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  1. 鳴門市議会 1985-03-01
    03月08日-01号


    取得元: 鳴門市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    昭和60年  3月定例会(第1回)          昭和六十年 鳴門市議会会議録 (第二号)鳴門市告示第十六号 昭和六十年鳴門市議会第一回定例会を次のとおり招集する。 昭和六十年三月一日                          鳴門市長   谷   光 次 一 期   日  昭和六十年三月八日 二 場   所  鳴門市議会議場    ───────────────────────────────── 諸般の報告第一 会期の決定について第二 会議録署名議員の指名について第三 議案第 百十一号 昭和五十八年度鳴門市一般会計歳入歳出決算の認定について   議案第 百十二号 昭和五十八年度鳴門市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第 百十三号 昭和五十八年度鳴門市老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第 百十四号 昭和五十八年度鳴門市ユースホステル事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第 百十五号 昭和五十八年度鳴門市交通災害共済事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第 百十六号 昭和五十八年度鳴門市撫養土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第 百十七号 昭和五十八年度鳴門市立岩土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第 百十八号 昭和五十八年度鳴門市新東浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第 百十九号 昭和五十八年度鳴門市弁財天北浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第 百二十号 昭和五十八年度鳴門市公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第百二十一号 昭和五十八年度鳴門市住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第百二十二号 昭和五十八年度鳴門市文化会館事業特別会計歳入歳出決算の認定について   議案第百二十三号 昭和五十八年度鳴門市光熱水費等支出特別会計歳入歳出決算の認定について     委員長報告  質疑  討論  採決第四 報告第 一 号 専決処分事項の報告について(鳴門市職員諸給与条例の一部を改正する条例)   報告第 二 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市一般会計補正予算(第六号)   報告第 三 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市国民健康保険事業特別会計補正予算(第二号))   報告第 四 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市交通災害共済事業特別会計補正予算(第一号))   報告第 五 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市新東浜土地区画整理事業特別会計補正予算(第一号))   報告第 六 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市弁財天北浜土地区画整理事業特別会計補正予算(第一号))   報告第 七 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第三号))   報告第 八 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市文化会館事業特別会計補正予算(第二号))   報告第 九 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市農業共済事業会計補正予算(第二号))   報告第 十 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市モーターボート競走事業会計補正予算(第一号))   報告第 十一号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市病院事業会計補正予算(第二号))   報告第 十二号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市水道事業会計補正予算(第二号))   報告第 十三号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市運輸事業会計補正予算(第一号))     提案理由説明  質疑  討論  採決第五 議案第 二 号 昭和六十年度鳴門市一般会計予算   議案第 三 号 昭和六十年度鳴門市国民健康保険事業特別会計予算   議案第 四 号 昭和六十年度鳴門市老人保健事業特別会計予算   議案第 五 号 昭和六十年度鳴門市撫養土地区画整理事業特別会計予算   議案第 六 号 昭和六十年度鳴門市立岩土地区画整理事業特別会計予算   議案第 七 号 昭和六十年度鳴門市新東浜土地区画整理事業特別会計予算   議案第 八 号 昭和六十年度鳴門市弁財天北浜土地区画整理事業特別会計予算   議案第 九 号 昭和六十年度鳴門市公設地方卸売市場事業特別会計予算   議案第 十 号 昭和六十年度鳴門市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算   議案第 十一号 昭和六十年度鳴門市文化会館事業特別会計予算   議案第 十二号 昭和六十年度鳴門市光熱水費等支出特別会計予算   議案第 十三号 昭和六十年度鳴門市農業共済事業会計予算   議案第 十四号 昭和六十年度鳴門市モーターボート競走事業会計予算   議案第 十五号 昭和六十年度鳴門市病院事業会計予算   議案第 十六号 昭和六十年度鳴門市水道事業会計予算   議案第 十七号 昭和六十年度鳴門市運輸事業会計予算   議案第 十八号 鳴門市税賦課徴収条例の一部を改正する条例   議案第 十九号 鳴門市交通災害共済事業特別会計条例を廃止する条例   議案第 二十号 鳴門市光熱水費等支出特別会計条例の一部を改正する条例   議案第二十一号 鳴門市立保育所条例の一部を改正する条例   議案第二十二号 廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例   議案第二十三号 鳴門市児童館条例の一部を改正する条例   議案第二十四号 昭和六十年度鳴門市農業共済事業事務費賦課について   議案第二十五号 市道路線の認定及び変更について     市長所信表明及び提案理由説明    ─────────────────────────────────昭和六十年第一回定例会            地方自治法第百二十一条に基づく説明員一覧表 通知者名     職名           氏名 市長       助役          森  谷  貞  夫  君          収入役         桜  井     茂  君          運輸部長        三  島  利  克  君          水道部長        歌  川  重  雄  君          競艇部長        尾  崎  定  男  君          福祉事務所長      大  塚  太 一 郎 君          市長公室長       橋  本     毅  君          総務課長        西  本  信  也  君          人事課長        米  沢  敏  光  君          会計課長        岡  田  典  夫  君          税務課長        岡  田  昭  二  君          市民課長        郡     貴 代 志 君          民生課長        井  上  広  治  君          国保年金課長      豊  田     昇  君          衛生センター所長    榊     武  夫  君          環境課長        河  野  忠  久  君          同和対策課長      清  部  昭  治  君          解放センター所長    平  野  節  夫  君          農林水産課長      村     高  芳  君          商工観光課長      播  磨  繁  夫  君          土木課長        美  好  美 喜 夫 君          都市計画課長      野  間  繁  満  君          下水道副課長      長  浜     宏  君          建築課長        吉  田     実  君          耕地課長        大  島  嘉  幸  君          文化会館長       木  下  正  雄  君          競艇部庶務課長     室     鳩  夫  君          競艇部業務課長     益  井  辰  夫  君          競艇部警備課長     斎  藤  素  久  君          水道部業務課長     馬  居  貞  夫  君          水道部工務課長     青  木  博  治  君          運輸部管理課長業務課長                      古  林  育  夫  君          消防本部次長      柳     弘  行  君          庶務課長        岡     晴  之  君          消防課長        高  田  忠  司  君          福祉事務所福祉課長   益  岡  重  男  君教育委員長     教育長         藤  田  重  次  君          教育次長        西  田  素  康  君          庶務課長        木  村  善  二  君          学校教育課長      鎌  田  賀  平  君          社会教育課長      平  島  照  康  君          同和教育課長      塚  原  尚  昌  君          青少年課副課長     中  川  正  幸  君          体育課長        秋  野  昌  郎  君          図書館長        橋  本  義  男  君          教育研究所長      春  藤  孝  雄  君          工業高校事務長     米  崎  文  幸  君監査委員      監査委事務局長     佐  藤  喜 美 夫 君選挙管理委員長   選挙管理書記長     谷     康  夫  君農業委員会会長   農委事務局長      林     敏  雄  君    ──────────────────────────────────             本日の会議に付した事件 諸般の報告日程第一 会期の決定について日程第二 会議録署名議員の指名について日程第三 議案第百十一号から議案第百二十三号まで     委員長報告  質疑  討論  採択日程第四 報告第一号から報告第十三号まで     提案理由説明  質疑  討論  採択日程第五 議案第二号から議案第二十五号まで     市長所信表明及び提案理由説明    ──────────────────────────────────          出  席  議  員(二十八名)  議長  札  場     清  君      一番  下  八     明  君  二番  遠  藤  将  弘  君      三番  叶  井  長  助  君  四番  小  森  圀  彦  君      五番  野  崎  博  文  君  六番  平  松  章  生  君      七番  牧  野     豊  君  八番  矢  野  善  治  君      九番  乾        茂  君  十番  開  発  外  之  君     十一番  勘  川  一  三  君 十二番  斎  藤  達  郎  君     十三番  原  田  一  幸  君 十四番  山  下  善  平  君     十五番  梅  野  健  寿  君 十六番  出  口  治  義  君     十七番  広  瀬  静  男  君 十八番  藤  田  義  行  君     十九番  福  本     節  君 二十番  松  本     聖  君    二十一番  室  津  サ ワ エ 君二十二番  平  岡  朔  郎  君    二十三番  井  形  勝  男  君二十四番  大  場     明  君    二十五番  川  内  啓  市  君二十六番  工  藤  武  重  君    二十八番  新  居  義  公  君    ──────────────────────────────────            欠  席  議  員( 一 名)二十七番  芝  野     彰  君    ──────────────────────────────────            説明のために出席した者  市長       谷   光 次 君   助役       森 谷 貞 夫 君  収入役      桜 井   茂 君   運輸部長     三 島 利 克 君  水道部長     歌 川 重 雄 君   競艇部長     尾 崎 定 男 君  福祉事務所長   大 塚 太一郎 君   市長公室長    橋 本   毅 君  総務課長     西 本 信 也 君   人事課長     米 沢 敏 光 君  会計課長     岡 田 典 夫 君   税務課長     岡 田 昭 二 君  市民課長     郡   貴代志 君   民生課長     井 上 広 治 君  国保年金課長   豊 田   昇 君   衛生センター所長 榊   武 夫 君  環境課長     河 野 忠 久 君   同和対策課長   清 部 昭 治 君  解放センター所長 平 野 節 夫 君   農林水産課長   村   高 芳 君  商工観光課長   播 磨 繁 夫 君   土木課長     美 好 美喜夫 君  都市計画課長   野 間 繁 満 君   下水道課長    長 浜   宏 君  建築課長     吉 田   実 君   耕地課長     大 島 嘉 幸 君  文化会館長    木 下 正 雄 君   競艇部庶務課長  室   鳩 夫 君  競艇部業務課長  益 井 辰 夫 君   競艇部警備課長  斎 藤 素 久 君  水道部業務課長  馬 居 貞 夫 君   水道部工務課長  青 木 博 治 君  運輸部管理課長業務課長           古 林 育 夫 君  消防本部次長   柳   弘 行 君   庶務課長     岡   晴 之 君  福祉事務所福祉課長益 岡 重 男 君  教育長      藤 田 重 次 君   教育次長     西 田 素 康 君  庶務課長     木 村 善 二 君   学校教育課長   鎌 田 賀 平 君  社会教育課長   平 島 照 康 君   同和教育課長   塚 原 尚 昌 君  青少年課副課長  中 川 正 幸 君   体育課長     秋 野 昌 郎 君  図書館長     橋 本 義 男 君   教育研究所長   春 藤 孝 雄 君  工業高校事務長  米 崎 文 幸 君   監査委事務局長  佐 藤 喜美夫 君  選挙管理書記長  谷   康 夫 君   農委事務局長   林   敏 雄 君    ──────────────────────────────────            議会事務局職員出席者  事務局長    高 田 賢次郎 君    次長      宮 本 仁 司 君  議事係長    川 上 昭 憲 君    資料係長    矢 金   満 君  書記      浜 尾 安 仁 君    書記      上 原 恵 子 君    ──────────────────────────────────     午前 十時四十二分 開議 ○議長(札場清君) お忙しいところ参集ご苦労でございます。これより昭和六十年第一回定例会を開会いたします。 ただちに本日の会議を開きます。日程に入るに先立ち諸般の報告を申し上げます。 まず、鳴門市営バス淡路島乗り入れの件について、南淡町及び西淡町に同意を得るため去る二月二十一日に市長と共に両町へお願いに行ってまいりました。 その結果、南淡町から議員協議会ではありますが、二月二十五日付けをもって同意書を頂きましたので、それを添付し四国運輸局に提出いたしましたところ受理されまして、三月一日付で、公示されております。 又、昨日の本会議において同主旨の議決がなされたとの報告を受けております。 西淡町につきましても、今定例会において協議がなされるとのことであります。 次に、先般の市内中学校での集団いじめで新聞報道されました件について昨日、教育民生委員会を開催し、教育委員会より事情説明を受けました。本件については、教育委員会及び現場の学校における指導並びに連携の乏しさから生じた事件であり、教育委員会に対し各学校への指導と連携を密にし、二度とこのような事件が生じないよう忠告すると共に、当教育民生委員会調査報告書の提出を求めた次第であります。 次に、議長会関係会議の概要をご報告申し上げます。 去る一月二十九日に東京都におきまして第四十回新産業都市建設促進議会協議会の総会が開催されました。 事務報告のあと、昭和五十八年度決算及び新産・工特の財特法大幅延長に関する要望並びに昭和六十年度予算を決定してまいりました。 次に、二月十三日に東京都におきまして第五十一回全国公営交通事業都市議長会の総会が開催されました。 事務報告のあと、昭和五十八年度決算及び昭和六十年度運動方針並びに昭和六十年度予算を決定してまいりました。 次に、二月十五日に東京都におきまして第三十八回評議員会が開催されました。一般事務報告及び各委員会からの報告あと国庫補助負担率の引き下げに関する決議案及び規和六十年度予算を決定してまいりました。 次に、二月二十五日に丸亀市におきまして第九十一回瀬戸内海地区議会競艇連絡協議会臨時総会が開催されました。 会務報告のあと、競艇事業の重要諸問題並びに本市議会からは、十二レース制の復活問題について提案いたしました結果、関係先に対し働きかけをすることを決定するなど協議を行ってまいりました。 次に、二月二十六日、東京都におきまして第十六回広域市町村圏指定都市議会協議会が開催されました。 事務報告のあと、昭和五十八年度決算、昭和五十九年度補正予算及び昭和六十年度の運動方針並びに昭和六十年度予算を決定してまいりました。 以上が、各種会議の概要であります。 関係資料は、いずれも事務局に保管いたしておりますので必要に応じご覧いただきたいと思います。 次に、市長からお手許へ配付のとおり議案の提出通知がありました。 又、監査委員より一月例月出納検査の報告がありましたので配付いたしております。 次に、市長及び各委員長等から地方自治法第百二十一条の規定に基づく説明員として出席通知のありました者の職・氏名を一覧表としてお手許へ配付いたしておりますのでご了承願います。 諸般の報告は以上のとおりであります。 これより本日の日程に入ります。 本日の議事日程は、お手許へ配付の議事日程表のとおりであります。 朗読は、省略いたします。    ───────────────────────────────── △日程第一 会期の決定について ○議長(札場清君) 日程第一、会期の決定についてを議題といたします。 おはかりいたします。 今期定例会の会期は、本日より三月二十六日までの十九日間といたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶものあり〕 ご異議なしと認めます。よって会期は、本日より三月二十六日までの十九日間と決定いたしました。    ───────────────────────────────── △日程第二 会議録署名議員の指名について ○議長(札場清君) 日程第二、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により      十六番 出口治義君      十七番 広瀬静男君を指名いたします。    ───────────────────────────────── △日程第三 議案第 百十一号 昭和五十八年度鳴門市一般会計歳入歳出決算の認定について      議案第 百十二号 昭和五十八年度鳴門市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第 百十三号 昭和五十八年度鳴門市老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第 百十四号 昭和五十八年度鳴門市ユースホステル事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第 百十五号 昭和五十八年度鳴門市交通災害共済事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第 百十六号 昭和五十八年度鳴門市撫養土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第 百十七号 昭和五十八年度鳴門市立岩土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第 百十八号 昭和五十八年度鳴門市新東浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第 百十九号 昭和五十八年度鳴門市弁財天北浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第 百二十号 昭和五十八年度鳴門市公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第百二十一号 昭和五十八年度鳴門市住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第百二十二号 昭和五十八年度鳴門市文化会館事業特別会計歳入歳出決算の認定について      議案第百二十三号 昭和五十八年度鳴門市光熱水費等支出特別会計歳入歳出決算の認定について      委員長報告  質疑  討論  採決 ○議長(札場清君) 日程第三、議案第百十一号から議案第百二十三号までの十三議案を一括議題といたします。 本案については、去る昭和五十九年第四回定例会におきまして閉会中の継続審査方一般特別会計決算審査特別委員会に付託してありましたところ、特別委員長より審査終了の旨、報告がありましたので、只今から特別委員会審査報告を願います。     〔八番 矢野善治君登壇〕 ◆八番(矢野善治君) 一般・特別会計決算審査特別委員長報告を申し上げます。 昭和五十九年第四回定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第百十一号、昭和五十八年度鳴門市一般会計歳入歳出決算をはじめ、各特別会計の決算の認定について審査のため、さる二月五日、六日の両日にわたり委員会を開催し、理事者から提出されました主要施策成果報告書及び監査委員から提出されました決算審査意見書を参考に慎重に審査いたしました結果、各会計とも適切に処理されているものと認め十二議案すべてを原案どおり認定すべきであると決した次第であります。 以下、各会計の審査の概要と理事者に対して要望を付した点につきましてご報告申し上げます。 まず、議案第百十一号、一般会計歳入歳出決算では、歳入決算額二百九億二千百二十万七千三百七十三円で、これに対し歳出決算額は、二百三億六千四百六十六万三千二百四十一円で歳入歳出差引五億五千六百五十四万四千百三十二円の残額を生じております。 しかしながら、このうちには翌年度へ繰り越すべき財源充当額五千四十三万八千八百三十一円を差引きますと五億六百十万五千三百一円の黒字決算となっております。このように、本年度も健全財政が維持されております。 この決算額を前年度と比較いたしますと歳入では一・三%減少し、歳出においても〇・七%の減少をみております。 主要施策成果報告書にもありますように歳出面では、住みよい鳴門市づくりのため道路整備事業都市下水路事業をはじめとして各種福祉対策事業の充実、さらには小・中学校の整備、地場産業振興センターの建設など市政全般にわたり積極的な事業が行われております。 しかしながら性質別に前年度と比較すると公債費において〇・四%増加しており、一方、年度末における未償還元金も百十一億五百二十七万五千円で、前年度より二・九%増加しております。 以上が、一般会計の決算のおもな概要ですが当委員会としては、特に将来において、財政硬直化の大きな要因となる未償還金については、早急に減少が図られるよう捨置することを強く要望し、原案を認定いたしました。 次に、議案第百十二号、昭和五十八年度鳴門市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、歳入決算額は三十一億二百六十九万二千円に対し、歳出決算額は三十億九千四十六万四千円で歳入歳出差し引き千二百二十二万八千円の黒字決算となっておりますが、本事業運営の大きな財源である国民健康保険税の収入未済額が毎年増加しておりますので、徴収率の向上を図るとともに保険制度の趣旨普及と予防医療につとめ健全運営に努力するよう要望を付し原案を認定いたしました。 次に、議案第百十三号、昭和五十八年度鳴門市老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、歳入決算額は三十一億七千三十二万七千円、歳出決算額は三十一億五千七百五十一万六千円となり、歳入歳出差し引き千二百八十一万干円は翌年度へ繰り越されております。本事業は、老人保健法の施行に伴い七十歳以上の老人等の医療費が支出されておりますが、本制度の目的である老後における健康保険のため適切な指導及び医療費の確保に努めるよう要望を付し、原案を認定いたしました。 次に、議案第百十四号、昭和五十八年度鳴門市ユースホステル事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、歳入歳出決算額共に、千六百二十四万円となっております。本施設の利用状況は、昭和四十五年度の一万七百十四人をピークに毎年減少しており本年度の利用者は、二千八十一人となり利用率では、十一%となっております。現在、本施設は休館いたしておりますが、今後において有効利用等について善処されるよう要望し原案を認定いたしました。 次に、議案第百十五号、昭和五十八年度鳴門市交通災害共済事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、本事業については発足以来十五年を経過し、交通事故の被害者救済制度として福祉の増進の一役を担ってまいりましたが、六十年度より廃止が決定されております。本年度の加入者は、一万五千七百九十四人であり、前年度と比較し、二百九十一人の減となり、歳入決算額千三百十四万七千円、歳出決算額千百十一万二千円で差し引き三百三十万五千円が翌年度へ繰り越されており原案を認定いたしました。 次に、議案第百十六号、昭和五十八年度鳴門市撫養土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第百十七号、昭和五十八年度鳴門市立岩土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第百十八号、昭和五十八年度鳴門市新東浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について及び議案第百十九号、昭和五十八年度鳴門市弁財天北浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定についての以上四議案を一括し、ご報告いたします。 まず、撫養・立岩土地区画整理事業につきましては、換地精算事務を促進し、早急に事業が完成されるよう要望すると共に、新東浜及び弁財天・北浜土地区画整理事業についても主要幹線道路の整備事業促進に努め本事業の早期完成に努力されるよう要望を付し、原案を認定いたしました。 次に、議案第百二十号、昭和五十八年度鳴門市公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、歳入決算額、九千六百九十八万千円に対し歳出決算額は、九千五百三万五千円であり差し引き百九十四万六千円は翌年度へ繰り越されております。本年は青果部で前年度より増加しているが水産部で減少いたしております。 本事業の目的である生鮮食糧品等の円滑な需給の調整を図り、市民の消費生活に対応して安定した価格で供給できるよう要望を付し、原案を認定いたしました。 次に、議案第百二十一号、昭和五十八年度鳴門市住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定についてにつきましては、住宅新築資金貸付金が十二件、宅地取得資金貸付金が八件で歳入決算額は、一億二千四百三十五万四千円に対し、歳入歳出額は一億二千三百九十七万四千円となっております。 なお貸付事業収入において貸付金の収入未済が毎年増加しておりますので、回収に一層の努力をされるよう要望し、原案を認定いたしました。 次に、議案第百二十二号、昭和五十八年度鳴門市文化会館事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、歳入決算額は一億千六百二万六千円に対し、歳出決算額は、一億千三百五十九万九千円であり差し引き二百四十二万七千円が翌年度へ繰り越されております。 本事業は、一般会計からの繰り入れにより収支の均衡を保っておりますので、今後においては、経費の節減と効率化に努めるとともに、本事業の目的達成に格段の努力を図られるよう要望し、原案を認定いたしました。 次に、議案第百二十三号、昭和五十八年度鳴門市光熱水費等支出特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、歳入歳出決算額共に五億八千二百九十五万六千円となっております。 本特別会計は、電気・水道及び電話の各料金の支出事務を効率的に処理するために設置されたものでありますが、経費の節減については、なお一層の努力をされるよう要望を付し、原案を認定いたしました。 以上が審査の概要であります。 よろしくご賛同賜わりますようお願いいたします。 ○議長(札場清君) これより質疑に入ります。 ただ今のところ質疑の通告はありません。 質疑ありませんか。     〔「質疑なし」と呼ぶものあり〕 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 通告がありますので順次発言を許可いたします。             二十番 松本 聖君     〔二十番 松本 聖君登壇〕 ◆二十番(松本聖君) 私はただ今決算特別委員長より報告のございました議案第百十一号、昭和五十八年度一般会計決算の認定に関しまして、反対の態度を表明するわけでございますが、反対の理由を簡単に申しあげたいと思います。 まず私はこのことにつきましては開会前に議長に申し入れをしておったわけでございますけれども、五十八年度鳴門市の予算の執行の中で最近にいたりまして、市の幹部が収賄事件で司直の手をわずらわすというふうな非常に不名誉なことが発生した、個人的なことじゃなしに市の土木行政の執行の中でそういうことが起こったということが明らかになりつつあるわけでございますけれども、最終的にはまだどこらへんにその真相があるかわかりませんけれども、私は現在の段階ではそういうふうな問題が明らかになっていないというふうなことでございますので、この決算の認定は議案からはずして真相が明らかになった時点においてこの議案を提出しても別に法的には問題はないというふうな自治法上からもそういうふうなことでございますので、そうして欲しかった。それを私の申し入れをあえて取りあげていただけませんでしたわけでございますから、反対の態度を表明せざるを得んわけでございます。 議会と警察と別に同一歩調でやらなければならないということはございませんけれども、このことに関しましては市民も非常に大きな関心と申しますか、市政全体について疑惑を表明する方もたくさんおられるわけでございますから、そういうことがある程度明らかになった時点において、この五十八年度の予算の執行が適正であったかどうかというふうなことを議会として、その態度をはっきりさせて遅くはないというふうに思うわけでございます。 それと私は毎年申しあげておるわけでございますけれども、もたされた以上、内容にわたってもー言反対の理由を申しあげておかなければならないのは、毎年のように、いくら私が主張いたしましても、多数と申しますか市長の意志によってそういう予算が組まれておるわけでございますが、鳴門市の同和行政をめぐりまして、一運動団体に対して年間二千万円近い団体補助金が支出されておる、そういうようなことについても、ただ今の決算委員長報告では何ら指摘がなかったというふうに思うわけでございますけれども、ああいうふうな予算の執行で本当に鳴門市の同和行政が市民の理解のもとに前進するのか、私はそうは決して言えんと思うのでございます。そういうような適正でない予算執行であったというふうな点、私はその点について、特に私の態度を表明しておきたいと思うのでございます。 その他いろいろ申しあげたいことございますけれども以上二点につきまして、どうしても納得ができませんので、私はこの五十八年度の一般会計歳入歳出決算の認定に反対の態度を表明する者でございます。議員各位のご理解をいただきたい。 ○議長(札場清君) ほかに討論ありませんか。     〔「なし」と呼ぶものあり〕 これをもって討論を終結いたします。 これより議案第百十一号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案認定であります。 本案は委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。     〔起立多数〕 起立多数であります。 よって本案は原案のとおり認定されました。 次に、議案第百十二号から議案第百二十三号までの十二議案を一括採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案認定であります。 本案は、いずれも委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶものあり〕 ご異議なしと認めます。 よって本案は、いずれも原案のとおり認定されました。 △日程第四 報告第 一 号 専決処分事項の報告について(鳴門市職員諸給与条例の一部を改正する条例)      報告第 二 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市一般会計補正予算(第六号))      報告第 三 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市国民健康保険事業特別会計補正予算(第二号))      報告第四号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市交通災害共済事業特別会計補正予算(第一号))      報告第 五 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市新東浜土地区画整理事業特別会計補正予算(第一号))      報告第 六 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市弁財天北浜土地区画整理事業特別会計補正予算(第一号))      報告第 七 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第三号))      報告第 八 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市文化会館事業特別会計補正予算(第二号))      報告第 九 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市農業共済事業会計補正予算(第二号))      報告第 十 号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市モーターボート競走事業会計補正予算(第一号))      報告第 十一号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市病院事業会計補正予算(第二号))      報告第 十二号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市水道事業会計補正予算(第二号))      報告第 十三号 専決処分事項の報告について(昭和五十九年度鳴門市運輸事業会計補正予算(第一号))      提案理由説明  質疑  討論  採決 ○議長(札場清君) 日程第四、報告第一号から報告第十三号までの十三件を一括議題といたします。 提案理由の説明を求めます。     〔総務課長 西本信也君登壇〕 ◎総務課長(西本信也君) ただ今上程されました報告十三件について一括して御説明を申し上げます。 これらの十三件につきましては、昨年十二月に国家公務員の給与改定が行われましたので、これに準じ、本市職員の給与改定に必要な条例の改正並びに補正予算の専決処分を行ったものであります。 昨年の国家公務員の給与改定の実施状況は、八月に出された人事院勧告では、四月にさかのぼり、平均六・四四%引き上げの勧告を行いました。 これを受けて政府は、人事院勧告の取り扱いについて検討しておりましたが、最終的に一般職員の給与を四月にさかのぼり、平均三・三七パーセント引き上げを決定し、国会で給与関係法案が可決成立いたしました。 本市におきましても、これに準じ職員の給与改定を四月にさかのぼり実施したものであります。今回の一般職員の改定率は、三・三三パーセントの引き上げとなっております。 報告第一号の職員諸給与条例の一部改正では、条例準則に基づき給料表の改正を行いました。 報告第二号の一般会計補正予算第六号では、一般職員の給与改定に要する人件費一億二千三百七万七千円を補正計上し、歳入歳出とも補正後の総額をそれぞれ二百十五億六千三百四十六万六千円といたしました。 報告第三号から第十三号までの各特別会計並びに各企業会計補正予算につきましても、一般会計補正予算と同様、職員の給与改定に伴う所要額をそれぞれ補正計上いたしました。 以上のとおりでありますのでよろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(札場清君) これより質疑に入ります。 ただ今のところ質疑の通告はありません。 質疑ありませんか。     〔「質疑なし」と呼ぶものあり〕 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。 おはかりいたします。 本案については、会議規則第三十七条第二項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶものあり〕 ご異議なしと認めます。 よって本案については、委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 ただ今のところ討論の通告はありません。 討論ありませんか。     〔「なし」と呼ぶものあり〕 これをもって討論を終結いたします。 これより報告第一口号から報告第十三号までの十三件を一括採決いたします。 本案はいずれも原案を承認することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶものあり〕 ご異議なしと認めます。 よって本案はいずれも原案のとおり承認されました。    ────────────────────────────────── △日程第五 議案第 二 号 昭和六十年度鳴門市一般会計予算      議案第 三 号 昭和六十年度鳴門市国民健康保険事業特別会計予算      議案第 四 号 昭和六十年度鳴門市老人保健事業特別会計予算      議案第 五 号 昭和六十年度鳴門市撫養土地区画整理事業特別会計予算      議案第 六 号 昭和六十年度鳴門市立岩土地区画整理事業特別会計予算      議案第 七 号 昭和六十年度鳴門市新東浜土地区画整理事業特別会計予算      議案第 八 号 昭和六十年度鳴門市弁財天北浜土地区画整理事業特別会計予算      議案第 九 号 昭和六十年度鳴門市公設地方卸売市場事業特別会計予算      議案第 十 号 昭和六十年度鳴門市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算      議案第 十一号 昭和六十年度鳴門市文化会館事業特別会計予算      議案第 十二号 昭和六十年度鳴門市光熱水費等支出特別会計予算      議案第 十三号 昭和六十年度鳴門市農業共済事業会計予算.      議案第 十四号 昭和六十年度鳴門市モーターボート競走事業会計予算      議案第 十五号 昭和六十年度鳴門市病院事業会計予算      議案第 十六号 昭和六十年度鳴門市水道事業会計予算      議案算 十七号 昭和六十年度鳴門市運輸事業会計予算      議案第 十八号 鳴門市税賦課徴収条例の一部を改正する条例      議案第 十九号 鳴門市交通災害共済事業特別会計条例を廃止する条例      議案第 二十号 鳴門市光熱水費等支出特別会計条例の一部を改正する条例      議案第二十一号 鳴門市立保育所条例の一部を改正する条例      議案第二十二号 廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例      議案第二十三号 鳴門市児童館条例の一部を改正する条例      議案第二十四号 昭和六十年度鳴門市農業共済事業事務費賦課について      議案第二十五号 市道路線の認定及び変更について      市長所信表明及び提案理由説明 ○議長(札場清君) 日程第五、議案第二号から議案第二十五号までの二十四議案を一括議題といたします。 提案理由の説明を求めます。     〔市長 谷 光次君登壇〕 ◎市長(谷光次君) 本日、第一回定例会を招集いたしましたところ、議員皆様方には公私何かとお忙しいにもかかわりませず、御出席いただきまして誠にありがとうございます。 この度の定例会には、昭和六十年度一般会計予算をはじめ、各種議案の御審議をいただくことになっておりますが、議案の説明に先だち、私の市政に対する所信の一端と予算編成の方針について御説明申し上げ、皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 政府は、昭和六十年度の予算編成に当たり、我が国経済の発展と国民生活の安定、向上を図るため行政改革を国政上の最重要課題として、歳出においては経費の徹底した節減合理化により、その規模を厳しく抑制することを基本方針として編成した結果、一般会計予算の規模は五十四兆四千九百九十六億円で、前年度に比べて三・七%の増となり、国債費及び地方交付税交付金以外の一般歳出は、三年続けて前年度同額以下にまで圧縮されております。 なお、経済見通しと経済運営の基本的態度については国民総生産は三百十四兆六千億円、名目成長率は六・一%程度になるものと見込まれております。 地方財政におきましては、歳入面では地方税、地方交付税等一般財源の伸びはある程度の期待はできますが、昭和六十年度限りの暫定措置として国庫補助負担率の引き下げが行われる一方、給与関係費、公債費など義務的経費の増加により厳しい状況にあり、地方財政計画の策定方針に即した財政構造の健全化を推進することが要請されております。 このような情勢の中で本市も例外でございません。ここ数年来、低下が続いております競艇事業の売上げは、いまだ回復の兆しがなく、新年度も引続いて収益金の繰入れを減額しなければならない事態を迎えております 行財政改革の推進につきましては、自治省の指導により、この際、各自治体において行政が分担する分野を再点検し、事務事業の取捨選択を行い、効果的な行政を実現することが当面最大の課題となっております。近く推進体制を整備し、組織機構全般について検討することといたしております。 本州四国連絡橋大鳴門橋につきましては、去る昭和五十一年七月二日着工以来、実に十年の歳月を要しましたが、いよいよ今春完成し、六月上旬開通の運びとなりました。 私は、昭和三十四年市長就任以来二十七年を数えますが、その間、「明るく豊かで住みよい都市」を理想の都市像に、魅力ある学園観光都市をつくるための施策を積極的に推進して参りました。また、かつて夢のかけ橋といわれたこの世紀の大事業の架橋促進と早期実現のために精魂を傾けて参りました。これを顧みるとき誠に深い感概を禁じ得ないのでございます。 これまで市政の最重点施策としてまいりました二大プロゼクトは、昨年開講した鳴門教育大学とこの大鳴門橋の完成により実現されます。今後これを機会に淡路と結ばれた四国の表玄関として更に大きく飛躍するため六万五千市民とともに努力をいたす所存でございます。 しかしながら前段申し述べましたように、昭和六十年度における本市の財政は、歳入において一般財源の伸びが期待できない反面、義務的経費の増高により極めて厳しい財政環境であります。したがって予算編成に際しては、物件費、補助費等の経常経費を極力抑制し、政策的経費につきましては、ポスト大鳴門橋事業を中心として市民福祉の向上に寄与するための施策を厳しく選択いたしました。 その結果、当初予算額は、歳入歳出とも百九十三億七千五百万円となり、前年度当初予算と比較して二億五百万円、率にして一%の減となっております。以下歳入歳出予算の概要を申し上げます。 まず歳入についてでありますが、市税は、固定資産の評価替等によりある程度の増額は期待できますが、伸び率は地方財政計画の範囲内にとどめ、地方譲与税、娯楽施設利用税交付金及び自動車取得税交付金は前年度と同額といたしました。地方交付税につきましては、市税と同様に地方財政計画における対前年度比増加率十・九%以内を見込み計上いたしました。使用料及び手数料については前年度並みとし、分担金及び負担金、国庫支出金及び県支出金につきましては、補助対象事業並びに架橋対策事業費の縮少に伴う減額がございますが、それぞれ適正な負担・補助率により積算いたしております。 繰入金につきましては財政支出の必要性を配慮し、財政調整基金、減債基金からの繰入れを見込んでおります。諸収入のうち競艇事業収入は、前年度当初に比較して四億五千万円を縮減し、十九億円といたしました。 市債につきましては、前年度に比較してかなり減額をいたしておりますが、これは架橋記念館建設債及び財源対策債の減によるもので、積算に当たっては対象事業及び充当率を勘案して計上いたしております。 次に歳出でございますが、まず総務費におきましては一般管理費では、鳴門教育大学用地費等の開発公社貸付金を四十九億六千百万円計上いたしました。また、本年は、西ドイツリユーネブルグ市と姉妹都市盟約締結十一年目を迎えますが、両市の親善友好に御尽力されましたニッケル市長御夫妻とスターデルマン議員を大鳴門橋開通を機会に御招待いたしますほか、市民によるドイツ姉妹都市親善交流計画をいたしております。 企画開発費では、長期計画作成費及び鳴門ピアワールドフェスティバル開催負担金、市内中学校生徒全員の歩行見学会及び老人会の渡りぞめ等、大鳴門橋開通記念事業費を計上いたしております。 次に民生費でありますが、国民健康保険事業特別会計への繰出金一億円、老人保健事業特別会計への繰出金一億七千五百二十一万三千円を計上いたしました。老人福祉費では敬老年金、無料バス委託事業、生きがい対策事業等を引き続いて実施するほか、この度新設される特別養護老人ホーム“春潮苑”に対し補助金を支出いたしたいと考えております。同和対策費では、地域改善対策特別措置法に基づく各種施策を積極的に推進し、今後更に部落差別の解消に努める所存でございます。 衛生費でありますが、健康保険鳴門病院医療機器整備費補助、救急医療対策事業、各種予防事業を実施することにより市民の健康管理に貢献いたしたいと存じます。清掃費では、ごみ・し尿収集車両を購入するとともに処理施設の整備管理に努め、又廃棄物埋立処分地施設整備事業を継続して施行いたします。 農林水産業費におきましては、農業振興費では、水田利用再編対策事業、同和対策農業振興整備事業、地域農政総合推進事業等生産性の高い安定した農業経営を目指すための経費を計上いたしております。農地費では、施設管理費のほか農道舗装、農道改良土地総合整備事業等を施行し、土地基盤整備を図ることといたしております。林業費では、治山林道整備事業及び森林病害虫防除事業を効果的に行い、緑の保護育成に努めたいと考えております。水産業費では、沿岸漁場整備事業等漁業資源の培養を行い、又漁港改修事業を施行して水産業の振興を図りたいと存じます。 次に商工費でありますが、商工業振興費では、経営安定合理化資金等の金融対策費、地場産業振興センターの効率的な運営費を計上し、観光費では、観光案内板整備事業、公園整備事業を実施いたします。 土木費におきましては、本年度着手いたしました道路台帳整備事業について、航空測量資料を図化するための作業委託料及び大正橋架替工事費を計上いたしました。道路橋梁、河川費の新設改良費及び地区改善施設整備事業については、公共事業、架橋対策事業を中心に予算計上をいたしております。都市計画費では、土地区画整理事業特別会計の管理者負担金及び繰出金を、街路事業、都市下水路及び公園費については、公共継続事業費をそれぞれ計上いたしております。 次に消防費でありますが、災害から市民を守るための消防力の整備費と特に大鳴門橋関連の救急対策に必要な車両購入費を計上いたしました。 教育費につきましては、里浦小学校、撫養小学校の騒音防止対策工事費と林崎小学校の設計委託料及び明神小学校プール建設事業を施行いたします。高等学校費では電子計算機施設整備費を、公民館費では板東公民館の設計委託料を、図書館費では、移動図書館車の購入をいたしたいと考えております。以上が一般会計予算の概要であります。 次に特別会計について、その主なものを申し上げます。 まず国民健康保険事業会計でありますが、ここ数年における各種医療施設の充実と高齢者社会の進行に伴いまして医療費が年毎に増加をいたしております。また、昨年の十月には、法律の改正により退職者医療制度の創設とこれに伴います国庫負担率の引き下げが行われ、国保財政は非常に厳しい状況となっております。本来は、相扶共済の精神に則り、被保険者が負担すべきでありますが、本年度は一般会計から一億円の繰入れを行い、収支の均衡を保つことといたしております。 次に老人保健事業会計でありますが、この会計では七十歳以上の老人並びに六十五歳以上のねたきり老人等の医療を行うものであります。対象者は五千七百人を予定し、予算総額は三十五億千七十六万八千円となっております。 次に撫養、立岩、新東浜並びに弁財天・北浜の各土地区画整理事業会計でありますが、四事業とも継続費を設定して年次的に事業を進めておりますが、本年度は、区画内の精算換地に要する委託料並びに支障物件の移転補償費、その他区画街路の整備費等を計上いたしました。 次に公設地方卸売市場事業会計でありますが、施設の建設に要しました長期債の元利償還金が財政上の大きな負担となっております。効率的運営に努めておりますものの収支の均衡を保つことは困難な状況にありますので一般会計からの繰入金で補てんすることといたしました。 次に住宅新築資金等貸付事業会計でありますが、本会計は、同和地域の環境の整備、改善を図るため住宅の新築、改修等に際し、必要な資金の貸し付けを行うものであります。本年度は貸付件数を十l件予定しており、その所要の額を計上いたしました。予算総額は、九千八百四十八万円となっております。 次に文化会館事業会計でありますが、文化会館は、昭和五十七年五月開館以来、文化の殿堂として市民から広く活用されております。また、毎年好評をいただいております自主文化事業につきましては、更に内容を充実し有意義な催し物を計画してまいりたいと考えております。一般会計からは、管理運営に万全を期するため九千三百五十万円を繰入れることといたしました。 次に光熱水費等支出会計でありますが、運輸事業を除く各会計の電気、水道及び電話料金、合わせて六億七百二十二万三千円を計上したものでございます。光熱水費等につきましては、常日頃より節電などの励行と合理化に努めておりますが、今後ともなお一層の節減を図ってまいる所存であります。 次に企業会計についてでありますが、まず農業共済事業会計では、農作物等の農業災害に対する救済制度として、本事業の内容を更に充実し、事業の目的を達成するため、所要の額を計上いたしました。 次にモーターボート競走事業会計についてでありますが、最近の競艇事業は永びく経済の不振とレジャーの多様化等により、舟券の売上金、入場人員ともに減少いたしております。本年度の舟券売上金につきましては、前年度の事業実績を勘案して一日平均一億九千五百万円と見込み、その所要の額を計上いたしました。サマータイムレースの増設、十二レース制の採用等、積極的に売上向上対策を講じてまいる所存であります。一般会計には十九億円を繰り出すことといたしております。資本的支出では、電光表示盤の改良等、魅力ある施設づくりに要する経費と、設備費が増大しております水道事業会計に対し、出資金一億円を計上いたしました。 次に病院事業会計でありますが、隣接医療機関の増加と国の医療費抑制策の強化により、患者数は定着の傾向にあります。さらに相次ぐ医療費の改定により、診療報酬は、若干引き上げられるものの薬価基準の大幅引き下げにより苦しい経営状態となっております。今後は、医療体制と医療機器の整備充実を図り、特色ある病院づくりに努めてまいりたいと思うものであります。 次に水道事業会計でありますが、市民生活に必要な生活用水を安定的に供給するため、過去数次にわたって施設の整備拡充を進めてまいりましたが、今では水道普及率も九十九・八%に達し、ほぼ市内全戸に清浄で豊富な水の供給ができるようになりました。また、昨年の料金改定により営業成績は順調に推移しており、当期利益として一億七百十二万千円を予定いたしております。資本的支出では、将来の水需要の増加に対処するため、年次的に建設を進めております第十期拡張事業費と老朽管の布設替に要する経費等十億二千百三万円を計上いたしました。 次に運輸事業会計でありますが、国民生活の向上とともに自家用車が増加し、このため輸送人員は、毎年減少いたしております。路線網の整備、運行ダイヤの再編成等、効率的な経営に努めておりますものの収支の均衡を保つことは困難な状況にあります。生活路線補助金も確実な額にとどめましたので、収支差引では欠損金を生じております。資本的支出では、乗客サービスの一環として冷暖房車三両の購入を予定いたしておりますが、今後とも積極的に車両の代替、更新を図り、バス利用客から親しまれる市営バスとしてのイメージアァプを図ってまいりたいと考えております。 次に条例その他の議案について御説明申し上げます。 まず鳴門市税賦課徴収条例の一部改正については、昨年八月にたばこ事業法並びに日本たばこ産業株式会社法が制定され、本年四月一日から日本専売公社が民営化されることになりました。このため、現行の地方たばこ消費税制度に所要の調整を行う必要が生じ、地方税法の改正が行われましたので、条例準則に基づき本条例を改正するものであります。改正の内容につきましては、現行のたばこ専売制度の廃止、輸入たばこの自由化に伴い、新しいたばこ流通制度が設けられることになります。これに対応して、たばこ消費税の納税義務者、課税標準、税率、徴収方法等について、所要の整備を行うとともに必要な経過措置を定めるものであります。 次に鳴門市交通災害共済事業特別会計条例を廃止する条例並びに鳴門市光熱水費等支出特別会計条例の一部改正につきましては、本年三月末をもって交通災害共済事業を廃止することにしております。事業の廃止に伴い、必要のなくなる交通災害共済事業特別会計条例を廃止するとともに光熱水費等支出特別会計条例の条文中から同会計を削除するものであります。 次に鳴門市立保育所条例の一部改正につきましては、新年度から中央保育所、板東保育所並びに瀬戸保育所の収容定員を減員するものであります。現在、これらの三保育所は、定員を大幅に下回っており、近年の出生率の低下等による措置幼児の減少、今後の入所希望の状況など種々検討いたしました結果、中央保育所の百二十人を九十人に、板東及び瀬戸保育所の六十人を四十五人に減員するものであります。 次に廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正については、現在、し尿処理手数料の徴収は処理券によることとしておりますが、事業所等のうち特に必要とする場合は、その特殊性に応じ納付書による徴収を認めようとするものであります。 次に鳴門市児童館条例の一部改正につきましては、市職員の置市記念日の休日廃止に併せ児童館も五月十五日の休館日を廃止するものであります。 次に昭和六十年度鳴門市農業共済事業の事務費の賦課についてでありますが、毎会計年度事業を行うに必要な事務費の賦課について議会の議決を求めるもので、それぞれの賦課単価は前年度と同額としております。 次に市道路線の認定及び変更につきましては、認定する三路線と変更する四路線であります。これらは、本四関連道路整備、県道の移管及び寄附行為によるものであります。 以上のとおりでありますので、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(札場清君) 以上をもって本日の議事日程はすべて議了しました。 おはかりいたします。 議事の都合により明三月九日、十日の両日は休会いたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶものあり〕 ご異議なしと認めます。 よって三月九日、十日の両日は休会とすることに決しました。 次会は三月十一日午前十時から再開いたします。 本日はこれをもって散会いたします。     午前十一時四十二分 散会...