によるまちのにぎわいを創出するとともに、売上げが大きく減少している観光関連産業に携わる店舗等の売上げ回復など、消費喚起による産業振興や地域の活性化を図ってまいります。 また、本市には、豊かな自然とともに、長い間育まれてきた歴史や伝統、文化など、他に誇れる観光資源がたくさんございます。観光事業が展開されている城下町はもちろんですが、山香大田エリアへの周遊観光ルートを確立していくことで、市全域にわたる観光事業を推進し、地域全体の活性化を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) これだけ落ち込んできたわけでございますから、ジェニックフォトグルメなんかそういうふうな、ジェニックとかいうのは私はよく理解できませんけども、いずれにしても、杵築にそういったグルメを中心とした観光に頑張るということでございますから、大いに努力をしてもらいたいなというふうに思っております。 次に、いよいよ、戦後20年、21、22、23、24年生まれ、団塊の世代と言われておりますけども、こういった方々が高齢化にいよいよなってまいりました。高齢者になっていくわけでございますけど、これが医療、介護においてピークかなあというふうに、私は、そう思っております。医療、介護の充実が急務となっております。介護、医療について、重点的な施策、こういうことに頑張りたいなというのを市長にお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 介護、医療分野ということでございます。お答えいたします。 11月29日、先月の末になりますけれども、オミクロン株の感染者が国内で初めて確認され、今たしか3人だと思います。 オミクロン株は感染力が強くワクチンが効きにくくなったりしてる可能性が指摘をされていますので、まずは市民の皆さん方が新型コロナウイルス感染症対応に引き続き全力を注ぎつつ、市のほうとしては良質な医療、介護サービスが安定的に提供される、このことがポイントになりますので、今後も引き続き市立山香病院をはじめ、市内各医療機関と連携しながら対策を講じてまいりたいと考えております。 併せて、介護の関係ですけど、進行する高齢化の進展に対応すべく、まず医療面では、高齢者に多く見られます脳血管疾患等の循環器系、それから骨折等の筋骨格系、それから肺炎等の呼吸器系の予防や治療療養体制の確保、そして同時にこれらを起因とする要介護状態の予防及び維持改善を図ってまいります。これが基本になると思います。 そのため、医療分野では市立山香病院が、地域包括ケアシステムの中核として地域住民の医療ニーズに応える役割を継続して担うとともに、市内にあります医療機関や福祉施設と連携を取りながら地域医療の向上に努め、地域住民の健康維持を図ってまいります。さらに、高齢者、障がい者、子どもなどの総合相談窓口としまして、市の社会福祉協議会が設置しております「全世代支援センターまるっと」の一層の周知を図ります。介護、福祉、保健、医療などさまざまな面から早期に介入することで、適切な医療、介護、福祉サービスにつなげて、いつまでも健やかに住み慣れた地域で過ごせるように支援をしてまいります。 また、介護分野では、要介護状態になることを予防するために、住民の皆さんが中心となって、通いの場を拡充することで、そしてさらに社会参加を推進するということで、個別訪問をすると、そして生活機能の低下のおそれのある高齢者を早めに把握して適切に介護サービスにつなげるということで、その、ほっておくと状態がどんどん悪くなることを防ぐ、状態の悪化を防いで元の生活、元の状態に戻ってもらうという、国も力を入れています介護予防ですか、この介護予防に力を入れてまいりたいというふうに思います。 併せて、寝たきりであるとか、認知症で常時、常に介護を必要とする状態、要介護状態になった場合でも、質の高い介護サービスを提供することで、維持や改善を図って、本人が望む生活が送れるように支援してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) いよいよ大変な時代、これから時代になっていく、これが生産力の低下と、いろんなところに影響してくるわけでございますけれども、大分県下見ても全世代支援センター、これは私は非常に注目をしております。ほかの市町村も、杵築市のこの全世代支援センターまるっと、これは注目をしておるんじゃないかなというふうに思っております。 さらに、やっぱり市民の周知がまだ、私は不足しているんじゃないかなというふうに、こう見ております。こう、いろいろ話す中で全世代の支援センターまるっとを知ってるかえと言ったら、まるっととは何かい、ちゅうようなことが非常に多く返ってきます。ですから、やっぱりあらゆる機会を通じながら、これを充実をしていく、そこに行けば若者から子どもからお年寄りまで、そこで相談が受けられる、そしてまた、いろんな指示がもらえる、そういったことがやっぱり今求められておるわけでございますから、あっこ行ってここ行ってたらい回しにされるよりも、そこで解決をしていくという支援センター、この充実は、私は、大いにこの充実すべきじゃないかなというふうに思っております。ほかの市町村も注目をしておりますのでね、この点についての充実をさらにお願いを申し上げたいと思います。 次に行きたいと思います。 次に、この子育て支援について質問いたしますけども、やはり、杵築で子育てをしたい、そういう環境づくりというのは、これは行政がやらないと、なかなか民間ではできるものではありません。そして、杵築で住みたい、そして杵築に教育を受けさせたい、子どもを育てたい、いうことは求められておるわけでございますから、この子育て支援についてお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 子育て支援策の充実についてお答えいたします。 令和2年度、昨年度の杵築市での出生数は144人でありまして、年々減少傾向にございます。まずは、子どもを産み、そして育てたいと思えることが大切です。そのためには、子育ての負担を軽くする、経済的な子育て支援、それから親子に寄り添い子育ての悩みや環境を改善する伴走型の子育て支援に力を入れていきたいと考えております。 経済的な子育て支援といたしましては、国が実施しています3歳以上のお子さんの保育料無償化に合わせ、杵築市は県の補助金を活用して3歳児未満の第2子の保育料の完全無償化を実施しております。さらに、県の補助では、未就学児の通院、入院、小学生、中学生の入院のみが子供医療費の軽減対象でありますが、本市ではふるさと納税の財源を活用させていただいて、中学生までの子供医療費の入院、通院限らず、自己負担分を無償化する取組を実施しております。 それから、親子に寄り添い、子育ての悩みや環境を改善する伴走型、一緒に走るということです。伴走型の子育て支援といたしましては、子育てに関する心配事、それから悩み事の相談、それから相談に応じることによって、必要な支援をワンストップ化しまして、そしてそれも専門職による支援を行うという。そしてさらに、教育機関などほかの機関との情報共有や連携を強化してまいります。 平成28年に、県内でいち早く取組を開始しました子育て世代包括支援センター「ハートペアルーム」というのがあるんですけども、今年で既に6年目を迎えまして、子育て世代の総合的な相談や親子に寄り添った支援が行われております。さらに、先ほど述べました市の社会福祉協議会に設置してます全世代支援センターまるっとで、子育てから家族全体の相談に対応して、家族の課題が深刻化する前に改善できるように、いろんな職種の人が会議を開きながら取組をきちんとやってPDCAサイクルを回してるということでその強化をしてまいっております。 今後もやはり孤立しがちな子育てです。育児を楽しむまちづくりとして、子供の成長の願い、さまざまな子育て支援事業の充実を図ってまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) それでは、次に行きたいと思います。 最後に財政問題でございます。 健全財政ということでもって、第4次行財政改革大綱というのがあります。実施計画である、未来戦略推進プラン、これに添ったというようなことにもなるわけでございますけれども、やはり今杵築市は財政基盤の充実というのがまず基本にあるわけでございます。しかしながら、一方では投資もしなきゃならない、経常収支比率も随分改善をされてきました。ほかの市町村よりも、かつてのような状態ではない。しかしながら、この経常収支比率だけを追っていきますと、投資的経費を少なくしていくとこれは上がってくるわけでございますけどね。やっぱり、そこのバランスというのは大事かなというふうに思っております。まずはこの財政健全化対策について市長の考えをお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 財政健全化についてお答えいたします。 令和2年度の決算におきまして市が計画策定してます第4次杵築市行財政改革大綱、その実施計画であります未来戦略推進プラン、3つの目標を掲げておりますが、その3つの目標を着実に実行してまいりました。その結果、市の貯金となります財政調整基金は目標の20億円を超え、約21億円、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は令和6年度までの目標である96%台に対しまして94.4%、さらに市の借金の残高である市債残高は227億円と、令和元年度に比べ20億円以上圧縮することができました。健全化に向け、着実な一歩を踏み出すことができました。 今後の行政サービスにつきましては、デジタル技術やデータを活用して、住民の利便性を向上させる行政手続のオンライン化など、サービスの変革を進めるとともに、行政内部ではデジタル技術やAI等の活用により事務事業等の効率化を図り、人的資源を行政サービスのさらなる向上につなげる、スマート自治体への取組を推進してまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 引き続いて健全財政にということでもって計画を進めておるわけでございますけども、投資ということも、住民サービス非常に大事なことでございますから、併せて両立ができるように、これは、行政、財政改革と併せて並行してやっていってもらいたいと思っております。 次に、農業振興について最後に農林課長にお伺いをいたしたいと思います。 その前にですね、農林課長、これは一般質問とか関係なくて私が気がついたこと。 実は、213号線を最近ちょっと通りました。ここに大きな看板、私も、これは、一般質問で柑橘興市の看板がなくなったと、そしてそれを立ててもらいたいということで、立てたんですね。もう何年か前かな、もう10年ぐらい前になるんですかね、ちょっともうはっきり覚えておりませんが、課長、どこにあるか知っちょりますか。柑橘興市てのはどこにあるか。どこへんにあるか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 私の記憶では、野田、三川の辺りにあったような気がします。 ◆15番(小春稔君) そこにあるんです。最近見当たらないんですね、通ったけど。なんと、かんねかずらが。確かにあっこにあったなあと思って、この前ちょっと通ったときにちょっと見たんですよ。ところが、かんねかずらが巻き上ってね、塔が全く見えない、何にも見えないんですよ。大きな山になってるんだな。あれはちょっとかわいそうだなあと。やっぱ杵築市の、やっぱりまちづくりの原点は柑橘興市です。みかんを作れという意味で初代の八坂市長が引っ張っていきましたけどですね、要するに、今の言う特産地化を図るということで柑橘興市と、柑橘でもって、そして市を興すという、柑橘興市と掲げて初代の八坂市長がやったわけですね。それを忘れないようにちゅうことでもって私は、あの看板を大事にしてくださいよちゅうことで、第2代目の看板なんです。それが今、見事大きな、かんねかずらの山になっておりますがですね、ぜひともあの掃除を、見えるように、中がどうなってるか知らんのですよ、やっぱりやってもらいたい。よろしくお願いします。これは答弁にありませんけどちょっとお願いします。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) まず現場を確認してから対応させていただきたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 現場を確認せんでも分かっとるんだからね、とにかく見えるように、きれいにしてもらいたいと思います。これはもう入口ですから、ぜひともお願いを申し上げたいと思います。 次に、次というよりも新たに質問をいたしたいと思います。 まず、3月だったと思いますが、大分県農業の緊急事態宣言というのが大分合同新聞トップで出たわけでございます。私は大分県農業というのは、沖縄除いて九州最下位というふうに思っております。大体、よくて下の段というふうに思っておりますから。大体、かつては大分県農業1,300億円の産出額というふうに頭の中に入れておっておりました。最近どんどんやっぱり落ちてまいりまして、そういったところからなったんだろうというふうに思っておりますけども、この内容というのをちょっと質問いたしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) お答えします。 議員お話しのとおり、本年3月12日に農林水産省から公表された令和元年農業産出額では、大分県は前年比64億円の減で1,195億円となりました。平成29年、30年の沖縄を除きます九州7県の最下位からは外れましたが、農業の位置づけとしては低位で推移しており、さらに産出額とは別に2020農林業センサスの農業経営体数調査では、5年前と比較して率にして24.9%の減少も見られました。このような結果から、県では、高齢化による担い手不足が顕著で、他県と比較して構造改革が遅れており、危機的状況であるとして、3月15日、大分県農業非常事態宣言が発出されました。 この宣言の中では、農業関係者が一体となって危機的状況からの脱出に取り組むとして、1、産地拡大対策、2、生産指導、3、販売対策、4、組織体制、の4つの対策を柱としました。これを受け、4月には、県と農業団体が組織する、大分県農業総合戦略会議を立ち上げ、3つの作業部会で、1、産出額を増やすための品目の構造改革、2、高齢化が進む農業者の担い手確保、3、農業の営農指導を含めた流通、販売、のテーマごとに対策を検討していくこととしました。県農業の再生のため、各部会では生産者や関係団体から意見を聴き、産地や生産者ごとに係る課題や対策を議論してきました。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) そのとおりだというふうに思っております。 それで、宣言後に我々もちょっとそういったものが、議員として肌で感じてなかったんですね。県がこういうふうになったからこうだっていうなことが、我々ちょっとなかなか体で反応がなかった。この宣言後に行政としてどういうふうに取り組んできたかったということをお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 先ほど申し上げました、3つの作業部会では県と農協が中心となり、それぞれの課題把握、対策検討のため、農業者を300名程度リストアップしてヒアリングを実施してきました。 市の対応としましては、県との協議の場で、農業振興を図る上での課題の把握や、その課題解決に向けた取組、産地化への取組などを議論しました。また、関係団体への聞き取りも実施して県へつないできたところであります。さらに、非常事態宣言の中に盛り込まれておりました、葱産出額100億円プロジェクトへの対応として、農業委員会と共同で用地の選定も行いました。残念ながら今回の用地選定は結果を伴いませんでしたが、今後も引き続き情報収集を進め、プロジェクトに参画してまいりたいと考えております。 また、非常事態宣言のもう一つの重点項目である畜産振興につきましては、肉用牛の増頭が上がっておりましたが、杵築市では本年、畜産で初めての女性新規就農者を確保することができました。総合戦略会議では10月に農業システム再生に向けた行動宣言を最終取りまとめとして提示しておりますが、これと並行して杵築市では、徐々にではありますが取組を進めているところであります。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) なかなか、今、杵築、統計調査事務所っちゅうのが昔あったんですが、ありませんからですね、農業統計が非常に難しくなってまいりましたが、大体、大分県で1,300億円が、今、1,000億円ちょっとですね。県農協が、これは販売額でございますが、扱いが大体330億円ぐらいですね。まだまだ小さな、大分県農協と言えども、まだ売り上げが300億程度と。他の農協に行くとこれが1,000億円とか、こういうふうに大分県の産出額ぐらいになっているんですね。まだまだ農業の産出額は小さいなあと。 ところで杵築市も、やっぱり100億円あった時代があるんですね。杵築単独であったんですね。旧杵築時代あったんです。柑橘だけで20億円を超えたんですね。柑橘だけで、ハウスみかんだけで。そういったようなことで、これは大変な至難の業というふうに思っておりますが、これはもう地道でも、農協と、推進部隊は農協しかありませんからね、農協と、あるいはそういった団体等々で頑張っていただかないと、これは大変な事態になってくるなあと。特に中山間地農業というのは、非常に危機的な状況になってきている。これはこれとして、やっぱりできるところはこれは重点的にそれを伸ばしていくと、そういう人が特に大事かなあと。それと、後継者である若者の呼び込み、これも本当に大事かなあというふうに思っております。 次行きたいと思います。 後から富来議員のほうが、米、水田農業を中心とした一般質問もあるようでございますから……。この大変な状況になっておるわけでございますが、米もしかり、全てそうなんですけど、やっぱここで農協と一体となって、私は、やっぱり農業の振興計画、これをやっぱり確立をして推進をしていくということが非常にやっぱり大事で、どこの県もですね、振興計画というのがあるわけで、そして市町村にもその振興計画ちゅうのはあるわけで、それにのっとって、やっぱり農業振興をやっていく、いろんな分野がありますからやっていくと。その一つ一つの相互の積み重ねが、やっぱり全体的な、やっぱり産出額が増える要素になると。先ほど市長に質問しましたが、やっぱり特産、しかもその中の一つであろうというふうに思っております。で、この農業振興計画について課長にお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 令和2年度に杵築市農業振興計画は策定をしておりまして、令和4年度までの杵築農業振興計画では、水田農業に関し農地集積、集約化の推進、麦、大豆、肥料作物などを取り入れる水田フル活用、排水対策等による園芸品目の導入等の対策を盛り込んでいます。 また、園芸振興の対象品目には、苺、小葱、カボス、ハウスみかん、菊、スイートピー、茶、キウイ、ホオズキのほか、バレイショやスナップエンドウ、ナス等も推進していくように計画をしております。 いずれにしましても、お米の需要が減少していく中で、水田農業の生き残りをかけた戦略としましては、食用米からの転換、またはさらなる低コスト化が不可欠となっております。この転換を進めるには、杵築市だけではなく大分県、また全国での取組となりますので、もちろん国の政策も重要になってきます。 農水省では、国産飼料作物の増産に向け、稲作農家だけでなく、畜産農家を対象とした政策も展開する予定で、輸入飼料から水田を活用した需給手法への転換として青刈りトウモロコシや牧草を通年継続して購入する畜産農家に対し、交付金を交付する制度も検討されています。 また、大分県でも振興局単位で水田畑地化プロジェクトチームを編成し、品目の選定や推進を行ったり、例えば葱の新規作付や規模拡大等に対しての助成を行うよう積極的に施策を展開しております。 今後も県や農協といった関係機関と一丸となり、農業経営安定に向け各種の戦略を進めていきたいと考えております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 小春議員。 ◆15番(小春稔君) 私はちょっと、調べたのがありますから。 まず、これは統計資料じゃなくて農協の資料に、販売額になります。まず野菜全体が一くくりといくとですね、これは大分がトップですね。要するに大分市、27億9,000万円ですね、2番が竹田、25億円、豊後高田、これは葱が主体となりますが、19億円ですね。豊後大野18億円、あともうちょっと続く、まあ5つだけ拾いあげてみますと、こういう状況です。だから、やっぱり杵築はやっぱりこう、野菜がまだですね、全体的に下のほうにある。取り上げた大きな産地がないということになります。苺は入りませんからね、野菜に入りますから、一般野菜ということで。やっぱり畑作地帯は、まあ、大分はニラだとか、近在野菜とか近郊野菜とか言いますが、市場が近いだけに野菜産地があるわけでございます。 次に、イチゴを拾ってみますと、これは杵築市は大分県下トップ、4億3,400万円ということになります。これはもう断トツになります。しかしながら、県下で4億なんていうのは、ほかのところでは何十億の話でございますから、これはもう桁外れに額が違いますけれどね。県下では、やっぱり苺、これは断トツで、次は佐伯と続いております。そして大分、宇佐、臼杵、というふうになっております。 次に、果樹になってきますと、これはハウスみかんをのけた果樹になりますけど、これは、果樹を一くくりでいきますけど、これが日田が12億あります。これは、日田は梨、あるいはスイカ。それから、こういう特産地化があるところは非常にやっぱり強い。やっぱり特産地化がないところは、非常にやっぱり弱い。安定がないというのはあります。 2番目はちょっと遅れて9億7,000万円ということで、果樹、まあ、これは柑橘主体であります。次が安心院、これはブドウです。ブドウでもですね、たった2億ない、1億8,000万円しかない。農協扱いでございますが、また、県南の柑橘1億7,000万円、国東これは、まあ、キウイが主体かなあと思っておりますが、そういったような5位でございます。 花卉に移っていくと、やっぱり菊の産地の佐伯ですね。これが3億5,000万程度かね。杵築が1億8,600万、豊後高田、国東、山香というふうに続いていきます。山香は6,900万ということになります。 そして、ハウスみかんを取り上げていきますと、これ、もう、杵築市が断トツで、あとはほとんどありません。これは広域出荷も関係しますから、あとはデータがないわけでございます。 次に、今、ナスが結構安定しておりますが、ナスがやっぱり、豊後大野ですね、これが1億800万、そして、杵築が8,300万、佐伯が3,500万、国東が900万、あとはガターンと落ちるんですね、ナスについては。 ですから、これは、私、よく農協の役員時代に、山香の水田地帯に、ナスをとにかく何千万かやってくれという話をしたんだけど、一向になかなか取組がない。大田はちょっとあるんですね。ですから、これは、ナスの、やっぱり──お年寄り、高齢者でそんなにたくさん作れなくてもいい。3畝か4畝でもいいから、2人でもって、これ、ある程度高齢者でもできるんじゃないかなというふうに思っておりますから、このやっぱり山地づくりは、山香の水田地帯を利用して、1畝、2畝、3畝の田んぼを利用して、そして、数多くやっぱり作ってもらう。そうすると一定のボリュームができますから、何とか山香で二、三千万のナスの団地を造ってくれという話を役員時代にしましたけども、なかなか乗ってきませんでした。そうすると、1億の商材ができる。1億になると、やっぱり勝負ができるわけですね、こういう野菜は。 次に、今度は、べっぴんねぎというのがあります。この味一ねぎは、これは土耕でございますから、べっぴんねぎというのは、今度は水耕のねぎになりますが……べっぴんねぎ。これは、会社だと思いますけれども──これ山香、1億7,700万あります。 次に、別府、日出、由布、そして今度、まあ、杵築もあることはあるんです、べっぴんねぎがね。これ、2,200万。これは別販売をやっておりますから。それで、豊後大野と、こう続いていきます。 それで、キュウリになりますと、今、山香は2番手に入ってるんですね、山地は小さいですけど。日田が4,000万、山香が2,400万、竹田2,300万、それから、中津、豊後大野等に続いております。 次に、スナップエンドウに行きますと、これは1億円商材になります。杵築がもう断トツで1億1,700万、スナップエンドウがある。あとは、竹田が──国東ありますけども、2,000万台というようなことで、もう杵築が、もう断トツ。これは、1億の商材ですから、これはもう市場が待っている。そういうものが、そこにあります。 次に、ゴーヤ。これも、杵築も頑張っております。1位が、豊後大野6,300、それで、ガターンと落ちて、杵築が800万ちょっとといったことで、産地の部分にもなりませんけども、2位。それで、豊後高田、山香が58万6,000。山香、ちょこっとゴーヤありますから。それで、佐伯と続いております。 それで、輪菊になりますと──菊ですね、杵築も産地があります。これも、圧倒的に佐伯。2億5,300万ある。杵築が7,500万、それから国東4,500万、あとはもう豊後高田、豊後大野とか、これはもう話にならない。十何万ということで。 次に、ホウズキ。これは、小野義美議員が一生懸命ホウズキを作って、いい成績を上げております。このホウズキが、やっぱりトップが豊後高田、6,400万、佐伯が3,000万、今度、山香が来て2,800万、3位ですね。そして、杵築が800万ですから、3,600万ぐらいの産地ということになります。そして、5位が国東。 次に、トルコギキョウになりますと、杵築が3,800万程度ありますから、これ、大分県下1位ということで、主なものだけを、トルコギキョウが佐伯、竹田、中津、豊後高田というふうに続いておりますけども。 主要品目を拾ってみますと、とにかく、野菜関係等々、花関係等について、杵築は全体の中では頑張っておる。それでも頑張っておる。大分県のボリュームは小さいですけども頑張っておる。全体的には、やっぱり豊後大野とか、竹田、畑作地帯は、やっぱり安定したものがあるのかなというふうに思っております。何かの参考になればと思いますけどね。この表の発表をいたしました。 そこで、振興計画でございますけども、やはり、この農業振興計画を策定をして、農協と話しながら、やっぱり特産地化を図っていく、それで、一定の商材を、やっぱりボリュームつくっていかないと、これはもう勝負にならないというわけで、今後、農林課長に特にお願いを申し上げたいのは、やっぱり特産地化の一定品目、一番いいのは、とにかく1億以上の商材をいかにつくるかということになると思います。 ですから、足りない分は、あっこやったらできるじゃないかということがありますので、そういったことで、特産地化に努力をしてもらいたいなというふうに思っております。 以上で、農政問題の質問は終わりたいと思います。ありがとうございました。 3分ちょっと頑張りました。……………………………… ○議長(藤本治郎君) 17番、真砂矩男議員。真砂議員。(17番 真砂矩男君質問席に着く) ◆17番(真砂矩男君) 17番、市民クラブ、真砂矩男です。 もう少し時間ありますが、本題まで行き着くかどうか分かりませんけども、質問させていただきます。 令和3年も、あと僅かになりました。この1年も昨年同様、新型コロナウイルス感染拡大の影響に翻弄された1年でありました。感染者は、ピーク時は日本でも1日に2万6,000人に迫り、人や物の移動が制限され、地方における経済活動も大幅に縮小されました。東京オリンピック・パラリンピックは無観客での実施となりましたが、感染拡大が優先され、当初、期待された経済効果はほとんど生まれませんでした。 オリンピック以外の音楽イベントや、国内旅行についても移動制限などにより、業界は大変厳しい経営を強いられました。杵築市においても、予定されていたイベントはほとんど中止となり、コロナ前と比較して、交流人口は大幅な減少となり、地域のにぎわいを取り戻すことはできませんでした。 一方で、コロナ感染防止対策として進められたワクチン接種により、第5波の感染者数も10月半ばには大幅に減少し、全国的にも昨日と今、百数十名。県内や杵築市でも──杵築は今日でゼロの日が56日だと思いますが、続いております。しかし、また南アフリカで発見された新たなコロナウイルス、オミクロン株が国内でも確認され、その拡大が懸念されていますが、来年こそ、コロナウイルスの終息により、人の動きが活発になり、お城祭りや、ツールド国東、どぶろく祭りなど、さまざまなイベントが開催され、地域ににぎわいや活力が生まれることを期待しています。もう少しの我慢だ我慢だということを言い続けておるわけでございます。 それでは、長くなりましたが質問に入ります。 まず、第一は、学校給食費の徴収についてであります。 幼稚園も給食を始めたようでありますけども、小中学校全員で、今、何食になっておるのか、また、保護者からの徴収金額と無償化するために必要な金額は幾らになるのか、お尋ねをします。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) お答えいたします。 児童生徒数の──基準日5月1日の人数で申し上げますと、令和3年度の当初の幼稚園、小中学校の園児、児童生徒数の総数は2,049人となりますので、1日当たりに2,049食を提供しております。また、現在、保護者に負担していただいている給食費の年間徴収金額は、約8,130万円となります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) この保護者の方の給食費の未納というのは、どのような対応をしているのですか。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 未納者に対しましては、基本的には翌月に未納通知を出しまして、当月分と合算して支払っていただきますが、法的に児童手当からの控除が可能なため、保護者の同意を得た上で、直近の児童手当から控除させていただくという場合もあります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 未納なんていうことがあってはならないわけですけれども、どうしても、やっぱり未納というのが出てくるというようなことも聞いておりますけれども、これは、私は、特定の方が長い間にわたって未納というようなことにはならないようにしていただきたいということのお願いであります。 なお、まだ、過去は、学校、教員、教頭──特に教頭がその事務に携わって、それでなくても学校は朝から帰るまでてんてこ舞いしておるのに、この給食費に振り回されるという、非常に学校にとっては困った問題でありましたが、今は学校で教職員が、この給食費の徴収事務に携わっているところはどこもないのですか。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 職員の方の徴収につきましては、異動がありますので直接徴収させていただくこともありますが、保護者の方の徴収につきましては、ほぼ口座振替というものを使ってさせていただいております。学校のほうには、できるだけ御迷惑をおかけしないようにさせていただいておるというところでございます。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) その口座振替をしているけれども、その事務を学校はやっていないでしょ、今は。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) そうです。あ…… ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) それは、説明は、入学のときに説明をさせていただきますが、事務は全て給食センターのほうで行っておるというところであります。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 分かりました。今、給食センターのほうで、センターの係は大変でしょうけど、やっておるという話を聞いて、学校にとってはよかったなという思いを持っておりますけれども、また、児童手当から引くということもできるそうですから、できるだけ、その未納が少なくなるということになってほしいなと思います。よろしくお願いします。 この給食費を、私は、保護者から徴収しない方向に、いわゆる無償、これができないのかということが今回の本題であります。 先の市長選挙でも少し話題になりましたが、実は、この給食費の無償化については、平成3年の6月議会で、この一般質問に、田中議員さんが会派と、どうするか行ったのでしょうけれども、豊後高田市議会の視察にも行き、今、私が質問する内容と同じように、より詳しく質問をされています。 思い起こすと、私も給食センターが、山香と杵築を1つにするときに、給食費は年間3,000万円ほど経費の削減ができるというので──実際、今は削減どころか当時よりも増えておるようでありますけれども、この金を財源に徴収しない方向でお尋ねしました。議場に座っておる課長で私も思い出しておるんですけども。 当時の課長は、8,600万円になるので無償化はできないという答弁でありました。それなら、3,000万円は、全額と言わないけども、ICT機器等に回してほしいという要望を添えて──このセンターの統合は、賛成、反対、いろいろありましたけれども、私は、当初は反対をしておりました。山香は山香でやるべきだということで反対をしておりましたが、経費の削減等、それからまた学校の統合等とか、いろいろ考えて賛成をいたしました。そういう経緯もあります。 そこで、改めて内野財政課長にお尋ねをしますが、現在、徴収をしなくても、この八千何百万は出せる方法があるのではないかという思いがしますので、お尋ねをします。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。
    ◎企画財政課長(内野剛君) お答えします。 先ほど、教育総務課長が申したとおり、今年度の推計をいたしますと、保護者から徴収する年間の給食費は約8,130万円ということになっております。しかし、行政の持つ財源には限りがございます。新型コロナウイルス感染症の影響により税収が不透明なこと、また、地域振興対策などによる歳出の増加など、本市の財政状況は決して余裕のある状況とは言えません。 財源を確保できるのか、他の業務と比べて優先すべきことなのか、継続的にやっていけるのかなど、しっかりと検討していかなければなと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 財政にゆとりがないということになると、いろんなことができなくなってしまうんですね。要は、よいことをやるかやらないかと。財源がないと──後から申し上げますが、3年前にも田中議員さんも言われております。豊後高田に視察に行ったというのは、豊後高田でもやっているから視察に。出来ているんですね。それは、財源として、私は3年前はそういう思いはあまり強く持ちませんでしたけども、今、ふるさと納税を使うことはできないのかと。そういうことを含めて、財源の確保が、財源がないなんていう言葉はおかしいという思いを持っておるわけです。 そこで、これは担当は商工観光課長、黒田課長のようにありますからお尋ねしますが、これまで3年間のふるさと納税の寄附してくれた方々の件数と寄附金額はどのように推移をしておるのかお尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 過去3年間のふるさと納税の寄附件数及び寄附額は、平成30年度が6,437件で1億6,452万2,000円、令和元年度が2万1,200件で4億1,169万円、令和2年度が3万5,669件で6億8,692万3,000円となっております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 令和元年度、4億1,000、2年度に3万5,000人を超す方々が6億8,000万というね、こういう状況になっていますが、年度途中ですが、今年度の寄附の件数と寄附額はどのように推移しているのかお尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 本年4月から11月のふるさと納税の寄附件数及び寄附金額は、2万4,673件で4億3,374万1,000円となっており、寄附額を前年同期と比較いたしますと、9,533万6,000円、28.2%の増加となっており、順調に推移をいたしております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 今のお話のように、もう11月までで締めて、令和元年度の2万1,200件を超していると、4億を超しておるという状況ですね。このふるさと納税は11月や12月が追い込みになると思いますが、1月から3月はそんなに入ってきていませんですね、毎年。この12月が勝負であるというふうに思いますけれども、昨年よりも既に1億近く、28.2%の増というんですから、恐らく昨年の6億8,000万に1億以上、8億近くのこのふるさと納税の取組になるのではないかというふうに思っております。 そこで、内野企画財政課長に聞きますけども、この寄附金は寄附者が寄附をするときに、自治体がどのような使い道にするか選択をすることができますね、どんなことに使ってほしいと。これは、事細かに書いておりませんけれども、寄附する方々の気持ちもあるわけであります。 そこで、この3年間の使い道ですね、これをお答えいただきたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) ふるさと納税の寄附金につきましては、3つの理念というのがございます。 1つは、ふるさと杵築を担う人材の育成・確保、2つ目としましては、ふるさと杵築の景観の保全、文化の継承、3つ目としましては、安全で安心して暮らせるふるさと杵築づくり、この3つの理念の下、政策的な事業に活用しております。 令和元年度には、3億5,450万円、令和2年度には、4億9,381万5,000円、令和3年度予算は、12月議会補正後でございますが、5億5,483万5,000円を充当しております。 主な事業ですが、ふるさと杵築を担う人材の育成・確保として、ICT教育の充実を図るための市内小中学校のタブレット等の導入や、特別支援員、支援教員の配置、新規就農者や担い手、農家育成のための園芸施設の整備・改修、ふるさと杵築の景観の保全、文化の継承としましては、守江湾干潟再生事業や水産種苗の購入、武家屋敷の景観の維持、安全で安心して暮らせるふるさと杵築づくりとしましては、中学生までの自己負担分の医療費無償化、急傾斜地の崩壊対策など、様々な事業に活用させていただいております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 3年間に、3億5,000万、4億9,000万、今年度すでに5億5,000万等と充当しているわけですね。私は、いかなる企業でも、これほど税金を納めてくれる企業は杵築にはない。これは、本当に大変な財源になるわけであります。各市町村が隣の市に負けるなと、取り合いを、競い合いをするのも分かります。 私は、このふるさと納税の制度は、中央に集中する住民税を地方に分散する。地方にとっては大変よい制度だということを考えたら、これができたときにはそんなに思いませんでしたけれども、ここ何年間か、本当にこの財源はすばらしいというふうに思っています。 杵築は、どう工夫凝らして、この杵築の返礼品や──この返礼品のおかげで、商店街も──特産品の話も先ほど出ましたけども、大変、このふるさと納税で大きく仕事が伸びておる方々もたくさんおります。この返礼品をさらに充実したものにして、取組をアピールしながら、今後やっぱりもっともっと伸ばしてほしいという思いですが、株式会社きっとすきは、この二、三年非常に頑張ってくれた、その成果が大きいと思います。 先ほどの使い道も、私は、教育も──今日、冒頭にも出ましたように、支援員等と含めて教育にも、あるいはまちづくりにも大変よいと思います。いろいろ工夫して使われておると思います。 時間が迫っていますが、先日──城下町保存基金運営委員会というのがあります。皆さんの中には、特に合併する前の町村の方々は深くはあまり知らないわけでしょうし、保存基金をつくったのは、36年前の当時の市長が保存基金を提案したんでありますが、もう、私と誰か、御存じの方、何人かおるかな。36年たちます。 私は、この城下町保存基金は存続すべきだということを言いました。しかし、この財源が──皆さんもそうでしょう、職員が昇格をした、課長になったら1人2万円ずつ保存基金に入れてほしいというようなことで、皆さん出したと思いますね。そういうお金が十何万、20万。市内の団体の方々が、保存基金に入れるのは非常に少ない。かつて、保存基金を3億円集めたいと、そしたら利息だけでも大分運営ができるということだったんです。しかし、今、ここ六、七年、二、三十万しか集まらない。この前、運営委員会で、私は、ここにこうして集まって委員会をやって使い道を考えるのもいいが、使う原資が今のように二、三十万じゃどうにもならない。 まちの中、やりませんか、三、三、四割。3割、市が出して、3割、保存基金から出して、4割は個人が負担して、まちの中を保存していく。しかし、原資が、今まで全部で1億2,000万、3億には程遠い。今、残ったのが3,700万ほど残っています。しかし、この城下町保存基金を伸ばしていくためには、ふるさと納税から、先ほど3億や4億や5億を入れてきたが、毎年じゃなくてもふるさと納税から3,000万、4,000万、ある年には5,000万と。そういうことを入れて、この保存基金を存続していかないと、事業はできないという話をしたわけであります。 そういうことも、この場で申し上げておくから、財政等とも、それを胸に留めといてほしいと思います。そうしなければ、せっかくのこの伝統的建造物群を残そうという杵築の取組が、地域の皆さんを応援してあげることができない、そういう思いを持っています。 これはさて置いて、もうお昼になりましたから午後に移りますけども、重ねて言いますが、このふるさと納税基金を学校給食に使えないかということについて、内野財政課長に重ねて質問をいたします。 ○議長(藤本治郎君) 内野企画財政課長。 ◎企画財政課長(内野剛君) ふるさと納税の寄附金の活用方法につきましては、先ほど申し上げました、ふるさと杵築を担う人材の育成・確保、ふるさと杵築の景観の保全、文化の継承、安全で安心して暮らせるふるさと杵築づくりの、この3つの理念の下、政策的な事業に活用させていただいております。これは、寄附金を、またこの政策的なもの、また臨時的なものに充当することで、寄附金に依存しない予算立てにしているからでございます。 寄附金の増減で、年度によって取り組める事業が異なるというのは、事業が一過性なものとなってしまい、御指摘の学校給食費のように継続性が必要なものにつきましては、そういったものに充当することにつきましては、しにくいといった面がございます。 また、平成20年度から取り組んでいます、ふるさと納税のこの制度自体が、いつまで存続するというのが不明でございます。 今後、人口減少が進む中、中長期的に一般財源総額は減少するものと予想されますので、給食費のように、毎年支出される経常経費に対しまして、ふるさと納税の充当を拡大するということにつきましては、財政的にリスクが大きいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 課長は、どうしても、このふるさと納税が確定的なものではないということでありますが、先の衆議院選挙で、これは、与党、予算権のある与党の発言じゃないですけども、野党からの公約の中に、この学校給食を無償化にし、交付税措置をするというのがあります。私は、それを見たときに、今、子育てを大事にしていく中では、こういうことがもう近い将来起こるなと、そういう思いを持ったんであります。 選挙の公約で、ほかの市町村、これから来年にかけて選挙がある玖珠町や、ほかの市町村の立候補者が、給食費を無償にしますという公約を掲げておる方もいます。ですから、豊後高田市がやっているだけではなくて、そういう時代が来るなという思いを持っておるわけです。 もう私は、そんなに、ここでこんなことを言うことも少なくなりますから──しかし、前にあんなことを議会で盛んに執行部に要求したが、永松市長、財政課長、全く「うん」と言わなかった、それが、何年もたたずにそういう時代が来るなと、今でもそう思っています。また、そうしてほしいわけですね。子育てで苦労している親御さんのことを考えたら、給食費も学校では一つの教材として、食育として取り扱っているわけです。そういうことを含めても──子どもが食べるものぐらい自分たちが金を出せと、そういう考えもあるかもしれませんけれども、やっぱり子どもを育てるにはいろんな形の中で苦労しておるわけですから、支援をするという気持ちをぜひ強く持ってほしい。 なぜかというたら、ふるさと納税でも豊後高田市は、私が聞いたところによると、平成30年には2億8,000万円です。令和元年は4億6,000万、令和2年度、最近上がってきていますが、4億7,000万。この4億6,000万や7,000万は、杵築でもそうですけどね、約30%はお返しをし、諸経費を引いていろいろすると、50%は十分使えるわけですね。さっき、3億、4億、5億を使ってきたと言います。使えるわけです。こんなに豊後高田市も少ないとこからふるさと納税を使ってやると──私は担当の方に、おたくのほうは不確定なふるさと納税で心配はないですかとお聞きしましたら、現在のところ、そういう心配はしておりません。また、言葉では返ってきませんでしたけどね、やっぱり、市長の政治的な政策というか、市長のそういう思いが強い。ですから、職員の方々もこれは心配は要りませんなんて平気でそういうことが出てくるわけです。 豊後高田市は子育てしやすいまちづくり、移住者が全国でもトップクラスにあるような、そういうまちづくりというのは、やっぱりこういうことも入ってきてるんじゃないですか。1,600人の豊後高田市の子どもたち、小学校11校、中学校6校、幼稚園もやっています、2校、1,600人です。6,000万円です。約6,000万円。5億八千、九千万ということになっていますが、6,000万円はもう何年も無償でやっているんです。よその市町村がふるさと納税の納税を集めるためには、相当一生懸命になって、さっき言いましたように、株式会社きっとすきの皆さん方もやっているわけです。その金は、どこかほかのところに、分からんように使われるんじゃないか、分からないじゃない、私も、先ほど聞いた使い道、全部詳しく聞いていますけども、無駄とは言いません。しかし、今、保護者の方々が子どもを育てる、そういう皆さんのことを考えたときには、杵築市が給食費を無料にする。ふるさと納税がいつまで続くか分からん、金額がどうなるか分からんということの心配をしていますけども、過去から見たら3倍も4倍も膨れ上がってきちょるわけですよ。そんなに一挙に、これが、取組が駄目になるということはないと思います。 私が言ったように、ふるさと納税が終わるということは、国もなかなかこの競争性の中ではしないと思います。そういうことを考えて、市長には、時には政治的な決断というか、やろうと思ったらできるわけですから、そういう思いを持ってもらいたいということを強く申し上げておきたいと思います。 以上。 ○議長(藤本治郎君) ここで、午後1時まで休憩いたします。────────────午後0時11分休憩午後1時00分再開──────────── ○議長(藤本治郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 17番、真砂矩男議員。 ◆17番(真砂矩男君) コロナ感染症の影響で消費が低迷している上に、今日の燃油の高騰等でハウスミカン等々の施設栽培、あるいは漁業者、こういう方々には、何か、この燃油高に対する補助を検討することはあるのかどうか、対策はあるかどうか、お尋ねをします。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) お答えします。 ハウスミカンを含む施設園芸においては、施設の暖房のために燃油類を使用して加湿を行っています。これまでも燃油の高騰はありましたので、国の制度として施設園芸燃油高騰対策セーフティーネット構築事業が用意されており、現在、3次公募申請が行われておるところです。 この事業は、県園芸振興課内に都道府県協議会が設けられ、農協の部会等を窓口として事務手続が行われます。制度の内容は、燃油の年間購入予定数量に、制度に定められた単価を掛けたものの2分の1を国が、2分の1を農業者が負担し積み立てておいて、燃油価格が一定の基準──発動基準価格と申しますけども、これを上回った場合に、その月の平均販売価格との差を補填するというものです。掛金は、掛け捨てではなく、制度の活用がなかった場合は払戻しされます。 この制度の加入要件として、1期目、マイナス15%、2期目以降、トータル・マイナス30%の省エネ目標を求められており、施設整備に対するヒートポンプの導入や二重カーテン、温度管理のICT化等に対する補助事業も用意されております。これらを活用することにより、省エネルギー化及び二酸化炭素低減対策を行うことで環境負荷の低減を図る内容となっております。 一方、水産業にも、燃油や配合飼料の価格が上昇した場合に、その影響を緩和するための備えとして漁業経営セーフティーネット構築事業が用意されており、漁業者、養殖業者と国が1対1の割合で拠出を行い、四半期ごとに当該四半期の原油または配合飼料の平均価格が直前7年間の各月の平均価格のうち、高値12か月分と低値12か月分を除いた5年分の平均値を超えた場合に補填金が支払われる制度となっております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) この議場でも、過去、やっぱり重油の高騰等で論議をしたことはありますけれども、今お聞きすると、やはりそれぞれに施設栽培の方々や水産業の方々も自衛策を講じているんだなということが分かりましたが、私が聞いた中では、漁業者の方々等は小規模の人は入らないと、入っていないんだということもお聞きをしました。 そこでお尋ねしますが、それぞれ、このセーフティーネットの加入状況はどうなのか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) まず、施設園芸等燃油高騰対策セーフティーネット構築事業には、農協の各部会、研究部会等の単位で加入しておりますので、ほぼ100%の加入率というふうに伺っております。 一方、漁業経営セーフティーネット構築事業におきましては、小型底引き網漁業、機船船引き網漁業を合わせて84経営体中のうち60経営体の加入で、加入率は71.4%となっております。議員御指摘のとおり、小規模の方は加入していないというふうにお聞きをしておりますけども、船舶の稼働が多く、対策が必要な方はおおむね加入しているというふうにお聞きをしております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) はい、分かりました。 もう少しお尋ねしますが、ハウス施設等に対するその他の重油の高騰対策は何かあるのかとか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) まずは基本管理、温度の徹底による燃油使用量の削減指導、それから燃油に頼らないヒートポンプや二重カーテンの導入補助などが目下の対応策になると思います。 そのほか、県の研究グループでは低温管理技術の実証や品種の検討が行われていると聞いておりますので、連携を密に取り、今後も対策を講じていきたいと考えております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) それぞれハウス施設等はいろいろな対策を取っているんだなというふうに思います。 次に、漁業です。養殖をしていない杵築の漁業者は、漁船漁業の場合は重油を使って操業するしかないわけです。油を減らして操業するにも限界があるし、エンジンを替えるなんていうのも大変な金がかかると、省エネはなかなか難しいと。加えて、果物の場合はそんなに値段が下がらないが、魚価は安いと、魚は取れない上に魚価は安い。そういうことを考えると、この漁業者にも何か──コロナ禍で市外県外の取引もずっと減っているわけですから──救済策はないのかという思いがするんですが、どうですか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 議員御指摘のとおり、漁業に関しては、現状、燃油を使って船舶を動かす以外の方法はないということで、また、コロナ禍で県外との取引が減少し、魚価も低迷していると認識しているところであります。 これまで、いわゆる給付金など、国、県、市と段階的な対応をしてきたところでありますけども、長引くコロナと燃油の高騰に鑑み、いま一度、対応策を検討してみたいと考えております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 突然ですけどね市長、今、いま一度、対応策を検討してみたいというような課長の答弁がありましたけれども、漁協や漁業者の代表の意見を聞いて、何か考えられる施策はないかというようなことをやっていただきたいと思いますが、どうですか。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) これはもう杵築の漁業の方だけじゃなくて、全国の漁業の方が、非常に今、浜値も安いし、売り上げは少ない中で燃費が非常にかかるということで、これから先、後継者も非常に厳しい状況の中で、やはりこれは喫緊の対策として、国、県なんかに当然要望してまいりますし、また、ほかの市で優れた取組があれば、優先して取り組みたいというふうに思います。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 本当に漁協の皆さん方もいろいろ苦労しておるようでありますから、ぜひ声を聞いてほしいなというふうに思います。 次に移りたいと思います。 最後に、市長の政治姿勢についてということで、午前中に小春議員が市の課題と3期目の市長の思い等々、お尋ねをしておりました。私は、一、二、視点を変えて、質問、要望を申し上げたいというふうに思います。 市長はスタートから1期目、2期目、選挙もなく市長の座に8年間──普通は、よそではスタート当時には激しい選挙をし、そしてその後、無投票等はあるが、今回3期目にして初めて選挙を経験した、市長の人生でも初めて選挙に取り組んだということでありましょうが、どのような心境か、お知らせください。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 選挙を戦ってということです。選挙期間中、市内をくまなく回らせていただきましたが、杵築市280平方キロという広さを改めて実感をいたしました。そして様々な地域で市政に対する厳しい御指摘も、また、温かい励ましも頂戴したところです。 やはり、市民の声を聞くというのは、2期の間、選挙を戦っていなかったということで、自分としては聞いているという感じだったんでが、選挙期間中、いろんなところを回らせていただいて、今回、市民の声を聞くという、この言葉の重みを改めて認識したというところでございます。 市民の声も、もちろん──今日、議会でございますけども──議会の議員さんの声、それから今、漁協の話もあったし、JAの話もありましたように各種団体の声、それから市民お一人お一人の声を市政に反映させていくということが本当に大切なことだというふうに認識を改めました。 市長が直接、市民の声をお伺いする機会、それから手法を、今後も工夫してまいりたいというふうに思っています。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 今のように、いろいろと市民の声を聞いていくという声でありますけども、これは市民の声という中には、市内には300名を超す職員がいるわけです。この職員が一番、いろんな形の中で市民の声を聞くわけですけども、こういう市民の声や行政職員の声、これを市長は──これまでもそうですけども──どう酌み上げていっておるのか。庁内はもちろんですけど、そういうことを含めて。過去、私はよく聞いておったのは、前の市長のときにも、庁議庁議という言葉を聞きました。何かあったら庁議にしますと。すぐ庁議が出てくるのという話だったんですが、最近それはどうなっておるのかなと。 あるいは、新採用者も少なくなったりしてきておりますが、若い職員の声ですね、今ここにおる課長の下にいる若い職員が、やっぱり杵築の町は──採用試験のときにも、ほかの町よりも杵築の町がいいから私は受けたいと、私もそういう職員を知っています。そして、今、杵築の職員になっている方もおります。他郡市からも来て、なぜ杵築がいいのかというたら──よその町村は申し上げませんが──あそこじゃなくて杵築で働きたいと、そういう職員の声も、市長はどういうふうに酌み上げようとしておるのか、そういうことについてもお尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) まず最初、庁議ですけども、庁議は各課にまたがること、そして重要なことについては必ず庁議をするようにいたしております。 それから、今、御指摘のありました市職員との意見をどう聞くかということですけれども、やはり直接市民の方々と触れ合うというのは、もう市の職員が真っ先に、私よりも先にいろんな御意見をお聞きするんでありまして、つまり、市の職員がアンテナを高くして、高いだけじゃなくて感度をよくして市民の方々と接した、その皆様の困り事とか、また、お褒めの言葉があれば、また、評価していただいたことなど、私と共有をするということはとても大切だと思います。 時々、私にも市民の方々から直接、あの対応は非常に職員よかったよとお褒めの言葉も頂くこともありますし、あの事業はもうやめたらいかんでというふうな、直接お話を伺うこともありますが、私以上に、300人以上の職員がいますので、その300倍、いろんな市民の方から御意見とか御指摘とか賜っていると思いますので、それを各職員は当然ですけども、予算に反映していく、事業に反映していくということが大変大切だと思いますし、その市民の意見を私も同時に共有しておくということが、議会の皆さん方に説明すること、市民の皆さんの御協力も得ないといけないこと、たくさんあると思いますので、肌感覚でということになりますと、私と市の職員が、いつも共有しながらということが、もう大前提となると思います。 御指摘もありましたけど、今までそういったところがおろそかになっていたんじゃないかという反省も前期のときにありましたので、若い職員とお話をする機会を設けたり、それから決裁のときに必ず事業のことを少し聞くようにしております。ちょっと時間はかかるんですけども。そういうこと努めておりますけども、やはり課長会議とか、それから課題管理の検討会を通じて定期的に意見交換はあるんですけども、さらに一般職員と直接、特にうちは3つの庁舎に分かれておりますので、機会をつくって、いつか行こうと思ってもなかなか行けないんで、例えば月の第何曜日には必ずそっちに行くとか、予定の中に優先的に組み込んで、会話の機会を意識的に増やしていくっていう形を取っていきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 過去、市長が若い職員と昼食を共にしながら話合いをする、聞いたときに、ああ、いいことやるなとそう思っておったら、今やっていないのか、そういう話は全く聞かない。市長ばっかりしゃべるから、職員は面白くないのかなと私が職員に言ったのがありますけれども。ぜひ、そういうことも含めて、やっぱり職員が市長と直接話すというのはなかなかないと思います。ですから、そういう機会も含めて、市長も派遣をしたりして職員を育てるということも、私は話をしたことがありますけども、やっぱり優秀な人材を──今の若い人たち、皆それぞれ優秀ですから──優秀な人材を、やる気がなくなるような状況に持っていかないようにしてほしいというふうに思います。 それから、令和2年度の決算はもう出ましたが、この決算状況は市報等で詳しく報告はされると思います。12月ですか、これは。 市長は市民との懇談会、これは厳しいときにはあれだけ耐え忍んで、皆さんのいろんな意見を聞きながら懇談会をやってきたわけですが、財政が一定のめどがついたと、選挙のときには、そういうことを私たちも言いましたが、2年間の我慢でよくなってきたんだということを言いましたけども、この市民との懇談会は、今年度中にはやる予定はあるのですか、ないのですか。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 2月の最初ぐらい、上旬ぐらいでいいですかね、そういう形で説明会を開こうというふうに思っています。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) はい、2月ですね。ぜひ、まだ市民の皆さんにもいろんな意見もあると思いますが、聞く機会を設けてもらいたいというふうに思います。よろしくお願いします。 それでは次に行きますが、時間がないから次に行くんですが、先般、臨時議会で市長は特別職の報酬を、これを市長の任期いっぱい延期すると、それを議会に承認をしてくれということが出ました。私は、市長の任期いっぱいというけれども、この問題は市長が30%カットを続けると、意気込みは分かります。市政に対する意気込みと財政復興の意気込みは分かるわけですけれども、しかし、こうしたことが本当にいいのかなと。今回の選挙でも、市長は歳費を30%カットするから頑張ってくれということで入れた人はいないとは言いませんけども、そういうことだけで判断をしたんではないんじゃないかとそんな思いがしまして。いろいろ他にも影響はすると。その市長の30%カットを4年間はやるということは、副市長や教育長も──教育長は任期が違うんですが──今の皆さんが続けるならいいけども、そうでないときには、新たな人はカットに甘んじなければならん、そんなことも出てくるんではないか。 あるいは、議会は今、議員歳費10%カットしておりますけれども、これは任期いっぱいということを議会自ら決めたわけですから、任期中はそういう形でいきますけれども、しかし、この特別職の報酬等は報酬審議会を開催をして決めるべきではないかと。このことについて、この報酬審議会等を、なぜ開催をしなかったのかということも私は質問をしました。 こういうことは、市長がやろうと思えばできるちゆうような、先ほど言ったように市長の思いでいくわけですけども、やっぱり人の声を聞いてほしいと、他に影響するんだということを言っておるわけですが、どういうふうにこの報酬審議会等を考えて、今後、この審議会を開催する予定はないのか、お尋ねをします。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) お答えをいたします。 私を含む特別職の給与カット措置は、私の前回2期目の任期の終了日であります令和3年10月22日、先々月の10月22日に特例条例が失効するということになっておりました。3期目の再選が決定した後、改革邁進を掲げて財政基盤の確立に取り組むことを市民にお示ししたこと、それから市の職員さんにも年度内の給与カットの措置延長をお願いしていることなどを踏まえまして、副市長並びに教育長の了解を頂いた上で特別職のカット措置の延長をすることといたしました。期限につきましても、私の3期目の任期であります令和7年10月22日までとさせていただきました。 この段階で令和3年10月22日という条例上の期限が迫っていたこともありまして、その前の日の令和3年10月21日付で専決処分をさせていただき、11月2日の臨時議会に報告をさせていただきました。 カット措置の任期いっぱいまでの期限延長、今、議員からも御指摘がありました期限延長、それから専決処分につきましても御意見を頂いたところですけども、私としましては3期目への決意を示し、市職員に率先してとの思いで条例改正を提案させていただいたところです。 この措置につきましては、報酬審議会での審議をいただいてはという、今、御提案もありますので、私の決断の上での条例改正ではありますが、そういう思いはございますけども、この決断を第三者に審議をいただくということはやぶさかではございませんので、報酬審議会の開催も検討してまいりたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) これは市長よりも総務課長にお尋ねしますが、この報酬審議会、直近の開催の状況を教えてください。 ○議長(藤本治郎君) 佐藤総務課長。 ◎総務課長(佐藤剛君) 直近の特別職報酬審議会は、平成29年2月3日に第1回目が開催されております。そこで諮問がなされております。諮問の内容といたしましては議員報酬の額及び市長、副市長、教育長の給料の額に係る改定の必要性について、議員、市長、副市長、教育長の期末手当の支給割合並びにその他委員の報酬の額の改定の必要性についてとなっております。 平成29年2月13日に諮問後の第2回目が開催されまして、報酬月額については現行の金額に据え置くことが適当、期末手当の支給割合については国の特別職に準じた支給割合を適用すること、現行の支給割合との差が大きいため、財政状況を考慮し、段階的に国の特別職の支給割合に近づけていくことが適当、その他委員の報酬については現行の金額に据え置くことが適当との答申が出されております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 真砂議員。 ◆17番(真砂矩男君) 永松市長になって、報酬審議会はこれ1回です。ほかにないです。 先般、11月の17日に、地元紙に日田の報酬審議会の様子が新聞に出ました。私は、はっと目に留まったんですが、この日田は報酬審議会は2年ごとに開催をする。どうして2年ごとに開催するんですかということを聞きましたら、日田市も過去10年間、報酬審議会を開催していなかったと。27年に開催をしたら、審議委員の10名の方の中から2年に一度開催してほしいという声が出て、それから報酬審議会は2年に一度開催をしておるんだということでした。 私は、この中に、日田はこの原田市長、名前を出しますが、原田市長が厳しい選挙を戦って、スタートのときは30%カット、その後40%を職員の不祥事等で、あるいは今も10%カットしています。ところが、この報酬審議会で、今後、この報酬審議会はカットを元に戻せということの答申を出しとるんです。あくまで、これは答申ですけども。同審議会は、今後、優秀な人材に市長を目指してもらう上で適正な給料を受けられるかどうかは重要なことだと、将来を見据え、元に戻しておくべきだと判断したという委員長さんのコメントが出ております。 私は、これが本当だと思うんです。それぞれ報酬、賃金は仕事、職責と、その責任において受け取っているわけです。市長が4年間、何百万か、何千万か、二、三千万、一千万何ぼカットするから、それで財政が助かるなどということではなくて、前の臨時議会でも言いましたように、そういうことじゃなくて、年間、一般会計でも200億から使うんですから、いい仕事をしてほしいという思いが市民の皆さんにはあるわけです。私は、賃金カットなんぞいうことを市民が求めておるんではないと思います。何百万か、3人で3,000万ほど、4年間我慢するということよりも、副市長にも、教育長にも、いい仕事をしてほしいんです。そのためには、二、三百万のカットなんかしなくていいと思います。そういうことを含めて、お話をしておきたいと思います。 もう時間がないから、私の思いを言いますけども、市長はこれまで2期8年、そして今回選挙期間中、いろんな声を耳にしてきたと思います。私どもも、いろいろお話を聞かせていただきました。率直にこの場で、その声も披露しようかと思いましたが、もう時間がありません。 しかし、私もそうですけども、自分はしっかりやっているつもりでも、ほかの人から見ると3割4割は、やっぱり批判があるわけであります。私はもっとあると、自分自身は思っています。事をなせば必ずよしあしの声が出てきます。 しかし、市長は絶大な権限を持っています。やりたいこと、やろうと思うことはできるのです。杵築の5年10年、いや、もっと先を見通して、合併した3市町村が、人口は簡単に増えるものではありませんけれども、生活している者が少しでも多く安らぎと豊かさを感じる町をお互いに目指していこうではありませんか。 政治は人の生活に希望と夢をもたらすものだと、私は40年近く──何もできませんでしたが──頑張ってきました。大事な時期の4年間のかじ取りを市長に任せたわけでありますから、市長もよいリーダーシップを発揮して、人の声に耳を傾け、そしてそれを施策に生かし、杵築の歴史にすばらしい足跡を残されんことを願って質問を終わります。 時間が遅くなって、すみません。……………………………… ○議長(藤本治郎君) 8番、田原祐二議員。(8番 田原祐二君質問席に着く) ◆8番(田原祐二君) マスクを外させていただきます。 皆さん、こんにちは。議席番号8番、公明党の田原祐二でございます。 それでは、通告に基づいて一般質問をさせていただきます。 今回は6件について質問をさせていただきます。午後の一番眠たくなる時間帯ではありますが、最後までよろしくお願いいたします。 それでは、最初に小熊山古墳、御塔山古墳の整備についてお伺いいたします。 この質問は、以前、田中議員もされているようでありますが、私も、ちょっとさせていただきたいと思います。 小熊山古墳、御塔山古墳は別府湾の北岸、国東半島の南端部に位置し、海を見下ろす丘陵上に立地しております。 小熊山古墳は墳長116.5メートルの大型の前方後円墳で、古墳時代前期前半に築かれたと言われております。九州では最古級の円筒埴輪が出土しております。当時の政治的中心であった畿内から地域に広がった埴輪祭祀の九州での展開状況を知ることができます。 また、御塔山古墳は、小熊山古墳の近く、南南西500メートルの美濃崎漁港付近に位置しております。直径75.5メートルの大型円墳で、墳丘の南側に5メートルほどの長方形の出っ張りを持つ造出円墳とも呼ばれております。古墳時代の中期前半に築かれたものであります。九州では稀な囲形埴輪、木樋形埴輪、革製か木製の短甲形埴輪など多様な形をした形象埴輪が出土しております。小熊山古墳同様、古墳時代中期前半当時の畿内地域の埴輪祭祀の最新の特徴を、いち早く九州に導入した古墳として重要だと言われております。 これらの古墳から、当時の政治的中心であった畿内から地域に伝わった最新様式の埴輪群が伝わっていることから、大和政権と密接なつながりを持つことが明らかになりました。瀬戸内以東と九州における窓口として、古墳時代開始期から中期にかけての状況を知る上で重要な古墳だということであります。 私自身、これまでは、そこまで気に留めておりませんでした。しかし、このような大変貴重な古墳であるということで、改めて今回認識させていただきました。国指定の史跡ということですが、杵築市内では、まだあまり知られていないのではないかと思われるのですが、この点についてはどうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) お答えします。 小熊山古墳、御塔山古墳につきましては、議員のおっしゃられるとおり、平成29年2月9日に国指定史跡となりました。その後、当教育委員会では紹介パンフレット等の作成、市ホームページへの掲載等を行ってきました。 平成29年11月には、国指定史跡小熊山古墳・御塔山古墳記念シンポジウムを開催しました。また、同年10月から12月にかけて、国指定史跡小熊山古墳・御塔山古墳記念企画展を杵築城下町資料館で開催し、これまで周知に努めてきたところでございます。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 今、言われたように、いろいろと取り上げていただいておりますが、貴重な史跡でもありますので、今後も周知よろしくお願いいたします。 ところで、古墳に行く途中には、目的地を案内する看板を見かけませんでした。場所が分かりにくいのですが、特に小熊山古墳の場所は分かりづらいと思います。実際に私も、今回、一般質問をするに当たって、2度ほど現地に訪問いたしました。実際に、少し迷ったのですが、目立つ看板を立てないと目的地になかなか行けないのではないかと思うんですが、その辺についてはどうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 看板等につきましては、将来的に保存活用計画を策定し、その中で案内看板等の整備を考えていきたいと思っています。それまでは、先ほど申し上げました紹介パンフレットの中での地図や、今後、ホームページにも現地までの地図等を載せて対応したいと考えております。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 看板等の設置は、今、言われたように保存活用計画を策定するときに検討するとのことでありますが、そしてその場合はパンフレットやホームページの地図等で対応ということでありますが、観光客が近くまで行ったけど、目的地に行けなかったということがないようにしてもらいたいと思います。 また、古墳周辺の整備計画はあるのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(藤本治郎君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 国の史跡に指定されましたら、先ほど申し上げました保存や整備に関する将来的な方針を保存活用計画として、国から策定が求められます。今後、市の財政状況等にもよりますが、なるべく早く作成をしたいと考えています。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 保存や整備に関する将来的な方針を保存活用計画として国から求められて整備が行えるというのは、計画を提出した後だということでありますが、対応のほうよろしくお願いいたします。 また、整備には莫大な費用がかかると聞いておりますが、国指定の史跡ということでありますので、整備をする際には補助金が適用されるのではないでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(藤本治郎君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 保存活用計画を策定した後、整備する際、補助金は利用できるようになっております。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 先ほど言ったように、2回ほど現地に足を運ばせていただきましたが、最初に現地に行ったときには入り口にある案内コーナーで出土品等の確認をしただけだったんですが、2回目に行ったときには古墳の周辺を歩いてみました。その際に気づいたことは、歩道の脇に折れた木の枝が散乱しておりまして、未整備状態でありました。観光客のために、せめて内部の歩道だけでも先に整備はできないのでしょうか。このことについてはどうでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 歩道の整備等、古墳の現状を変更する際は国の許可が必要となります。今後、保存活用計画を策定する際に検討させていただきたいと思っております。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) このことについても、国指定の史跡でありますので、国の許可が必要ということであります。保存活用計画を策定する際に検討ということでありますが、将来的には古墳を観光のスポットにするような計画があるのですか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 現在、紹介パンフレットやホームページ等でPRをしていますが、奈狩江地区住民自治協議会においては、奈狩江地区の名所を自転車で回るサイクリングルートの計画をしており、小熊山古墳、御塔山古墳もルートの中に含まれております。 今後、活用計画を策定する際に、観光スポットとしての活用についても検討を行いたいと思っております。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) よろしくお願いします。 杵築市には、ほかにも杵築城跡等の史跡がありますが、ほかの史跡についても少しずつでもよろしいですので、観光客が立ち寄りやすいように整備をしたらどうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 後藤文化・スポーツ振興課長。 ◎文化・スポーツ振興課長(後藤方彦君) 同じく国指定史跡の杵築城跡ですが、台山部分、現在の杵築城が建っている台地部分につきましては、杵築城も観光ルートとして整備され、また城山公園としても利用されております。 また、杵築中学校跡地の藩主御殿跡部分については、現状は更地であり、草刈り、剪定等の維持作業を行っております。 杵築城跡につきましても、今後、保存活用計画を策定しまして、保存活用に向けた整備を行っていきたいと考えております。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 小熊山古墳、御塔山古墳の整備は杵築城跡が保存活用に向けた整備を行った後に、同じく保存活用計画を策定、提出してからとのことと聞いておりますが、一日も早く整備ができ、多くの観光客が押し寄せ、杵築市の活性化につながるように願っております。どうかよろしくお願いいたします。 以上で、この質問を終わります。 続けて……。 ○議長(藤本治郎君) どうぞ。 ◆8番(田原祐二君) 次に、危険な箇所への対策についてお伺いいたします。 平成30年の交通事故死者数は、昭和45年のピーク時の1万6,765人から3,532人まで減少し、昭和23年以降の統計で、平成29年をさらに下回りました。 しかし、最近では、特に高齢運転者による交通事故が多発するとともに、約半数が歩行中、自転車乗用中に発生し、そのうち約半数が自宅から500メートル以内の身近な場所で多発するなど、依然として厳しい状況であります。 皆さんも車を運転しているとき、または歩行中に何度か冷やっとし、幸い事故にならなくてよかったというような経験があるとは思います。 ところで、市内の道路において、信号機等がなくて危険だと思われる箇所についての把握はできているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) お答えします。 市内の道路における危険箇所の把握についてですが、カーブミラーやガードレールの設置など、交通安全施設が必要と思われる危険箇所につきましては、毎年、市から区長宛てに、要望の有無を調査するための書類を送付しております。その要望を交通安全協会杵築市日出支部の各分会長さんが取りまとめて、市に提出をしていただくことで把握をしております。 信号機の設置につきましては、市民の皆様からの要望により把握をしております。設置につきましては警察の所管になりますが、要望内容について情報共有をし、設置の可否について協議をしたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) そのような危険な箇所のチェックは定期的に行っているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 定期的なチェックは行っておりませんが、要望を頂いた箇所につきましては現地確認を行い、設置の必要性について検討をしております。 以上です。
    ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 現地確認を行って、設置するかどうかについて検討していただいているとのことでありますが、私も車を運転中に危険だと思ったことがありました。日常的に利用している道路においてでありますが、歩行するたびに、横断歩道はあるが、子どもたちが横断する際に、果たして車は止まるのかなと思われるような交差点があります。 しかし、交通量が少ない等、いろんな条件により、信号機設置ができない場合もあるとは思いますが、特に危険な箇所には、危険を促す「危険」等の表示をした看板を設置してほしいとの市民からの要望もありました。このことについてはどのようにお考えでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 看板の設置につきましては、要望があった際に現地を確認して、設置の可否について判断をしております。 看板につきましては、危険箇所の注意喚起に有効であると考えておりますので、設置の箇所を含めて協議をしたいと考えております。 なお、看板の作製につきましては、杵築市交通安全推進協議会が作製に対する補助をしており、年間、四、五件の補助をしておるところであります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) ぜひ、先日要望いたしました箇所への看板の設置については前向きに御検討お願いしたいと思います。 また、そのような危険な箇所においては、おのおのが注意することが一番大事なこととは思いますが、事故が起きる前に何らかの対策をしてほしいとの市民の声もあります。これについてはどのようにお考えでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 大塚危機管理課長。 ◎危機管理課長(大塚茂治君) 道路を安全に通行するためには、まず交通ルールを遵守することが肝要であると考えております。 市民の皆様からの情報提供を含めて危険箇所の把握に努め、必要な箇所への看板の設置などによるドライバーや歩行者に対する注意喚起や、危険箇所における警察のパトロールにより、事故の減少に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) よろしくお願いします。 また、実際に行われていると思いますが、特に学生が登下校で利用する通学路については十分にチェックしてほしいと思いますが、どうでしょう。 ○議長(藤本治郎君) 真砂学校教育課長。 ◎学校教育課長(真砂一也君) お答えします。 通学路の危険箇所については、毎年、市内の小中学校から学校教育課へ報告してもらい、杵築日出警察署、大分河川国道事務所、別府土木事務所、建設課、危機管理課、学校教育課の各担当者で合同点検と合同会議を実施しています。本年は7月27日に合同点検、8月24日に会議を行いました。 歩道の維持管理、ガードレールや看板設置の必要性、白線の引き直しなど危険箇所の情報共有と対策を確認し、児童・生徒が安全に登下校できるよう環境整備に努めております。 また、市内各学校では、毎年、警察署や杵築自動車学校と連携、協力を図りながら、児童・生徒に向けた交通安全教室を行っています。交通安全教育にも、引き続き取り組んでまいります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) では、引き続きよろしくお願いいたします。 以上で、この質問を終わります。 続けていきます。 ○議長(藤本治郎君) はい、どうぞ。 ◆8番(田原祐二君) 次に、工事の事前確認についてお伺いいたします。 以前、市民の方からの御要望でありますが、市の工事で自宅前の道路を整備してもらいましたが、工事前の説明と完成したときの状態に相違が生じているということで、以前はそういうことがなかったのですが、工事完成後に大雨が降ったら、道路を流れる雨水が自宅のほうにまで流れてきて怖い思いをした。最近の雨は降り方が尋常でないので、今後とも心配であるとの話を聞きました。 また、今さら工事をやり直してほしいとは言わないが、今後はこのような思いをする人がないようにしてもらいたいとも言われていました。 そこで、道路等の整備を行う際、事前に地域住民との打合せは行っているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 安只建設課長。 ◎建設課長(安只邦盛君) お答えします。 市が行う道路などの整備工事につきましては、事前に整備箇所やその内容、工事期間、担当者などについて、関係区長をはじめ地元関係者の方との打合せは、工事着手から完了まで、工事を円滑に進めるためにも重要であるため行っております。ただし、側溝の蓋の破損に伴う入替えや隣接地に影響のない舗装工事など、軽微な工事の場合は説明を行わない場合もあります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) その際、工事完成予定の図面等でも説明をしているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 安只建設課長。 ◎建設課長(安只邦盛君) 整備後のイメージをより分かりやすく説明するため、設計図面等を用いて説明をしております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 工事完成後が事前の打合せ等の説明と異なる場合には、市は該当地域に対してどのように対応するのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 安只建設課長。 ◎建設課長(安只邦盛君) 工事施工中に地元の要望や受注業者との協議をする中で工事内容の変更が必要となる場合がありますが、その場合も適宜適切な時期をもって説明するように努めております。そうしたことから、工事が完成した後に、当初、もしくは変更後の工事内容と違っていたということを極力なくすようにはしております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 今回、私が市民の方からお聞きした件は、実際に当初の説明した工事内容と完成後の状態が異なっていたということであります。このようなケースで市民からの苦情等は過去にはあったのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 安只建設課長。 ◎建設課長(安只邦盛君) これまで、市内でも多くの道路や河川、農地や農業用施設等の整備工事を行ってきております。工事実施主体が市であったり県で行う工事もありますが、先ほどお答えしましたような手順で事前に説明を行って工事を実施しておりますが、ごくまれに、完成後になって御意見や御要望を頂くことが過去ございました。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 工事をするときは、地元や近隣の人によく確認をしてほしい、出来上がってからでは遅いとの市民の声もありますが、これについてはどのようにお考えでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 安只建設課長。 ◎建設課長(安只邦盛君) 市民の方からそのような声が届いていることについては、担当課として真摯に受け止めて、これまで以上に関係者等に説明し、実施していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) いろいろと失礼なことも言いましたが、今言われたように、工事終了後に地元の方たちとの間でトラブルが生じることがないように、今後は今まで以上に整備箇所及びその内容、工事期間等について、区長等、地元の関係者の方と十分な打合せを行っていただきたいと思います。よろしくお願いします。 以上で、この質問を終わります。 続けていきます。 ○議長(藤本治郎君) はい、どうぞ。 ◆8番(田原祐二君) 次に、宿泊施設についてお尋ねいたします。 コロナウイルス感染者は、ワクチン接種により、全国的にも一時期と比べてかなり減少してきております。一時はこのまま終息するような状況でありましたが、ここにきて新種のオミクロン株の発生により、今後の感染拡大等が危惧される状況となりました。 当市においては、少し前までは町なかを歩いている観光客の姿はほとんど見かけませんでしたが、最近では着物を着て歩いている観光客の方をよく見かけるようになりました。いよいよコロナが終息するのかと喜んだ矢先のことなので心配ですが、3回目のワクチン接種も控えていますので、何とか終息することを願うばかりであります。 少し前置きが長くなりましたが、当市では観光客にとって城下町の名残も多く残っていますので、見て回るところが大変多く、大変よい観光地であると自負しております。 しかし、いざ宿泊となると宿泊施設が少ないこともあり、近隣の市町村で宿泊する観光客もおられると聞いております。せっかく観光してもらったのですから、宿泊も当市でしてもらわなければ観光客も不便でありますし、当市にお金を落としてもらうという面においてもメリットが半減するのではないでしょうか。 以前にも同じような質問をいたしましたが、現在、当市では観光客のために宿泊施設を設ける計画はあるのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) お答えいたします。 現在、市としまして、宿泊施設を建設する計画はございません。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 近隣市町村である国東市や日出町には、現在、大きなホテルを含む複数の宿泊施設があります。また、特に日出町におきましては、最近、別にビジネスホテルが建設されました。 近隣市町村においてこのような動きがあった場合、例えばホテル建設に至った経緯等についての情報交換はしないのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 私どもの観光宣伝活動としまして、別府や湯布院、日出などのホテルや旅館に観光パンフレットの持込みやイベントへの送客依頼など行っております。その際に直接ホテルの方、宿泊施設の方々と宿泊状況等の情報交換等を行っている状況でございます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) これは私自身の思いですが、もっと積極的に杵築市のよいところを売り込んでいただきたいと思います。 ところで、現在、ビジネスホテル等が進出するような予定はないのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 現在、ビジネスホテルを含めまして、ホテルや旅館の進出予定はございません。 以上でございます。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) また、ビジネスホテル等の進出に向けての働きかけは行っているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 昨年まで、旧野上家用地を活用しましたホテルや旅館の建設に向けた企業誘致を進めてまいりました。残念ながらコロナウイルス感染症の感染拡大により、交渉を進めることが難しい状況になってしまいました。 今後は、感染拡大が終息した段階でホテル業界の経営回復状況を見ながら、宿泊施設等の誘致も含めまして本施設を活用していく可能性を引き続き探ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 引き続き働きかけは行っていただきたいのですが、費用等の関係や進出が難しいのであれば、こういうことも並行して行っていただきたいと考えております。 当市においても高齢化が叫ばれる中、年々、空き家が増えてきております。その対策においても市の担当の方は苦労されていることと思います。 そこで、空き家対策の一環として、空き家を改築することによりホテル化して、地方創生まちづくりをする試みが全国で広がっていると聞いております。また同時に、改築した空き家は観光客が宿泊できる施設として活用する取組も加速しつつあるようです。企業と自治体、個人と自治体が協力した上で、新しいサービスの形がつくられていると聞いております。 当市でも、このようなことも積極的に取り組んでいただきたいのですが、このことについてはどのようにお考えでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 黒田商工観光課長。 ◎商工観光課長(黒田幸一郎君) 城下町内にあります商家や武家屋敷などの古民家に空き家が増え、貴重な物件が年々老朽化しつつあります。そこで、そのような風情のある物件を民間からの投資により旅館やレストランなどに改修し、それらの一軒一軒をつなぐことで城下町全体を旅館にしていく城下町杵築古民家ツーリズム振興事業を始めましたので、その中で今後も協議を重ねまして推進を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 今、課長が言われたように城下町全体をホテル化する城下町杵築古民家ツーリズム振興事業を開始したということでありますので、ぜひ取り組んでいただき、近い将来、実施できることを期待しております。観光客が観光、宿泊において満足して帰られることが、次の訪問につなげるためには大事なことではないでしょうか。 以上で、この質問を終わります。 続けていきます。 ○議長(藤本治郎君) はい、どうぞ。 ◆8番(田原祐二君) 次に、企業誘致についてお尋ねします。 一口に企業誘致と言いますが、企業誘致とは地域経済の活性化を目指す取組の一つで、本社や事業所、工場などを地方に誘致して、都心に一極集中している経済を地方に分散させることであります。当たり前のことでございますが。雇用の拡大、税収の確保など、自治体にとっては様々なメリットがあり、人口動態にも好影響を与えます。そのようなことが企業誘致の流れ及びメリットではないかと思います。 地方創生の目玉である企業誘致は、政府や地方自治体が積極的に進めている取組で、ここにきて企業誘致に追い風が吹いていると言われております。年々件数を増やしているサテライトオフィスや支社だけでなく、工場、さらには本社機能の一部もしくは全てを地方移転させる企業も出てきているとのことであります。自治体の中には外国企業の誘致にも取り組み始めたところもあるようです。 企業誘致は、誘致する地方自治体と地方進出する企業が手を取り合った結果、実現するものであります。地方自治体が行っている企業誘致の取組には様々なものがあるようでありますが、進出する企業側からすれば、自社のニーズに合った進出先を選ぶことが大事なことは言うまでもありません。 ところで話は変わりますが、以前、市内の某金融機関の支店長から聞いたことでありますが、市内の金融機関で住宅融資を借入れしても、実際には家を建てるのは隣の日出町という若者が年間に10人前後おられるということであります。このようなことは聞いたことがあるでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) お答えいたします。 杵築市の若者がどれぐらい日出町に家を建てているかは把握できておりません。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) なぜ若者が市外に家を建てるかというのは、はっきりしたことは私も分かりませんが、当市に働き場所が少ないことが大きく影響しているのではないでしょうか。 以前にも何度か質問をいたしましたが、当市では現在、企業誘致の計画はあるのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 企業誘致は新規雇用の創出や地域活性化を図るために大変重要であると考えておりますが、本市には工業用地が少ないのが現状です。そこで、昨年度から今年度にかけて、八坂・東地区の旧ゴルフ場予定地に工業団地を整備するための基本計画を策定いたしました。来年度は地質調査と地形測量を実施したいと考えております。 しかしながら、工業団地整備には莫大な経費が必要なため、本市が単独で実施するのは難しいと考えており、県の企業立地推進課に協力していただきながら進めているところであります。 こうした中、大分県の令和4年度県政推進指針には未来に向けた戦略的・効果的な企業立地の推進として、市町村の取組を後押しする民間企業等を活用した工業団地の整備の支援が掲げられており、現在、県では民間を活用した工業団地整備と、それに対する支援を検討しているところであります。 本市といたしましても、八坂・東地区の工業団地整備に豊富な知識やノウハウを持つ民間開発事業者に参入していただきたいと考えております。民間開発事業者が参入を検討するためには判断するための材料が必要となります。そのために、来年度から測量や調査、設計等を実施したいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 今、課長が話されたように、八坂・東地区の旧ゴルフ場予定地に工場団地を整備するための基本計画を策定したとのことであります。順調にいくことを願わずにはいられません。 ただ、一番に直面している課題としましては雇用の確保であります。何度も言いますが、若者が地元に定着するためにも働き場所が必要ではないでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 働く場所がなければ若者が地元に定着できませんので、雇用の場を創出するために企業誘致が必要だと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 現在は、企業が地方進出をしやすい時代だと言われております。企業が本社機能を地方へ移転させることを促す政策はより充実してきており、それに伴って制度の利用を促進するためのセミナーなども行われているようです。地方への移転を考えている経営者に対しては、事業計画策定に向けた情報提供や相談にも対応しているようであります。 ところで、誘致に向けて企業への働きかけは行っているとは思いますが、どのような状況でしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 本市では、県から企業の動向についての情報を収集するともに、市からは工業用地や奨励制度の情報提供を行い、県と市で連携しながら企業誘致に取り組んでいるところであります。 また、市内に立地する企業を訪問して情報交換を行い、企業からの要望や設備投資等の相談に対応しております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 県や市内の企業との情報交換等いろいろと対応はしていただいているのでありますが、誘致の働きかけを行う際には地域の活性化に合致した事業計画と、それを実施できる企業誘致が必要だと思うのですが、その辺についてはどう思われますか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 地域の活性化を図るために、雇用の創出や関連企業の集積が期待できる製造業等の企業を誘致したいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) また、ただ企業を呼び込むだけではなく、自治体が主体性を持ち戦略的に誘致しなければ断続的な発展は望めないと思いますので、その辺も考慮して推進していただきたいと思います。この辺についてはどのようにお考えでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 宮部財産管理活用課長。 ◎財産管理活用課長(宮部雅司君) 企業誘致を行う上で本市の最大の強みは、空港に近いということだと考えております。また、大分市や別府市からも通勤可能であり、従業員の確保の面でも有利だと考えております。このような好条件を企業にしっかりとアピールするとともに、企業からの要望にも丁寧に対応することで、1社でも多くの企業を誘致したいと考えております。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) よろしくお願いします。 都市部への一極集中是正の動きは以前から活発でありましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって人々の生活様式が大きく変化を遂げつつあります。 また、企業移転のニーズも高まりを見せているようであります。ウイズコロナ、アフターコロナの時代に向け、人や企業を地方へ分散させてビジネス創出や地域活性化につなげる動きは、これからも増えていくことが予測されます。 ただ、今一番望むことは、一日も早く、1社でも多くの企業が進出してきて、若者の雇用が確保できることであります。そうすれば、若者が市外に家を建てることも少なくなり、また、今後の人口減少に少しでも歯止めがかかるのではないかと思います。今後も引き続きよろしくお願いします。 以上で、この質問を終わります。 続けて……。 ○議長(藤本治郎君) どうぞ。 ◆8番(田原祐二君) 最後に、各種助成についてお尋ねします。 近年では、いろんな病気で通院や入院により治療をされている人は少なくないのではないでしょうか。突発的な疾病も考えられますので、家計における支出の中で比較的重い負担となりやすいのが医療費だと言われております。医療費は、健康なうちはそこまで大きな金額はかかりませんが、定期的な通院が必要になったり、手術や入院が必要になったりすると途端に家計を圧迫します。 そこでお尋ねします。医療費の助成制度にはどのような種類があるのでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) お答えします。 医療費の助成制度には自己負担額が免除されるものや後で払戻しを受けられるもの、所得に応じて上限が設定されているものなどがあります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) また、国が行っている補助や控除にはどのようなものがあるのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 国が主体となって行っている医療費助成制度には難病医療費助成制度、高額療養費制度、小児慢性特定疾病医療費助成制度、医療費控除等があります。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) そこで、私の知り合いの方にも白血病で治療をされている方がおります。白血病の治療には比較的長い時間がかかります。一般的に入院で1年間、さらに退院後の通院で1年間というように、おおむね2年以上の期間がかかると言われております。こうなると、たとえ3割負担としても医療費の支払いも膨大な金額になることが予想され、経済的な負担が大きくなってしまうのが実情であります。 そこで、当市は白血病治療のための治療費の助成とかは行っているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 杵築市において、白血病治療に対して治療費の助成は行っておりません。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 当市でも、そのように白血病で治療されている人もおられますが、治療費が高くて大変だと聞いております。国の制度になるとは思いますが、自治体での対策はないのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 医療費助成制度の高額療養費制度や医療費控除等の対象に該当すると思われます。治療されている病院の相談員の方や、御加入されている健康保険の窓口に御相談されるのがよいと思います。 以上です。
    ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 高額医療費制度等により補助されるということでありますが、今後そのような方から、治療費が高くて経済的な負担が大きいとの御相談があれば、自治体でも何らかの対策をしていただければと思います。これは要望です。 次に、話は変わりますが、健康福祉センターの温泉は財政悪化のため、昨年、入湯料の変更が行われましたが、当面は値上げされた現在の料金で運営していくのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 健康福祉センターの温泉は、平成3年4月15日の開設以来、地域の方々に愛されている温泉であります。 しかし、開設から30年が過ぎ、老朽化が進んでいるのも事実であります。毎年、修繕等を含む管理費はおおよそ700万円程度かかり、年平均収入は約500万円で200万円程度の赤字が続いております。そのため、昨年7月1日に市内の方の入湯料を、大人は110円を220円に、子どもは50円を110円に値上げしました。 現在、値上げしてから初めて1年を通しての営業を行っており、利用者数や収入などを注視しているところであります。今後、施設の状況、市民の方々の利用状況など、今年度1年間の状況を確認していきたいと思います。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 私の知っている人なんですが、病気の治療として温泉療法を行うために、週二、三回、当センターの温泉に通っている身障者の方がおります。年金も少なく生活も厳しいので、できれば入湯料を割引してほしいとの要望がありました。何か対策はないでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 現在、温泉の入湯料に関して割引制度は導入しておりません。 先ほど答弁させていただきましたが、現在、値上げしてから初めて1年を通しての営業を行っており、利用者数や収入などを注視しているところであります。今後、施設の状況、市民の方々の利用状況など、今年度1年間の状況を確認していきたいと思います。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 今年度1年間の状況を確認するということでありますが、その後に条例の変更等は検討されるでしょうか、お尋ねします。 ○議長(藤本治郎君) 河野健康長寿あんしん課長。 ◎健康長寿あんしん課長(河野由紀子君) 先ほども答弁させていただきましたが、まずは施設の状況、市民の方々の利用状況など、今年度1年間の状況を確認させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 田原議員。 ◆8番(田原祐二君) 現在のところ、条例の変更は考えていないということでありますが、このように困っている方がおられるということを認識していただき、今後何らかの対応ができることを期待いたしまして、私の一般質問を終わります。 少し早いですが、今年1年間、ありがとうございました。……………………………… ○議長(藤本治郎君) 16番、富来征一議員。(16番 富来征一君質問席に着く) ◆16番(富来征一君) お疲れでございますけど、三、四十分間、時間を頂きたいと思います。腰が痛いんで、座ってようございますか。 ○議長(藤本治郎君) どうぞ。 ◆16番(富来征一君) 勝手をして申し訳ございませんけど、お許しを頂きたいと思います。 毎回、私も杵築市の農地利用組合の会長として、責任ある水田農業の立場というようなことで、今回、この水稲の栽培について、また、今後の取組について等々について質問をさせていただきます。 御承知のように、米価が前年度に比べて今年度は30キロ1,000円弱というようなことで5,400円と。6,400円が約1,000円下がったというようなことで、1,000円というのは、お米を生産するに当たって肥料代だとか、あるいは農薬代だとか、そういうものが丸々出てくるという金額でございますんで、生産者にとっては非常に厳しい年の瀬というようなことになるわけでございます。 もう今は、お米の消費も伸んでいないと、パンを食べればいいんだと、そういうようなことで、今回、私も立場上、学校給食に米粉のパンを、100%までは言いませんけれども増やしていただきたい。米の消費に今以上に貢献してほしいというような思いの中で発言をさせていただきます。 では、中に入らさせていただきますと、令和3年度の水稲生産の面積等々について、どのように変化をしておるのか、この点につきまして農林課長にお尋ねをさせていただきます。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員、マスクは、苦しいなら外しても大丈夫ですよ。 ◆16番(富来征一君) いいかい。 ○議長(藤本治郎君) はい。 それでは、矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) お答えします。 本年、杵築市全体の主食用水稲の作付面積は1,113.1ヘクタールとなっております。品種別の面積ではヒノヒカリが890.5ヘクタール、作付面積の80%を占めておるとこです。次に多いのがにこまるという品種で58.1ヘクタール、次いでつや姫が44.4ヘクタール、ひとめぼれが20.7ヘクタールの作付面積となっております。 品種別の収穫量についてはデータがございませんけども、農林水産省が公表した10月25日時点の作況指数が、杵築市を含む県内の湾岸地域で98ということで、予想収量につきましては玄米換算で10アール当たり478キロというふうになっております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) 私の資料は全部、東部振興局で資料を頂いたというようなことの数字でございますし、遡れば1年、2年と──今年度はほとんど入っておりませんけれども、まだ出ていない部分がありますから──令和の元年、2年というデータの中での数字でございますんで、その点について御理解をしてほしいと思います。 杵築の──全体ですよ──水田の総面積は2,444ヘクタールと聞いております。その中で去年植えられた面積が1,290ヘクタール。それで、杵築市の主なヒノヒカリについては、主食米については1,115ヘクタールとなっております。その他につきましてはWCSだとか、いわゆる牛、鶏等々の玄米、米の収穫だとか、そういうものの中で水田が維持をされておるという現状であるわけでございますんで。 今年は作況指数が、大分県の場合が98と聞いております。やや不良です。それで、これから、つや姫を導入しようという動きがかなりあります。県のほうに確認したところ、面積等々についてはまだはっきりしておりませんけれども、ヒノヒカリが特に湾岸地域で高温障害が激しいと。国東半島から杵築、日出、別府等々の海に面した地域が温度は非常に高いというようなことで、ヒノヒカリにつきましては竹田だとか久住だとか、そういう高冷地については非常にいいんだけどなというようなことで、つや姫を導入しようというようなことで、先月やったですか、ここの2階で試食会が行われました。集落営農等々の関係の中で試食会を行いました。市長さんをはじめ多くの関係者の皆さんも出席をしていただきまして、私も初めて食事をしたわけなんですけど、非常に粒も大きくて腰もあったというようなことで、これは将来的にはいいのかなというようなことになっております。 今年度、山香のこめ・こめ・くらぶさんが、なつほのかについて植栽をされた。私どもも計画予定にあったんですけれども種がなくて、東部振興局に種子がないと、足りないというようなことで試作ができなかったというようなことで山香で生産をされたと。だから、ほんの僅かな5反か6反程度の面積だったと思いますけど、来年の作付については農林課のほうでも、このなつほのかについて奨励を、ぜひ勧めていただいて、そして単価もヒノヒカリ並みの単価を要求していただきたい。新しい品種だから値段が下がるんですよというようなことじゃなくして、ヒノと同等の扱いをしていただきたいし、1,000円下がったんですから、大変1,000円安というのは、また後で出てきますけれども、生産者にとっては非常にきつい金額なんです。30キロ1,000円ですよ、はい。だから、金額に直したら相当な金額になってまいりますんで。 この中で、課長、何が一番、この杵築で生産しやすいと実績の中で捉えておりますか。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) ヒノヒカリは作付を始められて、もう30年以上たつ品目であると思っていますし、現状やはり、いろんなところ、低地から高地、そういったところに対応できるということでこれまで勧められておった、倒伏にも強い、高温にも割と強いということだったんですけども、昨今の異常気象によって、先ほど議員が御指摘されたとおり高温障害が見られるようになってきたということで、県のほうもなつほのかという新しい品種を開発して推進しようということで、本年実証したということであります。 先ほどお話がありましたとおり、先般実証いただきました、こめ・こめ・くらぶさんから提供頂いたなつほのかで、議員も一緒に試食をさせていただきました。粒も大きくて収量も取れるということで、単価さえヒノヒカリ並みになれば、これは非常に勧めていきたいというような感想であったなと思っております。 県としても、来年は県内で1,000ヘクタールを目指していると聞いておりますので、杵築市としましても県の情報を頂きまして、ヒノヒカリからの転換がもしスムーズにいくんであれば、なつほのかとヒノヒカリと考えながら進めていきたいと思っています。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) ぜひとも適した場所に品種を選んでいただくというような形で、農業協同組合さんと行政と私どもの集落営農等、また個人経営者等、代表者の会も開かせていただいて、いろいろと勉強させていただきたい。そういうお願いを含めてしていただきたいと思っておりますんで、よろしくお願いをいたします。 そして、台帳の水田面積が2,444と、これは東部振興局で確認した面積なんですけど、その中で水田として約1,290、市の面積とあまり変わらないです。県のデータなんですけど、1,290ヘクタールがいわゆる水田として機能していたと、植栽されておるということなんですが。この残りについては約半数以上──水田の面積は2,444ヘクタールで、植え付けられたのが1,290ヘクタールと。これは米だけじゃなくして、わら等々も含めての面積ですんで、約半数の面積についてはどうなっておるのかな。30%以上は、いわゆる減反ということで農業委員会も確認しておるようですけれども、30%じゃない、いわゆる放棄されておるのかどうなのか、確認が取れておるのかどうなのか、この点につきまして。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) これは農林業センサスでの数値になりますが、約800ヘクタール、800から879ヘクタールほどが耕作されていないということで、水田のみで考えますと、うちの水田台帳でいう自己保全管理がこれに当たるのかなと思っておりまして、昨年ベースで801ヘクタールは、そういった自己保全管理になっているという状況であります。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) そうですね、農地を守ろうと。話飛びますけれども、農地を守る中に、そしてまた後継者育成等々を考えれば、この水田農業の果たす役割というのは環境面だとか、そういうものも含めて大事な農業だと、私自身はそのように捉えております。収入なくして後継者は育たないわけなんですから、行政も農協さんも、そして我々も含めて、一粒でも米が高く、そして多くできるように努力をしなければならないなと思っておりますんで、この点につきましても市長含めて、農業関係者を含めて、前向きな捉え方で活動してほしいと、そのようなお願いをしたいと思います。 では、次に行かさせていただきます。 それから、稲を作るときに、米を作るときに1反当たりの生産経費というのが──目的は、やはり利益を上げるため、生活のため等々が一番重要でございますんで、生産経費と生産時間を、経費は少なく、生産時間も短くというようなことになろうかと思っております。 私ども、約40ヘクタール弱、農地を使っておりますけれども、高規格で圃場整備をした、縦の長さは200メーター、幅100メーター、そういうところで農業をしております。非常に恵まれております。先輩の皆さん方に大変感謝をいたしておるところなんですけれども、そういうところで生産をしても、広いところで生産をしたら、1反当たりが全国でトップクラスで7時間を切っております。6時間40分、これは全国でもトップだと思います。北海道には勝たないけど、九州では、僕はナンバーワンだとそのように思っております。6時間40分で1反当たりのお米ができるということですから、経費の削減等々にも大きく貢献しております。 悲しいかな、以前した急傾斜地の圃場が絡みますんで、トータル的には1反当たり約12時間というようなことで、広い農地だけだったら7時間を切るというようなことになっておりますんで、その点が一番狭いところで、ほとんどの杵築の生産者の皆さん方、この八坂の100ヘクタールの水田を除けば、どこもが1反5畝だとか2反だとか、傾斜地だとか、そういうところで農作業しております。 私もちょくちょくと、用がないときには毎日、私、自動車で朝1時間、八坂の平野をB&Gの体育館から含めて全部、毎日1回は巡回をして回っております。広瀬台の麦が、うちよりも若干まだ遅いなとか、うちのほうが成績がいいなとか、そういう比較をしながら、毎日、これは雨の日も、台風が来れば別ですけど、小雨が降っても今日も行きましたし、また夕方も一巡して回ると。「富来さん、あなた何しよるのか」と下本庄の人が言われるんですけれども、「あんたんとこに負けとうねえからな、毎日視察に来とるんで」と冗談言いながら、地域の状況を見ながら1日を過ごしておるというような形でございます。 それで、1反当たりの生産経費とか時間とかはどれほどになっておるのかなということになるんですけど、課長さん、どうですか。大体資料は頂いておりますし、話も昨日おとといさせていただきましたけれども、どうでしょうかな、1回、再確認という意味でしたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 農林水産省の統計によりますと、令和2年産米の生産経費、全額算入生産費になりますが、個別経営で10アール当たり12万9,136円、組織法人経営で9万8,312円となっております。 個別経営の生産費内訳は、農機具費が2万5,304円、賃借料が1万1,147円、肥料費が9,030円、農業薬剤費が7,774円、労働費が3万4,729円、その他の経費が4万1,202円ということで、計12万9,186円となっております。 一方、組織法人経営では、農機具費が1万8,090円、賃借料が1万2,750円、肥料費が8,395円、農業薬剤費が8,362円、労働費が2万2,115円、その他経費が2万8,600円の計9万8,312円となっております。 また、10アール当たりの労働時間は、個別経営で22.69時間、組織法人経営で14.01時間となっておりますので、議員の新庄地区は7時間ということ、非常に効率のよい作業をなされていると思っております。 以上であります。 ◆16番(富来征一君) ありがとうございます。 この資料は、数字は去年の単価で計算されておりますんで、1反当たり492キロ生産したとしますと1キログラム当たりが231円、そうすると1反当たり11万3,652円──売上げですよ、これ──それと、いわゆる生産経費は6万6,907円、それに労務費を足さなければならない。労務費をのけたときに、差し引きますと4万6,745円。これは平地での金額ですから、山間地等々に行くと、これ以上に経費は加算するということで、あくまでも私どもの環境の中で、平地の作業というようなことで計算をさせていただいております。 それで6万6,907円の1反当たりの必要経費なんですけれども、それを引いたときに4万6,745円しかお金が残らないと。それに労務費を入れると、2万円ちょっと引くと、2万ちょっとしか残らないということになるわけなんです、いかに米作りが大変なのか、農地を守るのに大変苦労しておるということですから、ましてや山間地等々で農作業しておる皆さん方にしてみれば、これ以上の経費は必要になってくるということですから、よく私の親とか、そういう先輩連中の話を聞いて育ちましたけれども、本当に私どもはいい環境の中で農作業させていただいておると。 そういうことで、大変皆さん方に感謝をしておりますし、九州では例のないような美田も出来上がっておりますから、この中で後継者はいかに育っていくのかな、どうして農地を守ってくれるのかな、どうして杵築市の米作りのリーダーになってくれるのかなとこういうような思いで、残された僅かな人生でございますけれども、そういう面で、今以上の努力を二、三年は続けたいなとそのように思っております。 それで、1反当たりの経費が6万6,907円のこの平地で経費がかかっておりますけど、山間地で、課長どうかな、この積算したことあります。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 先ほど申し上げたデータは農林水産省の統計でありますので、全て、平地から山間地含めてでありますので、山間地のみのデータを持っておりません。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) はい、分かりました。結構です。またどこかでデータ仕入れてきて、また一緒に勉強会開きたいと思いますんで、よろしくお願いしときます。 それから、3番目の30キロ、今の1袋、30キロの単価の1,000円安と──実際1,000円までないんですけど──この値段が今5,400円、端数はありますけど。そういう形の中で、減収で、どれほどの影響があったのかなということで、課長から答弁を頂いております。これについて、皆さん方もたくさんおられますから、また勉強にもなろうかと思いますんで、課長のほうから、1つ答弁をしていただきたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 議員お話のとおり、新型コロナウイルスの影響で外食産業の米需要が激減し、全国的に米価が下落しております。農林水産省が公表しております大分ヒノヒカリの10月の米の相対取引と申しますけども、その価格は60キログラムで1万4,004円となっております。昨年度の同時期の価格は1万5,337円でしたので、60キロ当たりで1,333円、取引価格が下落しているということで、先ほど1,000円ぐらいという話でございましたけども、このデータからいきますと30キロ当たりに換算しますと約660円の下落となっておるということで、仮に市全体の水稲面積1,131.1ヘクタールで、国の予想収量10アール当たり478キログラムで計算しますと、市全体で約1億2,000万円の減収となろうかなと思っています。また、これを1,000円で計算しますと約1億8,000万円の減収となろうかと思っています。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) 杵築市全体だから1億2,000万ちゅうて大きな数字じゃないのかなち思う人もおると思いますけど、真剣に山間地で利益というよりも農地をどうして守っていこうかなと、先祖から引き継いだ財産をどうして守っていこうかなという方がまだまだ非常に多いと思います。私どもも貧乏する農家で生まれましたし、常々じいちゃんやばあちゃんから──親やないですよ、じいちゃんやばあちゃんから──お前は3代目だから分家をして貧乏して、3代目だから一生懸命財産を守ってくれよなんていうことは常々、顔を合わせると年寄りから──多分、市長たちもみんなそういう形で、じいちゃんやばあちゃんからいろいろ言われたと思いますけどもそういう環境の中に育ったんで、特に農地という財産をうまく利用しながら生産活動に、そしてまた営農活動に取り組もうかなというような思いでいっぱいでございます。 1億2,000万というお米。市長、杵築で、こんだけの、1,000円下がって、こういう形になったということなんですけど、あまり農業には関わっていないと思いますけど、どう思いますか。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 米が非常に余っているということで、あります。1,000円、仕方ないとすれば数式があるんでしょうから1,000円ということになりますけど、先ほどおっしゃられたように、この1,000円で肥料代と農薬代が賄えるんだと。結局、ほぼもうけがないということになりますので。 もう一つの考え方としては、国土の保全であるとか、それから環境を守るとか社会的な役割も農業自体が水田が持っているということも、やはり別の意味の評価をしていただかんと水田農業が衰退するばかりというそういう認識でおります。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) 私ども、消費者の皆さん方は、お米が下がればいいなと、多分思っておると思いますけれども、もうこれ以上下がったら、米の生産なんてする人自体が生活ができないというようなことで、いわゆる農地は荒れてしまうということですから、市としても、県からもしっかりと米の値段の確保ということは、機会あるごとにぜひとも話をしてもらいたいし、またお願いも重ね重ねしていただきたいと、そういうお願いをいたします。 計算すると、キロ180円ぐらいになるわけなんです。そうすると、やはり生産等々引きますと2万1,653円ぐらいしかお金が残らないということになってきます。それで労務費を引くと、これ赤字になってきますんで、だからちっちゃい圃場で生産活動をやっておる山間地の皆さん方には、本当にこの1,000円という重荷は、大変な重荷だと思います。 私も時間があるときに、山香のあそこに水をくみに行ったりして高いところから下を見て、また、岩谷のああいう高台に上がって谷間の田んぼを見たときに田んぼの形は全くもうありませんし、草、生い茂って、昔こういうところで農業やっていたのかなと、想像するだけなんで、よくもまあ、ああいう急な坂道の中で、体を顧みずして苦労して農地を守ってきたんだなという歴史が、ああいう北杵築の一番大田に近いところの峠の付近なんかの田んぼを見ると、まさに形は全くありませんし、イノシシが出るのも当然だと思いますし、山香の水くみ場のところからもちょくちょくと高台から見てみますと、すごい谷間になっております。 市長にこんなことを言うたら悪いんですけど、私、市長に仕えて、石田市長さん、八坂市長さん、そして永松市長さん。石田市長さんは、それは時間もあれば杵築市の隅々まで車でよく回っておったようで、後で、富来君、どうだね、こうだねと言って、市長に、よく知っていますねと言ったら、僕は時間があれば見て回るんだよというような話もよく耳にしましたんで、市長のみならず、関係者の皆さん、そしてまた課長連中の皆さん方、せめて地域の状況だけはしっかりと、こうしての中でまたアドバイスをしていただければ、地元の声をぜひとも反映させていただければ、我々農民にとっては大変ありがたいとそのように思っておりますんで、こういう高座からでございますけれども、改めてお願いを申し上げたいと思います。 それから、私も脱サラをしてもう何十年にもなりますけれども、汗をかいて農作業をした経験があんまりないんで、そんなこと言うのも、はたから見るだけで大変申し訳ないんですけれど、いわゆる専門員を──今日農業関係の農林課の課長さんもおられて大変失礼な発言になろうかと思いますけれども──完全な技術員を採用していただいて、よく見ると若い立派な農業大学校を出た職員さんもおられますし、2年あるいは3年研修に出ていただいて、しっかりとそういう生産をやる現場で、時には勉強しながら知識・技術を身につけてほしい。我々は今、2日に1回ぐらいは東部振興局の水田班のところに電話をかけて、今どういう農薬をやればいいの、今どういう作業すればいいの、そういう相談をするわけなんで、専門員がおらないといったら悪いけど、本当の専門員がどうかなという点がありますので、この点、市長どうでしょうか。 ○議長(藤本治郎君) 永松市長。 ◎市長(永松悟君) 特に水田の営農に関する助言指導というのは当然ですけど、やはり必要であるというふうには認識しております。杵築市でも、ほかの市町村同様、行革の取組を進めているんで、なかなか専門員を新たに確保する、増員するということは難しい状況にあります。 これまでも、県の東部振興局、生産流通部とかJAと連携して、適切な指導・助言ができるように体制をつくってまいりました。特に、令和2年度まで4年間、県の技術屋さんを農林水産課長としてお迎えして、そして、そのお二人とも別府市と、今、東部振興局におりまして、花の問題であるとか、それから柑橘の関係とかもいろいろ指導を、ずっと──ですから、うちの職員と非常に仲よくなったり、また、指導も農家の方にしていただいたんで、そういうところは4年間続けてきてよかったなと思っています。 いずれにしましても、東部振興局、JAの技術員の巡回指導をお願いしたり、またうちの職員もただ仲を取るだけでなくて、一緒に聞く、農家の方と一緒にその時間を過ごすちゅうことはとても大切だと思いますし、顔見知りになるといろんなことも教えていただけるんで、そうするとまた東部振興局とか県庁にパイプができますので、いずれにしても巡回指導の技術員さんをこれからもきちんと確保できるように、県、JAにもお願いしていきたいというふうに思います。 それからまた、市の職員もずっとですけど、振興局で開催されます研修会などに積極的に参加をしてもらっています。それが、やはり実践につながらないと意味がないんで、勉強したことは必ず実践する、農家の方々にお話をしたり、それから疑問点のとこは、先ほどお話があったように現場に出かけていくということで、知識と実技が伴うような、そういった研修体制をしっかりやっていきたいというふうに思います。 また、それともう一つ、技術だけじゃなくて、農林水産省の長期計画とか方針とか予算が、大分県がどう取り入れて、どれを推奨作物にするのかとか、目標とか補助金の在り方とか、こういったことも県や農協とパイプを密にしながら、農家の皆さん方にお返しできるように頑張ってまいりたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) JAさんにも1週間に2回か3回はお邪魔していろいろ話すんですけど、私はJAの広域合併というのは、本当に僕は失敗したんじゃねえかなと。まず、行って、顔を知らない人ばっかりで地域性が全くなくなってしまったと。あんた、どっから来てんの、別府ですとか、そういう方が多いです、国東だとか。油を入れに行っても、そんな感じです。見たことのない人がぽっと出てくるし、どちらさんですかち、どちらさんですかちゅう、失礼やないかちゅうふうに言ったこともあるんですよ、本当。年間700万も600万も油入れよるお客さんの顔ぐらい覚えとけよと言いたくなるんですけど、言いましたけど。 そういう状況で、農業協同組合とは何なのかなと。どうも中の人事を見たときに、今まで柑橘の技師やった人が変なところに行っとったり、今、水田関係は、分かる人、1人しかおりません。彼がおらなかったら誰に聞いても分かりませんし、そういう状況なんで、やっぱり杵築の産業振興というんなら、産業振興、産業振興ちゅうても、やっぱり水田が一番広いし、その中で柑橘だとか、いろいろ、今、畑地化等々で言われておりますけれども、そういう立場の中で農業協同組合の果たす役割というのが、以前に比べたら全く薄くなったのかなという気がいたします。今日電話かけても、昨日の夕方も、この資料を作ろうと思ってかくるけど担当者がおらないから、今日も行き当たりばったり、ここに座っているんですけど。そういうことで、技術者が農協合併によって少なくなったなと、そして我々の生産者らは、何のための農業協同組合か分かんないなと。 逆に、私個人の肥料だとか農薬だとか、そういうところのほうがよく親切に教えてくれます。そういう専門職が大きくなって、非常に手薄になったという感がいたしますんで、農協とまた行政との何かの話があれば、産業振興に、杵築は何を中心的に持っていくのか、ここらを含めて、いわゆる農業指導者と、そういう指導者の数を若干でもいいから増やしてほしいなと、こういうお願いをぜひともして、数さえそろえばいいというもんじゃないと思いますんで。何回、油入れに行っても顔も覚えんのかね、あんたたちは、というような状況が今のJAの姿だと。多分、今日、また富来さんがつまらんこと、好かんこと言いよらちゅうて聞いちょるやろうけど、実際そうなんです。だから、その点については、やっぱり生産者も困ると思いますよ。行政からも、市長、また関わったときには、そういうような形で強くお願いを、農業振興に今以上の力を貸してくれるようにお願いをしてもらいたいと思います。 そういうようなことで専門員がおらなかった、少なかった、少ないなというのが現状だと思いますので、採用しなくても県からのいわゆる派遣というようなことで、以前の竹中課長さんだとか、そういう専門的な知識を持った方が──1年じゃ、ちょっと顔も覚えない人もおるけど、せめて、若い人で結構でございますんで2年程度、そういう立場の中で。そうすると関係ある職員さんも勉強ができて、その技術的にも能力的にもアップするんじゃなかろうかと思います。この点につきまして、よろしくお願いをしときます。 やっぱり1億2,000万マイナスということは、これは非常に厳しい数字ですよね。市民の皆さんはそんなこと知らないからあれですけど、私もトータル的にはこんなになるのかなとびっくりいたしております。 それから、全部農地に関わることですが、高齢化が進んで耕作の放棄地が非常に──前後しましたけれども──増えておりますし、農地をこれから先、どうやって守っていけばいいのかな我々の平坦地でも、平日、農作業に定年して5年だとか4年だとか、もう70前後の皆さん方が中心で平日は農作業するというような状況ですんで、我々の組合で40ヘクタールの中で、今完全に雇用をやるということは、最低でも年収400万ぐらいは出さないと生活の保障ができないわけなんですから、そうするような力もありませんし、定年退職をして年金をもらっている皆さん方が集まって、農地を耕しながら生産活動をやっていくというのが現状のようでございますんで、市として、これから先、私は5年もすると本当に大変な時期になってくるんじゃないかとそのように思っております。 今定年を迎える人は小さいときから農業に、田舎は農家であれば農業になじんだ方が数々おりますんで、見よう見まねの中で分かると思いますけど、これから先、5年先あるいは10年先に定年退職をする。もうどこも、じいちゃん、ばあちゃんがせんで、近所の人とかに頼んでしてくれよとか、農地利用組合は集落営農はできたか、集落営農が皆管理してくれるとかいうような状況になれば非常に手薄になると思いますんで。集落営農をやっても、うちらでも平日、そういう苦労をしておると。専業、専従の雇用はできないというのが一番困っておるんです。どうしてこれから先、農地を守っていこうかなということですわ。 農林課長、どう思いますか、あなたも農家の一人ですけど。 ○議長(藤本治郎君) 矢守農林水産課長。 ◎農林水産課長(矢守丈俊君) 耕作放棄地対策は喫緊の課題であると認識しております。まずは耕作放棄地を増やさないという観点から取り組んでいるもので、中山間地の農業生産活動の継続や水路、農道等の管理活動を行う中山間地域等直接支払制度、農地の保全、地域の共同活動等を行う多面的機能支払制度を活用して、耕作放棄の防止に努めてまいりたいと思います。 また、農業を縮小したい、辞めたいといった場合の受皿として、農地中間管理事業等を活用し、地域の担い手や集落営農組織等に農地を集積していきます。そのほか農地の位置、地形、規模、水利の状況等を見ながら、農業参入したいという企業にも紹介していきたいと考えております。 さらに、排水対策や圃場内道路整備など、耕作条件を改善して営農を継続または新規に営農を行うという場合には、農地整備と併せて荒廃農地を再生することも可能ですので、農業委員会や県、そのほか土地改良区や農協といった関係機関と連携しながら対策を講じていきたいと考えております。 以上であります。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) ありがとうございます。 畑作のほうが僕は大変だと思うんですけど、我々のこの40ヘクタール、八坂の100ヘクタール、これは杵築市では随一の効率のいい農地だと思っております。海抜4メーターか3メーターかぐらいですから、非常に効率はいいんです。 しかしながら、何をどうして、今たまたま広瀬台農地利用組合、そして私ども、中に集落が十何ヘク挟まっておるんですけれども、100%麦が植わっております。私どもと広瀬台で約80ヘクタールは麦が植わっていると思います。中にちょっと20ヘクぐらい空き地がありますけれども。そういう形の中で生産活動に取り組まさせる、そういう人を育てなければ、これは農地を守っていけないと思いますんで、切るところはもう切らざるを得んだろうし、守るところは完全に守っていくというような判断も必要であろうと思っておりますし、放棄地が増えておると、まさにそのとおりだと思いますんで、市長、また御案内いたしますんで、副市長も幹部の皆さん方、皆一緒に、杵築市の山間地も含めて一回ずっと、時間があれば一緒に見て回ったら、隅々まで──議員さん、たくさんおられますんで──案内してくれると思いますんで、現状をやっぱり見てほしいと思います。ここで私が説明しても、議員さんが説明しても、現地を、状況を見なければ理解できない点も多々あろうかと思いますんで、また市長、時間があったときには、こっそりとでいいですから、ぜひとも八坂の平野やら北杵築やら山香やら大田やらを含めて、ぶらりと足を運んで見ていただければ大変ありがたいと、そのような期待をしておりますので、よろしゅうお願いいたします。 それから、水田の畑地化と言われておりますけれども、畑地化の進捗の状況というのを、最近県のほうも畑地化という言葉をあんまり使わなくなったな。県知事さんが畑地化、畑地化と一時言ったんですけど、行政も含めて、東部振興局さんも含めて、畑地化には、あまり関わらないのかなという思いもしておりますけれども。 完全な畑地化をやれというのは、施設園芸か園芸作物を365日フルに使えるというものじゃなくてはできないわけなんですが、私どもは裏作に今、麦が約30ヘクタール近く植わっております。それと、これからジャガイモの植付けを約五、六反。これは牛ふん堆肥を1反に4トンばかり入れて、いつでも植えられるという環境だけは整えて、今年もジャガイモを5反ほど植えさせていただきます。目標は1反当たり3トンというのが目標で、去年は3トンが若干切れました。大分県の目標が1反当たり、ジャガイモの生産は3トンと、キロ70円と、70何円ですか。それで、すぐ持っていってくれますから、肥料もそんなにかかりませんし、かかるのは人件費が若干と、草が生えないようにマルチをかけるというのが一番大事な作業になっておりますので。 私も、そういう土の中なら病気も非常に少ないし、葉っぱを食いにテントウムシが来ると、その程度のことで連作の障害があるということなんですが、水田ですから水を取ってかき混ぜて稲を植えると、そうすると連作障害も若干少なくなってくるというような話も受けておりますので、そういう形の中で、せめて5年ばかりは同じところで生産をしようかなと。そしてまた時期が来たら、また田んぼをずらしてやろうかなと。何せ田んぼが広いもんで、1町も2町もジャガイモを植えるとこれも大変ですから、狭いところに1枚当たり約9反から1町ぐらいのところで、五、六反だけジャガイモの生産というようなことで、これはあくまでも杵築市が水田農業をいかに利用していくかという試験的な栽培も私ながらに考えて、ジャガイモの生産というようなことに取り組んでおるところでございます。 植付けや収穫は、ぜひともまた御案内をいたしますんで、加勢はしなくていいですから、立ち見で結構でございますんで、おいでいただければ大変励みにもなると思いますんで、よろしくお願いをいたしたいと思います。 それから、もう時間もありませんので、米の消費の拡大について教育委員会のほうにお願いをしておりました。 学校給食の消費量だとか、あるいはまた米の使用化、また古米等々の使用等々については、古米が非常に余るわけなんで、全国で二十五、六万トン、古米は残っておる。生産過剰で米が残っておると。それで、その生産量も1年間で二十五、六万トン減しなさいと、そして4万ヘクタールほど面積を減しなさいというのが国の方針のようでございますんで、ぜひ杵築市の、せめて水田だけでも消費拡大に。子どもの給食にというのも、これも失礼かも分かりませんけれども、学校給食の中でですよ。私も最近、学校給食もお目にかかっていないんですけど、一度、御案内をして学校給食を頂きながら話をさせていただければ大変ありがたいんですが、私が議長のときには、そういうことが一、二度ありました。それで学校給食も見学させていただいて、子どもと試食会の中に参加させていただくということですから、どうでしょうか、学校給食の中で米粉にして、米粉のパンだとか、そういう回答を頂いております、目を通しておりますけれども、ここで皆さん方にも参考になろうかと思いますんで、考え方、今後の取り組み方等々について、関係者から説明していただきたいと思います。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) お答えいたします。 現在、学校給食におきましては、米飯で週3回、パン食を週2回、提供しております。お米を使った米飯と米粉パンについて申し上げますと、県下統一の委託先、公益財団法人大分県学校給食会が全県下の給食分の米と米粉を仕入れ、製造する各市の業者に卸しているという現状であります。学校給食会は、もともと県産米利用を推奨しておりまして、地域ごとに作られたお米は、その地域に卸すということを大原則に行っておりますので、杵築で使用しているお米につきましては、杵築、日出、国東、別府、この地域で取れたお米を杵築のお米として卸しておるということでございます。今、既に杵築のお米も給食の中に入って提供されているということでございます。 以上です。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) いわゆる輸入の小麦を使ったパンというのは、どの程度使っているんですか。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 小麦ですか。 ◆16番(富来征一君) 国産じゃないでしょ。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 小麦についても資料を頂きました。小麦については、アメリカ・カナダ産が95%、大分県産が5%ということになっております。もちろん、アメリカ・カナダ産につきましては公的検査機関による検査済みのものであります。こういったところも、今後、国産の小麦粉をより多く仕入れていくことができないか、給食会のほうには働きかけていければいいかなと考えております。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) 今、杵築で作っている小麦、これは私どもと広瀬台とを含めて約80ヘクタールばかり小麦を作っておりますが、ほとんどがフンドーキン醤油のしょうゆ用の小麦ということになっております。 それで、うちで約7反ほど粉にする、それは婦人部がああいう食事処をやっておりますし、週に何回か農協だとか市役所にも場所借りて、弁当だとか、そういうものの販売のお願いをしておりますけれども、それに使う小麦用の粉、農林61号だとか、そういう粉用の小麦──粉用もいろいろあるんです。パンに向く小麦もありますし、向かない小麦もありますし、パンに向く小麦を、そういう形で7反から8反ばかり生産をさせていただいておりますんで、ぜひ試験的にも使っていただいて、杵築産の粉が使用できるんならば、我々も集落営農の中で生産活動に取り組みたいと思いますし、現にそういう形で生産活動は続けておりますから、ずぶの素人じゃありませんので。粉も農協関係だとかマルショクだとか、そういうところで、キロ何百円かで販売をしております。 だから、経験はありますから、地元の粉が本当に使えると。今使えるのは学校で使うだんご汁だとか、そういうものは、今の品種なら一番適しております。腰が強くて大変おいしいですから。大規模に製粉するところが少ないけれども、本当に使ってくれれば、我々のところで製粉機を買って粉にしてというようなこともできますんで、もう一回試験的に、また給食会のほうに、うちの粉でも一度届けますから、どこかちっちゃな少人数の小規模の学校でも結構でございますんで、一回そういうところで試食ができれば、子どもたちの反応も含めて見ていただければありがたいと思っておりますんで、どうでしょう。 ○議長(藤本治郎君) 梶原教育総務課長。 ◎教育総務課長(梶原美樹君) 今、学校給食会を通してのメリット、これの最大のメリットが価格の安定、量の安定供給、これのほか、異物除去の品質管理、これが最大の私たちのメリットになっております。議員さんが御提案をいただいた試験的にというところも考慮に入れながら、学校給食会とも話は投げかけていきたいかなと考えております。 ○議長(藤本治郎君) 富来議員。 ◆16番(富来征一君) もう2分しかありませんけども、市長そういう形で。 所で、地産地消と、前知事さんはそんなに言って、いろいろなものは杵築の周りで地域的に生産をされておりますし、杵築のハウスミカンを含めて、そういうことで大変、平松知事のおかげで、杵築も柑橘の振興だとか、そういうものには貢献していただいたと思っておりますし、我々の水田に関わる生産、これは一番、僕、遅れていると思うんです、いろいろな面で。販路の面でも、消費の面でも、生産的な技術面でも、僕は遅れていると思いますんで、生産時間に19時間も18時間もかかってお米作ったって合うわけないんです。うちなんかで7時間を切っても厳しい。1反当たり、今の値段だったら2万円か3万円しかお金が残らないと。そういうような状況ですから、自分の労働時間をお金で計算しなくても、そういう生産に携わっておるということですから、この点も理解をしていただいて地域のいわゆる産業振興にぜひとも貢献をしていただきたいと、指導していただきたいとお願いを申し上げながら終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。──────────── ○議長(藤本治郎君) これをもちまして、本日の日程を終了します。 再開は明日12月9日の木曜日、午前10時からです。 本日はこれをもって散会します。お疲れさまでした。────────────午後3時20分散会────────────...