• "管轄下"(/)
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  1. 鳴門市議会 1990-12-01
    12月12日-04号


    取得元: 鳴門市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    平成 2年 12月定例会(第4回)          平成二年 鳴門市議会会議録 (第二十四号)    ──────────────────────────────────            平成二年十二月十二日(会期十六日中第九日目)              議 事 日 程 第 四 号第一 市政に対する一般質問第二 議案第八十四号 平成二年度鳴門市一般会計補正予算(第二号)   議案第八十五号 鳴門市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等条例の一部を改正する条例   議案第八十六号 鳴門市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例   議案第八十七号 鳴門市学校医、学校歯科医及び学校薬剤師公務災害補償条例の一部を改正する条例   議案第八十八号 鳴門市文化会館条例の一部を改正する条例     質疑  委員会付託第三 請願・陳情書の処理     委員会付託    ──────────────────────────────────              本日の会議に付した事件日程第一 市政に対する一般質問日程第二 議案第八十四号から議案第八十八号まで日程第三 請願・陳情書の処理     委員会付託    ──────────────────────────────────            出  席  議  員(二十八名)  議長  下  八     明  君  一番  工  藤  武  重  君      二番  遠  藤  将  弘  君  三番  明  村  春  夫  君      四番  佐  藤  絹  子  君  五番  柿  本     公  君      六番  梅  野  健  寿  君  七番  田  渕     豊  君      八番  平  岡  朔  郎  君  九番  藤  田  義  行  君      十番  大  石  謙  一  君 十二番  川  上     守  君     十三番  新  居  義  公  君 十四番  松  本     聖  君     十五番  開  発  外  之  君 十六番  泉     善  治  君     十七番  近  藤  龍  彦  君 十八番  小  森  圀  彦  君     十九番  牧  野     豊  君 二十番  野  崎  博  文  君    二十一番  乾        茂  君二十二番  勘  川  一  三  君    二十三番  叶  井  長  助  君二十四番  原  田  一  幸  君    二十五番  福  本     節  君二十六番  矢  野  善  治  君    二十七番  山  下  善  平  君二十八番  福  島  慧  雄  君    ──────────────────────────────────            欠  席  議  員(一名) 十一番  金  澤  茂  徳  君    ──────────────────────────────────            説明のため出席した者  市長      矢 野 茂 文 君   助役      西 本 信 也 君  収入役     西 田 素 康 君   総務部長    馬 居 貞 夫 君  市民福祉部長  辻   潤 一 君   経済部長    益 井 辰 夫 君  建設部長    泉   登志男 君   競艇部長    吉 田   実 君  水道部長    佐 藤 喜美夫 君   運輸部長    米 澤 敏 光 君  消防長     松 岡 正 次 君   総務部副部長  玉 有   繁 君  市民福祉部部長福祉事務所長事務取扱   市民福祉部部長環境衛生課長事務取扱          平 野 節 夫 君           三 井 隆 夫 君  総務部   秘書広報課長 堀 田 順 二 君    総務課長   青 木 義 幸 君  教育長     藤 倉 利 久 君   教育次長    河 野 忠 久 君  監査事務局長  播 磨 啓 示 君   選管委事務局長 稲 垣 道 徳 君  農委事務局長  清 水 則 夫 君    ──────────────────────────────────            議会事務局職員出席者  事務局長    古 林 育 夫     次長      江 川 勝 幸  議事係長    西 谷   茂     資料係長    後 藤 敏 彦  書記      中 井 敦 子    ──────────────────────────────────     午前 十時  五分 開議 ○議長(下八明君) 連日御参集御苦労でございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元へ配付の議事日程表のとおりであります。朗読は省略いたします。    ────────────────────────────────── △日程第一 市政に対する一般質問 ○議長(下八明君) 日程第一、市政に対する一般質問を続行いたします。 通告の順序に従って質問を許可いたします。一、四八国体の対応について二、土木行政について               二番 遠藤将弘君     〔二番 遠藤将弘君登壇〕 ◆二番(遠藤将弘君) 四定の一般質問の最終日になりましたが、議長の許可を得まして通告の順序に従いまして質問をいたしたいと思います。 まず、質問に入ります前に、まず最初に国道十一号線の防災工事の促進について去る十一月の二十八日に市長並びに正副議長、建設委員長以下建設委員の皆さん方の小雨降る悪条件の中で各関係機関に対する陳情に対しまして心から熱く御礼申し上げる次第でございます。 さて四八国体でありますが、私は組織の強化を一番に上げておりますが、関係者各位が、努力しておるのでございますが、やはり今一つ組織の充実というか、強化が見られないと思うのでありますが、それは何故だろうかということを考えまして、そして一般質問の当初、代表質問また昨日の質問等を繰り返して考えてみます時に、やはり市長の来期に対する取り組みの姿勢がはっきり出ていないのが原因でなかろうかと思うのでございます。 六月の議会に我が会派の会長である福本議員が、このことにふれております。これに対しまして、矢野市長はまだ後、任期十ヵ月あるわけであります。日一日を大切に積み上げていくことこそ、次なるステップヘつながっていくことと思って毎日を大切に生きていきたい云々、と答えております。これで議員諸公も次に出馬するのであろうという期待はしておりますが、あくまでもそれは推測であって昨日の矢野議員の質問でも出馬するだろうという前提の質問であったと思うんです。やはり政治には節目が必要であり、また分り易い政治をするのが現代のめざす矢野市政でなかろうかと思うのでございますが、一般質問の最後になりましたが、あなたが来期にかける御決心と、そうして、それはどういう施策を掲げていくのか、この議場を通じて六万市民にお聞かせ願えれば幸いと思うのでございます。そして国体は私が先頭に立ってやるんだという御決意の程を併せてお聞かせ願います。以下答弁によりまして再問いたしたいと思います。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) おはようございます。 遠藤議員の御質問に対してお答えをいたしたいと思います。 昭和六十二年の四月に市長就任以来、鳴門市の活性化を推進いたしますために、まず私は市役所内部の活性化を提唱して部制を導入し、財政の健全化を始め、二十一世紀を展望しつつ、中長期的課題を選択して第三次総合計画を策定をいたしました。明石海峡開通や、関西国際新空港の開港、四国縦貫横断道の建設を見据えながら本市の飛躍発展の基礎固めに努めてまいって来たところでございます。人が集まるまち、人口の増える活力あるまち鳴門の建設を政治指標といたしまして、中核工業団地の造成、リゾート開発、第二小鳴門橋建設ホープ計画、ふるさとの川整備事業や国体橋の建設、ドイツ村公園や各種農漁協基盤の整備、また上水の水利権の確保と都市排水特に私の脳裏を離れることが出来なかったのは衛生センターの整備を始めとするごみ対策の問題であります。鳴門市の抱えております課題は、まさに山積であります。そしてさらに、お話のように三年後は東四国国体の開催を迎え、明平成三年度からはプレ国体も始まります。これらのビックプロジェクトをなんとしても成功させなければならないと考えております。数多くのプロジェクトはすでに着工をみておるものもございますが、さらに計画を煮詰め、実行に移していかなければならない問題も数多くございます。いよいよ努力しなければならない責任の重さを痛感いたしておるところでございます。お話のように去る六月議会におきまして、福本議員から私に対し所信の御質疑がありましたが、これらの諸課題に対して花を開かせ、実を結ばせるために日一日を大切に、さらに努力を重ねてまいりたいと、こう申し上げました。 幸い職員の諸君も私の立場を理解し本市の置かれておる今日的課題、解決のために一丸となって頑張ってくれておりますし、市内各界の皆さんからも熱い激励を頂きさらに議会の皆さんからも温かい御厚情を賜っておりますので、初心忘れることなく決意を新たにして、来るべき時期には信を問いたいと考えております。事情を御推察賜りましてよろしく御協力の程お願い申し上げる次第でございます。     〔二番 遠藤将弘君登壇〕 ◆二番(遠藤将弘君) 市長の決意の程がよく分かりました。我が会派も市長の意を受けて、それ相当の対応を取るよう会長に申し入れしたいと思います。 それで、やはり通告のとおり細部になろうかと思いますが、国体と、国道十一号線の問題について質問いたしたいと思います。 私は、北海道の開会式を見てまいりました。福岡の開会式も見ることによって両者の差があろうかと思いまして、日程が詰んでおったのでありますが、開会式だけ参加、私個人として参加さしていただきました。その両者を比べて見る時、なるほど同じようなプログラムは組まれておりますが、やはり大分差があったようでございます。私の感じといたしましては、北海道が数段開会式は優れておったのでなかろうかと感じを持ちました。そこでまあ見てきたいろいろな問題点を鳴門に置き換えて質問したいと思います。 まず、先般の質問にも答えられておりましたが、開会演技に一中、二中のブラスバンドが、出場すると説明されております。しかしこの人は今の小学校六年、五年、四年生です。これがやはり小学校の時からこのような予備軍としての練習がなければならないのでなかろうか、私は選手強化について併せて指導員の強化を教育長に各機会ある毎に要望してまいりましたが、残念ながら中学校、教育長が持つ権限範囲内での指導者の強化はなされておりません。もはやこの中学校三年生は来春から高校生である県教委の管轄下に移るわけであって、市教委の果たす選手強化の役割はもう半減したのでなかろうか、ということは、これからはやはり開会式、閉会式のそれぞれの団体演技に移っていくのでなかろうかと思うんです。その中で先程言ったようにブラスバンド一つ取っても三年先のことであって、学年で違ってまいります、そこらを教育長はどのように考えられておるのか、一つお答え願いたい。 次に、宿泊関係でございます。なるほど非常にこの度視察に行かれた五十名の方は宿舎で非常に不便をかこったように聞いておられます。これはやはり国体料金というのがございまして、一律に設定されております。 そのために通常千五百円の素泊りの料金の所でも四千五百円の料金が取られておる、そこに問題があったのではなかろうかと思うのであります。鳴門の宿泊関係にこのようなことがあってはならないと思うんでございますが、ここらの把握のしかたはどうなされておるんか、聞いておきたいと思います。先の議会で全中大会のことを申しましたが、その後全中大会で参加した選手から関係者にお礼の手紙が二通参っております。これを読まして貰う時にやはり大会で鳴門市民と選手との交歓が一番重要な問題でなかろうかと感じたわけであります。やはり鳴門市長として、この市民に国体に参加した人々との交歓、接触を最大限図っていくのが国体の成功に導く道でなかろうかと思うのでございますが、この点のお答えを願います。と申しますのは、入場式で行進されました北海道が、前年度開催の北海道が選手団九百名余り、開催地の福岡も九百五十余名であったと思うんです。この九百名に余る選手団の編成が出来なければ、開催地元であっても優勝は不可能でなかろうかと思うんです。このことから考えますと、四八国体鳴門市で開かれる四八国体は余り成績に期待せず、やはり市民との交流に観点を置いた方向に持っていくのが大会の成功に導くものであると強く感じたわけでございます。お聞かせ願いたいと思います。 もう一つ、この全中大会においても国体課と他の情報交歓が余りなされなかったために貴重な四八国体に出場されるであろうという予想される選手を迎えながら何らそれの把握がなされてない、少なくともアンケート、鳴門市に対するアンケートぐらいは取っても良かったのでなかろうかと思うのでございます。これはもう済んだことでありますが、来年八月には野球大会がございます。この時にやはり当然これらの選手が四八国体に出場されると思いますので、いろいろ御意見を拝聴して国体に備えるべくそれぞれの処置が取られるよう、それが国体に成功に結び付く問題であろうと思いますが、市長の御所見をお聞かせ願いたいと思います。 それともう一つ、この八月に行なわれる野球大会開会アトラクションが、鳴門市で企画されるのか、県で企画されるのか、もう八ヵ月に迫っておる、実数にすれば七ヵ月でありますが、何ら具体化していないと思うのでありますが、この点をどのようにお考えになっておられるのか。 次に、全中大会でも少し触れましたが、交通問題でございます。やはりこれは、県挙げての交通問題に取り組まなければ、不評に不評を買うのでなかろうかと心配するものでございます。市長は前夜祭三千名の前夜祭を計画しておると聞きますが、これの輸送機関をどんな段取りにしておられるのか、今から段取りを付けておかなければ、国体期間中、恐らくバスの取り合いになる、交通機関のうばいあいになると思われますので、これらを綿密なる計画がなされてしかるべきだと思いますが、このことについてお聞かせ願いたい。 次に、やはり市民と交流を重点とする時に一番重視されるのが民泊でなかろうかと思うのでございますが、民泊をどの程度の割合でなされるか、どのような検討をされておるのかお聞かせ願えれば幸いだと思います。 次に、国体関係はそれくらいにいたしまして、十一号線でありますが、先般、冒頭に述べましたように市長以下皆さん方非常に御苦労でございます。 明るい見通しを付けられてお帰りになったことと思います。北灘町民挙げてその市長のお答えを待っておるわけでございます。この度、やはり改修されようとしておる防災工事二千二百メートル、その一部が本年度なされておりますが、それから見ますると進捗、現在計画されておるのが、完成するのが明石大橋の開通に間に合うたらよいくらいな感じでございますが、現在計画されている以外にもやはり防災工事が必要と思われる所が、私よりも市長がよく御存知と思いますが、これらをどのように今後進められていくのかお聞かせ願いたいと思います次第でございます。 答弁によりまして再問いたします。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 遠藤議員の御質問にお答えいたしたいと思いますが、多少順序が変わるかもわかりませんけれども、御理解を頂きたいと思います。 まず、第一点の四八国体の対応についてでございますが、北海道、さらには福岡県で行なわれましたとびうめ国体、今年の夏鳴門市で行われました全中大会を振り返って見まして、特に全中大会では反省会でも随分検討を要する諸点があったことは遠藤議員も御承知のとおりであります。今後反省点を十分留意しつつ対応を進めてまいりたいと考えておるところでございますが、そこでまあお尋ねの宿泊対策でございますが、鳴門市へ宿泊をされる予定人員が約四千五百人、これに対しまして、鳴門市の夜宿泊施設へ対応出来る数字が三千五百人程度でないか、このように言われておりまして千人ないし千人以上の方々の宿泊施設がこれから考えて行かなければならないということでございます。そこでこの不足する選手に対する対応といたしましては、民泊をお願いをしなければならないというふうに思っておりまして、広報なるとでもこれから民泊をお願いをする希望者と言いますか、協力者と申しますか、それを募りたいというふうに思っております。大体二人位をお願いをして五百軒くらい、こういうものを考えていきたいと思っておりますが、すでに市の職員に対しましても宿泊協力者の募集を始めておりますし、来年の広報には市民の方々にもお願いをして出来るだけ選手を温かく迎えられるような体制を取りたい、このことにつきましては地区推進協議会の皆様にも協力要請をしてまいりたい、このように考えておるわけでございます。 先進地の例を見てみますと、民泊をお願いをして食事だとか、あるいはふとんの問題だとか、そういった問題もございますけれども、地域的にどのくらいの人数をお願いするか、ということが決まってまいりますと、共同で食事をするとかあるいは準備をして各家庭に配るとか、あるいはふとんのリースを考えるとか、そういうようなことを予測をいたしまして、今後詰めてまいりたいというふうに思っておるところでございます。 それから二番目のこの交歓会、交流の問題でございますが、折角国体を通じて鳴門市に多くの人達がやって来るわけでありますが、ただ単に競技本番を成功させるだけでなしに、この来られた選手と鳴門市民とが、非常に交流をして鳴門市というものを理解していただく、そういうかけがえのないチャンスだと位置づけておるわけでございますが、そのために私はこれまでに、前夜祭などが出来ないか、いうことも考えてまいりました。このことに対しましては、異論もあるようであります。明日から競技が始まるのに前夜祭で選手の体調等も考えていくと、そういうことはあんまり華々しくやるということは競技そのものに影響が出るのでないか、こういうような御意見もあるようでございまして、全体的なものをやるのか、あるいは競技種目別にそういうものを考えていくのか、さらには、この民間のグループこういう方々と何らかのグループを選手のグループを小分けしてそして交歓会をやるのか、そういった問題について今後煮詰めていかなければならないと思っております。いずれにしても御指摘のとおり折角鳴門市に来られた方々と心と心の触れ合いといいますか、人間と人間の触れ合いと言いますか、そういったことも国体開催ということに併せて留意をした計画をしていかなければならない、いうふうに思っておりますので、今後それらの問題につきましても実行委員会あるいは地区推進協議会の皆さんと相談をして詰めて方向を決めてまいりたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。 それから来年の八月に行なわれます。軟式野球リハーサル大会の開会式でございますが、その概要につきましては、八月三十日に監督会議を当市文化会館で開く、そして開会式は八月の三十日の五時から県営鳴門球場で三十二チームが参加して行う。競技は八月三十一日から九月三日間で市立工業高校鳴門市営球場、閉会式は九月の三日の十一時から県営鳴門球場で行う、これに対する開会式の参加者は大会役員が三百三十人、選手監督が三百二十人、競技関係者六百五十四人、補助員ですねそれから徳島市関係では三百二十人、選手監督は合計六百四十人でございますが、内半分は徳島市、こういうような内訳になっておるわけでございます。従いましてこういう概要が決まっておりますが、この開会式の細かな運営、細かな準備等につきましては、今後この概要を下敷きとして運営競技を県と行う、ということになっておりまして、主体として鳴門市の果たす役割が鳴門市の受持種目でもございますので、特に鳴門市としてこれらの問題に対して具体的な詰めを行なってまいりたいというふうに考えておるところでございます。 それから、この国体本番に向けての輸送の問題でございますが、輸送対策は県の輸送専門委員会の結果によって決まるわけでございますが、現在もいろいろ検討しておりますけれども、開会式の当日には貸切バスが約六百台、人員にいたしまして約三万人も貸切バス六百台で運行をさせる、マイカーでは一万台を予測いたしておりまして、これに対する人員が二万三千人位、こう予測をいたしております。その他まあJRだとか徒歩だとか、定期バス、そういったもので来られる方も観客としてやっぱり一万二千人位はあるんではないか、こういうふうに概要予測をいたしておるわけでございますが、このバスを確保につきましては、御承知のように定期路線を割くわけにはまいりませんので、徳島県内ですと鳴門市バス観光バスそれから阿波観光、徳島バス、西部交通だとか、各種民間公共のバスの観光部門のバスをフル動員をしなけりゃならん、これに対して香川県も開催地でございますから、香川県内にあります琴電バスとか、あるいは大川バスとか、そういうもののバスの余裕を全部報告を今頂いておるようでございます。もちろんこれでも足りませんから、愛媛交通あるいは高知交通さらには淡路交通岡山県の両備バスそれから兵庫県の神姫バスこういうようなものも動員をして、まず六百台の確保していかなければならない、というようなことで、現在そのバスの確保に全力を傾注しておるようでございます。まあ、これによって先程申し上げましたマイカー、特にまあ民泊をする方々は民泊をされておりますところの御家庭に協力をしていただいて運動公園まで運んでいただく、こういうようなことも考えていかなければならない、ということで開会式は一応そういう形で進めたい、ただ翌日から始まります各種目別の競技がございますが、その競技になりますと鳴門市は翌日から陸上競技あるいは軟式野球、さらにバスケットボールこういうものを鳴門市内で行わなければなりませんから、この鳴門市内で行う種目にどのバスを充てるか、こういうようなことについても実はこれから決めて行かなければならない、というふうになっております。で遅いではないかという御指摘もあるわけでございますが、開会式の当日に鳴門の市バスが鳴門で泊まっておる人達の輸送に充てるというふうにならないかも知れない、全てのバスを集めて、そしてこれは陸上競技、これはバスケットボールこれは相撲だとか、水泳だとか、こういうふうに分けていきますとそのどの競技に鳴門の市バスが当たっていくかも分からない、だから鳴門の市バスは鳴門で主会場がありながらあるいは池田の開催される種目の選手の送迎に回されるかもわからない、そういうような問題もあるんですが、そこらへんは出来るだけ近いところでそれぞれのバスが運行出来るように、そういうような形の今後輸送計画の中で詰めて行きたいというふうに考えております。また、鳴門市で開催をする種目に対しては、出来るだけ鳴門市内のいろんな方々の、例えばいろいろホテルにお持ちをいただいております送迎用のバスだとか、そういったものもお借りするような作戦を立てて鳴門市内の方々の輸送に万全を期したい。さらには国体というのは負けたらお帰りになるというシステムがあるわけでございますが、負けて直ぐ帰るのでなくて、負けた後で観光したい、その時に足が要ると、こういうような時にも御協力が出来るような余裕を持った配車計画を立てなけりゃならん、そういうようことも想定をいたしまして、現在詰めておる次第でございます。こういった問題を総合的に解決をしていきますために非常に煩雑な業務が今後国体課を中心に必要になるわけでございまして、それらの問題につきましては、先日の質問にもお答えを申し上げましたように、今後それらの問題をさらに詰めていきますためには、現在の体育課、あるいは国体課、合同でいたしましても、まだまだ人員の不足ということも予想されますので、早い機会にいわゆる補強をしてそれぞれの専門部会がございますから、専門部会長を中心としてそれぞれの持分が完璧なものになるように計画を立てさせるということで、先日も部長会でもそのような確認をいたしておるところでございますので、ひとつ御理解をいただきたいと思う次第でございます。 なお答弁に落ちがありましたら、ひとつ担当の方で補足をいたさせます。 それから御質問の第二点であります国道十一号線の防災工事の陳情につきましては、これはあの先般議会の議長を筆頭といたしまして、各担当の常任委員さんが四国地建、あるいは建設省、大蔵省まで御陳情をいただき御協力をいただいたところでございます。特に先般上京の折りに黒川建設事務次官、さらに国道一課での泉道路保全対策官などが、非常に関係者の陳情を行った結果、時間を割いていただきまして、鳴門市の実情につきましてお聞き取りをいただきました。先般も衛生センターの問題で御答弁を申し上げましたように平成三年度の国の公共事業費の通常ペースに対する上乗せ額が、約二千億と言われております。従いましてこの二千億を各省庁が綱引き合戦を行われておりまして、非常に来年度の予算も厳しいものがあるというふうに言われておりますけれども、特にこの十一号の防災工事につきましては、人身事故発生の箇所でもございますので、担当課としては、是非努力したい、こういうまあ御説明を受けたところでございます。さらに、これを受けて大蔵省にもまいりまして、担当官にも御陳情申し上げましたが、大蔵省の会計課長をいたしております窪田会計課長が、県議会時代の友人でもありましたので、特におじゃまを申し上げまして事情の説明をして、これに対する主計官の配慮をひとつ口添えしてもらいたい、とこういうようなことも申し上げまして、まあ良い感触を受けたと、こう申し上げてよろしいのではないかというふうに思っておるところでございます。さらにお話のように国道十一号線の防災工事に事業認可を二・二キロ取っておりまして、平成二年度の工事区間が二百メートル工費にいたしまして約二億円、こういうことでございまして二千二百メートルを二億円で二百メートルというようなペースでいきましたら今の事業区間だけでも十年かかる、これではなかなかこの防災工事人身事故まで発生した防災工事が、進捗率が悪いではないかと、もっと頑張って予算をいただくようにひとつお願いをしたい、こういうお願いをいたしてあるところでございますが、四国地建の道路部長との話の中でここで予算を大幅につけても実は非常に交通の頻繁なところでございますから、交通制限をしなければならん区間が非常に長くなってかえってお天気の日など交通渋滞も起こすおそれもある、従いまして予算の付き方ではありますが、予算のつき方によっては別に新しい口をあけると言いますか、着工区間をもう一つ別に構えて、そしてやっていくという方法も考えなければいけないのではないか、いうようなことを道路部長はまあ予算のつき具合ではございますけれども、是非そういうような働きかけをいたしたい、こういうようなことを言っておりますので、是非そうして欲しい、とこういうお願いもいたしてあるところでございまして、私自身もこの防災エ事につきましては、まあ災いを以て福と成すと申しますか、ああいうまあ百五十ミリ以上雨が降ると通行止めになると、こういう言わば欠陥道路でもありますので、そういうことのないように、一日も早い改良と言いますか、防災工事の進捗をあらゆる機会に、あらゆる機関に対して訴えてまいりたい、そしてこの事業の進捗のスピードを上げたい、このように考えておりますので、御理解をいただきたいと思うところでございます。     〔教育長 藤倉利久君登壇〕 ◎教育長(藤倉利久君) 御質問にお答え申し上げます。 国体の開会式における式典音楽等に対する小学校の現在の対応どのようになっておるかというようなことでございますが、国体の県、市の実行委員会からの要請がございましたら、それに対応出来るようにというようなことで校長会等で話し合いながら進めておる次第でございます。 まず、音楽関係でございますが、現在県の方からは、中学校のブラスバンド、小学校の鼓笛隊というような要請がございましたが、まだどのような曲とか、そのようなことについては、要請はございません。そのようなことが次々と要請があると考えられますので、常に、直ちに対応出来るような力を付けておくというようなことが必要でございますので、小学校におきましては、過去から現在、金管バンドの指導というようなことで、各学校でそれには取り組んでおります。全体的にそれらが、各校でどのような成果が上がっているかということは、大会を音楽の会を開きまして、そこでそれぞれが、研修を広めて行くというような機会をつくっております。 次に合唱についてでございますが、これも県の方から開会式に対する要請がございます。鳴門市では「第九を歌う会」というのがございまして、何とかして開会式関係におきまして、「第九」の合唱というようなことも考えられますので、もしそのようなことがあるなれば、直ちに対応出来るようにというようなことで努力をいたしております。小学校におきましては、ベートーベンの第九交響曲の第四楽章、これを「第九を歌う会」のその演奏の録画を各学校に配付をして「第九」に親しむというようなことをいたしております。 それから開会式には集団演技が行われますけれども、これについては校長会等の機会におきまして開会式やあるいは開始式においてそのようなことが行われた時にどのように対応したらよいかというようなことで、とびうめ国体を見てまいりました人達が相談いたしまして、このようなことが、行われるであろうというようなことで、対応していくのがございます。現在のところそのようなことで努力をいたしている次第でございます。     〔総務部長 馬居貞夫君登壇〕 ◎総務部長(馬居貞夫君) 市長の補足をさしていただきたいと思いますが、先程宿泊の件で御質問ございましたが、この十二月の二十一日に宿泊業協会の理事会をいたしまして、これには日観連、あるいは旅館・ビジネス・民宿の代表者に集まっていただきまして、いろいろこの国体に対する宿泊関係での料金問題だとか、いろいろ人員の問題だとか、こういうようなことを打ち合わせをすることにいたしております。そういうことで、この時に今申されました件につきましては、十分にお話をいたしまして調整をいたしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 それから軟式野球での、が行われます中でアンケートの意見を取ったらどうかというようなお話もございましたが、十分この点につきましても全中大会の問題もございましたので、今後その時期にはそういう方向で進めてまいりたい。かように考えておりますので御理解を賜りたいと思います。以上でございます。     〔二番 遠藤将弘君登壇〕 ◆二番(遠藤将弘君) 再問をいたしたいと思いますが、教育長にまず、教育長、今を見つめるのでなくして三年前を見つめた行政指導がなされなければ効果がないのであります。そのことを十分配慮されたいと思います。それと、これは市長にお伺いいしたいのでございますが、今教育長から「第九」の問題が出てまいりました。開会前に歌が歌われて、各所で歌われておりますが、北海道の場合は北海道出身の歌手によって歌で北海道各地区を紹介したんです。各地区にある歌を歌われて北海道全域を紹介する。福岡の国体は福岡出身の大川栄策歌手が来ておりましたが、女性歌手は福岡出身でなかったように思います。そして歌われた曲目も全然福岡と関係のない曲であったように思います。たまたま私の横に福岡の御婦人が三人ほどおりまして、その点を私尋ねたのですが、その御婦人は栄策さんが大川市出身だけですね、という答えで曲目その他について何も御返答頂けなかったのでございますが、私が見る時に、やはり福岡には黒田節等々やはり地元に根づいた歌がある、それで紹介するのが良かったんでないか、という私、気がしたので是非とも地元に根づいた「第九」を強力に入れるよう市長に努力をしていただきたいと思う次第でございます。それとアンケートの問題でございますが、先般視察に行かれた方々に集まっていただきまして反省会をされたようでございます。聞くだけでなくしてアンケートを募集して統計的に誰が、人が変わっても、見たら直ぐ分かるような組織にしておくのが、行政のありかたでなかろうか、このアンケートあるいは統計の積み重ねが、次の成功に導く道でなかろうかと思うので、このアンケート十分研究され利用されるよう強く要望しておきたいと思います。 以上で「第九」の問題のみについて御返答賜りたいと思います。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 再問にお答えいたしたいと思います。 国体局長、県の国体局長、東京事務所長もいたしておりましたし、私、非常に懇意な間柄でございまして、非常に「第九」ということに対する要望が非常に強いと、これを是非全体スケジュールの中で入れて欲しいということにつきましては、再三にわたって申し入れをいたしておるところでございますが、非常に頭を抱えているのも事実でございます。御案内のように集団演技、開会行進の前の約二時間を編成をしなければなりませんけれども、演技、それから合唱、演奏そういったものを組み合わせてやっていくわけでございますが、一つの曲目、一つの演技にあてがわれる時間というのは大体どの位か、あんまり同じようなものを長々とやると観客も飽きてくるだろうから七分位というのが一つの節目でないか、そういう七分を幾つもこう組み合わせてこうやっていく、しかも全体を先程先日も申し上げましたように私は京都を見た、京都はそれを一つの雅という題でやった、というようなこともありまして、鳴門で行うこの東四国国体というものが、どういうアピールをするかという演出もあると思うんです、そういうことを考えながら県の方では考えておるようでございますが、「第九」というのは最低この、二十分位なかったら具合が悪いだろう、それを七分に区切ってやるとなるとどの部分をお願いするか、ということでやらなければならない、やりますと、やりますけども非常にどこで入れるかということで頭を痛めているというような話も聞いておりますので、「第九」をこの中に入れてもらえるということについては、確信を持っております。ただ、「第九」を歌う皆さんにしてみたら何かこう物足りないような時間帯になるかも分からないな、そんな感じも受け取るところでございますが、今後さらに県の担当の方に申し入れをいたしまして、鳴門というところは「第九」、あるいは「阿波と淡路のはざまの海は」、という曲もありますし、いろいろ鳴門をPRする意味の一つの大きな曲目でございますので、今後強力に県とも交渉をいたしてまいりたい、かように考えておりますので御理解をいただきたいと思います。     〔二番 遠藤将弘君登壇〕 ◆二番(遠藤将弘君) 以上で私の全質問を終わりたいと思いますが、冒頭に市長が再度挑戦する厳粛なる表明を頂きましたので、市長が十分目的が達せられるよう本壇上から希望いたしまして私の質問終わりたいと思います。 ○議長(下八明君) 小休いたします。     午前 十時五十七分 休憩     午前十一時  九分 開議 ○議長(下八明君) 再開いたします。 次に一、市長の政治姿勢について二、水道事業について              十四番 松本 聖君     〔十四番 松本 聖君登壇〕 ◆十四番(松本聖君) 十二月議会の文字通り最終バッターに今回なりまして、一般質問の最後になりましたが、市長の政治姿勢と水道事業について、この二つの質問をいたしたいと思うわけでございます。 市長始め関係者の明確な答弁を求めます。市長の政治姿勢の問題でございますが、私は対話の市政ということについて市長の政治姿勢をお伺いしたいと思うわけでございます。 前壇の質問者との質疑の中で市長は今日は非常にまあ段取り良く放送局のカメラも知ってか知らずか、ちゃんと控えまして決意表明が出来るようなことになって気持ちのいいような状態になっておると思うんでございますが、それに対して私がちくちくと頭から冷水をかけるような質問になるわけでございますが、冷静に答弁を願いたいと思うわけでございます。 早いもんで矢野市政が誕生しまして三年八ヵ月になりまして、先刻の話のとおり来春は市長も私たち議員も市民の厳粛な審判を仰がなければなりませんが、そのためにはやはりそれぞれが、政策や公約というふうなことを市民の皆さん方に発表するのが筋だと、本筋だと私は思うんでございます。 我が党は、地方政治を再生しなければならないと、そういうふうに考えてそのことを訴えております。住民に最も身近な筈の地方自治体の行政の多くが、ここ十年の間に遠く、冷たい存在になっていることを鋭く告発しております。くらしを守る砦としての地方自治を蘇らせるために、地方自治の再生のための三つの柱を示して、その中の一つの柱といたしまして、地方議会の形骸化の問題を取り上げているものであります。それはちろん形骸化をさせてはならないという立場からの主張でございます。議会の場こそ最重要な地方政治の場でなかろうかというふうに認識しておるわけでございますが、最近の全般的な傾向といたしまして、審議会政治というふうなのが横行しております。また、これは決して鳴門市のことを言うておるのではございませんが、全国的には自社公民馴れ合いの政治が進んでおるのが実態でございます。こういうふうなことを私は念頭におきながら、具体的に矢野市長が力を入れております対話の市政というふうなことについて若干質問をいたしたいと思うのでございます。私、第一番の質問といたしまして前段でも申しましたが、一番大事な対話は、対話の相手はやはり市議会でなかろうかと私は思います。市長の見解をお伺いしたいと思うわけでございます。そのために、参考のためにお答え願いたいのでございますが、実質的な審議の場であります各委員会への市長の出席が私は非常に少ないように思うんでございますが、それについての実情と考え方と申しますか市長はどういうふうに考えておられるのか、その点についてお答えを願いたい。 二番目に、したいのは対話集会とか、それに類似したフォーラムとかシンポジュームとか懇話会とかが市長は非常に好きなようでございます。それはそれで非常に私も悪いとは思いません、良いことだと思うんでございますが、要は形でなしに中味が問題でございます。市長あなたは自分の考えに反対する、批判する人達には、との対話をしない、またいやがってなかなかやらない、そういうふうな傾向があるように思うんでございますが、このことは機会ある度毎に指摘はしてまいりましたけれども、現職の市長ならもう少し正々堂々と申しますかフェアーに市民全体に接しなければならないのではないかと私はそういうふうに思います。市長の御見解をお聞かせ願いたいと思う次第でございます。 三番目にお聞きしたいことは、対話などで出てまいりました市民の声と申しますか、世論と申しますかそれを市政にいかに取り入れていくかということが問題だと私は思うのでございます。幾ら対話してもそこから出てきた市民の声と申しますかいろいろな提言を市政に反映させないというのであればそんなことはやらん方がましでなかろうかというふうに思うのでございますが、そういうふうなことにつきましての市長の見解、お答えを願いたいと思うわけであります。 次に、水道事業の問題につきましてお伺いを申し上げます。一番目の問題が今後の事業計画についてということでございます。現在建設改良工事では、第十期拡張工事八ヵ年計画もすでに七ヵ年目を迎えておりまして、事業が進められておるということは承知をいたしております。今後におきましては、こういうふうな事業を行う必要はもうないように思うんでございますが今後の水道事業の重点施策と申しますか拡張というふうなことよりも、やはり良い水を如何に安定的に確保するかということの方に当然力点をおかなければならないのではないかというふうに思うわけでございます、今後の事業計画の方向につきましてお答えを願いたいと思うわけでございます。 次に、水道料金等市民負担の軽減策についてということでお伺いをしておるわけでございますが、実は昨年度の企業会計決算の審議に参加をいたしまして、私は率直に感じたわけでございますが、水道事業は好調な経営がされている、損益収支でも二億三千六百十四万九千円の単年度の純利益を計上しておるという報告を受けまして、このことを単純にどうこうということは出来んと思うんでございますが、次年度の借金の返済だとか事業推進のためには幾らでも幾ら金があってもこれは必要なわけでございますから、そのことも分かるんでございますが、何の場合でもそうでございますが、収入に見合った支出予算を組めば余る金というふうなものは無いようになるのはもうこれは非常に簡単な算術で分かることでございます。そこで市長の考え方と言いましょうか、政治姿勢によって市民のお願いに叶うような施策が出来ると私は思います。要は市長の考え一つだというふうに思うんでございますが、全部とは言いません、今言ったようなこともあるわけでございますから、利益の一部は市民に還元すべきでなかろうか、具体的には悪評が非常に強い未だに多くの市民の皆さん方もそのことを否定しておりますが、例えば消費税のことなんかは、そうでございますが、そういうふうな消費税をこの際掛けない、というふうなことも市民に対する還元の一具体策でなかろうかというふうに私は考えるわけでございます。市長の見解をお伺いしたいと思います。 以上答弁によりまして再問いたしたいと思います。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 松本議員の御質問に総括的にお答えをいたしたいと思います。対話の姿勢についてでありますが、市民各界、各層とひざを交えて話し合い、市民のニーズを市政に反映させるというのが私の政治に取り組む基本理念の一つでございます。そのために市長就任直後から地域対話、職域対話、産業界対話、庁内職員との対話など積極的に行ってきたわけでございます。対話の目的は市民の声を聞きながら行政に対する市民のニーズや提案を頂くと同時に市が考え、実行して行こうとする計画や市を取り巻く大型プロジェクトを市民に説明をして理解と協力を得ると、こういう役割を持っているわけでございます。これは議会で審議決定をされた事柄を執行する市政の責任者としての役割を果たすことだと、このように認識をいたしておるわけでございます。 議会および議員の皆様は地方自治法及び市条例に定められております議会活動を通じて市政の運営に重要な役割を果たされ、市民の付託に応えられておるわけでございます。議会を決して軽視するということは市民を軽視することを意味することでありまして、そのようなことが出来ないということは言を待たないところでございます。 まあ以上のことから市長対話と議会は競合するものではないというふうに考えております。 私の手元に東京大学法学部を卒業されまして自治省に入り自治大学校の教授をされ日本都市センター研究室長などを歴任をされました坂田期雄という方がこういう発表をしております。市民参加と議会との関係ということでございますが、我が国の地方自治制度は国の制度と異なって首長も住民から選ばれるし、議員も住民から選ばれる、二本立てであり首長制と呼ばれております。これは一人の首長だけでは住民各層の意向や利害を正確に代弁することは難しいので相当多数の議員からなる議会によって巾広い住民各層や各地域の意見を忠実に反映させるという仕組みになっているわけである。ところで市民参加の行政というものが昭和四十年から五十年代にかけては議会の側から市民参加は議会制民主主義を否定するものではないか、住民の代表は議員である、行政側はその声を聞けばよい。行政側が市民から直接声を聞く市民参加行政は議会制民主主義に反する、という声が議会から出された時代がございます。そこで市民参加行政と議会制民主主義との関係をどう考えたらよいか、まず第一は、議会意志というものが、最近のように住民の意向が多様化して複雑化してくると四年に一度の選挙だけでは議会が多様な焦点について幅広い住民の意志を正しく代表することが、非常に困難になってくる、どうしても住民の意志と議会の意志を接近させるためにもう一つ別の何らかの手だてが必要であり、それが市民参加に期待されるわけである。そういう意味で市民参加は今日では、議会制デモクラシーを否定するものではなく、これと平行して必要なものだと言えよう、欧米諸国でも最近では住民参加がもはや地方自治行政に欠かせない重要な役割と機能を持つようになって来ている、また議会は審議決定をする所、行政側は、その提案をする所であり、従ってその案を作る段階でなるべく広く市民からのニーズを吸収し、それによって少しでも良い案を作ろうとするわけだから、市民参加は別段議会権限を侵害するものではない。また、より基本的な問題、大事な点でありますが、議会議員が住民からの直接選挙で選ばれたのと同じように首長も住民から直接選挙で選ばれたものである、従って首長も議会議員と同様に自分を選んでくれた住民の中に入り住民ニーズを直接吸収するというのは当然である、こういうような見解が自治大学校当たりなんかで説明をされておるようでございまして、私は、議会は議会として尊重、さらに先程の説明にもありましたように、地域住民の声も聞く、あるいは市の、何を行おうとしているかということを住民に知ってもらうと、そういう意味で対話集会というものを出来るだけ今後も続けていきたいなこのように考えておるわけであります。 従いまして対話の市政に対する一番大事な話相手は市議会ではないかという御質問に対する御答弁に代えさせていただきたいと思います。 それから、委員会の出席が少ないではないか、こういう御質問でございますが、私も必要に応じて委員会には出席をいたしたいと思っておるんですが県議会当時と違いまして、この鳴門市議会のシステムというものが、一般質問というものと委員会審議というものとは非常に異質の形になっております。 一般質問というのは通告によっていろいろ御質問が、非常に多岐にわたって出来るわけでありますが、委員会審議というものは付託議案に対する審議、ということであります。付託議案の問題につきましては我々行政側といたしまして十分この各部課長と論議をして提案をいたしておるものでございますから、より細かな説明は私が出席するよりもむしろ担当職員が出席して説明する方が皆様方の質疑に対して細かにお答えが出来る、とこういうふうに考えまして私は委員会は部課長に出席をさせ皆様方の意見を十分拝聴させていただくという形で基本的に思っておるところでございます。 それから対話集会、フォーラム、シンポあるいは懇話会私は好きなようだというけれども、これは先程申し上げましたような理由で、出来るだけ住民ニーズを吸収したい、あるいは私どもの考えておることを理解して欲しい、こういうような意味合いから行っておるところで反対する人とは話し合いはしないじゃないか、ということで決してそうではないわけで、あんまりそういうことを意識的に考えておるわけではございませんけれども、いろいろ日常業務もございますし、その合間を縫って一生懸命に毎日本当に余暇時間というのを持たずに、私も頑張っておるのでありますので、出来るだけいろんな方々とも話し合いを進めていかなきゃならんと思っております。 現職の市長ならフェアーに市民に接していかなければならない、決して意図的なものではございません。フェアーにやっておるつもりでございますので、御理解をいただきたいと思う次第であります。 それから対話集会などに出てきた問題を市政に取り入れなければ意味がない、こういうことでございますが、それはもう御指摘のとおり私ども地域に入りまして、いろいろ地域の皆さんから御提案をいただいたりするものがございます。ただ対話集会の持ち方について事前に理解をいただきたいというようなことでお願いをしておるわけでございますが、この対話集会が、陳情集会にならないようにしていこう、でまあ他市でもこの対話集会をやりますとどうしても陳情集会になるということで長続きがしない、こういうようなことが言われておるわけであります。でまあ私の方としては事前に対話をお願いする方々をその地域の地区の社会福祉協議会の代表とか消防団あるいはPTAだとか、青年団あるいは農協生活改善組合だとか、いろいろそういう出来るだけ多くの方々の代表者に集まってもらいますが、対話集会の意味は鳴門市の将来を考えてどういうことを市は考えていくべきかというもっとこの基本的な問題を提案議論をする場であって、あすこの道が崩れておるから直して下さいとか、そういう陳情の集会ではありません。ということを事前にお願いをして出来るだけ陳情案件が出てくることを実は避けるような形で対話集会を持たしていただいておるところでございます。しかしながらその中で出てくる鳴門市のプロジェクトに対する提言とか、あるいは中には陳情というか提言というか、公衆便所が少ないから公衆便所をもっとつくったらどうかとか、あるいは標識が見にくいと、この標識をもう少しつくってはどうかとかいう、あの鳴門市のまちづくりに対して必要な問題と特定した場所の道を直せという問題と、ここのしきりは非常に入れにくいんですが、そういう意見も全然出ないというわけではございません。しかしそれは急に先日の質問にもございましたように、穴んぽがあいたと、あぶないじゃないかという緊急性を持ったものもございます。それら意見を聞いて部課長、部長も出席をいたしておりますので、この緊急性のあるものについては即対応しなければならん、手持ちの予算の中で出来るものあるいは御提言によれば調査をしたりあるいはこれからの設計をどうしていくか、あるいは我々が持っております基本的な総合開発計画の中でどう組入れていくか、そういった問題もございまして、私ども帰ってまいりますと、そこで出てきた問題を全部項目を拾い出しまして、これはこの部に関係があることである、これをどう対応するかということを各課長がそれに対する取り組み、対応の仕方、そういったものを検討いたしまして予算を要するものについては、例えば九月あるいは当初、というものに上げていくとこういうような形で出来るだけ市民の声が反映が出来るような形で進めておるところでございまして、私ども非常に沢山の御意見を全てまとめて、それを印刷しまして対話集会に出てきた諸点こういうような整理をいたしておりまして、決して対話のしっぱなし、あるいは説明のしっばなしでなしに、そこで出てきた問題を市政の運営に取り入れていくんだと、出来るだけ取り入れていくんだと、こういう姿勢で取り組んでおりますことを御理解をいただきたいというふうに思うわけでございます。 それからあの、水道の問題でございますが、お話の要点は水道料金等の市民負担の軽減ということが、ねらいでないかというふうに思うわけでございますが、本市の水道料金は昭和五十九年度に改定いたしましたが、以来生活様式の変化や、また大鳴門橋の開通等によりまして事業も順調に推移いたしまして幸い料金改定以来黒字経営を続けておることが出来ております。しかし今後は第十期拡張事業による借入金の増加によりまして、元利金の償還額が非常に沢山増えてきております。また老朽管の布設替えなどの資本的支出の財源が不足してまいりますので、その補填財源として利益剰余金を充当してまいりたいと考えておるわけでございます。今後なお一層経営努力をいたしまして、安定経営を維持していくことこそ利用されておられます市民の皆さんへの負担軽減につながっていくのではないか、このように考えておりますのでひとつ御理解をいただきたいと思うわけでございます。それからまたちなみに鳴門市の水道部が、これまでに資本的投資をいたしております借金をして投資をいたしておりますが、それの総額は現在三十六億円を超えるとこういう事実も御理解をいただきたいと思う次第でございます。     〔水道部長 佐藤喜美夫君登壇〕 ◎水道部長(佐藤喜美夫君) 水道事業につきましてお答えを申し上げます。 御案内のように近年生活水準の向上や生活様式の変化などによりまして本市における水道水の使用量も年々増加をいたしております。また今後のリゾート開発や企業誘致の促進などによりまして、ますます水の需要は増加することは予想されます。現在、鳴門市上水道の給水能力は一日当たり四万二千トンでございますが、将来の安定給水を確保するため総事業費約二十三億七千九百万円で第十期の拡張事業を昭和五十九年度から平成三年度までの八ヵ年の継続事業で進めてまいりましたが、今年度事業は完了いたしますと、全体計画の約九五%が完成する予定でございます。この事業が完成いたします平成三年度には一日排水量五万五千五百トンが、確保されますので、約七万五千人の水需要に対応出来るものと考えております。今後の事業計画でございますが、第十期以降の拡張事業計画は現在予定をいたしておりませんが、市内の総排水管四百七十四キロメートルの内、すでに耐用年数を経過いたしました石綿セメント管が六十三キロメートルと昭和七年創設当時の老朽管が九キロメートルもございますので、漏水の原因ともなっているのではないかと思われますので、年次計画に基づきまして、順次改良を行っていき有収率の向上と安定給水に努め安心して飲んでいただく美味しい水の確保に努力してまいりたいと考えております。以上でございます。     〔十四番 松本 聖君登壇〕 ◆十四番(松本聖君) 再問をいたします。 市長からは対話の行政と申しますか、につきましてえらい大学校の先生の学説を長々と解説していただきましたが、私はもうちょっと具体的なまあ、形で質問した筈でございますが、それについてはちょっと私が理解しかねる点もありますので、再問で聞かしていただきます。 具体的に再問いたしますが、市長がまあそういうふうに議会と市民と双方大事にしていくというふうな立場から言われておりましたが、議会に対する対話が、と市民対話とが私にもあい矛盾するものではないというふうに考えております。それは当然、だから反対もせんわけでございますが、しかしながら議会に対しても、もう少し市長はこれからの鳴門市の政策課題だとか市民のニードに答えていくためにやらなければならない施策なんかについても当然議会共々に研究しなければならない課題が、あると思うんですが、それらについては、なかなかやろうとしない、これ、私九月議会でも質問の中でも取り上げたわけでございますが、例えば吉野川の下流域のいわゆる農林水産事業の一つでございますが、防災対策事業というふうな、これは市の事業ではございませんけれども鳴門市にとっては、非常にまあ今後の鳴門市の農政だけじゃなしに市政全般にとっても非常にまあ重要な施策でなかろうかと思うんでございますが、これについて他の関係町村では議会の皆さん方にも全員協議会等開いて説明会なんかも、もうすでにやっておるわけでございますが、鳴門市でもまあそういうことを議会に対してはやらない、それに反して農業関係の団体の皆さん方にはそういう話をしておる、というふうなことではちょっとおかしいんでないか、やはりこう同じようにこういう問題については説明もし、議員も地域の皆さん方のいろいろな質問に対して責任をもって答えられるような準備が必要でございますが、そういうふうな点でのことを一つ取ってみますと市長これでは議会を重視しておると市民を重視せいとか、議会を重視せい、とかいうそういう観点じゃなしに議会を軽視しておるんでないかというふうに私は考えるんでございますが、市長の見解をお聞きしたいと思うわけでございます。 それともう一つこれはもう具体的な問題でございますが、鳴門市の同和対策事業の問題で一番その先頭と申しますか、前線と申しますか、に立って毎日日常業務に取り組んでおられる解放センターの職員との対話が市長はじめ市の幹部職員の皆さん方と市の職員との対話というふうなことも先程市長触れられておりましたが、これが決定的に不足しておるのでないかというふうに私はいろいろ私なりに調査しまして率直に感じておるわけでございますが、この点につきまして、いままでどういうふうな形でやってこられたのか、特に私がこの問題を取り上げるのは、今年の当初に市長が特別の市長名での指示まで出して業務の適正化の指示をされたわけでございますが、そういう時点で私も助役にこの問題について提言をいたしました。ただ本庁でおって現場の職員に命令するだけでなしに、あんたも現地へ行って激励なり懇談なんかをやって執行がスムーズに出来るようにしなければならんのでないかというふうに言ったことがございます。しかし聞いてみますと現地は私の知っている範囲では行かれたことがないと、いうふうなことでございますが、こういうふうなことでは対話になっておらんのでないかというふうに思うんでございますが、この問題につきましては市長か助役か、どちらからでも結構ですからお答えを願いたいと思うわけでございます。 その他の対話の問題につきましては、市長は対話で出てきた意見などは積極的に市政に取り入れていきたいというふうなまあ答弁でございましたので、一般的には了解をしたいと思うのでございますが、しかし冒頭私が申し上げましたように対話の行政ということを言いましても、最後は結局いいことをやろうと思えば殆どの行政は財政の裏付けが必要でございます。金なしに行政が執行出来ると金の要らないように、やっていくというような方法もいろいろ言われますが、一般論としたらどうしても金がかかる、ということになろうかと思うんでございます。それを妨げておると申しますか、市長にしても市民の皆さん方に喜ばれることをしたい、というふうに考えておると思います。しかし国がですね補助金の削減とか福祉の切り捨てとか、国民生活に関連するような予算を、に対して非常に厳しい姿勢をくずしていない、先日来からの市長の答弁を聞いておりましてもそのことが、明らかでございますが、国はアメリカ米軍などの、に対する多国籍軍に借しげもなしにこの九〇年度の補正予算でまた十億ドルですか、計上しておりますが、そういうふうな予算を捻出するために福祉予算を生活保護費だけでも九百億円もの削減を今度の百二十国会では補正予算で計上しておるように国がですね、の政治姿勢が今のようなアメリカの言いなりになって国民生活を犠牲にするような方向である限り地方自治体が何かやろうとすれば必ずその厚い壁にぶちあたる、市長が何か中央省庁のそれぞれのところに気安い人がおって、いろいろまあその間を上手に泳いで努力されておるようにしきりに言われておりますけれども、そういうことも何回も何回もそういうことはとおらんと思うんです。やはり基本的に国がですね福祉とか国民生活に関連するような予算を大幅に計上しなければそういうふうな点での競争と申しますか、地方自治体の競争をさせると本来福祉や教育やそういうものに対する予算を要求するのに市長や議会が一々一々陳情にいかなければ出来ないというふうな政治が根本的に間違っておるわけでございますから、そういうふうな点で常日頃やはり国に対して厳しく要求していく、そういうことを一々忙しい時に行かなくとも当然支出しなければならない予算は支出していくというふうな国の政治に変えて行かない限りこの問題は絶えずびくびく、ひやひやと綱渡りのようなことをしければ当然やらなければならないようなことまで出来んというふうなことになっておるということを感じたわけでございます。こういうふうな面について市長の考え方をこの際聞いておきたいと思うわけでございます。 次に水道事業のことにつきまして、市長から部長からまあ答弁がございましたが、市長は私の質問に対しまして消費税を撤廃する、というふうなことを考えていないというふうには言いませんでしたけれども、経営を安定さしていくことが市民に対するサービスだというふうなことを言いましたが、そもそも元々この水道事業での収入というのは市民が支払った水道料金が大前提でございます。それによって黒字が現実に出ておるんでございますから五十九年から値上げしてないというふうなことを論拠にそういうことについて何の関心も払わないというのはおかしいんでございます。元々五十九年度に余りにも大幅に値上げしたと私は言いたいんです。現実に収益があってするならば、それの起債の償還金に充てなきゃならんというようなことも分かっておりますが、それに充ててもやる気があれば消費税の減免に充てる位の財源は当然出てきます。そういうふうな観点で私は聞いたわけでございますが、再考をされる、そういうふうなことについての市民の要望に耳を傾ける気持ちはございませんか、もう一度市長にお伺いしておきたいと思います。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 松本議員から具体的な御質問がありましたので、この機会に御理解をいただいておきたいと思うんです。まず、その第一点は吉野川の下流域における防災事業、国営防災事業の問題についての御質問がございました。もっと議会に説明をしてはよいではないか、他の町村ではもうやっておるぞと、こういうことでございます。私も早く議会の皆様方に状況の説明をしたいと思っておるんですが、ここを分かっていただきたいと思いますが、谷市長さんの時代からこの問題に対して関係二市六町の促進協議会の会長を鳴門市長がやるという充て職になっておりまして、私も会長を引き受けておるところでございます。この事業の進捗を図っておるわけでございますが、現在計画の最終的な詰めと、もう一つは事業に対する負担比率の確定が出来ておらないわけであります。特に負担比率の問題につきまして本年度から国の補助比率が変わりまして防災事業に対する補助率がこれまでは六〇%国が見るということになっておりましたのが、六五%国が見るという補助率が上がったわけでございます。それに対する県の補助率が防災事業に対して三四%出ておりました。従って国が六五%、県が三四%になりますと残り一%ということになります。従ってこの一%が受益者負担となるわけでございますが、県はこの大型防災事業に対して他府県の例を見て三四%支出を渋っておるのであります。 佐賀県で行われております例を見ますと佐賀県が三〇%出しておる、そうなりますと五%が受益者負担になるわけであります。私は会長といたしましてこの受益者負担を出来るだけ軽減するべく県と交渉中でございます。他の市町がおやりになっておる説明会はそこの煮詰まっていないところを想定をして受益者の方々に説明をいたしておるようでございますが、私も今の感触で説明をしろと言えば出来るのですけれども、少なくとも会長市の私が他の町村にさきがけて、これくらいはもう覚悟しないとしょうがないよと、こういうような説明を私が率先をしてやることはいかがかと考えまして早く足並を揃えて調整をして行こうと、県とも相談をし、関係市町とも相談をしてこの折れ合いを付けなきゃならん、こういう状況にありまして、皆様方に説明するためには受益者負担が一%ということを、いままだ確定的な説明が出来ないというところに遅れておったということと私自身が会長として他の市町村にさきがけてもう五%しょうがないぞと、こんなことは言えませんので実は躊躇しておったというのが実情でございます。しかしまあ最近になって各町村で説明しておるのは、せめて三〇%と三四%の間を取って県に三二%を出して受益者が三%とこれくらいの覚悟でどうな、というようなことも説明をしておるようでございます。その辺の経過につきましては、実情報告という形で今議会の経済委員会に御説明をしなければならんもうそろそろ時期が来ているなと、こういう話もいたしておるところでございまして、今まで遅れておりましたことが、そういう事情があったという経過につきましてもひとつ御理解をいただきたいというふうに思うわけでございます。 それからいろいろ職員と対話もやっておるけれども解放センターの職員との対話というのをやらんじゃないかと、まあいうようなことでございますが、意識的にそういうふうなことをやっておるわけではございません。私の所へも解放センターの職員がまいりまして、われわれの今課題となっておる問題、あるいは悩みを市長直接聞いてくれということで、解放センターの職員と話もしたこともございまして、非常にいろいろな事業遂行に対して計画に対して事業が進んでおらない用地買収だとかいろんな問題についての皆さんの意見等についても担当から説明を受けたこともございます。さらにまあ、説明を受けた中でも非常にまあ厳しい御意見の人もございますし、あるいはそれらを含めて諸々の問題について職員から事情を聴取をいたしたこともございます。そういう一つの過程があってお話のありました今年の当初に、私の方から指示をしたというような結果もあるわけでございまが、日常業務の中で毎日いろんな問題が起こってそれに苦労をしておることは私も十分承知をいたしております。できるだけそういう問題については担当の部長が聞いたり、あるいはこれは市長に報告をしなけりゃいかんということで市長にも報告をする問題もございまして、断絶をしておるわけではございませんので、やはり各部門ともそうでございますけれども、例えば昨日も話のありましたように、中核工業団地でいろいろ厳しいお話も聞いておりますし、あるいは日出湾開発の問題についての御意見も聞いておりますし、それらをどう取り組んでいくかということについては、行政としては行政なりにいろいろ話し合いをしておりますので、対話集会というはっきりした話し合いの場をステージを作るということだけが、話し合いだけでなしに我々行政を執行しておるものにとりましては、日常業務の中で報告あるいは相談そういうことをしながら行政を執行しておるつもりでございますのでひとつその辺につきましては、御理解をいただきたいと思うものでございます。 まあ水道料金の問題ですけれども、あ、失礼しました。 それから、いろいろまあ国に対して陳情とか、あるいはそういうことをやってもどうもその主体性というのでなくして国の押しつけみたいな形の中で動きまわっておるのではないか、こういうような御意見がございましたけれども、私どもは市民から出てくる、あるいは市の将来計画の中で必要なものというものを選んで私の方から上げて国に補助、あるいは県に助成そういうものをお願いをいたしておるわけでありまして、いろんなハードな面においては、そういうような形でございますけれども、ソフトな面、例えば福祉行政だとか市民医療の問題とかそういう制度の問題につきましては、我々は常に国に対する改革、改善を要望をいたしておるところでございます。ここに私、平成三年度の六月に約六十件国に対して市長会で要望案件がございますが、ハードな面もソフトな面もございまして、国に改革、改善を求めておるようなものを運動を続けておるところでございます。先日十一月の末に行われました市長会におきましてもそれをさらに重複するものもございますけれども三十点にまとめて国に対する権限の委譲だとか、あるいは制度の改革補助率のアップそういった問題につきましては、ねばり強く運動を展開をいたしておるところでございます。ただそういう運動を展開いたしておりましても現実の問題、将来に対しましては働き掛けをしていきますけれども、たちまち市民の日常生活というものは、現行制度の中でやっていかなければならない、という悩みもございますけれども、それなりに対応をいたしておるつもりでございます。最近における地方自治というのは地方自治の主体性というものを持ってもっとやっていかなきゃならんという基本原則は私も十分認識をいたしておるものでございますが、予算審議を通じて皆様方も御存知のとおり鳴門市は年間二百億に近いいろんな事業をやります。しかしその財源というのは一体なんぼあるのかと言えば市税が七十億近く競艇収益が三十億近く、百億近くのお金で二百億の仕事をやっていかなければならない、という理想と現実のギャップをどうクリヤーしながら市民の要望に応えていくかという財政運営を余儀無くされておるわけでございますが、そういう点につきましては一つ御理解をいただきたい、常に主体性を持ちながら改革すべきものは改革してほしいと国に要望しながら乏しい財源で市民のニーズに応えていくと、こういう姿勢で行政を行っておるつもりでございますので、御理解をいただきたいというふうに思うわけでございます。 水道料金の問題でございますが、御存知のように私自分が手柄げに申しておりますけれども、なかなか国が認めてくれなかった水利権の問題も先程部長が、説明をいたしましたように平成五年ですかね、取りあえず五万五千五百トンさらにそれに続きまして四千トン合計五万九千トンの給水能力を持つという権利をいただいておるわけでございますが、ただ権利をいただくだけでなしに、それなりに必要な施設を準備していかなければなりません。現在北島浄水場やあるいはその他で、いわゆるこのための工事を進めておるわけでございますし、今後ともリゾートなどが開発出来ますと例えば一つの例を申し上げますと、島田島のあの周辺が開発されますと現在、小海という所まで延びていっております水道の配水管は口径が七十ミリでございます。将来島田島等が開発されるということになりますとこれまた給水能力を拡げていかなければならん、少なくとも百ミリの配管にいけ替えをしていかなきゃならん、こういうな問題もありますし、部長が言いましたように漏水防止老朽管もございますので、これの布設替えをやっていかなければならない、さらに最近問題になっておりますのは、第十堰がかさあげをするという問題が国の方で検討されております。第十堰をかさあげすると約上水として三万トンの上水用の水利が確保されるわけであります。これに対するこの負担金を関係の市町村から負担を負わせる、約九億円これを負担を負わせる、ということで三万トンが九億円でございます。鳴門市は現在交渉しておりますが、その内三分の一、一万トンを鳴門市に欲しいとこういうような要求をいたしておりますが、一万トンをさらに五万九千トンの上に上乗せをいたしますとその第十堰の建設資金に対して鳴門市は三億円水道部が支払わなきゃならん、こういうような問題もあるわけでございまして私どもにいたしますと、市民に不自由なくおいしい水を飲んでもらわなきゃならん、そのための準備をしていくために相当多額の資本が要る、ということを一つ御理解をいただきたいのであります。水を送るためには、それなりの施設整備が必要であります。収入があるからするのでなくて収入を得る前に投資をしなきゃならん、そういうお金の準備もいたさなければなりませんので、一つそういう意味で健全経営を安定した供給と安定した経営をやっていかなきゃならん、水道部の実情を一つ御理解をいただきたいというふうに思うわけでございます。     〔十四番 松本 聖君登壇〕
    ◆十四番(松本聖君) 昼が来まして、もう終わりますから、市長から答弁をいただいたんですが、どうも私が希望しておるような答弁は何もございませんでした非常に残念ですが、再問最後の三問目の質問で締めくくりにしておきたいと思いますが、市長の政治姿勢の問題でございますが、対話の市政の、ということでいろいろと聞きました。市長からもいろいろとその私が具体的に上げたことについて言い訳みたいなまあ聞こえたんでございますが、例えば吉野川北岸下流域の問題についてはまだ県の負担割合が明確でないから説明会を鳴門の議会に対しては出来んのだ、というふうなことを言っておりますが、そういう時だからこそ議会にも説明して議会共々市民の利益に叶うような方向で力合わせて解決していく、というのが本来筋でなかろうかと私は思うんです何もかも市長がそのことをですね、一人で背負うことはないと、だからまあそういうふうに提案をしておるんです。それと市長触れませんでしたけれども、この問題に関しては関係団体、まあ水利組合等々ですね、そういうふうな団体に対してはやはりある程度話しておる、それに対して議会に対しては担当委員会に対してもただいまの市長の説明では、この議会でしようかと、そういうふうなことです。市民に対する説明、対話というふうなことは非常にいいことで、それと議会に対しても是非やらなきゃならんのではないかというふうに特にこの点は思います。要望を付けておきたいと思います。 併せてこの先程も申しましたが、市長の対話の市政というのがちょっと私は生臭いな、というふうに思うんです。あなたは非常にまあ若い時からそういうふうな点ではたけておる方でございまして、何と申しますか、法律には触れるようなことはしませんが、やはりこう次を、の対策と申しますか、そういうふうな点でですねやはり言わずもがなと申しますか、市民の中へ入って行って、そういえば次も矢野さんでなけりゃ、というふうにですね思うようにあなたは持っていっておる、そういうふうなやり方はフェアーでないんでないかと、私は思うたんです。だからその点を指摘いたしました。いろいろございまして約四年間でそういうふうな点について市長と私とは非常にこう見解が異なると申しますか、過去にも特にこの四年間あんたと一緒に接して来まして感じたんでございますが、地元の陳情に対して町内会の役員に対して地元の議員を連れてくなよ、ということを過去にありましてですね、これはまあ話が言うこととすることが違うなと、いうふうに感じましてあんたにどういう考えな、というて聞いたことがございますが、そういうことが、ないように別にあんたに呼んでもらわいでも私は私で議員の活動は出来ますし、当然言わないかんことは言いますけれども、あんたのそういうふうなやり方というのはちょっとフェアーでないんでないかということだけはこの際強く注意を喚起しておきたいというふうに思います。 それと解放センターの運営の問題につきましてもいろいろと市長は聞いたと、そしてああいう指示を出したということでございますが、それ以後どうしたかということを私は聞いとんです。非常に苦労してみんな一生懸命頑張っておると、そういうふうな職員に対してやってくれよるかと、頑張ってくれと、言ってですね激励してこそスムーズな行政が執行される思うんですが、そういう点では出来てないではないかと、そしてあんたが指示したことが、現実に全て水の泡と申しますか何にも実践されていないと、いまだに旧態依然と申しますか、依然と同じように屈辱的に市の職員が、私的なことに奉仕させられておる、そういうふうなことをですね、私は是非現場へ行っていろいろ他にも仕事もあろうかと思いますが、せめて長いことたっておるんでございますから一年に一回位は市長も助役もそういう所へ出向いて行く必要があるんでないかというふうな点を特に要望しておきたいというふうに思います。 最後に水道行政のことでございますが、市長からいろいろ説明がございましたが、私は、それについても先程申しましたように水道事業成り立っておるというのはやはり市民が水道水を使って料金を払って健全経営が出来ておると、そしてまだ上手に、と申しますかいろいろと努力をすれば市民に少しでも負担を軽減してもらえるようなゆとりがあるでないか、というふうに思ってそういうふうな点での私の見解を市長にお伺いしたわけでございますが、これについても市長は聞く耳を持たんと申しますか、全然そういう答弁はございませんでした。そういうことで私が思っておるとおりの返答してくれと言っても市長と考えが違うからまあしていただけんのだろうと思います。このことは来春の統一地方選挙において市民がどういうふうな判断を下すか、という厳粛な審判を仰ぐ以外に方法がないというふうに痛感をした次第でございます。 以上をもちまして私の質問を終わります。 ○議長(下八明君) 以上をもって通告による一般質問は全て終わりました。 これをもって一般質問を終了いたします。    ────────────────────────────────── △日程第二 議案第八十四号 平成二年度鳴門市一般会計補正予算(第二号)      議案第八十五号 鳴門市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等条例の一部を改正する条例      議案第八十六号 鳴門市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例      議案第八十七号 鳴門市学校医、学校歯科医及び学校薬剤師公務災害補償条例の一部を改正する条例      議案第八十八号 鳴門市文化会館条例の一部を改正する条例      質疑  委員会付託 ○議長(下八明君) 日程第二、議案第八十四号から議案第八十八号までの五議案を一括議題として前会の議事を継続いたします。 これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありません。 質疑ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております各議案は、会議規則第三十七条第一項の規定により、お手元へ配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。    ────────────────────────────────── △日程第三 請願・陳情書の処理 ○議長(下八明君) 日程第三、請願・陳情書の処理を議題といたします。 本件については、会議規則第百三十七条の規定により、お手元へ配付の請願・陳情文書表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 以上をもって、本日の議事日程は全て議了いたしました。 おはかりいたします。 明十二月十三日から十八日までの六日間は委員会審査のため、休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。 よって、明十二月十三日から十八日までの六日間は休会とすることに決しました。 次会は、十二月十九日午前十時から再開いたします。 本日は、これをもって散会いたします。     午後 零時 十四分 散会...