石垣市議会 > 2018-06-19 >
06月19日-03号

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  1. 石垣市議会 2018-06-19
    06月19日-03号


    取得元: 石垣市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    平成30年  6月 定例会(第4回)            平成30年第4回石垣市議会(定例会)                6月19日(火)                  (3日目)                               開 議 午前10時02分                               散 会 午後 4時41分出 席 議 員   ┌────┬────────────┬────┬────────────┐   │番  号│   氏    名   │番  号│   氏    名   │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  1 │ 箕 底 用 一  君 │ 12 │ 福 島 英 光  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  2 │ 仲 嶺 忠 師  君 │ 13 │ 花 谷 史 郎  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  3 │ 石 垣 涼 子  君 │ 14 │ 井 上 美智子  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  4 │ 長 山 家 康  君 │ 15 │ 今 村 重 治  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  5 │ 友 寄 永 三  君 │ 16 │ 伊良皆 高 信  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  6 │ 東内原 とも子  君 │ 17 │ 長 浜 信 夫  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  7 │ 米 盛 初 恵  君 │ 18 │ 﨑 枝 純 夫  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  8 │ 石 垣   亨  君 │ 19 │ 小 底 嗣 洋  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  9 │ 平 良 秀 之  君 │ 20 │ 仲 間   均  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │ 10 │ 砥 板 芳 行  君 │ 21 │ 知 念 辰 憲  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │ 11 │ 我喜屋 隆 次  君 │ 22 │ 大 石 行 英  君 │   └────┴────────────┴────┴────────────┘欠 席 議 員  (な し)1.地方自治法第121条の規定による出席者  (初日に同じ)1.議会事務局出席者  局    長  名 嘉   昇 君     次    長  宮 良 八十八 君  副 主 幹 兼  高 島 尚 子 君     議事調査係長  本 若 久 司 君  庶 務 係 長  主    事  山 田 昌 平 君     主    事  宮 平 義 也 君              議  事  日  程 (第3号)┌─────┬───────────────────────────────────────┐│ 日  程│           件              名            │├─────┼───────────────────────────────────────┤│ 第  1│             一   般   質   問             │└─────┴───────────────────────────────────────┘             本日の会議に付した事件及び処理結果┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.自衛隊配備問題について                  ││     │       │ (1) これまでの意見交換会の内容について、どう受け止めてい  ││     │       │   るか                          ││     │       │ (2) 配備による、くらし、産業、水、自然、環境への影響に   ││     │       │   ついて                         ││     │       │2.石垣市風景計画の変更について               ││     │       │ (1) 高さ制限は、「風景計画」の根幹である。「緩和」に至   ││     │       │   った根拠について                    ││ 一般質問│ 井上美智子君│3.教育行政について                     ││     │       │ (1) 小中学校のクーラーの全教室の設置について        ││     │       │ (2) 教育環境(外壁・トイレ・照明等)の充実について     ││     │       │4.北部振興について                     ││     │       │ (1) FMいしがきサンサンラジオの難聴地域解消について    ││     │       │ (2) 屋根付きバス停留所の設置について            ││     │       │ (3) 市営団地増設・建設について               ││     │       │ (4) 道路の舗装について                   ││     │       │ (5) 高齢者への外出支援について               │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.農業用ビニール等処理方法について             ││     │       │ (1) 本市における使用量及び処理量              ││     │       │ (2) ビニール等の使用後の処理はどうしているのか       ││     │       │ (3) 過去においての事件の有無                ││     │       │2、自転車利用環境の創出について               ││     │       │ (1) 自転車道について                    ││一般質問 │ 﨑枝 純夫君│ (2) 専用駐車場について                   ││     │       │3.設計委託契約の入札について                ││     │       │ (1) 公共事業の設計委託にかかる入札件数(JVでの委託件数) ││     │       │4.ゴルフ場建設の進捗状況について              ││     │       │ (1) 農地法との関連について                 ││     │       │ (2) 農振法との関連について                 ││     │       │5.資産公開と納税記録の相違について             ││     │       │ (1) 市長の納税証明について                 │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.航空運賃について                     ││     │       │ (1) 新石垣空港-那覇空港間の沖縄離島住民等交通コスト負   ││     │       │   担軽減事業(離島割引運賃)適用保留について       ││     │       │  ア 沖縄県は、7月1日よりLCC同路線就航に伴い、航空  ││     │       │    会社間の公正かつ自由な競争が制限され、又は阻害され  ││     │       │    るとして同事業の適用を保留としたが、石垣市の適用継  ││     │       │    続への取組について                  ││     │       │2.港湾行政について                     ││ 一般質問│ 砥板 芳行君│ (1) クルーズ船岸壁受入について               ││     │       │  ア 本年4月より、南ぬ浜町で整備が行われているクルーズ  ││     │       │    船用岸壁が暫定供用開始となったが、二次交通やアクセ  ││     │       │    ス等に課題があり、船社からは貨物船の寄港日程で岸壁  ││     │       │    の調整ができる場合従来のF岸壁使用の要望があるが、  ││     │       │    その対応について                   ││     │       │3.畜産行政について                     ││     │       │ (1) 山羊文化の継承と山羊ブランド確立について        ││     │       │4.陸上自衛隊配備計画について                │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.風景計画、景観地区について                ││     │       │ (1) 川平の景観地区変更について               ││     │       │ (2) 観音堂地区の自治会発足について             ││     │       │ (3) 獅子森地区の景観、環境保護について           ││     │       │ (4) 白保地区のリゾートホテル建設と風景計画変更について   ││     │       │2.ゴミ問題について                     ││     │       │ (1) 最終処分場について                   ││ 一般質問│ 花谷 史郎君│ (2) 焼却炉更新について                   ││     │       │3.公営塾について                      ││     │       │ (1) 公営塾の内容について                  ││     │       │4.食肉センターについて                   ││     │       │ (1) 食肉センターの運営状況について             ││     │       │5.ミサイル基地配備問題について               ││     │       │ (1) 意見交換会について                   ││     │       │ (2) 石垣市民への市の対応、情報公開などについて       │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘             平成30年第4回石垣市議会(定例会)                  6月19日(火)                   (3日目)                               開 議 午前10時02分 ○議長(知念辰憲君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お配りしてあるプリントのとおり、昨日に引き続き一般質問となっております。 それでは、本日最初の質問者、井上美智子さんの質問を許します。井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 皆さん、おはようございます。昨日の大阪の地震では、被災されました方々には心よりお見舞い申し上げます。私も実家には兄弟もおりましたが、皆元気な声で「あの阪神・淡路大震災よりはましだった」と申しました。 それでは、さきに通告いたしました事項につきまして一般質問いたします。 初めに、自衛隊配備問題についてお伺いいたします。 この4年間、石垣島に自衛隊配備は許さないと、配備に反対する皆さんとともに、ずっと訴え続けてきました。しかし、配備に対し理解を示す市長のもと、防衛省の計画は確実に進み、石垣に配備予定の陸上自衛隊駐屯地は、平得大俣の東側にある市有地とその周辺、500人から600人規模で、移動式のミサイルが配備されることが示されました。候補地周辺の地域住民は、公民館で反対決議をしました。 市長は、常々、市民に対しては情報をオープンにして議論を深め、判断していくとおっしゃっています。しかし、配備反対の住民の声に市長はしっかりと向き合ってはいません。軍事基地をつくらせない市民連絡会から提出された1万4,022筆の署名も重く受けとめると言いながら、不当にも選挙人名簿で照合などの精査を行いました。これは許されることではありません。             〔何事かいう者あり〕 また、4地区公民館との話し合いについても、議会答弁も日程調整もほごにして配備に向けての手続を了承しました。こうした経緯を無視して5月16日には大本小学校で、開南・於茂登地区住民との意見交換会、また5月31日には、急な場所変更のもと、福祉センターで川原・嵩田地区住民との意見交換会、6月11日には市民会館大ホールで、全市民対象の意見交換会が石垣市の主催で行われました。市民への周知も不十分でした。新庁舎建てかえについては、地域をくまなく回りました。自衛隊配備問題でも、きめ細かく住民の声を聞くため地域を回るべきではないでしょうか。「さあ、これで市民の皆さんの声も伺いました。あとは議会で議論を終え、正式に配備を表明する」、そんなシナリオになっているのでしょうか。 今、東アジアが平和に向けて大きく動き出しています。韓国と北朝鮮の南北首脳会談に続いて、6月12日には歴史上初めて米朝首脳会談が行われ、朝鮮半島の完全な非核化と、北朝鮮に対する安全の保障の提供を米朝が相互に約束する共同声明に署名し、朝鮮半島における永続的な平和体制の構築に向けて協力する新しい米朝関係を確立することを表明しました。日中関係も対話による平和の構築が築かれようとしています。このように平和な世界に向かう中、近隣諸国に脅威となるミサイルをこの島に配備することに市長は理解を示し続けるのでしょうか。 また、意見交換会でもありましたが、今までこの地で一生懸命農業を営んできた、そしてこのままずっと続けていきたいだけなのに、このミサイル基地の問題、暮らしや第1次産業や観光に影響があります。水の問題も深刻です。農業用水や市民の飲料水にも影響するのは明らかです。自然環境のことについては、既に市民の調査だけでも、6種の保全種が確認されています。 そこで、お伺いいたします。1点目は、これまでの意見交換会の内容について、どう受けとめているのか、2点目は、配備による暮らし、産業、水、自然、環境への影響について、答弁を求めます。 次に、石垣市風景計画の変更についてお伺いいたします。 石垣市風景計画の第1章の計画策定の意義と目的に、「市民意識の変化や生活の多様化が進み、時代潮流は経済的なモノの豊かさよりも、心の豊かさを求めて変化しています。豊かな自然環境や美しい景観に恵まれてゆったりと暮らす、ゆとりある生活の実現や人間性の回復が志向されています」。そのため、景観計画が必要とされる時代になっているとうたわれています。 また、「美しい自然と「詩の邦 歌の島 踊りの里」と称される伝統文化を誇りに豊かな市民性をはぐくんできた、かけがえのない私たちのふるさとを、次世代に誇りをもって引き継ぐことが今こそ求められています。サンゴをはじめとする亜熱帯の多様な生物により何万年もかけて形づくられた石垣島の美しい自然と、その上に長い年月を超えて先人が育んできた独特の歴史や文化とが調和した暮らしの風景は、島に暮らし私たちにより次代へ受け継がれるべき貴重な財産であり、誇りの源です」とあります。 ここには、風景づくりのあるべき姿や理念が示されています。目的を達成するには、悪影響を及ぼす風景阻害要因を取り除くことです。今まだこの計画の課題が山積みの中で、なぜ変更する必要があるのでしょうか。川平地区や観音堂地区は地域住民からも意見が出されましたが、石垣市全域にかかわるこの変更案が住民に正確に伝わっていません。特に、高さ制限は風景計画の根幹です。 そこで、お伺いいたします。高さ制限は、風景計画の根幹である。緩和に至った根拠について答弁を求めます。 次に、教育行政についてお伺いいたします。 小中学校のクーラーの設置につきましては、この4年間、何度も取り上げてきました。各教室の温度調査がされたとき、最高気温37度とありましたが、調査は夏休みの児童生徒不在時の温度です。通常の授業中であれば、もっと高い測定値になったでしょう。教育委員会からいただいた資料を見ますと、平成26年度以前は小学校の普通教室の設置率が4%だったのが、平成29年度には40%。この数字も登野城小学校が建てかえのため、全教室に設置されたことが大きいです。八島、真喜良は依然としてゼロの状態です。中学校はわずか2教室ふえただけです。全教室の設置に向けて具体的な計画をお聞かせください。 また、トイレの修理、危険な外壁の崩落、電球をかえてもつかない電灯、建てかえの計画のない学校は、どうしても修理が必要です。一刻の猶予もできないほどです。また、新築の登野城小学校はトイレも全て洋式で、これが本来の学校環境だと思うと、ほかの学校の現状のひどさが改めて認識されます。 そこで、お伺いいたします。1点目は、小学校のクーラーの全教室の設置について、2点目は、教育環境(外壁・トイレ・照明等)の充実について答弁を求めます。 最後に、北部振興についてお伺いいたします。 毎年、石垣市北部五校地区連絡協議会より石垣市に要望が出されています。13の地区の公民館、5つの学校とPTAがまとめて要望していますが、各公民館が特に毎年のように出されている要望についてお伺いいたします。 1点目は、FMサンサンラジオの難聴地域解消について、これは大里を過ぎたところぐらいから聞こえなくなります。畑や室内の作業にラジオは欠かせません。防災などの面から重要な情報源です。 2点目は、屋根つきバス停留所の設置についてですが、徐々に設置は進んでいますが、玉取崎展望台のところや、星野、金城、フナクヤーなどが求められています。 3点目は、市営団地増設・建設について、久宇良地区の市営団地がまだ実現していません。 4点目は、道路の舗装について、大里、明石地域で津波避難経路として要望が上がっています。 5点目は、高齢者の外出支援について、まちなか循環バスのように低額で北部も利用できればとの要望です。答弁を求めます。 以上、質問要旨を申し上げました。再質問は自席より行います。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さんの質問に対する当局の答弁を求めます。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) おはようございます。1項目め、自衛隊配備問題について、順を追ってお答えいたします。 1点目のこれまでの意見交換会の内容について、どう受けとめているかについては、石垣島への陸上自衛隊駐屯地配備計画について、昨年5月に防衛省から配備候補地の施設配置案が提示され、これまで市民や市議会でさまざまな議論がなされております。また、自治公民館を初め、周辺地域の皆様からご意見や要請、抗議等もいただいております。 住民福祉の向上を図る任を負い、市民の生命・財産を守る市長の立場から、改めて市民皆様のご意見を直接お伺いすることを目的に、去る5月16日、大本小学校体育館において、開南・於茂登地区住民を対象に開催。5月31日には健康福祉センターにおいて、川原・嵩田地区住民を対象に意見交換会を開催しております。残念ながら、多くの住民の参加には至りませんでしたが、出席した住民からは、貴重なご意見をお伺いすることができました。 また、去る6月11日には市民会館大ホールにおいて、全市民を対象にした意見交換会を開催いたしました。当日の意見交換会では、約300人の市民が参加し、賛成、反対、双方の立場から、さまざまな意見を直接お伺いすることができたと認識しております。 2点目の配備による暮らし、産業、水、自然、環境への影響については、防衛省は駐屯地配置や施設整備に当たっては、地元の皆様の生活環境へは最大限の配慮はもとより、動植物など自然環境及び周辺の風景に十分配慮しながら、関係法令等を遵守し、必要な措置を講じるとしております。 具体的な例といたしましては、与那国、宮古島においては、環境調査を実施し、貴重な動植物は保護または移植を施しております。また、自衛隊車両通行に伴う周辺道路の整備等の措置を講ずることとしております。 続きまして、4項目め、北部振興についての1点目、FMサンサンラジオの難聴解消についてお答えいたします。 本市の取り組みといたしましては、FMラジオを放送する有限会社石垣コミュニティーエフエムに対し、沖縄総合通信事務所所管の民放ラジオ難聴解消支援事業等の情報提供を行い、あわせて同企業に対し難聴解消に向けた取り組みについて要請を行っているところでございます。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) おはようございます。井上美智子議員の2項目め、石垣市風景計画の変更について、変更に至った根拠についてお答えいたします。 風景計画につきましては、平成19年に策定され、これまで運用してまいりましたが、その間、平成23年の東日本大震災並びに平成25年の新石垣空港の開港という大きな社会インパクトがございました。明和の大津波を経験している本市においては、東日本大震災により津波災害への不安が高まりました。 また、新空港の開港により、入域観光客数は大幅に増加し、ホテルなど宿泊施設の不足が課題となっております。これらは大きな社会状況の変化であり、この変化に対応すべく変更作業を行った次第でございます。 次に、4項目めの北部振興の市営団地増設・建設についてお答えいたします。 本市では、公営住宅建設について平成30年3月末現在、31カ所に73棟、180戸を整備しております。その中で北部地域においては、6カ所に10棟、22戸を整備してまいりました。今後の市営住宅建設については、北部地域の地域活性化を図る上でも、公営住宅の整備は不可欠であると認識し、公営住宅建設について整備を図ってまいります。 また、北部地域への公営住宅建設につきましては、現在の当該地区市営住宅の空き家待ち状況の実態を踏まえ、各個別の地域ごとに調整を行い、事情に合った公営住宅の整備を行ってまいります。 公営住宅の建設には、地域の均衡ある発展を図るため、沖縄県地域住宅計画に位置づける必要がございます。建設費用につきましても、地域住宅交付金を活用する等、需要及び財政面においても沖縄県との調整が不可欠となります。市民の意向や利用動向について把握した上で、新規の公営住宅建設や既存施設の戸数の増等、真に住宅に困窮する世帯への公営住宅の適正な供給に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) おはようございます。教育行政について2点のご質問がございますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の小中学校のクーラーの全教室への設置についてお答えいたします。 本市の公立学校施設は、小学校20校、中学校9校ですが、小中併置校が4校あることから、計25施設となっております。 平成30年6月1日現在のクーラー設備設置状況は、小学校の普通教室188教室のうち83教室で、44%、特別教室は110教室のうち39教室、35%が整備済みとなっております。中学校は、普通教室75教室のうち54教室で、72%、特別教室については88教室のうち17教室、19%が整備済みとなっております。 当面の間、普通教室のクーラー整備を優先に実施をしてまいります。また、特別教室については、普通教室への整備完了の後、対応してまいります。 2点目の外壁・トイレ・照明等の教育環境の充実についてお答えいたします。 本市の学校施設では、築年数のみならず、地理的要因による劣化が考えられる建物もあります。施設の修繕は、各学校からの報告書をもとに、児童生徒の安全確保を最優先に実施をしております。可能な限り速やかに教育環境の整備を行うことで、児童生徒が安心・安全な学校生活が送れるよう努めてまいります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 北部振興についてご質問がございますので、2点目と5点目につきまして答弁をさせていただきます。 2点目、屋根つきバス停留所についてお答えをいたします。 バス利用者の雨天時や強い日差しを避けるためにも、バス停上屋につきましては、高齢者や小中学生等、利用者の安全性や利便性の確保から、整備していくことが必要だと感じている施設となっております。 毎年、北部五校地区連絡協議会から要請を受けておりますので、昨年度の要望箇所でありました伊土名地域の下り線は、去る5月に整備を済ませております。今後も優先順位をつけながら、順次対応していきたいと考えております。 5点目の高齢者の外出支援につきましては、北部地区からの路線バス便数は、上り線で1日3便程度でございます。利用者の利便性確保のため、あいた時間帯につきまして民間バスを利用した自家用有償旅客輸送について、今後、利活用につきまして検討してまいりたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 4項目め、北部振興についての4点目、道路の舗装についてお答えいたします。 ご質問のありました路線については、平成28年度石垣市北部五校地区連絡協議会からの要請があった事項でございます。 明石団地隣接道路の舗装は、路線全体を舗装することは困難であるため、多面的機能支払交付金を利用し、地域で部分的な補修を継続的に実施していただくよう調整してまいります。 国道390号線から大里公民館への路線については、県営農地保全事業大里地区内にあるため、公民館と沖縄県で調整していただきたいと考えています。 農道舗装につきましては、土地改良事業の中で取り組めるものについては、関係機関と調整して取り組んでまいります。 ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、井上美智子さんの再質問を許します。井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) それでは、初めに自衛隊配備問題について再質問いたします。 二度の地域での意見交換会で出されました質問、要望について防衛省からの回答が出ていますが、その中で5月31日の福祉センターでお一人の参加者の方は戦争体験でのお話をなさって、「自衛隊配備について、戦争に結びつくのは反対です。絶対やめてほしい」と強くおっしゃっていましたが、このことがこの回答の中に入っていませんが、この方の防衛省に伝えてほしい一番の要望ですが、回答がないということは、この要望を防衛省に伝えなかったということですか、答弁を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前10時26分                               再 開 午前10時26分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 この件に関しては、この出席されたご本人さんのご意見であり、要望ではなかったということです。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) あの場でお話を聞かれたなら、あの方の要望は、戦争につながる自衛隊配備はやめてほしい、これが一番の要望だったと思います。これを防衛省に伝えないということは、今回、全市民対象に大ホールで行われた、たくさんの意見交換会の中のたくさんのご意見は、全部防衛省に伝わらないということなんですか、答弁を求めます。
    ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前10時27分                               再 開 午前10時27分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 配備するか、しないかの意見交換会ですので、配備しないことについての要望という考え方はないかと思います。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 一番強い要望が防衛省に伝わらないということは、何のための意見交換会だったんですか。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前10時28分                               再 開 午前10時28分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 意見交換会においては、意見、要望等ございまして、防衛省には意見も要望もお伝えしております。要望に対しては回答いただきますが、意見は意見として伝えたということです。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) ぜひ意見も要望も全部伝えてくださって、そして、その回答もよろしくお願いいたします。 次ですが、2番目の配備による暮らし、産業、水、自然、環境への影響については、今のところ防衛省の調査を待つという形なんでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前10時29分                               再 開 午前10時29分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 環境等の調査についても防衛省が行うことでございますので、今後はその調査の中からいろいろな対応をしていくものと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 私たちのこの島です、石垣市です。ぜひ市が独自に、どんなに先に調査してもいいと思います。特に水については、とても重要と思われます。水の流れをとめることはできませんし、汚染など、もってのほかです。農業用水や市民の飲料水にかかわることです。影響を調べて、その結果を明らかにしてこそ、市民福祉の向上を図る任を負い、市民の生命・財産を守る市長の立場を唱えることができるのではないでしょうか。 この最初の大本小学校体育館での市民の意見の中にもありましたが、配備予定地は水源地であることから、水の保全、安全対策について考えを示してほしい。この大本小学校体育館では、配備を容認する方々がその意見の場にいらしたと思いますが、やっぱり配備を容認する方でも、この水の問題、水源地である於茂登周辺のここに対する水のことは、とても心配なさっています。 それを市が独自に調査して、本当にこの土地にああいう大きな基地、弾薬庫は下にどれぐらい掘っていくのか、ちょっと想像はできませんが、そういうさまざまな危険なこと、想像できること、これは市が独自で調査して、私たちの本当に命を守るなら、財産を守るなら、そこは独自に調査してほしいです。 そして、その情報を私たちにオープンにして、常々市長が言っていますよね、オープンにして議論を重ねる、そういうところをぜひ議論を重ねながらやっていってほしいと思います。 このことについて、再度お尋ねします。水の調査を独自にしていただけませんか。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 先日の意見交換会で水のことについてご意見がございまして、防衛省に照会いたしましたところ、防衛省としては、「駐屯地からの生活雑排水や、油脂類を使用する施設からの排水に関しては、関係法令等を遵守し周辺地域を汚染することのないよう、浄化槽や油水分離槽などの設備を設置します。いずれにいたしましても、駐屯地における排水処理については、環境に十分配慮し、石垣市と調整して検討してまいります」と回答しております。 自衛隊基地の整備については、防衛省の事業でございますので、それにかかわる水の調査については、現在のところ市で実施することは予定しておりません。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) この防衛省の回答は、もう施設ができて、そこで既に始まってから、その水をどう処理していくかということの回答であって、この不安というのは、ここの予定地は水源地であります、だから水の保全とか、こういうことは造成する段階、もうあそこに手をかけたその瞬間から水の問題が発生しますよという、だからどうしますかという不安なんですよね。 つくってから、その出た、家庭排水じゃない、あそこからいろんな排水が出て、それを処理するのは当たり前のことであって、別に、特にそういうもんじゃない。こういうのは当たり前のことであって、私たちは、そんな当たり前のことを言っている──そういうことは当たり前だから、聞く必要はないんですよ。造成するときに、あの土地をちょっとでも手をかけたら、水はどうなるんですか、どういうふうに行くんですか、そこをちゃんとできるんですかということなんですよ。 だから、あの土地がそうやって造成するにたえれる、水も、その後の水の動きが何も私たちに影響しないという保証があるんですか。そこを市は事前に調査しないと、防衛省に手をかけられてから、「あっ、ここはこうだった」じゃ、もう間に合いませんよ。 だから、市として私たち市民の命を守るなら、そこは先に調査して、本当にこの土地に手をかけていいのかどうか、そこはちゃんとやるべきじゃないですか、答弁を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 井上議員の再質問にお答えいたします。 自衛隊の配備につきましては、平得大俣を予定地と、候補地として防衛省のほうから提案を受けております。石垣市としましても、それを最終的に受け入れるのかどうかということについては、まだ判断は保留している状態であります。 今、防衛省のほうが入札公告を行って事業を発注しようとしている部分がありますが、これは測量、そしてまた地質調査等も入ってくるというふうに思います。その現地でどのような状況で、地盤がどういうものなのか、そういったものも調査としては出てくるというふうに認識しております。 仮に石垣市として防衛省の案を受け入れるということになれば、当然、そこに駐屯地の施設を配置する際には、どのような影響があるのかということについては、詳細に確認する必要があるというふうに思っています。水の流れ、水源地、そういったものもお話としてありましたけれども、それは当然、工事を着工する前に、調査をするべきものだというふうに思います。 ただ、そのことについては、石垣市が主体としてやるのか、防衛省が事業主体でありますから防衛省がやるべきなのか、そのあたりの役割分担いろいろありますので、それは今後、受け入れるのか、受け入れないのかという話を決めた後で考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 市長、ちょっと待ってください。決まってから、調査して、だめだったとか言って、そこがだめなんですよ。決まる前にどういう影響があるかというのを、とにかく、今、この話はあれですけど、この防衛省の事前調査の結果は全て私たちにオープンにしていただいて、それを踏まえて、また議会でも市民を対象としてちゃんと議論していくということを約束してもらえますか。その情報をオープンにして、またみんなでやる、相談したり議論し合ったりということを約束していただけますか、答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) これまでもそうですけれども、防衛省から私どものほうに提示された資料、また情報等につきましては、常々、市民の皆様にオープンにさせていただいておりますので、その姿勢は今後とも同じような対応で行きたいと思っております。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) この配備は、とにかく決まる前に、環境に大変負荷があるという結論を市が出していただきたいんですが。市長はどうにかして配備しようとしか考えていないので、そこら辺でも私たちのこの反対の声というのは、国の専権事項だからと言って、本当に知らんぷりです。ちゃんと本当に、この防衛省の回答を見たときに、あっ、市はあれだけの福祉センターでお一人の方が本当に長い時間ずっと訴えられてきた、戦争体験も込めて訴えられてきたことが、何も防衛省に伝わっていない。それはいかに配備を進めようとしている市の態度、もう本当に見え見えですよ。こんな形で、またこの大ホールでの要望とか意見が市で適当に選別されて防衛省に伝わるということは、絶対にあり得ないことです。ぜひ全ての私たちの意見を防衛省に伝えてください。 市長の市長として市民に対する責任を果たすというところが、とっても、この結果を見て、中途半端だなと思います。また、今、この世界は平和に向かって大きく動いています。この現実を市長もちゃんと見ていただいて、今まで北朝鮮脅威論がありましたけど、米朝首脳会談で示された平和へのプロセスが実現すれば、全くなくなりますし、ミサイル基地に税金を注ぎ込むことは、本当に世界平和に逆らうことになります。この島がいつまでも平和な島でありますように、このミサイル基地には絶対反対します。 市長、この今、動いている世界平和に対してどのようにお考えですか、そしてこの石垣市のミサイル基地を、こうやって世界が平和に向かおうとしているときに、なぜ必要と思われますか、答弁を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) まず、冒頭に申し上げておきますが、石垣に計画をされている自衛隊の駐屯地はミサイル基地ではないということを何度も申し上げておりますが、ミサイル基地ではありません。ミサイル基地というのは、これは意見交換会のほうでもお話をさせていただきましたが、インターネットのほうで調べていただいてもわかると思います。ミサイルサイロ、大陸間弾道弾のような地下に大きな穴を掘って、それなりのロケットのような大型のミサイルを配備しているところをミサイル基地というというようなくくりとなっております。 日本において、我が国の自衛隊はそういった装備は保有しておりませんので、石垣島にミサイル基地ができることはありません。それが来るのであれば私は反対するということは、選挙のときにも申し上げさせていただきました。             〔何事かいう者あり〕 実際に、今、北朝鮮のお話をされましたけれども、北朝鮮と米朝の首脳会談がありました。朝鮮半島を非核化するというようなことは、大変すばらしいことだというふうに思いますし、ぜひそれを実現してもらいたいというふうにも考えております。 石垣市としましても、非核平和都市宣言、また核廃絶平和都市宣言を行っている中において、世界中から核兵器がなくなることは望むところでございますが、現状において、北朝鮮が核実験をし、またそれを使用する能力を持ったミサイル、ロケットを開発しているという現状は、何も変わってはおりません。米朝会談の中では非核化ということになっておりますが、そのプロセス、いつまでにどういうふうにするのかということも、まだ何も決定はしておりません。そういう状況において私たちの国の安全保障の問題をどう考えるのかというと、実際には平和の方向に向かっていく動きとして出てくることに関しては、期待、そしてまた要望していきたいというふうに思っていますが、現状はまだ変わっていないというところでございます。 そして、石垣周辺のことを言いますと、何も北朝鮮だけではなくて、尖閣周辺で起こっている事態等もございます。そういった事案等を考えると、国が防衛大綱の中で掲げている南西諸島への自衛隊の配備、それが必要だということに対しては、理解ができるという話を何度も申し上げております。現実に、今、石垣に自衛隊配備の話が来ていて、それを話を聞かせていただく中で、今、住民の皆様方と、そしてまた議会の中でも、いろいろと議論を交わしているところであります。石垣への自衛隊配備が必要ではないと言い切れるような状況では今ないというふうに思っております。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 市長は、配備を表明してないはずなのに、今のはもう配備を表明しているじゃありませんか。そこは市民の声を聞いてくださいって、ずっとずっと言っていますでしょう。市長は、配備を表明してないのに、何で表明しているような答弁をなさるんですか。ちゃんと、まだ市民の声を聞いて僕は決めていないと言っていますでしょう。だから、そこは、今のは、僕はもう配備しますって、その答えじゃないですか。 そうじゃないでしょう。市民はまだ配備しないでほしいという声があるんですよ。こんな大きな声がありますでしょう。地域の人があれだけ団結して、本当に空っぽだったですよ、福祉センターでも。一人の方は、反対は外で待っているよと言っても、いや、僕は言いたいと言って、一人の方は行かれましたけど、あれぐらい住民が団結して、この配備に向かって反対と言っているんですよ。これを市長はどうやってあんなに無視できるのかなと思いますよ。ミサイル基地だ、ミサイルじゃないとか、そんな問題じゃないでしょう。市民の声を市長は聞いて判断していかないといけないでしょう。市長が勝手に勝手に判断しないでください。市長は勝手に勝手に判断していますよ。 だから、私たちの声を絶対に無視しないでください。済みません。これでもう、自衛隊配備反対、これを唱えて、この質問は終わります。済みません。 それでは、次に石垣市風景計画の変更についてですが、防災については景観形成審議会の有識者の方が、防災は防災計画で対応するものであって、景観計画、景観法で防災の対応をするのは全く間違い、無理ですと指摘がありました。このことについて、どう思われますか、答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 防災に対する対策といたしまして、インフラ整備の仕方などハード面や、また避難訓練の実施などのソフト面など、各方面からの対策を講じることが重要となっております。その各方面を束ねた総合的対策を景観のみに求め、景観が総合的に全て防災課題を解決できるものであるという意味ではないと理解をしております。その学識者は、全面的に受け入れるのは無理だが、防災の観点で一部はちゃんと考えないといけないという趣旨の発言をしております。 実際、津波が10メートル来る場所で、景観を理由に高さ制限を7メートルとしている場所に対して、生命と財産を守るために津波対策として高さのかさ上げをしたくてもできないという状態があるため、その原因が景観ということであれば、生命と財産を守るために、その原因を取り除くために対応することは、当然のことだと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 東北大震災では、海岸に、もう津波が来るという海岸に、じゃあ、高いビルを建てたらいいんじゃないかとか、かさ上げしたらいいんじゃないかという議論があって、いや、そうじゃないと、とにかく逃げるのが一番、とにかく逃げるのが一番というのが、これが結論なんですよね。そして、本当に大事なことは、津波が来ないところに施設を建てる。経験上、ここまでは津波が来たとわかっているんだったら、これから上に建てる、そういうことが求められますし、現在、もう津波が来るところに建っている場合は、逃げる経路をちゃんと確保する、これが震災での答えだったと、これは審議委員のこの方がこういうことをおっしゃいましたでしょう。私は、本当にこれはそうだと思います。 ただ、逃げるのが一番だったというのが、本当にあの震災の結論だったと思います。そこが大事で、明らかに津波が来るとわかっているところに、あえて景観を無視してまでも建てること自体が、防災を考えて建てるんだったら、それは今から建てるんだったら、来ないところに建てるのが理想じゃないんですか、答弁を求めます。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) これは防災上の考え方ですから、認識が違っている場合もあるかもしれませんけども、低い地域に住んでいる方々、当然、高台に避難できるように避難経路もつくることが必要かとは思います。 ただ、その低い地域が、津波浸水地域が長らく続いて、避難経路を幾らつくっても、その高台に逃げるまでに時間が10分以上かかるようであれば、当然、そこには避難するための高さがある建物が必要というふうに考えております。 今、議員がおっしゃったお話ですと、石垣のこの美崎町も含めて、ここには新たな建物は建てられないと、高さを求めるんじゃなくて、高台に移転したほうがいいということであれば、石垣市全体のまちづくりが大きく変わってくる流れであります。地区、字も含めて、津波浸水地域に入っている地域というのはたくさんありますし、当然、周辺集落、北西部を含めて、高台にない集落もありますので、そのあたりのことも考えますと、やはり場合によっては高さで逃げられる、できるだけ時間をかけずに津波の被害から逃げられる可能性のある高さを求めるものもあるということに関しては、ご理解をいただきたいというふうに思います。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 今、川平公民館から川平地域景観地区の変更について反対決議の中にも、ちゃんとあるんですよね、海岸線の避難ビルに逆走する避難はあり得ず、防災意識の高まりと矛盾するといって。確実に下がっていかないといけないんですよね。川平なんかは、下がる必要はない、とにかく上がったら、上がったほうが絶対助かるというのはわかっています。そういう、この景観を守ろうとした川平地区が、この変更によって、これだけたくさんあった地域がもうこれだけ、本当にちょっとだけが今までどおりということで、全てこんなにたくさんが交わされるということで、一体何事だという、そういうことですよね。 世界に誇る石垣の観光地、その一番トップが川平湾ですよね。本当、世界に誇るこの川平湾で、そこで暮らす人が真剣にここを守ろうとしている。ずっと言っていました。人間の行為、自然に対する人間の行為を制限しようとするのが、この石垣市の風景計画なんですよ。その人間の行為を制限するという、そこに津波とか防災とかじゃなくて、今生きている、今現在、生活している方が防災は自分たちでこうやって逃げるという、ここをちゃんと確保なさっていて、この地域にあえて防災のための高いものを必要としませんよという、そういう結論を出しているんですよね。 だから、その地域その地域で、自分たちはこの海岸のところにあえてつくって、そこに階段上って、そのときは電気がないからエレベーターがないでしょう、もう階段上っていくその時間と、そのなだらかな道をずっと高いほうに逃げるのと、どっちがいいかというのは、おのずとこの川平の人は結論を出しているんですが、こういうことを本当に、防災だからといって、この石垣市のほとんどの地域の高さ制限をなくすというのは、大事なものを、もちろん人間の命も大事ですが、私たちは逃げることをちゃんとちゃんと毎年毎年訓練して、こうやって逃げましょう、ああやって逃げましょうって、この訓練をやっていることが大事であって、この建物を建てることが大事じゃないと思ってください。             〔何事かいう者あり〕 両方大事、そうですか。そういうことで、防災の視点は全く当たらないと思いますが、答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 川平公民館からの決議についての質問だと思います。川平住民や観光客の避難誘導場所は、市道川平2号線のロータリー付近、海抜20メーターのところと、また背後に50メーターの丘もあると主張してございます。また、別の場所では、300メーターも走れば海抜20メーターのところにたどり着く、あるいは高齢者でも10分逃げれば大丈夫という主張もございました。 市の責務といたしまして、市民の生命と財産を守ることにあります。300メートルあるいは10分間走れない方や、市道川平2号線がどこなのか、わからない観光客もいると思います。また、災害は昼夜問わず起こることから、そのようなときに目の前の高い建物に逃げ込むということも、命を守る一つの手段だと考えております。 命を守るために想定をして、事前に準備を、対応しておくことが重要でございます。今回、市が防災を理由に高さ制限の緩和を提案した場所につきましては、津波が来る場所、津波浸水想定区域となってございます。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 防災のために海岸の景観を犠牲にする、どっちもどっちなんですが、この防災を理由に緩和をするということがイコールではないということを、この川平の方はしっかりと伝えています。 また、きのう、長浜信夫議員からもありましたが、宿泊施設の不足と言われますが、観光客がこの島に訪れる理由は、サンゴ礁の美しい海に囲まれた亜熱帯の豊かな自然があるからです。この大事な風景を守ってこそ、この冒頭発言でも述べましたが、守っていこうとするのがこの石垣市風景計画です。本当に変更は、信夫議員もおっしゃいました、全く逆の方向です。風景計画の中にもありますが、石垣島にも都市化現象が例外なく起こっており、社会経済情勢の変化や多様な価値観を背景に、経済性や機能性のみを追求した行為や、周辺との調和に配慮の欠けた行為があらわれ始め、美しい島の風景が損なわれるようになってきました。 こういう危機感のもと、人間の行為を制限しようというのが風景計画です。風景計画に基づいて宿泊施設を建設してくださいというものであって、風景計画があるために宿泊施設が建設できないというものでもありません。今、石垣市風景計画を変更しないと、宿泊施設の不足が解消できないということは当たらないと思いますが、見解を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前10時57分                               再 開 午前10時57分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 石垣市風景計画につきましては、見直した計画に基づきまして土地の有効活用を図りながら、無秩序な乱開発を抑制するために、これまで同様に石垣市景観形成審議会を活用して、石垣らしい良好な風景づくりに取り組んでまいりたいと考えているところでございます。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 議員の皆さん、覚えていらっしゃると思いますが、平成29年──去年です、2月22日に、これからの離島振興のあり方といって研修を受けました。その中でも、ホテル、大きな高いホテルはもう時代おくれですよ、民泊ですよといって、その地域で残っている古民家を市が買い上げて、町が買い上げて、きれいに中をして、暮らせるようにして、それが民泊、それもちょっと高級な民泊という形で、そういう地域があって、そういうことをすれば、全てその地域にお金が落ちますと、石垣市でもこういう大きなホテル、リゾートホテルの時代はもう終わりましたと、皆さん覚えていますよね。こういう研修を受けました。 石垣市も宿泊者をもっと入れたいなら、民泊、そして石垣市にはかけがえのないたくさんの古民家があります。その古民家は、本当にシロアリとか台風でどんどん住めない状況になって、本当に一日一日を争うぐらいのレベルで古民家が駆逐されていっています。この研修では、そういう大きなリゾートホテルの時代は終わりました、観光客が何を求めているか、そうやって地域の方、地域での暮らしを体験して、その観光地を楽しむという、そういう時代に来ていますよという研修を受けました。 こういう研修を議員みんなが受けたのですよ。これは本当に石垣市に、この島にがっちり当たる本当にいい研修でした。今、竹富町は、ちゃんと古民家を修理していますが、石垣ではまだそこが全然進んでいませんが、観光地としてこれからずっと永久的に観光地としてあるために、こういう研修がなされたと思います。この研修で、お金が落ちるところは、住民にしっかりお金が落ちるためにはどうしたらいいか、民泊とかいう形でここにお金がおりるという、そういう観光の形が示されています。 だから、石垣市のこの高さ制限、そして緑化の制限、緑地なしとか、そういうことは本当に世界の動きを見ていない。今、観光客は何を求めているか、それを全部無視して、本当にこの島を、市長、もうぐちゃぐちゃになりますよ。今、せっかく7メートル、農地でも10メートルとか、そうやってせっかく決めてきた。新しく玉取とか平久保が、別に新しくなったわけじゃなくて、今までどおりあるというだけで、何も新しくなったわけでは、規制が厳しくなったわけでもない。どんどん川平のような、観音堂のような、しっかり制限がかかるところを一つずつ一つずつふやしていかないといけない。そんなときにこんなことをやってしまったら、ちょっと恥ずかしいですよ。 観光地としてどんどん規制をかけて、そこが一番大事なところをこうやって緩和していくということは、完全に時代に逆行しています。人間の行為を規制するということでしか、この自然は守れませんよ。この変更は、緩和は絶対に中止すべきです。答弁を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前11時02分                               再 開 午前11時02分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 風景計画も含めましてですけれども、景観地区につきましては、川平については、景観、都計審のほうで否決ということでありましたので、今回は見直しは取りやめさせていただいております。 観音堂地区におきましても、1票差ということで可決ではありましたけれども、やはり地域住民、これまでなかった自治体組織ができ上りましたので、地域の皆さんの声も聞かせていただくということで、保留ということにさせていただいております。 高さのその他の部分の、これまで7メートルの規制がかかっていたところを、13メートルというところまで数値を緩和ということを出させていただいておりますが、それによって全ての建物がそういうふうになるのと、どこでもかしこも建物が建つということではございません。当然、農振地域に関しては、農振の除外等の規制もかかっておりますし、これまでと制度的に変わることもありませんので、高さの7メートルが13メートルになるということでございます。 議員いろんなご意見がありました。当然、将来的な観光地としてどうあるべきかというのは、さまざまな意見があると思います。石垣においては、国内から100万人以上、そしてまた海外からクルーズ船も含めて30万人以上、国際線の飛行機を使って6万人、7万人というお客様が来ていただいております。その方々の、エアラインも含めての航空会社と旅行会社等の話では、やはり石垣には宿泊施設が欲しいと、民泊というのが最近取り沙汰されておりますが、確かに瀬戸内海の離島、人口減少で悩んでいるところが民泊を進めて、古民家を改修することによってお客様が来るようになったという事例等も多々出ているのは、承知をしております。 ただ、今、石垣市の中で民泊だけではなくて、ホテルを含めての需要もありますし、当然、地元の人たちが住むためのアパート等も建設したいけど、高さの制限があって、とても収益の上がるような建設はできないというような話等も出ています。それらも含めて、市民全体の中でどうやってこの限られた土地を有効利用して、そしてまた一方で、自然環境、景観も守っていくのかと、この2つの課題について解決していくのが今回の風景条例の改定だというふうに認識をしております。 当然、石垣市のこれから先、観光で産業を伸ばしていくというのは、これは恐らく未来永劫変わらずにそういう地域になるだろうというふうに思っていますので、それについてもしっかりと取り組みますし、また住んでいる市民の皆さんの生活の利便性というものも高めていかなければなりませんので、それは市としての作業として両方両立できるような形はつくっていきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 市長、企業がもうけるために緩和したらだめなんですよ。             〔何事かいう者あり〕 この経済性を追求することによって壊れたのが自然でしょう。これをとめましょうということで、せっかくこういう計画、すばらしい計画案が出ているのに、市長はまた逆戻りして、いや、経済です、こうやって3階建てだったら、こんだけしかもうからないから、5階建て、6階建てにしてもうけてくださいって、そうじゃないです。これをやめましょうというのがこの計画案ですよ。ぜひ、市長、聞いていますか、ちゃんとこの規制緩和、絶対に中止すべきです。強く求めます。 ○議長(知念辰憲君) 市長が答弁したいと言っていますけど、よろしいですか。 ◆14番(井上美智子君) はい。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) これまでの高さ制限がかかって7メートルの場所では、アパートをつくろうとしても、せいぜい2階建てでございます。13メートルの部分に関しては、3階建てまで可能だろうということでございます。井上議員がおっしゃるような、6階建てとか7階建てのようなアパートができるものでもありません。 あわせて、議員常々申しておられますけれども、北西部で活性化をしてほしいというようなお話をされております。その北西部で活性化する場合には、皆さん方から声が出ているのはリゾート施設、ホテル等の誘致という話も出ていますし、当然そこで働く人たちが住むためのアパートも必要だというような話も出ています。そういったものが建設できるような状況もつくらなければならないというふうに思っていますし、地域に若者が戻ってくるために住むところが必要だと、民間の需要等も入れて、アパート等の建設も可能にするためには、そのあたりも考えながらの計画の変更というのは必要かというふうに思っております。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 市長、リゾート地も7メートル制限かけてホテルをつくることはできます。何も緩和しないでもホテルはホテルで考えます、こっちがちゃんと規制かけとけば。だから、そこをわかってほしいんですよ。こっちがちゃんと規制かければ、相手はそのようにちゃんとつくります。そこなんですよ。 次に行きます。教育行政について、クーラーの設置について今後の具体的な計画についてお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 今年度のクーラー設置については、本定例会で補正予算の増額要求を行っております。整備予定教室は、小中合わせて24教室程度を見込んでおります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 24教室は具体的にどこの教室ですか。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) お答えいたします。 環境条件の悪い教室を優先に、電源工事の難易度等を勘案し整備教室の選定を行っているところでございますが、具体的にどこというご質問ですが、現在、整備予定教室はまだ確定はしておりません。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 大浜小学校とか宮良小学校は、クーラーの設置率は低いのですが、この地域は飛行機の騒音もあり、設置が急がれるのではないですか。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 ご質問の飛行機の騒音等についても、優先度に加味し整備教室の選定を行ってまいりたいと考えています。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) 大浜小学校、明石小学校での校舎外壁の剥離が見られますが、その対応についてお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 両小学校のコンクリートの剥離箇所について、夏休みに剥離箇所の除去と、防錆・防水塗料の塗布を予定しております。大浜小学校の校舎外壁の長期的な劣化対策については、規模が大きく、多額の費用を要するため、財源の確保に努め、早期の実施を目指してまいります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) トイレについてですが、各学校で使えないトイレはどのくらいあるのですか。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) お答えいたします。 文書により問題があるとの報告があるトイレは2件、3基あり、現在、対応中であります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) この数字、2件3基というのはちょっとありませんので、ぜひ全学校を回ってください。もっとあります。1校で4基とかありますので、ぜひ回ってください。 トイレの洋式化は急ぐべきです。和式のトイレは1年生にとっては初めてなので、事前にお父さん、お母さんが教えるか、あとは担任の先生が指導することになります。洋式化について、現状と計画をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 現在、学校施設のトイレは全体で673基あり、洋式のトイレは278基の設置で、洋式トイレ率は41%となっております。近年の生活様式の変化を踏まえ、補助事業等の活用も含め、トイレの洋式化について、さまざまな方向を検討し、実施に向けて取り組んでいきたいと考えています。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) トイレの洋式化は、説明を受けましたときに、1階はすぐできるけど、2階は外すのに穴があいてとか、そういうことがあります。じゃあ、1階だけでも本当に夏休みに一気にバンッと洋式に変えていただくとか、ぜひこの予算をよろしくお願いします。子どもたちにとって、もう学校のトイレに行くのが嫌だから、我慢して家までとか、そういう話も聞いております。ぜひトイレの洋式化はすぐに対応してください。 それでは、北部振興についてですが、5番目の高齢者の外出支援について答弁いただきましたが、民間バス利用の自家用有償旅客運送ができないかとありますが、具体的にお聞かせください。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えいたします。 自家用有償旅客輸送とは、バス、タクシー等の運行が充実していない地域等、いわゆる交通空白地域におきまして、住民の日常生活における移動手段を確保するため、国土交通大臣の登録を受けた市町村、NPO等が自家用車を用いて有償で運転する仕組みをいいます。 今回、久宇良公民館におきまして、マイクロバスを譲り受ける計画がありますので、今後そのバスを利用し、運行区間や運行時間帯等、細かい内容等の協議を交わしながら、自家用有償旅客輸送ができるかどうか、前向きに協議をして進めていければと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆14番(井上美智子君) この北部地域は第1次産業が主で、開拓地のためにみんなが本当に助け合って生きてきた地域です。小学校も小規模のため少人数学級で、校長先生を初め、先生方と本当に深い人間関係で毎日教育を受けています。小さな集落ゆえ人間関係が深く、それがこの子どもたちにとって将来本当に人とのかかわりで大きな大きな財産になっています。私たちのこの北部地域の暮らしというのは、本当に豊かに暮らせるところでありますが、またいろんな不便もあります。不便であるということは最初から覚悟して生きていますが、やはり石垣市ではどこで暮らしても同じようなサービスが受けられる、そういうことを目指してぜひ北部地域も皆さんと同じようなサービスが受けられるよう、これからもよろしくお願いいたします。 それでは、これで私の一般質問を終わります。4年間ありがとうございました。 ○議長(知念辰憲君) 以上で、井上美智子さんの質問は終わりました。 10分ほど休憩いたします。                               休 憩 午前11時16分                               再 開 午前11時29分 ○議長(知念辰憲君) 再開いたします。 次の質問者、﨑枝純夫君の質問を許します。﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) ケーランネーラ、オーツクンヤブレーテ、ユガフアーミバタカーニタボラレ、シュバシータ水不足ん解消され、バガスマヌ森羅万象ムルシャニシャショールユ、水道部長、よかったですね。そして、今期限りで勇退される大石議員、知念議長、お疲れさまでございました。いろいろありがとうございました。一般質問をやります。 農業用ビニール等処理方法について、園芸農家を初め、多くの農家の生活の負担になっているのがハウス用ビニールを含めた農業用廃ビニール等の処理に関する出費が大きいということです。 本市において、本件への取り組みと現状、そして処理方法など、過去に不法投棄、野焼きなど、違反行為があったと聞いておりますが、何件ぐらいあったのかご答弁をお願いいたします。 次に、自転車利用環境の創出について、自転車は買い物や通勤、通学、子どもの送迎等、日常生活における身近な移動手段やサイクリング等のレジャー手段等として多くの人々に利用されております。我が国の自転車分担率は世界と比較しても高い水準にあり、5キロメートル未満の移動の約2割は自転車が利用されているなど、重要な移動手段になっております。 また、高齢化が進む中、自転車の運転に不安を感じる高齢者の対応等、自転車の役割は一層大きくなることが予想されております。 近年は、スポーツ車、電動アシスト車等の販売台数が増加傾向にあるなど、健康増進や環境保全への意識の高まり、さらにはコンパクトシティに向けたまちづくり等を支える移動手段として重要な役割を担っております。 そういう中、本市においても、安全で快適な自転車利用環境創出へのガイドライン作成に向け、作業していただきたい。 また、自転車道の現状、そして専用駐輪場の必要性についてご答弁をお願いしたいと思います。 次に、続きまして設計委託契約の入札について、ごく最近のこと、ある物件の設計委託の入札がありました。地元業者と本島の業者のJV、いわゆるジョイントベンチャー企業に落札されました。常に地元優先をうたっておる当局の考え方の変化があったのか、考え方と過去のJV件数などをご答弁お願いいたします。 次に、本市にゴルフ場建設が叫ばれて久しい。市長のトップ公約でもあります。去る4月30日の地元2紙の報道によると、2年後、2020年開業とあった。8年間訴え続けてやっと動き出したかと市民の期待は大きい。 しかし、その信憑性とわだかまる不安も残念ながらある。まず、2年後に開業できますという根拠、そして農地法との関連性、農振法との関連性についてご答弁をお願いいたします。 市長の資産公開と納税について、記録をたどってみました。昨年の6月にこの問題を質問しております。周り回ってジャスト1年、記念すべき1周年のきょうの日でございます。はからずも、市長の市県民税に関する調査特別委員会が設立され、5回も委員会が開催されました。市長を初め、当局から提出された資料などをもとに、時間をかけ、丁寧に審議されました。我々といたしましては、どんなに市長側に立ち、理解しようといたしましても、答えは1つでございます。 そういうことから、我々には、中山市長の平成27年度市民税所得割は納められていないということで回答書を提出させていただきました。 市長、ご感想をお願いいたします。 以上、質問の要旨を申し述べ、再質問は自席より行います。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君の質問に対する当局の答弁を求めます。農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 﨑枝議員の1項目め、農業用ビニール等の処理方法について3点のご質問がありますので、順を追ってお答えいたします。 1点目、本市における使用量につきましては、主に野菜用ビニールハウス等で使用されており、JA沖縄八重山支店購買部による農業用ビニール販売量によりますと、平成29年度農業用ビニール供給量は20万4,434平米、マルチ類494本、畜産資材2,416本、その他ビニール418本が販売されており、年間処理量は、ハウス等で使用される塩化ビニールで約17.13トン、ポリオレフィンフィルムが153.05トンあり、合計処理量は170.18トンとなっております。 また、農薬空容器等は、プラスチックが3,835キログラム、瓶で20キログラムあります。 2点目、ビニール等の使用後の処理はどうしているのかについてお答えいたします。 農業用廃プラスチックの処理方法は、処理業者による再生、埋め立て、焼却などがありますが、本市においては農家自身が市内産業廃棄物処理業者へ搬入し、処理業者が埋め立て処理を行っております。野焼き等は条例等で禁止されておりますので、不適当な処理があった場合、関係機関と指導するなど、処置を講じております。 3点目、過去において事件の有無については、農業用廃プラスチックの野焼きで、平成29年度八重山警察による検挙数は1件となっております。 続きまして、4項目目、2点目の農振法との関係についてお答えいたします。 ゴルフ場を含むリゾート施設計画には、現在、事業者と農業振興地域内農用地区域の変更申請書に係る提出書類の確認作業を行っているところです。今後は、農振法並びに関係法令の許可見込み等も含め、関係部署、関係機関と調整を行った上で慎重に検討していくこととなります。 なお、農用地区域から除外するために行う農用地区域の変更の際の要件につきましては、農業振興地域の整備に関する法律第13条第2項第1号から第5号に定められており、全ての要件を満たす場合に限り見直すことができるとされております。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 﨑枝純夫議員の2項目め、自転車利用環境の創出について2点のご質問がございますので、順を追ってお答えいたします。 自転車利用につきましては、国において平成28年に自転車活用推進法が定められたところであり、その中で、地方公共団体においては、実情に応じた施策の実施が求められているところでございます。加えて、自転車利用環境創出ガイドラインが国において示されるところであります。 1点目のご質問である自転車道につきましては、自転車で走れる道路環境を整えていくことなど、本市の実情に応じた施策を検討していくことが求められると考えられることから、先ほど申し上げたガイドラインに基づく自転車空間ネットワークに関する整備計画を本年3月に作成したところでございます。 2点目の専用駐輪場につきましては、今後、自転車利用を検討していくに当たり、専用駐輪場が求められる場合も想定されることから、現在の公共施設における設置状況などの把握に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 3項目め、設計委託契約について、公共事業での設計委託に係る入札件数、JVでの件数についてお答えいたします。 平成24年度に石垣市建設関連業務委託における共同企業体取り扱い要綱の設定以降、5件のJVによる設計委託業務の入札を行っております。その内訳といたしましては、平成24年度1件、26年度2件、28年度1件、ことし1件となっております。 続きまして、5項目め、市長の納税証明についてお答えいたします。 市長の市県民税については、これまで開催されております特別委員会においても、適正に課税され、納付されていることが課税当局より説明があり、確認されているところでございます。また、市長みずからが個人情報を開示し、適正である旨を委員全員が確認しております。 したがいまして、市長の住民税につきましては、適正に課税され、遅滞なく納付されております。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 﨑枝議員の質問にお答えいたします。 納税の件に関しましては、昨年から約1年間かけてずっと議論をしてきたわけであります。私のほうとしましては納められているというお話の中で、﨑枝議員初め、野党の皆さんは、納められてないということをずっと申し上げてこられましたけども、去る特別委員会のほうでそれぞれの議員から出された部分で、市長の平成27年度市民税は納められてないという表題の文章があります。石垣市長の収入、年間1,097万1,385円、これ資産公開の数字、これは市民が納めている税金から支払われており、当然のことながら、収入に対する税金約85万2,000円は納められなければなりません。しかし、内容としては、最終的には納めていないということでありますが、これは市長の市県民税に関する特別調査委員会、委員として﨑枝純夫議員、長浜信夫議員、福島英光議員、花谷史郎議員、今村重治議員と連名で出されております。 﨑枝純夫議員以外のほかの皆さんにも確認したいんですが、それ議員の皆さん、確認でいいですか。             〔何事かいう者あり〕 よろしいですか。花谷議員いませんけど、いいですか。             〔何事かいう者あり〕 そういうことで確認をいただいたわけですが、去る特別委員会のほうでも、基本的に個人情報であります個人住民税の台帳、課税台帳、これは行政内部の人間しか見れないものですが、それに関して、私は、自己情報の開示の要請を出して、税務課のほうから取り寄せをしました。それで、個人情報でありますけれども、私自身の身の潔白を証明するために、委員会のほうで、各議員、委員の皆さんに提示をさせていただきました。その際に示したのが、この個人情報の台帳の写しであります。 その際、先ほど言いましたように、抗議を、抗議といいますか、疑義があるとおっしゃってた皆さんが、税金約85万2,000円が納められていないというふうな言い方ですが、この個人住民税の課税台帳を確認しましたところ85万1,100円が納められているという数字が明らかになりました。これは、前年度分として、私が167万2,313円納め過ぎていた税金が還付される際に、85万1,100円を引いた形で戻ってきたわけであります。 しかしながら、これを示して、確認をしてもらいましたが、委員の中から、それでも支払ってないというような声を言う方がいらっしゃいましたので、税理士を連れてきて、その税理士の方に確認してもらいましょうというようなお話をしましたが、今日に至って、まだその税理士の方は連れてきてもらっていただいてません。 このことを明らかに委員会のほうでも証明いたしましたけども、﨑枝純夫議員らの主張が間違っているということだと私は確信をしております。 なぜそれで、なおかつ専門家である税理士等を連れてこないかということを考えますと、恐らく、議場で、﨑枝純夫議員は、自分が間違ってたら土下座するということもお話ししましたし、マスコミに通じて、自分が間違ってたら議員を辞職するということまで宣言されました。 しかしながら、言った手前、自分の間違いを認めてしまうと、これから自分自身が辞職しなければならないとか、土下座しなければならないとかいうことをしたくないがために話をややこしくさせてるとしか私は思えません。 ここは、潔く間違いを認めて、謝罪するなら謝罪していただいたほうがいいかというふうに私は思います。 﨑枝純夫議員の質問に対する感想は以上です。 ○議長(知念辰憲君) 農業委員会事務局長、大城英由君。 ◎農業委員会事務局長(大城英由君) 﨑枝議員の4項目め、ゴルフ場の進捗状況、1点目、農地法との関連についてお答えします。 建設予定地の区域内には、農地が混在することから、事業実施に当たり、登記地目及び現況地目が畑、田である事案については、農地法の手続が必要となります。 以上です。
    ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、﨑枝純夫君の再質問を許します。﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) まず最初に、農業用ビニール等の処理方法についてということでご答弁いただきました。ありがとうございます。今、このビニール等、この処理の方法と、代金、これちょっと教えてもらえますか。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前11時48分                               再 開 午前11時48分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 処理費用は、1キログラム当たり25円程度と伺っております。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) キロ25円、トンにして大体2万5,000円でよろしいですか。僕が確認したところ、2万5,000円から2万8,000円、これぐらいで取引されていると、そういうことです。ちょっと農家にとっては非常に負担。これが統一されているわけじゃないようなこういう雰囲気、2万5,000円であったり、2万8,000円であったり、聞く範囲ではそういうことです。 農業用ビニール、これもいろいろあって、ハウス用のビニールとかいろいろあります。この種類、ちょっと教えてもらえますか。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 野菜用のビニールと、あとは葉たばことかのビニール、それから、畜産関係のロール巻きビニールが大体大まかに分けられます。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 肝心のが抜けてる。肥料用のビニール、肥料用、これもそう。これ結構量出るんだよ、肥料用ビニールは。中には、もうそのまま畑に放ったらかして、なかなか管理できなくて、風でこれが飛んでいってという散乱、こういうのが多く見受けられると、これ一生懸命頑張っている農家のほうからの苦情があると、そういうのも一応耳に入れといてください。 そこの、そういう形で、処理するのに非常に困っている農家、そういう農家の中には防風林の中、そういうところへの、これも不法投棄になるんかな。そういう話、聞いたことあります、ちょっと教えてください。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 結構、防風林の中には入っているのは、ああしたことで見ています。防風林の日に防風林の中を清掃するんですけども、そのときにも結構やっぱり出てきております。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 出てくるよね。これもほとんどの人が見てます。今、部長の答弁で、処理の仕方ということで、埋め立てってあるよね。ビニール、埋め立てていいのか。これもちょっとわからなかったわけで。これちょっと確認していいですか。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えします。 今現在、産業廃棄物として、処理法としては、再生したり、あとは埋め立てたり、焼却しております。 しかし、市のほうでは、再生できる施設、それか焼却する施設がありません。それで今、石垣市のほうでは、埋め立てのほうで、農家のほうが搬入して、処理業者のほうで処理しております。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) これが産廃の法律上、埋め立てがいいのかどうか、これちょっと、僕もちょっと勉強します。多分、どっか処理業者に送らないといかんじゃないかなと思うけど、これは今、埋め立てているということよね。わかりました。これに関しては、非常に農家が困っていることで、販売所が、販売するところがJAになっています。これって責任っていう形じゃない、僕は思うわけ。売った責任というのも、こういうのも捉えて、JAがこれを引き取るという流れに持っていったらどうかな。こういう意見もあって、私もそう思う。この辺、どうですか、部長。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 平成13年に石垣市農業用廃プラスチック適正処理推進協議会を立ち上げ、関係機関で協議を行いましたが、JAが販売した農業用資材と、他業者による農業資材、合わせて集積した資材の分別が困難であること。また、集積場の確保、廃棄物の水きりや汚泥の撤去、廃棄するときの適正な処理について、指導が十分になされておる対応ができないと課題が多くありました。 現在では、農家自身で市内産業廃棄物処理場に搬入し、処理業者による埋め立て処分を行っております。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 農協が引き取るにはいろいろな問題があるということで、今の流れでいってる。そういうことでということかね。何らかの石垣市において、この2万5,000円、2万8,000円、これだけ値段、軽減策はないのかどうか、これ部長、何かあったらお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前11時54分                               再 開 午前11時55分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 協議会のメンバーが生産農家、石垣市、沖縄県農業協同組合、石垣市農業委員会、八重山振興センター、八重山家畜保健所等、あとは内田食品、ホームセンター木田、いろんな資材を売っているメーカー、それから使っている農家の方、それから指導している方あります。この協議会の中で過去に話し合いを行ったんですけれども、最近、まだ行われてないので、1回、この協議会で集まってもらって、また、今後の処理、どうしたらいいのか、ちょっと検討していきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 協議会があるんだけど、これについての。これが、ここに話を聞いたら、ぜひこの辺を話し合ってもらって、いい方向にいくように、よろしくお願いしたいと思います。 次に行きます。自転車、今後の利用環境の創出ということで、私、個人的に非常に自転車に興味がありまして、まず、このまちづくり、そういうことから始まるんじゃないかと、環境も含めて、我々市民の健康、これが一番いいんじゃないかなという気がして、どうにか自転車利用の環境の創出ということで、いろいろ私も調べてみました。去年、10月、県議も含めまして、台湾へ、台北のほうへ、この視察へ行ってきました。その中で、台北、台湾のこの大都会の台北、この自転車に対する取り組みが非常にすばらしい。行政の設備もありまして、これ勉強してきました。レンタルサイクル、そういうのがありまして、日本でいう電車に乗るときのスイカ、カード、こういうのをぱっと当てるだけで、この自転車が使える。鍵がぱっとあくわけです。あいて、駅から次の駅までとかいう、公共的な場所の移動、この自転車が皆真っ黄色でわかりやすいわけ。そういう取り組みが非常に前向きに行われていました。 台北から高雄まで、南のずっと高雄まで自転車道が完備されているわけ。非常にいい道路だな。わかりますか、台湾に自転車メーカー、世界一の自転車メーカーがあるんです。市長はよく台湾へ行くんで、わかります、これ、メーカー。自転車メーカー。ジャイアンツという。世界で一番、世界一のメーカーなんです、自転車の。そういうことも一応勉強しまして、石垣でも、まずできるとこから、こういう取り組みができないのかなと思っています。 日本でも、この普及に非常に迅速に動き出しとるのが、もう国も動き出しております。そういう中で、今、都市建設課で進めているエコロード、この辺の話もちょっと聞いてる。ちょっと具体的に教えてもらえますか。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 平久保エコロードについてのことだと思います。平久保エコロード整備の進捗状況につきましては、県道206号線、平野伊原間線の伊原間方面から進入口としまして約350メートル区間において、平成29年度までに実施設計を行い、道路用地の確保もしております。本年度から工事に着手をしております。今後は、エコロードとしての環境に配慮した整備を進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) まずは、手始めにエコロードからということで、今、石垣で先駆けて、僕がこの辺に欲しいなと、込み合っているなというところがありまして、一番自転車を持っている方、今石垣でいうと高校生じゃないかなと思っています。朝、これの通学時、その通学路というと、やっぱり4号線、産業道路、シードー線かなと、シードー線、ぼちぼちかという感じで、大浜、市内から来るこの国道、高校生が結構使っている、まず、この路線あたりから、自転車道というか、白線の整備、自転車のマーク、そういうのも含めて、取り組んでみたらどうかなと思っているんですが、どうでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時01分                               再 開 午後 零時01分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 4号線を含め、シードー線、あるいはその他道路についての自転車道、自転車レーン等の設置についてでございますけども、市といたしましては、新設道路につきましては、自動車レーンと、自転車レーン等の設置については検討を進めていきたいと考えております。既設道路につきましても、今後、状況を勘案しながら、レーン等の設置に向けて検討を進めていきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) よろしくお願いします。 それから、石垣でなかなか見かけられない駐輪場、自転車用駐輪場、これいろいろな、国内でも結構使われておるんです。沖縄本島にもあります。この駐輪場、石垣にも、僕がわかるところはバンナぐらいかな。これ必要じゃないかなと、公共施設、自転車が結構集まるところ。この辺含めて、ちょっと駐輪場の計画があるのかどうか、この辺お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時03分                               再 開 午後 零時04分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。都市建設課長、宮良直好君。 ◎都市建設課長(宮良直好君) 再質問にお答えいたします。 現在の公共施設の駐輪場に対しましては、新庁舎のほうで駐輪場、来庁者用の駐輪場として100台を予定しているところでございます。また、港湾課におきましては、離島ターミナルのほうで現状300台を有しているということになっております。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 僕も気になっていた新庁舎が駐輪場をどのくらい確保してくれるのかなということは気になっておりました。今、話ししてくれました離島ターミナル、今300台の駐輪場が予定されている。             〔何事かいう者あり〕 これは、私が予定しているところは、大体公共的な施設として、今言っている役所、市民会館、福祉センターあたり、そういうところ、どうなのかなと思っています。 私が言っている駐輪場というのは、ただ、スペースを確保すると、あれじゃなくて、タイヤがぱかっと入る、わかりますよね、市長。真剣に真剣に聞いてくれているから、僕うれしいなと思って、こういう駐輪場のことを言っているんです。ひとつ、この辺のご検討をよろしくお願いします、ということです。自転車にやさしい駐輪場ということで、よろしくお願いしたいということで、何か一言あれば、部長、これ取り組みますとお願いできますか。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 自転車及び駐輪場につきましては、石垣市は自転車の利用も非常に高いと聞いております。公共施設を建設する場合におきましては、適切な場所に適切な数の駐輪場等の設置をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) まずは、快適なまちづくり、環境にも適して、健康にも適した、自転車を利用する、こういうまちづくりを目指していけたらいいなと、できたらいいなと思います。 次に行きます。設計委託契約について、これは答弁で、答弁をいただきましたが、私が冒頭に質問したように、まず、川平で幼稚園、幼保連携型認定こども園というのを予定してて、そこに係る設計なんですが、そこの入札して、一応落札されたんだよね。それが、地元の業者と本島の業者のJVという形になっている。いつも言われているように、地元優先という取り組みの中で、こういうことがあったということで、いかがなもんかなと、何か事情があるのかなという感じですが、この辺についてご答弁お願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) こども未来局長、南風野哲彦君。 ◎福祉部こども未来局長(南風野哲彦君) お答えいたします。 川平幼保連携型認定こども園(仮称)の設計につきましては、建設予定地が景観地区となっており、景観法や都市計画法に関する開発許可や県知事の許可等の手続が必要な地域となっていること。また、地域から要望のある設計への地元意見の反映作業として、ワークショップの開催などを行う必要があることなどから、業務を円滑に進めるため、複数の技術者等が所属する建築コンサルと地元の設計士によるJV委託としております。 なお、本業務につきましては、現在、事業者との契約を終え、7月上旬には川平地域の皆様を交えまして、意見交換会を、意見交換を行う予定としているところでございます。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) いろんな事情がある。事情があるにしろ、できるだけ地元という精神は当局に持ってほしいなと、気持ちは持ってほしいなと。なぜ、地元じゃない本島、地元同士でのJVというのはできなかったのか、この辺どうですか。 ○議長(知念辰憲君) こども未来局長、南風野哲彦君。 ◎福祉部こども未来局長(南風野哲彦君) 先ほども答弁をいたしましたが、この地区につきましては、景観地区、景観保護法や都市計画法に関する開発許可や県知事等の手続が必要となっていること。そしてまた、ワークショップの開催など行うに当たりまして、業務を円滑に進めるため、複数の技術者等が所属する建築コンサルと地元の設計士が必要ということで、今回、このような手続となったところでございます。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) やっぱりどっか言いわけがましいというところがないでもない。今後、そういうことがないように、1級建築士、建築士なんていうのはざらにおるんじゃないですか、石垣市。すばらしい能力がある連中が。 副市長、ちょっとこの辺、ご答弁お願いできますか。 ○議長(知念辰憲君) 副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 﨑枝議員の再質問にお答えします。 先ほど、局長から説明、答弁がございましたように、今回の川平認定こども園でございますけども、やはり業務が複雑でございまして、多々の開発許可が必要になってくる。あるいは知事の認可が必要とか。それから、とっても造成工事がまた大変なとこなんでございます。そういうこともあって、それからワークショップを開かなきゃならんという、そういうことがございまして、局長も複数の技術者が要るというふうなことを強調してましたけど、やはり量、それから質ともに、ちょっと難しいようでございまして、それで、普通だと沖縄本島の業者になるわけでございますけども、やはり私ども、一方では地元の企業の養成、地元の技術者の人材育成という観点もございますので、それをジョイントとして発注をしたということでございます。 もちろん、私どもご存じのように、地元発注がもう当然の大前提でございますけども、今回、これまで5件ですか、これで4件ですけど、5件のジョイントがあったように、仮に、沖縄本島でやる、発注する、指名するにしても、それは地元の者の育成ということを考えてジョイントにしておると。今回はこれに当たるということでございます。 多分、ご心配をされているのは、これからもこんなことが起きるのかなということだと、心配だと思うんですが、公立のこれからの保育園の改修、あるいは改善等々が、業務があるわけでございますので、そういう地元ができるものは当然地元優先発注で、これまでどおり行くことになるというふうに認識しています。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 副市長、ぜひともできるだけ石垣、地元のということ、設計に限らず、いろんなところ地元優先という取り組みをしていただきたいなと思います。 次に移ります。ゴルフ場の進捗状況、まずは、あと2年、2年で開業しますということで、世間は盛り上がっています。期待が大きいということで、まず、この場所は、場所を確認しましょう。どこですか、この場所。ちょっとお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時16分                               再 開 午後 零時16分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 場所は、前勢岳の西側のほうであります。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 前勢岳の麓、地番は外山田でいいですか。当地は、平成16年6月、沖縄県肉用牛生産供給公社、そっから売り払いされているんです。この物件の入札日、そして面積、売却価格、そして入札参加者の資格、これちょっと教えてください。 ○議長(知念辰憲君) 農業委員会事務局長、大城英由君。 ◎農業委員会事務局長(大城英由君) 﨑枝議員の再質問にお答えします。 当時の資料によりますと、入札参加資格。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時18分                               再 開 午後 零時18分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農業委員会事務局長、大城英由君。 ◎農業委員会事務局長(大城英由君) 済みません。入札参加の資格として、参加者の資格として、農地法3条の適格者で、かつ畜産経営に意欲があり、畜産関係の諸事業の趣旨を継承できるもの。その当時の新聞の広告ですけども、入札に際し、資格審査を行いますというふうにうたってあります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時19分                               再 開 午後 零時20分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農業委員会事務局長、大城英由君。 ◎農業委員会事務局長(大城英由君) 再質問にお答えします。 入札日が平成16年6月11日午後2時からです。物件の面積として、外山田団地8万3,985平米で、物件1です、これが。物件2が、元名蔵団地3区画、合計2万9,572.48平米、以上になります。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 局長、農地区分を教えて、農地区分。ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時21分                               再 開 午後 零時21分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農業委員会事務局長、大城英由君。 ◎農業委員会事務局長(大城英由君) お答えします。 一般的な農地区分ということですね。農地区分として、農用地区域内の農地、これは農振かかった区域、甲種農地、これは市街化調整区域にある農地ですので、石垣では該当しません。             〔(この場所で、この場所の農地区域っていうの)という﨑枝純夫議員〕 場所で、1種農地、2種農地、3種農地がありますけども、今回、予定されている地域に関しては、山林、雑種地混在しますけども、おおよそ1種農地もしくは2種農地となるだろうと考えています。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 局長、ちょっと違うよ。この前の、この前の答弁では、農用地内農地とはっきり言っている。ない。これ間違えんな。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時22分                               再 開 午後 零時22分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農業委員会事務局長、大城英由君。 ◎農業委員会事務局長(大城英由君) 失礼しました。当該予定地は、農用地区域内の農地と判断します。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) この農用地区内農地、これがどういう意味をしているか、農地として。農振にかぶった1種農地。もうここで農業以外何もできないよと、そういう農地なわけ、農用地区内農用地。その下に、甲種農地というのがある、甲種農地。こっちでも、基本的に何もできない、基本的に転用が不許可、甲種農地にしても。その下に1種農地が出てくるわけ。1種農地は優良農地、もちろん。この場所が、もし農振除外されたりしても、されたりしても、こっちに農地が残っていますから、1種農地に変わりはないわけ。非常にハードルが厳しい場所、こっち。この辺理解できますか。これは誰に答弁求めるというか、これ転用可能かどうか、ちょっとお願いできますか。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時24分                               再 開 午後 零時24分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農業委員会事務局長、大城英由君。 ◎農業委員会事務局長(大城英由君) お答えします。 農地法に基づくいわゆる転用申請の手続になると思うんですけども、以前、何年ですか、ちょっと資料を持ってないんで、詳しい年月日は述べられないんですけども、県からの通達で、いわゆる農振をクリアした後の農地法での適用、いわゆる農地の転用という手続になるので、要するに農振がクリアしない限りは、転用等云々の審議ができないということですので、現段階では、可能かどうかというのは、ちょっと申し述べることはできません。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) こっちで農振関係についてお尋ねします。この農振の手続、この場所について手続済んでますか、お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時25分                               再 開 午後 零時25分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 先ほども申し上げましたけれども、現在は事業者と農業振興地域内農用地区域の変更申請に係る提出書類の確認作業を行っているところです。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 現状そうだと。今からの取り組みとして、これ農振、議論になります。この議論、どういう形での手続に入っていくのか。ちょっと前は、審議会こういうのをメンバー集めて、審議会をつくって、そこで議論させて、次、検討委員会とか、そういう一つの手順があった。どういう形を考えているのか、ちょっと教えてくれ。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 今現在、委員会とか、そういったものは今準備はしていません。これから受け取って、それから中身を調査しながらやっていきたいと思います。 また、そこには県のほうの知恵もお借りしながらやっていきたいと思っています。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 今後ということで、これについて、今、総合見直し、これに入っているね、総合見直し。受け付けてますよね。総合見直しのところで、これ議論されるのか。部分見直しのところで議論されるのか。この辺、ちょっと教えてくれます。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 一部見直し、それから総合見直し、両方のほうでやっていきたいと思っています。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。
    ◆18番(﨑枝純夫君) これを、この件に関しては、一応、見守っていきたいと思います。農地法、この転売にかかったところで、農地法の問題でちょっと質問いたします。これ入札で一応落札されました。そのときに、案内状によると条件があります。3条資格者じゃないといかん。この事業を継承する人じゃなくちゃいけん。いろんな重要事項が添付されております。その中で、石垣在住のM氏がそこを落札しました。そこから、これはどうY社というのかな、不動産に転売されたということに、これをお聞きしております。入札案内の中に、落札者が事業を継承できる方ということになってる。これ、先ほど言ったように、転売されてるわけ。継承するということにできなくなってるわけよ、これ。農業資格者のない方にもう転売されてるわけ。まず、これ転売される、落札されるとき、原野も含めて、山林だろうが、まず、これを継承する、この場所を継承するということで、農地として、3条でもってこのM氏に引き渡されているんです。原野だろうが、山林だろうが、もう既に農地法でもって、3条の枠組みでこれ転売されてるわけ、落札されてるわけ。それが、登記上が原野であるもんだから、山林であるもんだから、この部分だけ、所有権が変わっているんです、Y不動産に。これ言うなれば、農地法違反じゃない。どう思いますか、これ。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時30分                               再 開 午後 零時31分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農業委員会事務局長、大城英由君。 ◎農業委員会事務局長(大城英由君) お答えします。 現存する予定地の中で、農地です。いわゆる畑、田と、登記地目なり、現況地目なり、畑、田で称される分に関しては、農地法上、耕作していく旨の指導をしております。我々年1回やっていきますので、利用意向調査状況調べにおいて、当該地におけるそのような案件は、まだ確認しておりませんので、それがもし出てきた場合は、しばらく耕作する指導をしながら、その状況が見られない場合は、直接農業委員会から指導という流れになります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 今、現状のこの登記の問題なんですが、農業委員会のほうに3条で取得したM氏の名義の、多分あると思うんです。これ動いてないと思う。ただ、法務局のほうのものに関して、農地法にかからない部分ということでメニューがぼんぼん変わられているんだけど、これ農地法上、あり得ないわけ。あの部分も含めて、農地として大体されているもんだから、この辺解決するという意味では、非常に厳しいハードルがあるよと。これ農地法違反ですよ、これ。はっきり言って。どうするんですか。今、この所有権変わっているのが、M氏に戻さないと行かんです、これ、一旦。それぐらいの問題になると思います。この問題は、これをもっと詳しく調べて、対象を、本当にこの場所で転用できるのか、そういうのを含めて、こっちにゴルフ場ができるのか、これも考えてもらいたいということで、この件に関しては、終わります。 やっとたどり着きました、市長の所得税。市長、冒頭の答弁で、払った私が払いました。声を高らかに言っておりますが、いろいろ今までの中で、本当に正直に答えていたのか、私も不安になった時期はあります。なかなかなれない税務の問題が、私の専門は農業です。それにこれだけ時間を費やして勉強したことはほとんどない。よく頑張ったと僕も自分で褒めてる。なるほど、株式譲渡所得割、どうのこうの。難しい言葉も相当覚えた。その中で、払ってないということに徹したんだけど、まず、市長、払ったというこの根拠、もう一度はっきり言ってもらえますか。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) これは委員会のほうでも見させていただきましたが、石垣市の税務課の課税台帳を示させていただきました。これは個人情報ですけども、自分自身の身の潔白、ちゃんとお支払いしているということを証明するために出させていただきました。 前年度の住民税分として特別徴収された税額が167万2,313円、これが還付金として翌年返ってくるときにおいて、85万1,100円をその年の住民税分として、先に引いて、残った金額が私のほうに返ってきました。ということで、納税をしていると。ただ、純夫議員たちは、何度も言っています。私が支払いをしたと言ったときに、自分のポケットから出ているのかとか、財布から出ているのかと、これは支払ったと言わないというような言い方をしておりますが、大事なことは納税されているかどうかということですので、納税されているかどうかということに言えば、納税はされていると、前の年の納め過ぎていた分の税金から引かれて、納税をされて、残った分が私のほうに戻ってきたと。 しかし、それを説明、何度もしてるんですが、純夫議員は、いつも、﨑枝純夫議員たちが言っているのは、市長は支払ってないと。支払ってないということをずっと言い続けておりますが、個人住民税の台帳で、確実に納付されているものが確認をされております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) まず、税務課長に聞きましょう。国税である所得税、国税である所得税が、石垣市に納税されることがありますか。まずこの辺から。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 国税は、国に納付されるものですから、国税と申します。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 市長が納め過ぎたというのが、どこに納め過ぎたんか、これお願いできますか。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 何度もこの話に最終的には行き着くんですけども、課税された株式等の所得、源泉徴収されたものが、それが、﨑枝議員たちがおっしゃるのは、国に納められて、その国から交付金として石垣市に入ってきて、だから、市長が石垣市から税金を還付受けるのはおかしいというのが言い方だと思うんですが、物としては、制度としては、この制度はそのまま、日本全体の税の制度を活用しているものですから、私だけ特別にやっているわけではありません。 何度も申し上げておりますけども、平成27年度分におきましては、85万1,100円、私は納税をしております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 市長のこの税金は、ちょっと黙っとってくれん。払い過ぎたというてるのが、県税だよ、これ、県税のことを言ってるの、どこに行ってるの。払い過ぎたというのが。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) ですから、委員会のほうでも申し上げております。﨑枝純夫議員も税法の専門家ではありません。私自身も役所から幾ら納税してくださいと言われたら、それに対して納税してますし、確定申告に関しても、自身の税理士、お願いしている税理士に確定申告をしてもらっています。ですから、何度も申し上げております。税理士の方を、﨑枝純夫議員が信頼する税理士の方を連れてきてください。その方にこの書類を見せれば。全て一目瞭然、納税が85万1,100円納税されているというのが確実にわかるはずです。ここで議論をしても、お互いに見解の違いとか、用語の違いとかということばっかりをやって、先に進みません。納税されているかどうか、確認するために、税理士を連れてきてください。それを連れてこないと、言って、何度も何度もお願いしているのに、連れて来ずに、話の堂々巡りするのは、自分自身の間違いを認めたくないからとしか私は思えません。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 全く根拠のない話で、根拠、示し切れないで、いやいや別の。市長、市長が出してきた還付金がありますね。八十何万円ですか。             〔何事かいう者あり〕 市長が出してきたでしょう、資料として、出してきたよね、八十何万円。市長は還付、自分でないというたやない。言ってるんだよ、だから、議事録で。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 税法上の言葉で、還付ですとか、控除だとか、そういうのがいろいろあります。普通に一般に考えると、普通の方は控除と言えば、減免されたものというふうに思われるかもしれませんけど、課税されてるものが還付される。還付される前に税金に充当されるものを控除と、これ税法上の言葉でそういうふうに言うだけの話であって、その控除がお互いの思ってる控除と、税法上で使っている控除と、還付という金額とか、免除とかいうような言葉がごちゃごちゃになっておかしくなってるだけの話で、ですから、証明は、個人住民税の台帳の部分で証明してますので、信頼できる税理士の方を連れてきてください。その方にこれを見せれば、中山義隆個人で住民税を払ったのか、払ってないのか、納税されているのか、されてないのか、明らかになりますので、私が幾ら説明しても、純夫議員とはもう1年間堂々巡りです。自分自身が違うと言っておきながら、そこで間違ったら、自分が間違いだったら土下座すると、マスコミには自分が間違いだったら議員辞職するとまでおっしゃってるわけですから、自分自身が信頼する税理士の方を連れてきてください。その方に、私たちが必要な書類を見せます。そして、その税理士の方が、それでも払ってないというのであれば、それは出るとこに出て、ちゃんと証明をするべきだと思っております。             〔(休憩)という﨑枝純夫議員〕 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 零時42分                               再 開 午後 零時42分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 市長、3月議会で本当に言ってるんだよ、あんた。私は還付してない。             〔何事かいう者あり〕 言葉の違いがどうのこうの、議事録載ってるんだよ、これ。市長、還付受けてるんでしょう、だから。還付受けてますね。ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) ですから、言葉の捉え方と表現の仕方で、税法上のものと、また、個人的な普通の一般の人々が使うような言葉の使い方で、同じ言葉、別の意味に捉えられている部分があります。先ほどお話ししました167万2,313円、言っときますけど、これも個人情報ですよ。個人情報ですけど、それを特別徴収された税額が返ってくる。その中において、その年の27年度の分の住民税85万1,100円が差し引きされて還付をされました。差し引きされた分のお金はどこに行ったというと、石垣市の市民税、そして県民税と充当されております。ですから、私は税金として85万1,100円納税しております。現金、直接お金、ポケットからお金を出して払ったわけではありませんが、戻ってくるお金のうちから85万1,100円を引かれてますので、これは納税と言います。それを納税と言わないというのであれば、納税と言わないという証明できる資料を出していただきたいと思います。 先ほど、純夫議員たちが、もともとこの議論の中で出ているのは、私が平成27年度の賃金台帳、これは税金ではなくて賃金台帳、私の給料の台帳から住民税が引かれてないから納税してないということを最初、根拠として出してきました。それは、当初、見つけたときには、それで中山義隆を市長選の前でしたから、おとしめると、できると思ったと思いますが、後々調べれば、それはなぜゼロかというと、年度当初にもう納めてあるからゼロなわけです。引き落としがないだけの話。引き落としされてないからという言葉を使うのであれば……。             〔何事かいう者あり〕 ですから、議事録の言葉を捉えて言うんでなくて……。             〔何事かいう者あり〕 大事なことは、納税されてるかどうかだけです。納税されてるかどうか、それを確認してください。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 還付があったということを認めた。議事録で言ったのは間違ってたと、これは認めた。だから、還付はないですと言ったでしょう、今は還付はあったと言った。             〔何事かいう者あり〕 はっきり言っとるでしょうが。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 先ほども言いましたように、議事録の中でいろいろやりとりする、それも後で確認しますけども、通常使われる言葉と税法上使われる言葉と、それぞれまた認識が違ってましので、そこはここで議論してもしょうがありません。大事なことは、市長という立場である私が、中山義隆という個人が、市長という立場でもありますけども、その個人が市民税を払ったのか、払ってないのか、払ってないというのが、先ほど純夫議員の主張。私は納税したと、85万1,100円納税していると言っていますので、それを確認するために、税理士を連れてきてください。私が連れてきた場合には、どうせ中山側の税理士だろうという話をしますんで、﨑枝純夫議員が信頼する税理士を連れてきて、税の専門家の皆さんに見てもらって、資料を全部提示して、本当に納税されてないのかどうか、されないんだったら、それなりの考え方がありますから、立場とらないといけない。しかし、何度も1年間かけて、これ払ってない、払ってないと言い続けた、いまだに証拠を示して、個人情報まで見せて、それもみんな見てるのに、それでも、数字すら見てるのに、それでもいいや違うと言い張るというのは。             〔(あんたの言うのがみんなうそだったというのがはっきりしたんだよ)という﨑枝純夫議員〕 いやいや、石垣市の住民課税の台帳は、これうそだと言うんですか。いやいや、課税台帳がうそかどうかをまず話しして、これがうそだった大変なことになりますから、これがうそかどうかをまず答えてから質問してください。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫君。 ◆18番(﨑枝純夫君) 正直言って何言ってるかわからない。今、特別委員会でいろいろ議論されてるけど、もう一つ私提案したいと思うけど、これ100条委員会でないとだめ100条じゃないと。一応、提案だから、読み上げます。 中山市長の平成27年度の市民税の納税記録について、市長や総務部長、税務課長の議会答弁、特別委員会での説明は、根拠規定を示すことなく、支払ったと主張するばかりである。今回、指摘したように、中山市長の答弁は、国税である所得税が石垣市に納税されたと主張するなど、税法的に絶対にあり得ないものであります。交付金制度においても、徴収義務者である沖縄県の説明を真っ向から否定する主張を行っております。このままでは、市民の市税に対する信頼を大きく崩壊してしまいます。事実を解明するためには、より強い議会の権限を持って臨むしかありません。 議長、現在設置されている市長の市県民税に関する調査特別委員会に、地方自治法第100条の調査権を付与し、調査することを動議として提案いたします。 ○議長(知念辰憲君) 時間です。最後に市長の答弁を求めます。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 先ほど、今、純夫議員が100条委員会をつくるという話をされましたが、根拠は、住民税の基本台帳、これ石垣市の正式な手続によってできたものを私、示しました。その中で85万1,100円が納税されていると、明らかに証明されているのに、これに関しても全く見ないふりをして、根拠もなく払った払ったと言っていると言って100条委員会をつくるということは、100条委員会をつくるということは、最終的に刑事告訴をするというところまで行くということでつくっていると思います。 ということは、この件に関しては、中山義隆個人を、石垣市長ではありますけども、納税してないということで国税、告訴すると、告発するというところまで、﨑枝純夫議員おっしゃってます。この議場の場で、これだけ証拠を示しているのに、自分たちの立場を言うだけで、どうせ9月に市議会議員選挙があるから、自分たちやらないでいいと思ってるかもしれませんけども、こんなふざけた100条委員会の提出なんかできません。信じられません。間違っていることを認めて、いさぎよく自分自身が間違っていることを認めて、この議場で土下座すると言ったわけですから、しっかりとやっていただきたい。100条委員会をつくる前に税理士を連れてきてください。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 﨑枝純夫議員、閉めますけど、よろしいですか。 ◆18番(﨑枝純夫君) 今の100条委員は、動議はどう。 ○議長(知念辰憲君) 時間切れました。 ◆18番(﨑枝純夫君) 切れた。 ○議長(知念辰憲君) 賛成者も聞こえませんでした。それで、﨑枝純夫議員閉めてください。私のほうで閉めますか。             〔何事かいう者あり〕 賛成者はいなかったので、時間切れであります。では、私、閉めてよろしいですね。             〔何事かいう者あり〕 以上で﨑枝純夫君の質問は終わりました。午後2時再開することとし、それまで休憩いたします。                               休 憩 午後 零時50分                               再 開 午後 2時00分 ○議長(知念辰憲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次の質問者、砥板芳行君の質問を許します。砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) こんにちは。 それでは、過日通告いたしました一般質問の要旨説明を行います。 まず初めに、沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業適用保留の問題についてお聞きいたします。 沖縄県は7月1日より、新石垣空港・那覇空港間に格安航空会社、いわゆるLCCのバニラエア就航に伴い、航空会社間の公正かつ自由な競争が制限され、または阻害されるとして、離島住民が新石垣空港・那覇空港間航空路線で当日予約購入でも新幹線並みの運賃で利用できる沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業離島割引運賃の適用を保留としました。 島外に出る唯一の交通手段が航空路線のみの本市では、運賃が安い航空会社の就航は歓迎すべきものであり、格安の同路線の成長を応援していきたいと思いますが、新規就航のLCCは2往復4便のみで、現在の既存2グループの航空会社による16往復32便全てに同事業の適用を保留とする沖縄県のこの決定に対して、石垣市民、八重山郡民の住民生活に大きな影響を与えるとして、石垣市議会では6月1日に臨時議会にて同事業の適用継続を求める要請決議と意見書を全会一致で可決しました。 6月5日に沖縄県と沖縄県議会に要請を行いましたが、同事業を所管する沖縄県の企画部交通政策課の対応は、離島住民の生活や高齢者、障がいのある方の航空機利用の実態を全く考慮せず、独占禁止法に抵触するおそれがあることから、当日運賃の比較のみで判断するという考えで、全くもって納得できるものではありませんでした。 この同事業適用保留については、沖縄県議会でも石垣市民、八重山郡民の生活に大きな影響がある問題として、まさに本日、時を同じくして沖縄県議会代表質問で自由民主党会派が同問題を取り上げており、また、週明けの25日にも一般質問で取り上げられることとなっています。また、同事業の財源となっている沖縄振興予算一括交付金を所管する内閣府沖縄担当部局でも、同事業適用保留について調査を始めているようです。 このように、石垣市議会のみならず、沖縄県議会、財源を所管する内閣府でも、同事業の適用保留が石垣市民、八重山郡民生活に大きな影響があるとしていますが、石垣市としての考え、取り組みについてお聞きいたします。 次に、クルーズ船の受け入れについてお聞きいたします。 石垣港は、約20年ほど前からクルーズ船の受け入れを行っている昨今のクルーズ観光の先駆的な港湾であり、前年度の寄港回数は132回の寄港で、我が国有数のクルーズ船寄港地であります。 本年4月21日、南ぬ浜町で整備が進められていたクルーズ船用新岸壁の一部暫定供用が開始され、これまで石垣港国際埠頭F岸壁に接岸し、貨物船とクルーズ船が同じ岸壁を使用する貨客混在状態が解消されましたが、南ぬ浜町のクルーズ船用新岸壁は暫定供用ということで港湾施設などがなく、航路についても大型クルーズ船の航行や海道に支障がある沖防波堤の撤去がまだであることから、船の性能や種類、規模によっては、冬場の北風が強い時期では南ぬ浜町クルーズ船新岸壁への接岸が厳しくなり、欠航となるケースが出るとして、冬場の北風の強い時期に貨物船寄港、荷役で調整が図られるのであれば、これまでのF岸壁への接岸が要望されています。 また、近年、我が国への寄港もふえてきている比較的小型の1万トン、3万トンのラグジュアリー・ブティックなどの富裕層向けの高級クルーズ船があり、先日も石垣港に寄港していますが、このクラスのクルーズ船会社からは、新岸壁のフェンダー形状が10万トン以上に対応していることから、小型のクルーズ船には不向きであり、F岸壁への接岸の要望もあります。今後のクルーズ船受け入れについてお聞きしたいと思います。 次に、ヤギ文化の継承とヤギブランドの確立についてお聞きいたします。 質素な餌で育つ貴重なたんぱく源として我が県にはヤギ食文化が古くからあり、ヤギ食文化の継承とヤギブランドの確立に向け、本市では、ヤギ祭りの開催や優良繁殖ヤギの購入、貸し付け、改良を行っており、石垣島産の和牛、豚に続き、今後期待される産業でありますが、当局のヤギ文化の継承、ヤギブランドの確立への取り組みについてお聞きいたします。 最後に、陸上自衛隊配備計画についてお聞きいたします。 本市における陸上自衛隊の配備計画は、平成27年11月、当時の防衛相の若宮副大臣が中山市長に陸上自衛隊配備計画を要請、平成29年5月に施設配置計画案を提示しました。この間、防衛相による三度の住民説明会、石垣市主催の公開討論会や周辺地域住民向けの意見交換会や先日開催された市民との意見交換会、そして、本議会における議論が重ねられていましたが、意見交換会や議論を通して同計画の問題点等が幾つかに分類されてきており、市長としての考え方もまとまってきているかと思いますが、これまでの経緯と考えについてお聞きしたいと思います。 以上、質問の要旨を説明いたしました。再質問につきましては自席より行わせていただきます。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君の質問に対する当局の答弁を求めます。企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 航空運賃に関するご質問にお答えいたします。 沖縄県が離島における定住条件の整備を図るために実施する沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業の石垣・那覇航空路線間の適用を7月1日より保留することに対する石垣市の適用継続の取り組みについてのお答えをいたします。 まず、本市といたしましては、7月1日よりLCC、いわゆる格安航空会社が新規就航することにつきましては、石垣・那覇間の提供座席数がふえることになりますので、この点につきましては、本市といたしましては大変歓迎するところでございます。 一方で、沖縄県は、石垣・那覇間の沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業の適用を保留する理由として示しておりますものは、7月1日より当該航空路線が競争状態にあるとするものでございます。 運賃設定におきまして、私どもは、競争状態にあるとの認識は持っておりません。また、離島住民の定住条件の整備という観点から、唯一の交通手段であります航空路の利便性や生活コストの負担軽減に向けては、離島住民があらかじめ新幹線並みとする一定の運賃設定を享受できる手段であること、かつ急な用務等に応じてチケットの変更ができる等の条件を担保することが重要だと考えております。 本市としましても、沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業の引き続きの適用継続を求めております。 これまでも、去る6月1日に開催されました沖縄県主催によります八重山圏域の3首長を対象といたしました21世紀ビジョン圏域別意見交換会におきまして、中山市長より、負担軽減事業適用継続についての意見を述べたところでございます。 また、6月7日には、福井内閣府沖縄担当大臣との面会におきまして、国としても当該事業の継続についてご協力をいただきたい旨、要請を行ってきたところでございます。 さらに、来る7月5日には、沖縄県知事へ、八重山市長会といたしまして、沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業の適用継続要請を直訴する予定をいたしております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 砥板芳行議員の2項目め、クルーズ船岸壁受け入れについてお答えいたします。 クルーズ船の寄港については、2017年国土交通省港湾局統計によれば、全国137港への寄港があり、石垣港は、博多港、長崎港、那覇港、横浜港に次ぐ全国5位、132回の寄港実績となっており、今後も増加することが期待されております。 本市では今年度、新港地区において、クルーズ船用バースが4月27日、暫定供用されたことは記憶に新しいところであり、これまで貨物船との併用であったF岸壁使用時の利用客の安全性の確保の課題が解消されましたが、一方、二次交通につきましてはご指摘の課題があることも認識しております。 二次交通対策につきましては、官民で構成する二次交通対策協議会にて、それぞれの課題や意見を交換するなど、改善に努めており、今後も民間の協力を得ながら課題の解消に努めてまいりたいと考えております。 ご質問のF岸壁の利用につきましては、荷役作業とのふくそうなど、クルーズ船乗客の安全確保の観点から、専用バースの利用が望ましいと考えておりますが、緊急時等については、貨物船社や荷役業者との協議の上、検討をしてまいりたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 砥板議員の3項目め、畜産業者へのヤギ文化の継承とヤギブランドの確立についてお答えいたします。 石垣市でのヤギの飼養は古くから飼養され、在来種は強健で、雑草や雑灌木を好んで食べ、性質も温厚で、農家に広く普及したようであります。飼養目的も、堆肥や食料として農繁期の栄養補給、または病人への薬膳料理として利用なされることが多かったようです。このことが現在のヤギ肉食文化継承になっていると思われます。 また、市は、平成28年度より、石垣市山羊増殖改良推進貸付事業を始めました。市内におけるヤギの改良・増殖を図るため、優良繁殖ヤギを購入、石垣市山羊生産組合へ貸し付けし、農家における優良繁殖ヤギの改良を推進しております。 本事業での優良繁殖ヤギにより、肉量のすぐれたヤギ生産に努め、農家所得の向上を図り、ヤギ文化の継承とヤギブランドの確立に向け、努めてまいります。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 4項目め、陸上自衛隊配備計画の経緯についてお答えいたします。 石垣島への陸上自衛隊駐屯地配備計画につきましては、国は防衛計画の大綱に基づき、自衛隊配備の空白地帯となっている島嶼部において、防衛体制の充実・強化を図ることから、平成27年11月26日に、若宮防衛副大臣から石垣島への陸上自衛隊配備について要請がありました。 平成28年4月22日には、防衛相主催によります第1回目の住民説明会が市民会館中ホールで開催されております。その後、沖縄防衛局へ、再度、住民説明会の開催を要望したところ、5月24日に第2回目の住民説明会が健康福祉センターで開催されております。 10月28日には、陸上自衛隊配備に係る公開討論会を市民会館大ホールで開催いたしました。 12月14日に、4地区公民館のご意見をお伺いするため、4地区公民館長へ意見交換会開催についての打診をいたしました。 12月26日に、市長は、石垣島への陸上自衛隊配備計画について諸手続を開始することを了承する旨、発表いたしました。 平成29年3月27日に、沖縄防衛局長から市有地立ち入りについての申請がありました。 5月17日に、若宮防衛副大臣が来庁し、陸上自衛隊配備計画の配置案を提示しております。 6月11日には、防衛相主催によります第3回目の住民説明会が市民会館大ホールで開催されました。 6月28日に、再度、4地区公民館長へ意見交換会開催についてお願いをいたしました。 8月30日には、中嶋沖縄防衛局長が来庁し、石垣島への陸上自衛隊配備計画について平成30年度予算の概算要求をする旨の報告があり、翌31日に概算要求した旨の文書を受けました。 9月19日に、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会から、島のどこにもミサイル基地要らない、平得大俣の市有地を基地に提供しないことを求める署名の提出がありました。 12月19日に、4地区の公民館長へ意見交換会について再度お願いをいたしました。 平成30年4月5日、4地区公民館長へ、4回目となります意見交換会開催についてお願いをいたしました。 4月27日、防衛省から陸上自衛隊配備に係る調査等の入札公告を行う旨の連絡を受けました。 5月16日に、4地区公民館との意見交換会の日程調整がつかないことから、開南・於茂登地区の地域住民を対象とした地域住民意見交換会を大本小学校で開催しました。 5月31日には、川原・嵩田地区の住民を対象とした地域住民説明会を健康福祉センターで開催いたしました。 そして、6月11日、全市民を対象とした意見交換会を市民会館大ホールで開催しております。 陸上自衛隊配備計画受け入れの是非につきましては、今議会での活発な議論も踏まえ、しかるべき時期に判断してまいります。 ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、砥板芳行君の再質問を許します。なお、砥板議員よりパネルの使用の申し入れがありますので、それを許します。砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) それでは、順を追って再質問をしていきたいと思います。 まず初めに、沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業、これについては、新聞報道等で沖縄県が適用保留をするという報道があり、この事業が適用保留となってしまうと、市民生活または軍民生活に大変な影響が出てくるということから、臨時会を行いまして、事業継続に向けての意見書の可決、また、要請決議を可決で県に持っていったわけなんですが、沖縄県企画部交通政策課では、この事業、沖縄県の現在の沖縄振興計画予算等の中で非常に大きな目玉事業ではあるということは強調はされていましたが、この事業を行うに当たっては、公正な競争、これを制限してはならないというような検討を行ってきたということでございます。 そういったところで議論は平行線ではありましたが、その後、県議会のほうに要請に行きまして、議長に要請する前に、全ての会派を訪問してこの件について説明を行い、また、理解を求めてきましたが、全ての会派においてもこの件については大変重要視されて、「これでは離島住民の方々大変ですね」というその場で回答をいただき、きょう、もう終わっているかと思うんですが、沖縄県議会の代表質問でこの件が取り上げられております。また、週明けの25日にも取り上げられるようですけれども、これだけ大変影響が大きい適用保留という沖縄県の決定なんですが、石垣市には、県からの適用保留するという通知はいつ届いていたのか、ご答弁いただきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えいたします。 平成30年5月14日付基公第173号の発出文書をもちまして「沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業における事業の適用保留について」という表題で文書が発出をされまして、本市では5月17日に受け付けをしているところでございます。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 5月17日に受け付けを行っているということなんですが、その後、新聞報道で我々議員、そして市民は、このことを知ることになります。 以前、スカイマークが石垣に就航した際も、同事業同適用保留をするという決定措置がなされましたけれども、その際には、沖縄県はあらかじめ本市を訪れまして、我々議会、議員、そして経済界、市に対して、この庁舎で適用保留とする理由等についてのちゃんとした説明会を行っていましたけれども、今回は通知のみというところで、そのあたりも県としての県のやり方は少し強引じゃないかなと、説明不足ではないかなという感は否めないんですが、ただ、本市にいたしましては大変影響のあるものでございます。通知を受けて市でどのような対応をとられたのかお聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 先ほどの答弁の繰り返しになるかもしれませんけれども、6月1日に開催されました沖縄県主催の八重山圏域の3首長を対象としました県の21世紀ビジョン、圏域別意見交換会におきまして、中山市長から継続についての意見を述べさせていただいているところでございます。その際、竹富町、与那国町長、その3町長そろって、継続要請につきましては県のほうにはお伝えをしているところでございます。 あわせまして、6月7日には、福井照内閣府沖縄担当大臣に市長が面会をいたしました。国としても、当該事業について、継続についてぜひご協力をいただきたい旨、市長のほうから要請をしてきたところでございます。 また、事務レベルといたしましては、沖縄県交通政策課等に、適用継続について破棄ではなく、保留とする意見等につきまして、その内容等の確認とあわせまして、継続に向けた検討をしていただく旨、申し出をしているところでございます。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) ただいまの企画部長の答弁なんですが、6月1日に、沖縄県主催の八重山圏域の圏域別意見交換会において、市長から適用継続について要請を行ったということなんですが、市がこの通知を受けたのが5月17日、その後、新聞報道で適用保留の事実を知り、影響が大きいと判断をしたので、市議会では1週間前、6月1日に臨時会を開催していますが、その1週間前に市議会に対して、議長に対して臨時会の請求を行っております。 6月1日に、市長が圏域別の意見交換会で適用継続を要請したということなんですけれども、もう既に、その6月1日というのは、午前に臨時会が開催されているんですね。ですので、適用保留となったことに対する臨時会の請求が1週間前にはもう当局もわかっているはずなんですよ。ですが、その1週間の間、市としてこの件、この問題を重要と判断していたのか、していなかったのかはあれなんですが、市として、行政としての取り組みが全くなかったということに関しては、この問題を余り大きな問題として捉えていなかったのかなという思いがいたします。 石垣市として、八重山、本市から沖縄本島に渡る唯一の生活路線であり、交通手段は航空路線のみであります。航空運賃についてはこの議会でも、石垣市議会でも過去何度も運賃の提言やさまざまな取り組みがなされてきましたけれども、現在の沖縄振興計画、この一括交付金制度がスタートをしてから、従来の離島割引に加え、一括交付金を財源とした上乗せで、補助で、新幹線並みの運賃で当日予約購入でも行けるようになりましたが、臨時会でも、県への要請でも強く要請しているのは、この唯一の生活路線、航空路線において、いろいろな仕事、高度医療の受診、また、親戚との交流等も含めて、沖縄県の経済、文化、医療、全てにおいて中心となるのは沖縄本島でございます。石垣市は離島であって、沖縄本島に行くということは大変な交通コストをこれまで負担してまいりましたが、この沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業、現在の離島割引の事業について、沖縄県の企画部は目玉事業だと自負をされておりましたけれども、実際に対象となっている石垣市民、そして石垣市として、この事業についてどのように評価されているのか、また、この事業はどうあるべきだと考えているのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えいたします。 まず、石垣市が離島割引制度の保留ということに対する意識が余りないのではないか、重要性を感じてはいないのではないかというようなご指摘かと思います。 ただ、私どもとしましては、県のほうの通知は5月14日の発出文書、1枚の文書でございまして、その後、県の何らかのご説明があるのかなというのが1点疑問に思っていたところでございます。説明、前回の25年、26年の際は、沖縄県のほうから細かく説明に来ていただいた状況がございましたということで、1点にはそこら辺の状況があるのかなということで、ちょっと受け身の姿勢があったかもしれません。そこは反省いたしております。 ところが、非常にその件につきましての重要性は認識をしておりますので、市長のほうの要請にはいち早く、国・県につきましてはその考え方を要請してきたところでございます。 もう1点、行政的には、やはり行政の立場といたしましては、法令遵守が行政の立場でございます。大前提でございます。市政を運営する立場といたしまして、県が独占禁止法に抵触する可能性を非常に懸念しているというところでございますので、法に反してまで同事業の継続をというところにつきましては、状況の推移を見ながらの適切な要請が適切ではないか、妥当ではないかということで、その観点からの状況を見きわめるというところもございまして、本日の7月の要請という形になりましたけれども、決してその軽減の保留についての意識がないというところではございませんので、誤解がありましたら反省をし、真摯にこれからも行動をしていきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) まだ6月、きょうは19日でございます。適用保留となる7月1日までまだ時間がありますので、粘り強く取り組んでいただきたいと思いますが、先ほど、部長も答弁でありました。我々が県に要請に行った際も、沖縄県は、独占禁止法に抵触するおそれがあるかもしれないという解釈でもって、同事業適用保留とする決定をいたしました。独占禁止法が、この法律が目指すところは、公平なマーケット、市場における公平な競争を阻害することがないように、また、そのマーケット、市場において独占的な支配的な価格であったり、政策的なものの決定、一部、そういったことがないようにというところが独占禁止法の目指すところであると思います。資本主義社会においては、それはとても重要なことではあるかと思いますが、過去のいろいろ調査等、いろいろ調査をしてみましたら、航空路線においては、やはり航空路線というのは、航空業界というのは非常に特殊なマーケット、市場ということもあって、それにおいては独占禁止法、各国でもそういった趣旨の法律はございます。その適用を保留にしたり、適用除外にしたりと、ケースによってはそのようなことを各国においてもやってはいます。ですので、今回の件が本当に独占禁止法に抵触するのかどうか、それを私なりにもいろいろ考えてはみましたが、それで、独占禁止法が目指すところの那覇・新石垣航空路線という1つのマーケット、市場において、本当に県の今回の適用保留が、適用継続とした場合が法令に触れるのかどうか考えたときに、ちょっと違うのじゃないかなと私は思います。というのが、数字については正確なところを当局から答弁していただきたいんですが、直近の新石垣空港・那覇空港間路線における利用者数全体、それと、この事業、沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業離島割引を利用した数について、正確な数をお聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えいたします。 平成29年度、直近になりますが、平成29年度の石垣・那覇路線の利用実績になります。乗降客という形になりますが、118万人、同事業の適用者数は3万8,077人となっておりまして、全体的な割合からすると、3.2%程度の利用の状況になります。県の負担額といたしましては、2億3,896万6,750円の事業費が対応されているという状況でございます。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 新石垣空港・那覇空港間の路線の全体の利用者数、実績が118万人、これが現在の──さらにふえるかもしれませんが、実態としてのマーケットですよね。市場ですね。それにわずか3万8,000人、離島住民しかこれは適用されないわけですよね。この路線を利用する人全員がこの事業の適用を受けるわけではありません。離島の定住条件の確保・向上、離島においても本土と同じ新幹線並みの運賃で移動コストが同じでなければならないという大前提の今回のこの事業、そういった観点で適用されているこの事業なんですけれども、それを利用しているのが3万8,000人ということになります。この3万8,000人への適用を継続することが、本当に沖縄県が言っている、また、部長が先ほど答弁されました独占禁止法が目指している公正な競争状態を阻害する、制限するものになるのかどうか、そこは少し疑問があるかと思います。 石垣市でも4月から運休に、取りやめになっておりますけれども、「まちなかじゅんかんバス」というのがございました。これは、交通弱者に対して、バス路線やそういったものが整備されていないところ、交通弱者が低額の料金で移動ができるようにということで、これは国の補助事業で導入されていたかと思います。本市ではまだありませんが、沖縄本島、また、本土においては、過疎地域におけるデマンドタクシーであったり、乗り合いタクシー制度であったり、そういう交通弱者向けの事業を国がまたは自治体が予算をつけて補助をして運行していると。交通弱者に対してこのようなことをしているわけですよね。これに対して、既存タクシー会社、バス会社が独占禁止法違反だと言っているのかどうか。言わないですよ。 石垣市、離島住民に対して、国も県も、非常に高い交通コスト、唯一の交通手段が航空路線しかない、そういう離島の住民に対して本土並みの移動コストでなければならないということで今回の事業を始めました。広義の意味で、離島住民も交通弱者だと思います。そういった点で捉えると、本当に県が言っている独占禁止法に違反する可能性があるということは疑問が残るところではあるんですが、再度答弁、考え方をちょっと述べていただきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えします。 独占禁止法に抵触するおそれがあるという見解につきましては沖縄県が述べておりまして、石垣市が述べているわけではございません。私どもも、やはり唯一の交通手段ですので、適用していただきたいということで、砥板議員と考え方もほぼ一緒でございます。 ただ、現在、そういう県の動きがありますので、その状況を見きわめながらの要請になるということもございます。 先ほど、冒頭でもご答弁を申し上げましたが、市長は福井内閣府沖縄担当大臣へ要請を、口頭ではありますが、行いました。その後、内閣府のほうからも、石垣市のほうに現状確認ということで、県の適用保留の理由とか、あるいはその書類と、説明はどういう状態でしたかというような状況に関するお問い合わせがございましたということで、福井大臣のほうからも、そのような調査なり対応の動きがあるかと認識をいたしております。 もう一つは、私どもも行政事務方としまして、今回の保留要件としての県が示す独占禁止法に抵触する可能性を確認するために、内閣府沖縄総合事務局総務部公正取引室経済係になりますけれども、そこに電話を入れまして確認させていただきました。先方も今回、この案件につきましては、新聞紙上等で既に把握をしているということでございまして、現在、室内において同法に抵触するかどうかの調査・研究を行っているさなかであるということでございました。 ただ、県が7月1日に適用保留を開始する状況にありますけれども、その検討結果につきましてはその前に判断がされますかというようなことでお問い合わせをしましたら、現時点ではそこら辺の回答については未定ということで、検討していただいているという状況だけは確認ができましたということで、考え方としましては、砥板議員と考え方、歩調、方向性は一緒でございます。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 離島住民交通コスト負担軽減事業、この継続については、先ほど部長からも丁寧な答弁がありましたけれども、財源となっている一括交付金を所管するのも内閣府でございます。独占禁止法とは別になりますけれども、離島住民の交通コストを負担させなければならないという考え方は、沖縄県のみならず、全国でも特定有人国境離島振興法において、沖縄県離島割引制度をモデルに、今、全ての特定有人国境離島でも事業が実施されております。全体的な海洋大国日本、多くの離島を抱えている日本国において、古くからこのような考え方があってよかったのではないかと思いますけれども、今、国全体の考え方として、離島に住んでいても、本土の方と同じ移動コストで移動ができるべきだという考え方になっております。それが、LCCという格安航空会社が2往復4便就航することによって、これが全体に影響してしまうという一つの一定のルールづくりがまだ確立されていないのかなと、考え方が確立されていないのかなと。これは県においてもそうなんですが、確かに法律というものを目の前にして県の担当者も大変苦慮されていると思います。ですので、これは国も一定の基準・ルールというものを今後示していくことが必要かと思います。 先ほど、LCC──格安航空会社、ローコストキャリアと言われているんですが、現在就航している2つのグループはフルサービスのキャリアと言われています。LCCは、フルサービスキャリアがやらないさまざまなサービスを旅客に負担をさせて、旅客が一定の負担をすることによって料金を安くしている。フルサービスのキャリアは、一方においては貨物も扱っています。LCCは基本的には貨物はやりません。ある一定のサービスを旅客が負担をする。コストを負担する。それで多くの人員等が必要になってくる貨物もやらない。とにかく人の輸送だけに特化して安くしているというところでございます。 那覇空港においては、現在、LCCは、貨物倉庫のある制限区域のあるところの一画をLCCターミナルとして利用しているわけなんですが、そこには当然車も入れません。徒歩でも入れません。路線バスもタクシーも入れません。唯一、国内線ターミナルとの循環バスしか、このターミナルの制限区域から出ることができない状況になっています。ですので、高齢者や障がいのある方、そういった方々が利用するには大変戸惑うことが十分予想されます。7月1日まであと10日ほどしかありませんけれども、このまま決定がおくれて、7月1日より県が示している適用保留となった場合、その中でもやはり高齢者や障がいのある方に対しての一定のセーフティーネットは必要になってくるかと思うんですが、それについてはどのようにお考えなのかお聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えいたします。 航空会社では、当日搭乗する方におきまして、シルバー割、シニア割や障がい者割などの独自の割引運賃制度を設けている状況にございます。石垣・那覇間では、離島割引運賃より高目の設定になっておりますけれども、沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業では、小児運賃、障がい者運賃の購入者を対象に、さらに還付制度も導入しながらの手当てがなされております。これまでの障がい者割での購入状況等の確認を行いつつ、その状況を把握しながら努めてまいりますけれども、究極的には、高齢者、障がい者対策といたしまして、引き続き、沖縄県の本事業の適用継続がやはり強く望まれるのではないかと思っております。本市独自の手当てというのは、かなり無理があるのではないかと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 既存のフルサービスのキャリアは、高齢者割引であったり、シニア割ですね、また、障がいのある方を対象とした割引制度は実際にございます。ただ、高齢者の割引については65歳以上、また、その航空会社のカード会員である──カード会員ってマイレージですね──会員であったり、まず前提が、当日、空席がなければそれは利用できないということなんですよ。障がいのある方も等級によって、介護される人までだとか、本人のみだとか、そういうものがあるんですが、それはいずれも料金が約1万7,000円前後するんですね。ですから、現在の離島割引の運賃では全くない状態です。ですので、まず、この事業の適用継続を強く求めていきますけれども、少なくとも高齢者、障がいのある方への対策というものをしっかりとやっていただきたいというふうに思います。とにかく、この事業適用保留ですね、市民、また、八重山郡民生活に大変な影響を与えるものでございますので、しっかりと取り組んで、従来どおり、適用継続を求めていっていただきたいと思います。 一方で、島外に出る唯一の交通手段が航空路線というところで、格安の航空会社新規就航というものに関しては歓迎するべきものであって、以前、この路線から撤退したLCCもございます。そのようなことがないように、そのあたりもしっかりとバランスをとって育てていければなというふうに思いますが、最後に市長のほうからも、この適用継続についての考え方、答弁いただきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 先ほど来いろいろとお話しさせていただいている中で、やはり行政、市としても、市民の生活の担保というか、この島でしっかりと生活するためには、やはり沖縄本島との間の格差をなくしていくのが必要だろうというふうに思っています。条件等いろいろとありますけども、その中でもやはりクリアできるような体制というのをつくって、何とかその離島割の継続と、そしてまたLCCの格安航空会社が飛ぶということは、当日以前の航空運賃にも非常に効果を発揮しますので、観光客を呼び込む意味でも、そしてまた住民の生活を守る意味でも、行政側としても、航空エアラインと良好な関係を築きながら路線が継続できるように対応していきたいと思っています。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 適用継続に向けて全庁挙げて、また市民、郡民、各界含めて取り組んでいければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、次に、クルーズ船受け入れについての再質問をさせていただきます。 先ほどのご答弁で、昨年132回の寄港があったということなんですけれども、今年度寄港回数、予定としては何回あるのか、把握しているのか、答弁いただきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 今年度、クルーズ船の寄港予定回数につきましては、6月18日現在で133回を予定しているとこでございます。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 本市、石垣港へのクルーズ船の寄港は約20年ほどになるかと思います。今でこそ、クルーズ船観光については全国でも注目をされていますけれども、本市においては20年前から寄港しているという先駆的な地域ではあるんですけれども。このクルーズ船における観光客というものは、現在、本市の観光経済、産業において無視できない大きな柱になっているかと思うんですが、このクルーズ船の観光での本市への経済効果、そういったもの調査されているのかどうかですね、また把握しているのかどうかお聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 企画部観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) 砥板議員の再質問、クルーズ船がもたらす本市への経済効果の調査や実態の把握しているかということについてお答えいたします。 沖縄県におきまして、外国人観光客実態調査を石垣港では年2回実施をしております。その調査の中で消費単価などを決めておりまして、本市はその調査を踏まえまして、毎月のクルーズ船客の観光消費額の推計額を算出し、本市のホームページにおきまして、石垣市の入域観光客推計表とともに示しております。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) ホームページで公表しているというところなんですが、その内容については答弁できますか。 ○議長(知念辰憲君) 企画部観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) お答えいたします。 クルーズ船がもたらす経済効果ということで、平成29年、1年間でございます。クルーズ客船の入域客数が35万3,595人でございました。経済効果、観光消費額につきましては、48億6,200万円となっております。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 昨年35万人で48億円ということなんですが、これは沖縄公庫が出している経済ハンドブック2017年度版なんですけれども、こちらでは、観光客1人当たりの県内消費額、観光収入で国際船舶、クルーズ船のお客さんでしたら、28年度なんですけれども、1人当たり約3万3,000円消費をしているということになってきますので、若干ちょっと数字が変わってくるのかなと思いますけれども。いずれにしても大変大きな経済効果をもたらしているのは確実でございます。 そういった中で南ぬ浜町クルーズ船新岸壁において、ことし4月21日から供用開始になりました。ただ、供用開始になって、現在、新岸壁に接岸している船もありますけれども、その船会社から市に対して何か要望等が来ているのかどうかお聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 平成30年度6月19日現在での文書での提出はございませんけれども、これまで船社代理店を通じての情報については把握してございます。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 代理店経由での要望は把握をしているということなんですが、どのような内容だったのか。要約で結構ですので答弁いただければと思います。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 2時53分                               再 開 午後 2時53分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。建設部長、安里行雄君。
    ◎建設部長(安里行雄君) クルーズ船社よりの要望についてお答えいたします。 その内容につきましては、警備体制、岸壁からの転落防止策あるいは救命器具などの安全対策、乗客の乗降の際の明確な動線確保などとなっております。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) そのほかに、その船、クルーズ船の船長とかあのあたりからの要望も来ているかと思います。私は把握はしているんですけれども、把握しているのであれば答弁いただきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 2時54分                               再 開 午後 2時54分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 先ほど申し上げたことが船長からの要望だということでございます。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) であれば、私が今入手しているものと全く同じなのかなというふうに思いますけれども、確かにそういったこともあるんですけれども、もっと深刻なことが書かれているんですね。先ほど質問要旨の説明でも説明しましたけれども、冬場における新岸壁の接岸等が非常に厳しい状況であるという、内容も非常に詳しく書かれてあります。 パネルで説明いたします。これは石垣市の港湾計画図なんですけれども、今、この場所が新岸壁ですよね。ここが従来、接岸していた国際埠頭F岸壁です。ここに今現在つけることになっているんですけれども、方向としては北、南ってあるんですけれども、この船長からの要請では、まずこの場所がですね……。その前に明らかにしましょうね。 一番石垣に寄港回数が多いスタークルーズのアクエリアス号の船長からの指摘です。この新岸壁が、ここが防波堤があってじょうご形になっていると。じょうご形になっているので潮流が非常に発生しやすいと言われています。 ここに沖防波堤西というのがあるんですが、これはここに接岸するために、航路や回頭で支障になっているんで、これは撤去の予定ですよね。撤去する計画ですよね。なんですが、まだ撤去されていません。いないので、アクエリアス号は大体5万トン程度で、最近ここについているヴァーゴ関係、7万トン以上あります。ほかの船が大体7万トン、今後、来年度末には10万トン強も入ってくれるということになっているんですが。 5万トンクラスだと、非常に風や潮流の影響を受けやすいと。特に冬場、この北風が非常に吹いている状況では、ここに接岸してこの部分への接触も非常に懸念されるということで、従来どおり、このF岸壁は周りに建物等があって風が遮られているというので、スタークルーズ社の社内規程、風速12メーター以上の場合は寄港はキャンセルするようにと言われているようなんですが、12メーター以上あってもこの湾内、ここは風が安定しているので安全に接岸することができると。 ただ、今ここは周り建物も何もない。そしてアクエリアス号は若干古くて、現在、最新のヴァーゴ等に前後のスラスターがついてないんですね。スラスターがついてないので横に移動するのができないので、そういった船の性能的なものからも問題があると言われています。 ですので、冬場において北風が強く吹く場合においては、F岸壁、貨物船荷役作業等の調整がつくのであれば、F岸壁を使わせていただきたいという要望なんですけれども、それについて、先ほども答弁いただきましたが、再度答弁いただきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 港湾課長、下地敏之君。 ◎港湾課長(下地敏之君) 再質問にお答えいたします。 先ほどのご指摘なんですけれども、まだ船社側からは正式に依頼が来てございません。今後来る可能性もございますので、そのときに検討してまいります。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) ぜひ柔軟に対応していただきたいと思います。 この代理店からの情報によると、これが対応し切れなかった場合、アクエリアスまたスタークルーズ自体の石垣港からの撤退ということも視野に入れての考えもあるようです。ですので、しっかり対応していかないと、スタークルーズ社としては、20年間この港を使い続けてきているので、今後の新岸壁の計画であったり、そういったものについては、実績のあるこれまで寄港してきた船社として協力は全く惜しみませんのでという、またそういう言葉も書き添えられておりましたので、しっかり対応していただきたいなというふうに思います。 先日、八重山日報にたまに宮古の記事が載ることがございます。先日の八重山日報の記事に宮古島のこのクルーズ船の受け入れ体制の協議会が設立、会合だったのかな、がありました。その中で、はっきり言うと、宮古島は港町。宮古島市は、港町宮古島市というふうにタイトルをつけて取り組んでいます。 ことし、宮古島へのクルーズ船の寄港回数、予定がわかりましたら答弁いただきたいんですけど、わかりますか。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 宮古島市のクルーズ船の寄港回数については、現在把握してございません。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) その新聞に出てたんですけれども、199回ですか、200回。約200回の今年度寄港数が見込まれている。石垣市が133回。これまで石垣港はクルーズ船の寄港する港としては常に上位にあったんですけれども、ここで多分、ことしですね、宮古平良港に大きく水をあけられてしまうという状況になってしまいます。建物の高さのホテルの件でいろいろ議論もありましたけれども、本市、多くの観光客来ていただいています。しかしながら、提供客室には限りがあります。そういった中で宿泊を伴わないクルーズ船のお客さんというのは、非常に大きな経済効果をもたらしているんですよね。先ほど市が把握しているので48億円。沖縄公庫の調査からすると、もっとあるのかなという感じを受けます。非常に冬場の寄港に懸念をしているスタークルーズのアクエリアス号、これは台湾からなんですけれども、8割がFITなんですよ。個人旅行なんですよ。アクエリアスで来られる方は。リピーターも非常に多い。ですので、そういった方々が自分たちでレンタカーを借りて、焼き肉を食べに行って、スーパーに買い物に行って、また観光したり街を散策したりと非常に消費行動も高い。そういったお客さんですので、しっかり対応していただきたいなというふうに思います。 また、最近ふえております小型のクルーズ船ですね、非常に富裕層が、高額のブティックだとかそういう呼ばれ方をしていますけれども、そういった船も新岸壁は10万トン以上想定しているので、フェンダー防舷材がその10万トン以上のものを想定したものになっていると。ですので、1万トンクラスの小型船では、防舷材に逆に船体が負けてしまうので、F岸壁できたら使わせていただきたいという要望もあります。ですので、そういったものにも柔軟に対応していただきたいと思います。 それと、Wi─Fiの要望もあるかと思うんですが、新岸壁におけるWi─Fiの整備についてお聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 企画部観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) 新岸壁周辺のWi─Fi整備についての再質問にお答えいたします。 新岸壁周辺のWi─Fi環境の整備につきましては、今年度におきまして、沖縄離島活性化推進事業を活用しまして、観光客に向けた情報発信強化事業を実施する予定としております。 この事業は、クルーズ船振興バースへの新規設置などのエリア拡張整備や市内各要所に設置しております既存のWi─Fiアンテナの増強を行いまして、充実強化を図る予定にしております。 Wi─Fi整備につきましては、観光拠点としては、国内外の観光客が手軽に情報を入手できる利便性を高める効果があると認識し、また防災拠点としましても、災害時における緊急通信手段となり、来訪者や住民の安全確保を図ることができると考えられます。 南ぬ浜町全域のWi─Fi整備につきましては、港湾施設の整備状況を踏まえまして、関連部署などとの調整を図る必要があると考えておりますが、今年度はWi─Fi整備については沖縄離島活性化推進事業を活用しまして進めていく予定にしております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 南ぬ浜町ですね、まだ光ケーブルも通ってない状況だと聞いておりますので、人工海浜もありますよね、そういった場所でのWi─Fi提供も含めて取り組んでいただきたいというふうに思います。 それでは、次に、ヤギ文化の継承とヤギブランドの確立について再質問をしたいと思います。 先ほど部長から答弁いただきましたけれども、このヤギですね、非常に今後可能性のある産業じゃないかなというふうに思います。 しかしながら、現在、ヤギ農家さんからは、食肉センターにおけるヤギの屠畜料について、もう少し柔軟にできないかと。 また、島ヤギ、30キロか40キロですよね。現在、外から入れているのがボア種と言われているのが80から90キロぐらいあるんですけれども、同じ屠畜料なんですよ。それをヤギ文化の継承という観点からいうと、島ヤギ、小型のヤギについては屠畜料を下げていただけないかというような意見があるんですが、そのあたりいかがでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 在来種のヤギは長年、島外から大型優良ヤギの導入がなく、近親交配が進み小型化している状況です。 石垣市が行っているヤギ増殖改良推進貸付事業において、貸し付けされている大型ヤギの屠畜料金が同一のため不平等が生じていると農家から料金の改正を求める声があります。石垣市から食肉センターに対し、料金の見直しを検討するよう申し出ております。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 石垣市が取り組んでいるのも、ヤギ文化の継承なんですよね。島ヤギは非常に小型で、かつては裏庭やまた畑、空き地等で質素な餌でも育ってもらえるものとして扱われてきました。それが一つの沖縄のヤギ文化じゃないかなと思います。 ほかの畜産のようにとれる肉だとか大きさだとか、そういったものだけではないヤギ文化というものも継承していくためにも、島ヤギを今後も生産していけるように屠畜料等も柔軟に対応していただきたいなというふうに思います。 それでは最後に、陸上自衛隊配備計画についてお聞きをいたします。 先ほど部長より、これまでの経緯、また市が行ってきた取り組み等について、詳細に時系列でもって説明をいただきました。私もそのほとんどに参加をして市民の方々の意見等を聞いておりますけれども、先日の市民会館での意見交換会については、正直なところ感想としては、入り口論で、この2年間3年間、ほとんど変わっていないんじゃないかなというふうに思いました。その間、選挙もございました。その選挙結果をもって民意というところは少し乱暴過ぎるかもしれませんけれども、でも、それでも一つの市民の考え方は示されたかと思っております。 そうした中で我が国、そして先島諸島をめぐる安全保障の環境が一段と悪化しているという状況は全くもって変わってはおりません。そういった中で新聞等で市長の受け入れ表明が間もなくあるのではないかというような言い方をされていますけれども、ただ少しその辺については違和感がございます。 市長が言われている「国防は国の専権事項」、私も全くそのように考えております。ですので、国の専権事項であれば、受け入れ表明という言葉は、少しなじまないんじゃないかなというふうに思います。実際に宮古島でも下地市長は受け入れ表明というものを行っておりません。配備計画について理解を示す、そして協力をしていくという姿勢を一貫してとっておられます。 しかしながら、市議選も今後ありますので、市としての一定の考え方、方向性というものをしっかりと示していただきたいと思いますが、その点について市長から答弁があれば、よろしくお願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 自衛隊国防安全保障につきましては、国の専権事項だという話をしておりますし、石垣島への配備、これは防衛大綱で南西諸島に配備したいという防衛省の考え方に対しても理解をしています。 受け入れ表明ということで何度も話されていますし、今手続を配備についての手続進めることを了承したことについても、受け入れ表明だというようなお話をされる方、またそういう書き方をされるマスコミ等ありますけども、実質的には協力体制はとっていくという考え方は変わっておりません。最終的には、移駐地をその予定地として提供するのかどうかということは、またこれは市長独断で決められるものではありませんので、市議会のほうに諮るなり、そういった手続等がさまざまにあります。ですから、議員おっしゃっていただいたように、受け入れ表明というような表現は余り適切ではないのかなというふうには思っております。 ○議長(知念辰憲君) 砥板芳行君。 ◆10番(砥板芳行君) 本市が置かれている状況、また国の考えているところ、地方分権一括法で国と地方は対等であると言われておりますけれども、それを違う方向に解釈をするのではなくて、しっかり石垣市としての考えを進めていただきたいと思います。 これで一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(知念辰憲君) 以上で砥板芳行君の質問は終わりました。 10分ほど休憩いたします。                               休 憩 午後 3時11分                               再 開 午後 3時24分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。 次の質問者、花谷史郎君の質問を許します。花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) こんにちは。本日4人目の質問をさせていただきます。早速、通告した質問について述べさせていただきます。 1、風景計画、景観地区について。 1、川平の景観地区変更について。川平においての景観地区変更は中止となったが、川平公民館を初めとする有志の皆様が提訴せざるを得なかった経緯として、原案策定に至るまでに、川平公民館や住民の意見を聞く姿勢に問題はなかったか。変更計画の素案が地域住民や審議会にしっかりと示された上で、議論、意見聴取が行われたかについて質問いたします。 2、観音堂地区の自治会発足について。観音堂地区では、この問題を受け自治会が発足したが、今後、石垣市として、どういった対応、そして、この自治体と連携をしていくのかを質問いたします。 3、獅子森地区の景観、環境保護について。獅子森地区周辺で景観にそぐわない開発を地域住民の方々が不安に考えていることを市は把握しているでしょうか。今回の川平を初めとする景観地区変更の問題で、次は自分たちの番ではないかと、住民の方は不安を強く覚えています。 また、傾斜のきつい地形であり、台風や大雨の際にはかなりの水が流れ込む場所であり、周辺で開発が行われると土砂がこの地区に流れ込むことや、大量の赤土が数十メートル先の名蔵湾に流出することが予想されるが、市は認識しているか。 4、白保地区リゾートホテル建設と風景計画変更について。失礼しました。ちょっと待ってください。書類を自席に忘れてしまいまして、済みません。休憩させてください。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 3時27分                               再 開 午後 3時28分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) 失礼いたしました。白保リゾートホテル建設と風景計画変更について。風景計画の変更において、守るべきところは守ると当局は述べているが、市民に対して正確な説明をしているとは言えず、実際には多くの場合、緩和のみが行われ、上位計画との整合性もとれていないことを指摘したいと思います。 そして、石垣市風景計画は、上位計画である県の石垣市都市計画マスタープラン及びその上位計画である石垣市総合計画に適合しなければなりませんが、市はこれについてどう考えているかを質問させていただきます。 2、ごみ問題、最終処分場について。最終処分場の埋め立て可能な期間はいつまでかをお聞きします。 2、焼却炉更新について。焼却炉更新の完了、運用開始時期はいつになるかをお聞きします。 3、公営塾について。公営塾の内容について、新聞等でも報道され、市民の関心も高まる中で、この事業の詳細がまだ余り知られておりません。公営塾とはどういったもので、どのような事業なのか、説明していただきたいと思います。 4、食肉センターについて。食肉センターの運営状況を当局にお聞きします。 5、ミサイル基地配備問題。本年5月16日、於茂登、開南の住民を対象に、同じく5月31日、川原、嵩田地区の住民を対象に、そして6月11日、市民会館において、石垣市民を対象に、合計3回の意見交換会と称する集会が石垣市主催で開かれました。この3回の集会に参加した市民の合計人数をお答え願います。 2、石垣市民への市の対応、情報公開などについて。候補地に近接する4地区、あるいは任意の市民団体等から本件に関する市長宛ての要請、要望などがこれまで複数回にわたって出されています。市長が直接市民と対面したときを除き、正式に公文書として回答した数をお答えください。 以上です。再質問は自席にて行います。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君の質問に対する当局の答弁を求めます。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 花谷史郎議員の川平景観地区変更について、2点のご質問がございますので、順を追ってお答えいたします。 1点目、原案策定に至るまでに川平地区の意見を聞く姿勢に課題はなかったかという質問にお答えいたします。 原案の策定に当たりましては、関係団体との意見交換会、市民アンケートなどにより多くの意見を聞いた上で、市民検討会議で検討を重ねてまいりました。その後、川平地域に実際に赴き、地域意見交換会を実施してまいりました。これらにより多くのさまざまな意見をいただきましたので、それらを踏まえ、市民検討会議の指示により、原案の作成に至りました。 2点目、変更の素案が地域住民、審議会に示された上、議論、意見聴取が行われたかという質問にお答えいたします。 素案というものはなく原案になり、この原案については、住民説明会を経た後、公聴会並びに意見書の提出により、市民が意見を言う場が確保され、その後、それらの意見を踏まえ、審議会で議論されたところでございます。 次に、観音堂地区の自治会発足について、今後どのように対応していくか、連携していくかについてお答えいたします。 観音堂地区につきましては、これまで自治会が存在しておりませんでしたが、先般自治会が設立されたことから、今後、どのように対応していくかを含めてご意見を伺っていきたいと考えております。 次に、獅子森地区の景観、環境保護について、周辺での開発に対し住民が不安に考え、またその開発の影響により大雨時には土砂が獅子森地区あるいは名蔵湾に流出することが予想されるが、認識しているかというご質問にお答えいたします。 獅子森地区周辺に限らず、開発をするに当たっては、規模に応じて自然環境保全条例や開発許可の手続をとっていただく必要がございます。周辺住民に対しましては理解を得るよう、事業者には指導していくことになります。 雨水対策につきましては、周辺環境への配慮が求められます。開発を行う際には、これらのことを事業者に求め、良好な自然環境の保全に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、白保地区のリゾートホテル建設と風景計画変更について、米原や白保のサンゴ礁の保全の必要性が風景計画の見直しにおいて言及されていない。また、段階的な5年ごとの見直しもされていないが、それらの理由を審議会や市民に対して説明したかというご質問にお答えいたします。 サンゴ礁の保全については、風景計画の効力が及ぶ範囲内である景観区域内、景観計画区域にリーフが含まれており、それについては維持をし、変更をしないことから、これまでどおりサンゴ礁も良好な景観形成の要素であるという認識は変わりません。 5年ごとの見直しにつきましては、前回が最初の見直しのタイミングを迎えているわけですが、そのときは変更する箇所ではなく、ガイドラインの作成で充実を図っております。 今回の変更につきましては、説明会や審議会においては、主となる変更する箇所を重点的に説明をしてまいりました。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 花谷議員の2項目め、ごみ問題について2点のご質問がありますので、順にお答えいたします。 まず、1点目の最終処分場についてお答えいたします。 本市の一般廃棄物最終処分場については、残余容量が逼迫し、埋め立て完了までおよそ3年半程度と予測されていることから、具体的な延命化手法の計画を策定する必要があります。 現在、石垣市一般廃棄物処理施設延命化対策検討委員会を設置し、検討を行うための準備を進めております。当検討委員会では、昨年度の一般廃棄物処理基本計画の見直し検討委員会において方針が示された最終処分場の延命化手法の3案を環境面、経済面、安定処理面などから比較検討し、本市に適した具体的な延命化手法の計画を策定いたします。 当検討委員会の審議は、本年度8月上旬に第1回目を予定しており、年度内に実施計画を策定し、市長に答申する予定となっております。 2点目の焼却炉更新についてお答えいたします。 石垣市クリーンセンター焼却炉の更新につきましても、一般廃棄物処理施設延命化対策検討委員会の審議を踏まえ、選定された最終処分場の延命化手法に即した焼却炉の更新計画を策定いたします。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 公営塾についてご答弁いたします。 本事業は、高校生の基礎学力の向上及び地域を学ぶ事業を主体に、愛郷心を養い、将来石垣市に戻り、地域の発展に貢献する人材の育成を目的としており、主たる実施場所は、大濱信泉記念館を予定いたしております。 また、公営塾の講師といたしまして、石垣市地域おこし協力隊制度を活用し、3名体制での運営を予定いたしております。現在、2名の隊員が9月の公営塾スタートに向け準備に取りかかっているところであり、残り1名につきましても、現在募集を行っているところでございます。 本市における公営塾のコンセプトは、単に大学に進学することだけを目標と定めるものではなく、将来、どのような仕事につきたいのか、その仕事につくためには、どのようなスキルを身につければよいのかなど、キャリア教育に軸を置き、自習・補習を基本としつつ、自分を知る、地域を知る、世界を知るの3つの視点をもとにした課題解決をする、課題解決型学習をメーンとしたキャリア教育を実施してまいりたいと考えております。 今後は、県立高校側とも連携を図り、多くの高校生に公営塾を利用していただけるよう、取り組んでまいります。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 花谷議員の4項目め、食肉センターの運営状況についてお答えいたします。 食肉センターについては、地域の食肉の衛生並びに食肉流通の円滑化と畜産業の振興を図る観点から、昭和48年、石垣市、竹富町、JAおきなわ、生産者、食肉販売業者で出資する第三セクター方式の株式会社を設立。平成26年4月より、新八重山食肉センターが完成し、施設の管理運営を行っております。 株式会社八重山食肉センターの平成26年度から平成28年度の3年間の運営状況について申し上げます。 屠畜実績、牛、豚、馬、ヤギを含む頭数で、平成26年度4,349頭、平成27年度4,078頭、平成28年度3,674頭で、平成26年度から平成28年度までで675頭減となっております。 売上高につきましては、平成26年度、約1億9,300万円、平成27年度、約2億8,500万円、平成28年度9,200万円で、平成28年度の売上高については、前期に比べて約1億9,330万円の減額となっております。 利益面につきましては、営業利益が平成26年度、マイナス約6,446万円、平成27年度、約マイナス2,983万円、平成28年度、約マイナス2,604万円となっていますが、平成26年度から平成28年度までで約3,441万円の費用の経費節減を行っております。 株式会社八重山食肉センターでは、引き続き健全な会社運営を行うため、業務体制の見直しや経費の節減、収入においては新たなカット業務や石垣牛の内臓販売などの新規事業にも取り組んでいます。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 5項目め、ミサイル基地配備でございますが、防衛省からの要請は、陸上自衛隊配備でございますので、陸上自衛隊配備計画と読みかえさせていただきます。 5項目め、陸上自衛隊配備計画について、順を追ってお答えいたします。 1点目の意見交換会においては、石垣島への陸上自衛隊駐屯地配備計画について、昨年5月に防衛省から配備候補地の施設配置案が提示され、これまで市民や議会でさまざまな議論がなされております。また、自治公民館を初め周辺地域の皆様からご意見や要請、抗議等もいただいております。 住民福祉の向上を図る任を負い、市民の生命、財産を守る市長の立場から、改めて市民皆様のご意見を直接お伺いすることを目的に、去る5月16日、大本小学校体育館において、開南・於茂登地区住民を対象に開催し、出席者は7名でございました。5月31日には健康福祉センターにおいて、川原・嵩田地区住民を対象に開催し、出席者は1名でございました。残念ながら多くの住民の参加には至りませんでしたが、出席した住民からは貴重なご意見をお伺いすることができました。 また、去る6月11日には、市民会館大ホールにおいて、全市民を対象にした意見交換会を開催いたしました。当日の意見交換会では、約300人の市民が参加し、賛成、反対双方の立場から、さまざまな意見を直接お伺いすることができたと認識しております。 2点目の石垣市民への市の対応、情報公開などについては、石垣島への陸上自衛隊駐屯地配備計画については、これまで市民団体を初め自治公民館等から賛成、反対双方の立場において、多くのご意見、要望や抗議等を書面でいただいております。 件数につきましては、6月15日現在で、各市民団体等から25件、自治公民館から5件、その他1件の計31件となっております。その処理に当たりましては、内容を十分に検討し、回答できるものについては文書で回答しており、回答件数につきましては4件でございます。 陸上自衛隊配備計画につきましては、これまで本市の知り得る限りの情報は、市のホームページで掲載し、報道等において常にオープンにしております。 また、情報公開についても、石垣市情報公開条例に基づき公開請求があった場合、手続に沿って情報を開示しております。 ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、花谷史郎君の再質問を許します。花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) それでは、再質問を始めさせていただきます。 まず最初に、風景計画、景観地区について。川平の景観地区についてのところですが、今回、ここで問題視すべきは、市民と市、この2者での話し合いで決着がつかずに、提訴という部分まで至る寸前、提訴せざるを得なかった、そういったところに持ち込んでしまったことが非常に悲しいなと思います。 こういったことに、今後、景観地区の問題、風景計画の問題、その他の問題に至るまで、そういったことがないように十分、市民、地域住民と話し合う、そういった姿勢が市に求められるのではないかなと思っております。そのあたり答弁、どういった意識を持たれているか、答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 これまで関係団体の意見交換会や市民アンケート、また市民検討会議、地域意見交換会、公聴会、意見書の提出など多くの意見を聞いて手続を行ってきております。今後とも市民意見を踏まえるとともに、適正な手続を行い、業務に当たりたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) 十分な意見が聞けていれば提訴ということにはならなかったのかなと。事前での協議が少し足りなかったのではないかなと私は考えています。原案の策定、この経緯に問題があったのではないかという指摘も多くあります。 最初に質問もしたんですけど、もう一度確認しますけども、原案の策定に至るまでに、まず最初に素案が出された上で、しっかりとした意見の聴取、または審議がなされたのかどうか、素案が提出されたかどうかというところに対して、済みません、もう一度、確認のため答弁お願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 3時48分                               再 開 午後 3時48分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 素案というものではなく、原案になります。原案につきましては、住民説明会を経た後、公聴会並びに意見書の提出、また市民が意見を言う場が確保され、その後、それらの意見を踏まえまして、審議会で議論されるというところでございます。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) つまり、原案策定に至るまでに素案がつくられていないということだと思うんですけども、市民の事前に意見を聞くに当たって素案、つまりどういう変更等がなされる、そういった計画があるよということを知らされないままに意見だけ言わされても、なかなか論点がない中での議論になってしまうのかなと思います。原案をつくる前に素案をつくって、ある程度方向性を示した上で議論が必要だったのではないかなと、そういった指摘もありますし、私自身もそう思います。 ですので、この原案が示されてから最終決定に至るまでのタイムスケジュール等見ても、原案を聞いて、その後、市民が意見を言う場が非常に少なかったですし、その市民の意見を取り入れ、原案を変更するまでの時間が、そもそも最初から考えられていなかったかのようなスケジュールに思われます。そのあたり、市の認識はいかがでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 3時50分                               再 開 午後 3時50分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 風景計画、景観地区の変更につきましては、先ほどとほぼ同じ答弁になりますけども、関係団体との意見交換会や市民アンケート、市民との検討会議、住民説明会、公聴会、意見書提出、各種審議会など十分に審議をしております。定められた手続につきましても、全て踏んでおる状況でございます。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) ということは、今回、市と地域住民の方での話し合いで折り合いがつかずに提訴というところまでいってしまった。そこの反省はないということになるんでしょうか。そこの至るまでの経緯に何かしら反省点があって、今後改善していくというようなことはないのでしょうか、答弁求めます。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 花谷議員の再質問にお答えをします。 先ほど来、建設部長からも話しているように、原案をつくるまでにさまざまな過程を経て原案ができるわけです。いきなりこちらがもって、こういうふうにやりましょうじゃないんですよ。 先ほどから答弁していますように、関係団体、1団体じゃないんですよ。いろんな団体がございます。そういう団体との、たくさんの団体との意見交換会、それから市民のアンケートもとっております。そして、市民検討会議で検討も重ねております。それから、川平のことが、川平地区のことの質問でございますので、そういう地域にも実際に赴いて、地域の意見を交換会もしております。 そういうことを踏まえた上で原案を策定しているわけでございまして、原案をもって、これでいいですか、あれでいいですかという話ではなくて、こうしてくれ、ああしてくれということを、たくさんの過程を経た上で原案を作成しているということでございます。ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) つまり、今の副市長の答弁ですと、原案をもって、ああですか、こうですかということではないということは、原案を見せた時点で変更するつもりがない、市民の意見を聞くつもりがない。つまり、最初は予定を示さずに、市民の意見を聞いて、予定を市が策定して、それをもって変更しませんよというようなスタンスであったということでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 花谷議員の再質問にお答えをいたします。 先ほどから申しましたように、最初に案ありきではないということなんです。それはいろんな過程を経て、市民の意見を、業界の意見を、関係団体の意見、アンケート、市民会議等々を経た上で、それが原案となるということでございますので、最初から案があってということではございませんので、市民との会話の後に原案ができてくるということでございます。ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) 本来は本当に市民の意見を聞くという、そういった姿勢があるのであれば、市民と意見交換をして、意見をいろいろ聞いた上で、素案をつくって、それに対してまた意見をいただいて、その上で原案を策定する、これが本来の意見を聞く姿勢だと思います。 ただ副市長においては、今回の経緯等、中止になった経緯等について、反省がないというような答弁にも聞こえますので、ここは今後また見直していくべきであるということを指摘して、また時間もないので、次の質問に移らさせていただきます。 次、観音堂地区の自治会発足について。観音堂地区では、今現在、景観地区の変更に関しては保留ということになっておりますけども、今後、先ほど答弁もいただきましたけども、もっと具体的に、この問題を受けて発足した自治体と具体的な連携の仕方、対応の仕方というのをもうちょっと聞けたらなと思いますけども、答弁お願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 観音堂地区につきましては、自治会が発足したばかりでございます。そういうことから、今後、市と、また自治会との連絡も取り合いながら、調整、協議を進めていきたいとは考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) では具体的に、既に連絡を取り合っている状況であるのか。また、その話し合いを持つ予定が既にあるのかどうか、そのあたり、お聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 現時点では、まだ日程の調整等は行われてございません。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) せっかくこの問題を受けて、地域の方が頑張って自治会を発足させておりますので、早急に市のほうから連絡をとって、先ほども川平の話でも言いましたけども、行政が市民の意見を聞くという、誠意を見せながら、しっかりと自治会の方たちと話し合っていただきたいと思います。 次の質問に行きます。獅子森地区の景観、環境保全について。この獅子森地区というところ、非常にほかの景観地区、観音堂や川平に比べて面積が小さい景観地区であります。そのため、景観地区内での開発もそうですけども、その外でも少し、ちょっとホテルが建ったりしただけで、かなり景観に影響が出やすい、そういった地域だと認識しています。 また、先ほども言いましたけども、かなり傾斜の中にある地域でして、もしその傾斜が開発され、木々が伐採されて土がむき出しになってしまうと、雨によって土砂がこの地域に流れ込んだり、またもうすぐ目の前、歩いて1分ぐらいのところに名蔵湾があります。その近くにはアンパルもあります。そういったところに赤土などのものが大量に流出する可能性が指摘されています。 また、この傾斜地区に、傾斜のところには数百年前のものと思われる、文化財に指定されてもおかしくないようなお墓、古いお墓があるという話も聞いております。そういった部分も加味して、もしもここが開発等されそうになったときには、そういった事項もあるんだという認識を持った上で対応していただきたいと思います。そのあたりに向けて、またもう一度、そういったときには、どういった対応していくかという方向性を述べていただきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 獅子森地区に限らず、先ほどの答弁とほぼ重複いたしますけれども、開発行為を行うに当たりましては、規模等に応じまして、自然環境保全条例の開発許可をとっていただきます。また、周辺の住民につきましては、理解が得られるように、事業者に指導をしていくこととなります。 また、雨水排水対策につきましても、周辺の環境へ配慮が求められるということでございます。開発を行う際には、これらのことを事業者に求め、良好な自然環境の保全に取り組んでいただくということになります。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) それでは、観音堂地区、また獅子森地区も川平の反省を踏まえて、しっかりと地域住民の意見を聞きつつ、今後進めていっていただきたいなと思います。 それでは、次の質問に移らさせていただきます。白保地区のリゾートホテル建設と風景計画について。私が質問した部分と少し最初の答弁が若干ずれている部分もありましたので、もう一度質問させてください。 風景計画の変更において、守るべきところは守ると当局は述べているが、市民に対して正確な説明をしているとは言えず、実際には多くの場合、緩和のみが行われ、上位計画との整合性もとれていないことを指摘しつつ、事実を明らかにしていきたいと思います。 石垣市風景計画は、上位計画である石垣市都市計画と石垣市都市計画マスタープラン、またその上位計画である石垣市総合計画に適合しなければなりませんが、市はこれについてどうお考えでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 風景計画は、景観法に基づく景観計画でございます。都市計画ではございません。都市計画区域の整備、開発及び保全の方針につきましては、都市計画の決定、変更を行う際に整合を図る、沖縄県策定の方針になります。 石垣市都市計画マスタープランは、都市計画の決定、変更を行う際に整合を図る、石垣市の策定の方針になります。よって、都市計画ではない。風景計画と2つの都市計画の方針を比べて、必ずしも適合性が求められるものではございません。良好な景観を形成するという方向性におきましては、整合しているものと考えております。 また、石垣市総合計画につきましては、自然と文化が紡ぐ美しい風景を目標としており、風景計画も自然景観や集落景観について、保全、創出を図るという目的としていることから、適合しているものと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) 必ずしも適合しなくてもよいというような見解でしたけども、適合しなければならないということは、法律である景観法に書かれております。 そこで、川平など景観地区以外の風景計画変更に課題があり、リゾートホテル建設が議論となっている白保地区などを含む、石垣島ほぼ全域に至る問題ではないかという視点から質問させていただきます。 沖縄県の定めた石垣都市計画には、バンナ岳から前勢岳の山岳風景を初め、川平湾などの湾内景観や名蔵アンパルなどの湿地景観、白保海岸から平久保半島にかけての海岸景観などの保全を図ると明記されているにもかかわらず、このうち、平久保半島と玉取崎については、眺望保全地区に指定されているが、白保海岸は指定されずに、逆に規制基準が緩和されている。 同様に、今回の風景計画では、その保全を図るべき場所の多くを含む、広範囲で高さ制限緩和が行われようとしています。適合を図るべき石垣都市計画の方針と風景計画が適合していないと思われますが、当局はどうお考えでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 風景計画は、都市計画ではないため、都市計画の決定、変更に関する石垣都市計画の方針と適合につきましては、必ずしも要求されるものではございませんが、良好な景観を保全、創出していくという考え方においては、一致しているところでございます。 このことから、今後とも守るところはしっかり守り、景観形成審議会の活用もしながら、景観形成に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) それでは、もうちょっとポイントを絞ってお尋ねしますけども、平久保半島と玉取崎は今回眺望保全地区というところに指定され、高さ制限が現状維持ということになっておりますが、白保地区が眺望保全地区、もしくは現状維持にならなかった、その理由をお聞かせください。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 風景計画が策定された後、自然公園法に基づく国立公園に指定されたことから、別法で既に対策がとられているため、今回、市民アンケートでも上位であった玉取崎及び平久保半島を市民共有の景観として、眺望保全地区に指定したところでございます。 それ以外の場所につきましても、景観計画区域として、これまでどおり必要に応じて、景観形成審議会にも活用しながら、良好な景観の形成に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) ほかの法令等で守っているかどうかというのは、今回の議論の中で余り関係ないところかなと思います。風景計画を緩和したこと、これが先ほどから指摘していますように、他の計画等と整合性がとれていないことが問題だと指摘しています。 そしてまた、風景計画に明記されている白保や米原のサンゴ礁の水中景観など、本市を代表する風景資産は最優先で保全されなければならない。これは風景計画自体に書かれていることです。 しかし、その点に言及されておらず、5年ごとの取り組みも行われていません。その事実や理由を審議会や市民に対してしっかりとした説明が行われていたかどうか、これをお尋ねします。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 白保や米原も含めまして、サンゴ礁の保全につきましては、風景計画の効力が及ぶ範囲で、景観計画区域にリーフも含まれてございます。それにつきましては、維持をし、変更しないことから、これまでどおりサンゴ礁も良好な景観形成の要素であるという認識は、変わりはございません。 5年ごとの見直しについては、前回が見直しのタイミングを迎えていたわけでございますが、そのときは変更する箇所ではなく、ガイドラインの作成で充実を図っておりました。 これらにつきましては、今回変更する箇所ではないことから、説明会や審議会においては、主となる変更する箇所を重点的に説明をしてまいった次第でございます。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) この点について、主に議論はされていないということですけども、風景計画、今変更されようとしている風景計画自体に、最優先で保全されなければならないとあるんですよ。保全に対する施策が今現状されていない中で、なぜ5年前に変更する必要がないという結論に至ったのか。 そしてまた、リーフを含むサンゴ礁の保全、これは陸域と一緒になって保護していくというのは、市のほうも認識していると思うんですけども、当然、陸域も同時に保護されなければ、保全されなければ、赤土の流出などでサンゴ礁というのは守れません。ですので、陸域の部分に対して開発がしやすいように緩和するというのは、整合性がとれていないのではないかと思われますが、答弁お願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 風景計画の前回の見直しにつきましては、石垣市風景計画見直し検証委員会を設置し、検討が行われております。その結果、風景計画を見直すことではなく、風景計画の実効性、実現性の観点から、ガイドラインを作成することで承認されていたということでございます。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) それでは、質問の形を変えたいと思いますけども、風景計画に最優先で保全されなければならないと明示されている白保、米原、このサンゴ礁ですけども、これを策定されたというガイドラインによって保全がされているんでしょうか。答弁お願いいたします。
    ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 先ほどの答弁と重なりますけども、白保や米原も含めまして、サンゴ礁の保全になっております。風景計画の効力が及ぶ範囲で景観計画区域のリーフが含まれております。それにつきましては維持をするということでございます。これまでどおりサンゴ礁も良好な景観の要素であるという認識は、変わりはございません。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) 風景計画に最優先で保全すべきとあるにもかかわらず、ほかと一緒くたの規制というのは、無理があるんじゃないでしょうか。ほかと、風景計画でほかで保全している部分、そして最優先とうたわれている白保、米原の部分、ここの違いというのはあるでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 4時13分                               再 開 午後 4時13分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 景観計画が策定された後に自然公園法に基づく国立公園に指定されております。別法で既に対策がとられているということで、今回、市民アンケートで上位であった玉取崎と平久保を市民共有の、共通の景観として眺望保全地区に指定したというところでございます。それ以外の場所につきましても、景観計画区域として、これまでどおり必要に応じて景観形成審議会を活用しながら、良好な景観形成に努めていきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) 先ほども指摘したとおり、別法で保護されているからといって、風景計画で保護しなくてもいいという理由には全くならないわけですよ。別法で保護されている部分が緩和されたときに、風景計画では守り切れないということになるんですよね。それも含めた上での整合性をとる必要があるというふうに、先ほどから指摘しています。そういった非常に甘い認識があるということを指摘して、次の質問に移らさせていただきます。 変更の理由に、国際観光都市を目指すという旨が記載されていますが、石垣市都市計画マスタープランで開発を促すリゾートエリアが既に配置されています。にもかかわらず、リゾートエリア以外の島のほぼ全域の規制緩和する行為は、整合性がとれていないと考えるが、この点について当局の見解をお聞きします。 これがリゾートエリアです。その前にこういった形で観光レク拠点、市街地ゾーンとか自然海岸ゾーン、ゾーニングが既にされているんですね。こちらではリゾートエリアということで、こういった部分でリゾート開発を行っていきましょうという、既にこういったゾーニング、地域の策定が行われているわけです。そのあたりで、全く整合性がとれていないのではないかと思うのですが、答弁お願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 石垣市都市計画マスタープランは、都市計画の決定変更の際に用いられるものであり、風景計画は都市計画ではないことから、ご指摘の箇所については、必ずしも縛られるものではございません。 しかしながら、都市計画マスタープランにおいても、風景計画においても、良好な景観の保全、創出に目指していることは一致しているため、今後とも守るところは守りながら、景観形成審議会を活用して、よりよい景観形成に努めていきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) 整合性がとれなくてもいいというような認識、これは景観法の観点からも違うのではないかなと思います。整合性が適合するような、するようにということが景観法にも書かれておりますので、これまで指摘したように、適合すべき、ほかの計画と適合していない点が多く、またそれが市民に説明されていません。したがって、市民の意見を十分に聞いているとも言い切れません。開発がいいか悪いかではなく、景観法違反の可能性があり、市民からも指摘されています。 また、ある市民からは、提訴を考えているといった声も上がっており、川平の二の舞を踏まぬよう、本計画の変更は一度白紙に戻し、基本に立ち返り、市民や地域住民の意見をしっかり聞くところからやり直すことを提案し、この質問を終わりたいと思います。 それでは、次に移りたいと思います。ごみ問題について。先ほど答弁いただきましたけども、少しまた別の視点から質問させていただきます。 ごみの増加に伴い、前処理施設、ストックヤードのスペースが手狭となりました。作業されている方と出入りする車両との距離が余りとれていないようにも感じます。また、働いている方からも、そういった指摘があります。このことを当局は認識し、またどのような対策を検討しているでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 再質問にお答えいたします。 ストックヤードのスペースが手狭になっていることを認識していますかとの質問ですけれども、ごみの処理量の増加に伴い作業スペースが手狭になっていることは認識しております。前処理施設、ストックヤードの配置などにつきましては、最終処分場延命化対策の実施計画の中で増設などを検討し、対応してまいりたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) それでは、最終処分場の埋め立て可能な期間は先ほど答弁いただきましたが、今後の計画、どうなっているでしょうか、お聞きします。 ○議長(知念辰憲君) 市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 再質問にお答えいたします。 今後の計画についてでありますが、3つの案がございます。 1つ目は、最終処分場の埋立物を掘り起こした後、選別を行って可燃物を焼却施設で焼却する案でございます。可燃物とは、主なものが廃プラスチックでございます。 2つ目は、現処分場の埋立物を掘り起こした後、島外へ船舶輸送する案でございます。 そして3つ目は、堰堤を築造する案、つまり現最終処分場をかさ上げする案となっております。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) それでは、焼却炉の更新完了、そして運用開始時期はいつになるでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 再質問にお答えいたします。 焼却炉の更新完了、運用開始時期はいつになりますかとのご質問ですけれども、現在のクリーンセンターは、竣工から約21年が経過しております。施設の老朽化が進んでおりますので、設備や機器類の更新を図ることで、継続的な利用を図っていきたいと考えております。 更新につきましては、31年度に実施計画を行い、32年度からは工事を着工し、33年度末には終了する予定となっております。 また、運用開始時期につきましては、ご質問ございましたけれども、焼却炉は2基ありますので、1基を稼働させながら更新工事を行っていきます。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) 先ほどの最終処分場の案、3つの案がありましたけども、廃プラスチックをもう一度燃やしていくという計画、これが予算的にも、また現実的なものではないかという話を聞いております。もし、その案が採用されることになれば、最終処分場がいっぱいになる期間と焼却場の更新完了、運用が始まるタイミング、これはかなりタイトなスケジュールになっているように思います。ほとんど完了と同時に埋め立てがいっぱいになるというような、かなり際どいタイムスケジュールになっているように感じるんですけども、なぜこのようなタイムスケジュールになったのでしょうか、答弁お願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 再質問にお答えいたします。 以前から埋め立て残余年数の予測には、埋設量の測量調査を行いまして注視してまいりました。しかし、新空港開港以降のごみの増加により、残余年数が早まってきております。最終処分場の整備には、法的手続、周辺環境に対する影響評価、そして対象補助金の有無など、事前の調査、手続などにも時間を要しますが、最終処分が滞ることなく継続して実施できるよう、迅速に進めてまいります。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) かなり時間的に厳しいスケジュールになる可能性もありますので、円滑に進むように議論を進めていっていただきたいなと思います。 先ほど答弁にあった対策案のプラスチックごみを掘り起こしての焼却、この事業を既に行っている仙台南の広域事業を総務財政委員の視察で行ってまいりました。掘り起こしごみの運搬に天蓋つきのダンプカーを採用し、車両の出入り口には自動ドアとエアカーテンがついており、においや粉じんの飛散に留意した工夫が見られました。 当市のクリーンセンターには、近くに給食センターや石垣ダム、バンナ公園などがあります。もし、このプラスチックごみを再度掘り起こし、この掘り起こした部分には、今まで焼却した焼却灰もついていることが想定できます。そういったものが周囲に飛散すると、こういった公共施設、そこで遊んでいる子どもたちに影響が出かねません。今回、この案が採用された際には、より一層の注意、工夫が必要と思われます。 そして、またクリーンセンター、近隣公民館との公害防止協定にプラスチックごみを燃やさないということが明示されており、プラスチックごみを燃やさないことを根本として協定が締結されています。 この案が採用されることになった際には、近隣公民館へしっかりとした説明と話し合いを持ち、理解が得られるよう誠心誠意の対応を求めます。今後、先ほどの問題でもありましたが、近隣住民と話し合い、そこをしっかりとやっていただきたいと思います。 また、クリーンセンターの新設、これがある場合には、現地での建てかえがないようにという希望もありますので、今後、近隣住民との話し合いに向けた当局の意気込みをよろしくお願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 再質問にお答えいたします。 先ほど議員ご提案のありましたとおり、ごみの掘り起こしや運搬、焼却灰の運搬については、粉じんや焼却灰の飛散がないよう、先進地域の事例も参考にしながら、対策を徹底してまいりたいと考えております。 また、一般廃棄物処理施設延命化対策検討委員会で審議された内容については、適切な時期に地元住民説明会を開催し、報告するとともに、掘り起こしごみを焼却する案がもし採用された場合には、地元住民の理解を得られますよう、誠心誠意取り組んでまいります。 そして、現在のクリーンセンターでの新設につきましては、整備時に締結いたしました公害防止協定に明記されているとおり、現在の場所での新設は考えておりません。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) 今後、この案が採用された際には、地域住民との話し合いをしっかりとしていっていただきたいなと思います。 それでは、次の質問に移ります。公営塾について。先ほど説明いただきましたけども、なかなか市民の関心が高い割に、細かい、どういった事業なのかなという質問が多く寄せられています。そのあたり周知徹底して、また講師の方がどういった人を市民が求めているのか。そういった分も市民の意見を聞きながら、またその講師の方の採用基準など明確にしていっていただきたいと思います。 この質問については、これで終わりにしたいと思います。 次に、食肉センターについて。先ほど運営状況を答弁していただきましたが、いろいろと数字的な部分での指摘する部分もあると思いますけども、それよりも1日目の一般質問にて箕底議員も取り上げておりましたが、私のところにも食肉センター関連の苦情が入ってきております。 私は農家の出身ということもあり、ほかの農家や畜産業の方と話す機会が多くあります。現在、好調な畜産業においても、課題は幾つもあります。しかし、聞こえてくるのは、まず食肉センターの現状をどうにかしないといけないという声です。箕底議員が深く追及しておられたので、多くの問題があることを認識していただけたかと思います。ですので、私のほうからは苦情などを一部紹介して、当局の見解を求めるにとどめたいと思います。 苦情の1つです。ある役員は責任ある立場にいながら、センターになかなかいない。いないことが多い。朝礼から終業までいたのは、半年間で3回ぐらいじゃないかなということもおっしゃっていました。 パワハラ行為、あえて議場では言いませんが、役職ある方から聞くにたえないような言葉でののしられたという社員の方や、飲みの場で頭から酒をかけられたというふうな声もあります。 また、雇用契約も交わされていない社員もいるようで、解消に向けた話し合いが行われているようですが、そのあたりも最後まで市が調査し見届ける必要があるかと思います。 そのほかにも疑問や苦情、不信感を持つ方がいらっしゃいます。これらのことを踏まえ、当局はどのように考え対応していくか、お聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 職員からの苦情に対しましては、作業環境の充実はもちろんですが、今以上に働きやすい、風通しのよい職場を目指し、話し合っていきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) 3月議会では、ほかの議員からも同様のことが指摘されたと私は認識しています。そして、私が聞いた情報と先ほど箕底議員からも聞いたところは、これ別々のところから聞こえてきております。つまり一部の人や1回の出来事ではなく、こういったことが常態化しているのではないかなということが予想されます。当局のしっかりとした対応を求めるとともに、任命権者である社長として、市長にも見解をお願いいたします。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 苦情の件は真摯に受けとめて、今後どういった改善方法があるのか、また真剣に考えていきたいと思います。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) それでは、さまざまな問題が浮き彫りになってきましたので。             〔何事かいう者あり〕 またそれは次の機会に、当局としても、しっかりと食肉センターと連携をとって、職員の方、または畜産業の方と働きやすい環境つくりのために努力していっていただきたいなと思います。 それでは、次の質問に移らさせていただきます。自衛隊ミサイル基地配備問題について。             〔何事かいう者あり〕 それで、今回意見交換会に参加された方の数、これは私が考えるに0.8%程度、有権者の0.8%程度、全市民でいうと0.6%とか、そういったような数字です。非常に少ない市民のまだ意見しか聞かれていないのじゃないかなと思います。そして、また3回の意見交換会と称する集会を開催した法的根拠があれば教えてください。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 答弁、総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 意見交換会の開催についてですが、特に法的根拠はございませんが、あえて言うなら、陸上自衛隊駐屯地配備計画は本市の重要案件であることから、また施設配置案の中には周知も含まれることから、住民福祉向上を図る任を負い、市民の生命、財産を守る市長の立場から、地方自治法でいう自治事務の範囲内において開催したものでございます。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) それで、この集会の中でルールとして設けられていた質問時間1分、意見等3分、これらのルールが事前に市民の方に伝えられていたのかどうか、ここをお聞きしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 意見交換会での質問時間1分、意見の時間3分というルールについてでございますが、開催するに当たり特に周知はしておりませんが、意見交換会は全市民を対象に開催しておりますので、主催者といたしまして、多くの市民が賛成、反対、それぞれの立場において自由な意見を述べられるよう進行を整理させていただいたものでございます。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) スムーズなたくさんの方からの意見を聞きたいというのであれば、事前に1分とか3分とかという時間を市民に周知しておけば、自分なりの意見をまとめてくる方もいたかと思います。 しかし、これを急に、この現場に来て1分とか3分という時間制限を設けられた上で、これ推進派、反対派問わず、意見の途中で司会に発言を打ち切られているような光景が多く見られました。これでは十分な意見を言えてないのではないかなというふうに思います。 また、出入り口には意見を書き込む用紙も置かれておりましたが、テーブルの数もすごく少なくて、みんな壁に押し当てながら書いたりとか、テーブルや椅子の数も圧倒的に少なかったですし、閉館時間もかなり近いということもあり、とても十分な時間とスペースを確保していたとは言えません。これは不親切で不誠実な集会だったのかなというのが私の印象です。 ここまでの話を整理すると、3回の集会は事前の議会承認さえなく、さらに参加したのは市民の1%以下であった。有権者だけに絞っても、わずか0.8%であり、6月11日の市民会館での集会は、そのルールが市民に事前に周知されることもなく、十分な発言もできないような集会だったと位置づけられます。 これらを踏まえた上で質問を続けます。石垣市民の市への対応、情報公開などについてです。 市民や市民団体4地区などから市長にいろいろと要請、要望などが届けられていますが、これに対してきちんと答えられた、書面で答えられた回数が4回ということで、これは全てに回答していないというか、ほとんど回答されたほうが少ないというようなことを示しています。とりわけ、生活への影響が深刻な4地区への対応としては不誠実に思うんですけども、その点、いかがお考えでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 要請等についての回答についてでございますが、要請等につきましては、石垣市陳情等取扱規程に基づき、その処理に当たっては十分に検討し、文書でもって回答するか、または上司の閲覧に供さなければならない。これも基づき対応させてもらっております。 要請につきましては、中身を精査した上で回答いたしますので、抗議や決議等についての回答はしておりません。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。 ◆13番(花谷史郎君) これを石垣市の重大な問題と考えるのであれば、またこの4地区、地元住民の方を重要に考えるのであれば、ひな形に沿った対応ではなくて、もっと誠実に対応すべきではなかったのかなということを指摘して、次の質問に移りたいと思います。 今回、農業への影響、また市の保全、動植物への影響、そして観光への影響、そして水質汚染、この現地が水源になっているということも指摘されていますが、これらについて市独自の調査、またはそのことを市は認識しているのかどうかということについて質問したいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 調査等については、事業主体が行うものだというふうに認識しております。ただ市の保全、例えば貴重な動植物等については、これ新石垣空港の開港のときも同じような状況だったと思います。その場所にある貴重な動植物については保全をする。もしくはビオトープ等もそばにつくって、そこに移設する。コウモリに関しては、コウモリ用の洞窟等も新たに設置した事例もあります。そういったものを含めまして、石垣の環境を保全するというのは、自衛隊配備にかかわらず、大型の開発案件等については、それは検討すべきものだというふうに認識しております。 ○議長(知念辰憲君) 花谷史郎君。花谷議員、時間ですので締めてください。 ◆13番(花谷史郎君) わかりました。防衛省の管轄とおっしゃいましたけども、市長は市民の福祉向上を図る任を負い、生命、財産を守る立場にあるということです。これは市が独自に調査するべき項目ではないかなと。これは防衛省に丸投げするのではなく…… ○議長(知念辰憲君) 締めてください。 ◆13番(花谷史郎君) 市民目線で今後調査をすべきではないかということを指摘して、私の質問を終了させていただきます。 ○議長(知念辰憲君) 以上で、花谷史郎君の質問は終わりました。 これで、本日予定の一般質問は全て終了いたしました。 それでは、明日午前10時再開することとし、本日はこれにて散会いたします。                               散 会 午後 4時41分...