根室市議会 > 2017-07-24 >
07月24日-01号

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  1. 根室市議会 2017-07-24
    07月24日-01号


    取得元: 根室市議会公式サイト
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    平成29年  7月緊急議会     平成29年根室市議会7月緊急議会会議録     平成29年7月24日(月曜日)午前10時0分開会〇議事日程 日程第1 議案第46号〇出席議員(16名)  8番   議   長   田 塚 不二男 君  13番   副 議 長   小 沼 ゆ み 君  1番   議   員   鈴 木 一 彦 君  2番     〃     橋 本 竜 一 君  3番     〃     神   忠 志 君  5番     〃     北 川   實 君  6番     〃     本 田 俊 治 君  7番     〃     五十嵐   寛 君  9番     〃     佐 藤 敏 三 君  11番     〃     滑 川 義 幸 君  12番     〃     工 藤 勝 代 君  14番     〃     千 葉 智 人 君  15番     〃     波 多 雄 志 君  16番     〃     久保田   陽 君  17番     〃     遠 藤 輝 宣 君  18番     〃     壷 田 重 夫 君〇欠席議員(2名)  4番     〃     足 立 計 昌 君  10番     〃     永 洞   均 君〇出席を求めた者  市        長   長谷川 俊 輔 君  教 育 委 員 会委員長   天 神 正 人 君  代 表 監 査 委 員   中 本   明 君  農 業 委 員 会 会 長   佐 藤 幸 男 君  選挙管理委員会委員長   水 見 信 一 君〇委任を受けた説明員  副    市    長   石 垣 雅 敏 君  病 院 事 業 管 理 者   東 浦 勝 浩 君  総 合 政 策 部 長   金 田 真 司 君  北 方 領 土 対策参事   織 田 敏 史 君  総  務  部  長   藤 田 隆 人 君  市 民 福 祉 部 長   齋 藤 博 士 君  水 産 経 済 部 長   高 橋 雅 典 君  建 設 水 道 部 長   大 島 裕 司 君  病 院  事  務 長   斉 藤 貴 志 君  消    防    長   宗 像   淳 君  総  務  課  長   石 橋 直 巳 君  財  政  課  長   伊 東 英 輔 君  市 民 環 境 課 長   三 浦 良 和 君  商 工 観 光 課 長   干 野 満 広 君  建 築 住 宅 課 長   平 川 浩 嗣 君  総 務 課 総 務 主 査   佐 藤 健 史 君  教    育    長   寺 脇 文 康 君  教  育  部  長   今 井 泰 和 君  監 査 委 員 事務局長   泉   博 文 君  農 業 委員会事務局長   浦 崎 文 敏 君〇出席事務局職員  議 会 事 務 局 長   竹 本 勝 哉 君  議 会 事 務 局 次 長   池 端 昭 一 君  議会事務局議会総務主査  小 野 み さ 君  議 会 事務局議会担当   宮 崎 留理子 君  議 会 事務局議会担当   川 村 崇 征 君──────────────────────── ○議長(田塚不二男君)  おはようございます。 本日は休会の日でありますが、議事の都合により、ただいまから平成29年根室市議会7月緊急議会を開会いたします。 今緊急議会議会期間は、本日7月24日の1日間といたします。 これより本日の会議を開きます。 はじめに、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、1番鈴木一彦君、5番北川實君を指名いたします。 ここで事務局長から諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長竹本勝哉君)  おはようございます。 御報告申し上げます。 はじめに、会議の出席状況でありますが、ただいまの出席は16名、欠席は2名であります。欠席のうちで、欠席する旨届け出のありました議員は、足立計昌議員及び永洞均議員であります。 本日の議事日程及び諸般の報告は、お手元に御配付のとおりでありますので、朗読を省略いたします。 以上で報告を終わります。 ○議長(田塚不二男君)  ただいまから議事に入ります。 それでは、日程第1、議案第46号を議題といたします。 本案について提出者の説明を求めます。 財政課長。 ◎財政課長伊東英輔君)  おはようございます。 議案の1ページをお開き願います。 議案第46号平成29年度根室市一般会計補正予算(第3号)の内容について説明いたします。 今回の補正は、第1条、歳入歳出の予算の補正に記載のとおり、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ6,969万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ170億7,088万2,000円とするものであります。 補正の内容につきましては、社会資本整備総合交付金追加交付決定に伴う市営住宅維持管理事業の増額及びじん芥焼却場1、2号炉天井耐火物等補修工事の追加など、事務事業の執行上、特に支障のある経費に限定して補正するものであります。 これらに対する財源といたしましては、次ページに記載のとおり、国庫支出金、繰入金、市債で措置するものであります。 次に、補正の主な内容につきまして、別冊の事項別明細書により説明いたします。 事項別明細書の5ページをお開き願います。 2款総務費、1項6目諸費につきましては、(仮称)落石ふるさと館ガラスコラージュステンドグラス2点の制作委託料の追加に伴い、説明欄記載工事請負費より同額を減額し、予算の組み替えを行うものであります。 次ページへ参ります。 4款衛生費、2項2目塵芥処理費3,519万2,000円につきましては、じん芥焼却場1、2号炉、天井耐火物及びサイドシール等補修工事費であります。 なお、事業内容等につきましては、別冊の主要臨時事業費説明資料を御参照願います。 次ページへ参ります。 8款土木費、5項2目住宅管理費3,450万円につきましては、社会資本整備総合交付金追加交付決定に伴う市営住宅補修工事費であり、事業内容等につきましては、別冊の主要臨時事業費説明資料を御参照願います。 以上の結果、今回の補正額は6,969万2,000円となるものであります。 なお、歳入につきましては、歳出予算に係る各種事務事業に伴う財源調整を行ったものでありますので、内容の説明を省略させていただきます。 次に、議案1ページ条文予算に戻ります。 第2条、地方債の補正につきましては、4ページの第2表地方債補正によるものであります。 以上で説明を終わります。よろしく御審議願います。 ○議長(田塚不二男君)  本案について質疑を行います。 御発言ありませんか。 本田君。 ◆(本田俊治君)  おはようございます。 ただいま御説明いただきましたので、事項別明細書ページ地域会館維持管理等経費について御質問させていただきたいと思います。 まずはじめに、落石ふるさと館ガラスコラージュステンドグラス制作委託経費についてですが、この事業を行うに至った経緯について御説明していただきたいなと思います。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  おはようございます。 本件を上程するに至った経緯についてでございますが、本年5月上旬に根室市味覚観光大使を務めておられます池田良二先生が根室に帰省された際に、市役所を訪問され根室市の広報紙を見られ、今年度落石地区落石ふるさと館が建設されることを知ったというところから始まってございます。 先生からは、これまで落石地域の小・中学生及び保護者地域の方々を対象として、美術大学芸術大学教授等の指導により、絵画作品を制作するワークショップ、落石計画と言っておりますが、を実施しておりまして、ことしで10期目ということになるということでございます。そこで、子供たちが描く絵画を地域シンボリックな施設となります落石ふるさと館に展示してはどうかというような御提案をいただいたところでございます。 当市といたしましては、地域の方々が愛着を持って、記憶に残り、子供からお年寄りまで皆が触れ合える地域コミュニティの核となる施設でありますことから、まさに時宜を得た御提案だと考えたところでございます。 また、5月の中旬に池田先生市役所を訪れた際に、絵画については、ガラスコラージュという手法で、ステンドグラスの技法を使った着色ガラスをシリコンで張りつけ、立体的に絵や模様を表現できるものがよいのでは、という御提案をいただき、理事者を含めて検討を重ねてきたところでございます。6月に入りまして、これらの御提案を落石地区連合町会長並びに落石漁業協同組合等にお話をしたところ、こよなく賛同いただいたところでありまして、これらを踏まえまして6月22日、7月5日の2回にわたり文教厚生常任委員会委員協議会との意見交換をさせていただいたところでございます。 今回の予算の上程につきましては、ガラスコラージュの制作の工程上、発注から完成まで5カ月の期間を要するということでございまして、本議会での予算上程となったところでございます。 以上でございます。 ○議長(田塚不二男君)  本田君。 ◆(本田俊治君)  経過については理解しました。その池田先生の御提案があって、それを市としてこの新しい施設に対して、こういった取り組みが必要だということで、市が方向性を決めて地域と協議をしながら進めたというふうに理解します。 文教にもそういった報告があったということですが、その補正予算額そのものについてになりますが、文教厚生常任委員会とのやりとりで、説明では300万円程度で実施できるんじゃないかというお話でしたが、実際に今回上がってきた予算の内容につきましては、421万2,000円ということで、金額的にも増額になっていますので、予算の内訳、どういった内容になっているのかと、あわせて説明されていた時点との金額の乖離について御説明していただきたいと思います。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  委託金額の内訳でございますが、全体のおわびをさせていただきたいというところでございますが、委員協議会の中で、御説明申し上げたところにつきましては、ガラスコラージュの制作のみお話をさせていただいたところでございまして、内訳といたしまして、ペアガラスを2枚購入しなければならないと。それとガラスコラージュ制作料といたしまして、平米当たり単価七十五、六万円かかるということで、今回の部分につきましては326万2,000円、それと作品をこちらのほうに運搬してこなければならないということでございまして10万8,000円、それと今回の芸術作品という部分でございまして、現地での打ち合わせ等で業者のほうからこちらのほうに打ち合わせをしていきたいということがございまして、その他経費といたしまして57万円ということで、合計421万2,000円ということで、委員協議会の中でお話をさせていただいた以降に、こういうもろもろの経費がかかるということが判明したところでございます。 ○議長(田塚不二男君)  本田君。 ◆(本田俊治君)  金額の内容についても理解しますが、かなり特殊な作業になるんではないかと思うんですが、今回、これの委託先といいますか、やれる業者というのは複数あるんでしょうか。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  ステンドグラスをできる業者はあろうかと思いますけれども、今回の技法につきましては、ガラスコラージュということでフランスのほうで今先進的にやられている部分につきましては、日本でも数少ないという部分で、専門の業者が少ないということで見積りをいただいているところでございます。道内につきましては、そのガラスコラージュという部分の技法ができる業者がないというふうに聞いてございます。 ○議長(田塚不二男君)  本田君。 ◆(本田俊治君)  そういった中で、旅費とかもかさんでしまったのかなというふうには理解するんですけども、それで、この事業をこうやって展開していくに当たって、疑問点があるもんですから、その中身に入る前にそれを確認させていただきながら進めているんですが、まずそのコラージュそのものの設置というのは、本体工事と切り離して、できた後に単発にガラスに張りつけたりとかということで切り離すことが可能な事業なのかどうか。また、今回同じ工期の中でやるとすれば、なぜこのタイミングでやるのかという、その目的といいますか、ここでやるとタイミングにしたという経過というか考え方をお聞きしておきたいなと。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長
    市民福祉部長齋藤博士君)  ガラスコラージュの設置について、本体工事と切り離してできないのかという御質問と理解いたします。 今回の設置につきましては、本体工事と切り離してできるかということでございますけれども、コラージュ制作につきましては、選定絵画が決まってから、先ほども申し上げましたようにおよそ5カ月の作業、工房等で制作されますことから、現場とは別の場所で作業が行われ、切り離すことは可能と考えてございます。しかしながら、制作作業が終了し、現場での取りつけ作業を行う場合、本体工事の期間内であれば足場の設置だとかがなされておりますので、今回切り離してしまうと、足場等の新たに費用負担が発生することを考えられることから、経済性等を考慮いたしまして、一体的に整備することが望ましいというふうに判断したところでございます。 ○議長(田塚不二男君)  本田君。 ◆(本田俊治君)  経過とか、どうしてこのタイミングでやんなきゃいけないということまでは理解しました。 あと、個人的には事業として、地域皆さんにとってシンボリックな施設が建つわけですから、そこを盛り上げようという考えも僕は大賛成ですし、全く反対するものではないんですが、ただ、今お聞きしたように、どっちかというと後から池田先生の御提案があって、それがいいよねと市が動いたという経過だったり、予算のところも実は単独でもできるけども、同時に並行でやったほうが効果的だし割安なので、こういうタイミングでやるということは、そこまでは理解します。 ただ、予算の持ち方として、今回、先ほど財政課の説明では、地域会館維持管理事業の予算の組み替えだと、そういった説明でこの事業が上程されているというところに私は疑問を感じるんです。というのは、まだ本体工事そのものは、これから実際着工して動いていくわけですから、何があるかわからないわけですから、そういった部分で通常であれば、最終的に事業が固まって、事業終わりました、これだけ減額補正できますといって落とすのが、その事業の筋だと思いますし、そういったことを想定して我々も予算審査をしたわけです。今回は複合施設です。もともと地域会館の部分だけだったのが、保育所も一体として建てて、保育所運営については30万円以上増額して、全体工事として約4億円近いお金をかけてこれを建てるということになっている中で、複合施設ですから、地域会館のほうだけの減額じゃなくて、保育所のほうにだって減額だってあるんじゃないかとか、そういった全体の精査をこの事業本体工事についてはすべきであるし、それを今回の予算の組み替えという形で財源捻出をそこに充てるという考え方に疑問を感じるんです。 ですから、あくまでもそういった途中で池田先生の御提案があって、市としてこれはいい事業だ、やらなければいけないということであれば、この400何十万円の増額補正だけをその必要なタイミング、今回であれば今回で構わないんですけども、予算措置するという形のほうが正しいんじゃないかというふうに思います。ましてや、事業そのものは、先ほどもお尋ねしたとおり切り離すことは可能だということであれば、これは地域にとってシンボリックな、今までにない複合施設地域コミュニティの中核となる施設がこれからあの地域に建つわけです。これは根室市としても、新たなモデルケースになるわけですから、そういった施設が建つ中で、そこに必要なイメージしてコラージュをやって地域のみんなで盛り上げるというのは、非常にいい話なんです。 ただ、過去を考えてみれば、例えば文化会館を建てました。そのときに、その施設についてこれからみんなで利用してほしいということでどんちょうを寄贈された方がいたり、ピアノを寄贈された方がいたり、例えば温水プールのときも、あそこに入ってすぐ真正面に壁画があるんですけれども、あれも私の記憶では、企業あるいは市民の皆さんの寄贈でやっているんじゃないかと思うんです。 そうすると、今回の事業も、そういうシンボリックなもので地域のものだというふうに考えるのであれば、もっと行政主導ではなくて、市民、地域皆さんといろんなディスカッションをする中で、お金のかけ方、行政が全部出すのもいいんですけども、そういった地域皆さんの思いを組み入れたような形のシンボリック事業にするということも一つの手法だったんじゃないかなという、そういうふうに感じます。というのは、ここの部分だけじゃなく、財政事情としてそんなに根室市は今いいわけじゃありませんから、400何十万円の事業、それは財源の組み替えでやろうということもわかりますけども、本来は僕は違うと思うんです。この事業を、一つのそういったものにするのであれば、地域皆さんの御理解と市民全体の御理解をいただいた中で、皆さんが喜んでくれるハッピーな事業にしていくというやり方を僕は今回とるべきだったんじゃないかなというふうに感じます。 そういった中で、今回こういった形で全額市費事業を実施するというふうに判断した経緯、そういった点についてお考えをお聞きしておきたいなというふうに思います。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  今お尋ねの全額市費を充当することについてというようなお話だと思いますが、先ほども御答弁申し上げましたけれども、本事業の提案を受けて、理事者含め内部において種々の検討を加えて、本提案を受け入れる、実施する方向となりまして、直ちに落石地域への説明などを行ってきたところでありますが、提案から時間をかけずに結論に導き出したということでございまして、地域から御負担を求めることは、時間的に難しいと判断したところでございます。 その中で、当該議決を受けた既定予算の中で対応することが最善策なのかという考えの中でありました。したがいまして、今議員から御指摘をいただきました部分につきましては、既定予算の中で対応するという部分の中で考えたところでございます。 ○議長(田塚不二男君)  本田議員。 ◆(本田俊治君)  そういった説明でやっています、御提案ありますから、そういう御答弁にしかならないとは思うんですけど、事業としてはあくまでも投資的経費という財政的な目線から見ると、臨時事業の中にちゃんと目として項目を上げられますよね、今回のコラージュ制作も委託です。先ほど言ったような話からすると、場合によっては委託よりは地域に対して補助金を出して、地域皆さんが自主的にやるという手法だってあるはずなんです、今回のケースについては。そういった、何のためにそこをやるかというところが非常にポイントになってきて、今回は先ほども言いましたけれども、地域コミュニティの中核としてこういった施設をつくって、地域皆さんに活用していただくと。それを地域皆さんとともに心に残る、先ほど御答弁あったように皆さんの心に残って将来にわたって大切な施設にするという目的を持ってこの事業をやるのであれば、やはりシンボリックにイベントの事業として仕掛けて、あくまでもそれはそれ、本体工事とは別だという発想で予算措置するべきであったんではないかと。財源組み替えというのは、このタイミングでは若干私は疑問が残ります。 冒頭でも言いましたとおり、本体工事そのものにも、工事をやっていく中で何があるかわからないわけですから、そういった部分への財源対策としては、もともと予定していた大きな工事費についてはしっかり確保しておいた中で、これはこれで別の事業だと、もっとシンボリックなものだと、そういった形で取り組むべきではないのかなというふうに感じます。 いろいろ政策判断をされて、先ほど言ったように池田先生から御提示いただいて、それを行政として市長も含めて御判断されて、今回の対応になったと思いますので、最後にこの事業についての市長の考え方をお聞きしておきたいなと思います。 ○議長(田塚不二男君)  石垣副市長。 ◎副市長(石垣雅敏君)  おはようございます。 本予算における考え方、いろいろいただきました。 今回の味覚観光大使である池田先生からこのような提案をいただいたことは、池田先生落石計画立ち上げ以前からかかわってきた私としても大変うれしく思っている次第であります。 新たに落石地区地域皆さんが愛着を持てる地域コミュニティの核となる施設としての仮称でありますが落石ふるさと館、これを建設することとなって、そこに将来を担う子供たちの絵画が末永く展示されること、地域にとっても喜ばしいことであります。子供たちからも地域の多くの方々からも誇りに感じていただけるものと考えたところであります。 また、今回、池田先生は退官されますけれども、落石地区芸術家が集えるアトリエも今建設が始まったところであり、また落石計画、10年続けていただいている池田先生の落石に対する大変熱い思いでありますし、このような地域における大型プロジェクトにはふさわしい事業と考えたところであります。 ただいま提案もいただきましたけれども、本来であればこれは当初予算で提案できること、これが一番望ましいところでありますけれども、これまでの説明のとおり、年度途中における提案等でございまして、今回の予算提案を選択させていただいたところであります。 以上であります。 ○議長(田塚不二男君)  本田君。 ◆(本田俊治君)  いろいろな事情はわかりました。 ただ、池田先生のこれまでのこの地域に対する御功績も含めて、こういった事業をもっと多くの市民に、落石地区の中でどういったかかわり取り組みが進められてきたかということも積極的にこの事業をもっとPRしていただきたいと思いますし、あわせて何度も言いますけれども、地域にとってもシンボリック事業だと思いますので、こういった序幕のタイミングですとか、いろんなタイミングで多くの地域皆さんがかかわっていただくこと、そうすると地域コミュニティという考え方の中で、こういった複合的な子供からお年寄りまで一緒に使えるような施設づくりをしていくんだという発想の中での取り組みだということももっともっと考えていただいて、あそこの施設がより有効に活用されるための事業であるようにということで、ぜひ取り組んでいただきたいなと思います。 あわせて、冒頭で聞いたのも、どこからこの話が出たんですかというところで、御提案をいただいて、市が協議をして、地域に持ち込んで御了承をいただいて、そして予算措置をして取り組むというこのプロセスが、本当は御提案いただいた後に当然行政の議論が先なのかもしれませんけれども、地域ともっと深い議論を重ねるということがひょっとすると必要だったんではないかなと。落石会館そのものの計画も、どっちかというと耐震化の中から行政が政策会議の中で、この事業が必要だと動いてきたところ、それにあわせて保育所の改修もあってそれを複合化すると、全て行政主導でやってきているんです。今回の事業もまさにそういった流れの中で動いていますから、地域かかわりという部分が一番大事だというところが、市長が常日ごろ言われていることとは僕は逆転しているんじゃないかと。地域かかわりがもっと深く、一緒にともに取り組むんだという姿勢をこういった事業やりとりの中から、きょうこうやって議論させていただきましたので、ぜひ御検討していただいて、本当に地域と連携した共生のコミュニティづくりという形で事業展開を進めていただきたいなということをお願いしておきたいと思います。 それでは、もう一点ありますので、じん芥焼却場のほうについて、質疑させていただきたいと思います。 これは当初予算の審査でもかなり細かくやらせていただいたんです。まず、確認ですけれども、現行の補修計画というのは、28年度に調査を決定したものだと思いますが、今それまでの各年度に実施してきた炉内の点検ですか、整備事業の際に炉内の損傷状況を確認して、緊急性だとか優先度を協議検討して決めて36年までのプランを立てたというふうに認識しているんですが、それで間違いないですか。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  28年度の調査に基づきまして、平成29年から平成36年までの補修計画について策定したところであります。 ○議長(田塚不二男君)  本田君。 ◆(本田俊治君)  そのことをもって質問させていただきたいと思うんですが、今回の補修の内容については、先ほど説明があったんですが、3,519万2,000円の増額について、その内容と増額に至った理由、あとこれ自体が計画的に、前倒しの事業なのか、それともこれまでの検査あるいは今回今年度中の検査の中で想定外で見つかったものなのか、そういった実態、そしてどうして3,500万円というものをここで計上しなければいけなくなったかというところを御説明しておいていただきたいと思います。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  今の御質問でございますが、工事費が増額となった理由等のことでございますけども、本件につきましては、本年6月下旬に1号炉焼却炉内、1号炉、2号炉の焼却炉内の清掃を行うためにごみの焼却をとめて炉内に入った際に、炉内の損傷等の状況等を確認いたしました。そうしたところ、燃焼段の天井部分の耐火物が一部が落下しておりまして、そこに含まれております断熱材、それと耐火物が落下しないようにするための金属の突起、アンカーと申しますが、アンカー及び焼却炉の本体の外側の金属部分、側を覆っている部分ですけれども、ケイシング板と申しますが、その露出を発見したところでございます。これにつきましては、前年の検査では、このような状況にはなっていないというところでございました。 本天井部分の耐火物の補修は、じん芥焼却場先ほど申し上げました36年度までの整備計画の中では、来年度、平成30年度の補修を予定しておったところでございますが、焼却熱の上昇による焼損が著しく、耐火物の支えとなるアンカーも焼損していることから、局部的な応急措置では耐えられないという判断でございました。そのため、焼却部の耐火物を新たなものに置きかえるという作業が必要だということになったところであります。また、別の乾燥段の下部のサイドシール、側面に耐火壁の床の火格子の金属との間の鋳物でございますが、サイドシールが焼けて跛行していると。焼却炉内本体の金属の焼損につながるおそれがあるということでありまして、これらについても緊急に補修しなければならないというふうに判断したところであります。 また、本年契約を予定して既に工期の中に入ってございますが、契約している整備工事の工程を確定させるために、7月15日から17日までの3連休を利用いたしまして、炉内の燃焼をとめて全ての設備や機器等の調査を改めて行った結果、2号炉の減温搭下ダブルフラップダンパーの金属の跛行と、ダンパー板のゆがみによる不具合及び2号炉燃焼ガス冷却室の水噴霧ノズル口に灰の塊が付着し、不適正な噴霧状態であること、並びに1号炉のエキスパンションアングルと呼ばれる煙道の継ぎ目の金属に焼損が発見されまして、いずれも緊急に補修をしなければごみの焼却がストップしてしまうと、それと施設の安全性にも問題があるというおそれがあることから、緊急に整備をしなければならないというところでございます。 今説明いたしました5カ所の整備工事費として3,519万2,000円の増額を要することになったところでございます。 それと、炉内の状況でございますが、炉内の状況につきましては、埋立処分場の延命化を図るため、平成22年10月以降、それまで埋立処理を行ってきましたプラスチック類のうち、資源ごみに適さない廃プラスチック類を焼却することとしたことから、これまで常に答弁しておりますけども、炉内のごみの燃焼温度が上昇しており、燃焼炉や煙道などに過大な負荷がかかっていることがわかってございます。これは炉内耐火物の金属の焼損につながるものと考えておりますが、これらにつきましても先ほど申し上げました平成36年までの計画できめ細かなメンテナンスを行うことにより、36年までの処理が可能だというふうに判断しているところでございます。 ○議長(田塚不二男君)  本田君。 ◆(本田俊治君)  そうすると、1年前、28年につくった計画で動き出したけれども、現実的にはこの1年間で、想定外というか想定以上のダメージが建物にあったということになります。そういった形でこういった補正になっていくと。これは非常に、この後、もともとお聞きしている話では30年度から36年度までも約9億円ぐらい補修費がかかると、年間平均で約1億2,800万円ぐらいかけなきゃいけない施設だったというお話を聞いている中で、1年もたたない中で炉内の調査をしたらこういう結果になったと。それと先ほどの御答弁でいくと、この後10月にもう一度調査をすると、更にどのような結果になるか難しいと。更に経費がかかる可能性もあるというようなお話になりますので、埋立処分地の延命化を図った結果として、限界のじん芥焼却場、耐用年数30年を超えている建物の処理能力を超える、オーバーフローしているような状況を続けている結果として、こういった多額の補修費がかかるような状況になったんじゃないかと、そう考えざるを得ないんです。こういった中で、今の3,500万円についても、いわゆる前倒しばかりじゃなくて、新規要因もあるということになりますね、当然。そうですよね。もう一度その点を詳しく確認しておきたいと思います。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  整理させていただきますけども、これまで計画を立てて、36年までの計画でやってきておりますが、現行の整備計画には計上されていない、先ほども申し上げましたが、1カ所は30年度に予定されたものでございますが、残り4カ所につきましては、整備計画に計上されていない箇所の補修が発生したということでございます。これも、先ほどどのような理由でという部分はお話をしましたけれども、燃焼温度の上昇等を勘案しますと早急に現行の整備計画の見直しも必要になってくるのかなというふうに考えてございます。 ○議長(田塚不二男君)  本田君。 ◆(本田俊治君)  こうやって取り組んだ結果として、こういうふうになってきているわけです。延命化を図るにしても、これだけ多額の維持管理というか補修費がかかっているというところは、我々もしっかり注視しなきゃいけないですし、そこを問題視しながらこの後どうしていくかというところをしっかり考えなきゃいけないんではないかなとそのように感じております。 それで、新しいところが4カ所見つかったと。負荷がかかってそうなったんだなと思うしかないんですけども、これはこの後36年まで立てた28年の計画というのは、10月以降見直しをしなければわかんないでしょうけども、現行想定している18億円という30年以降の計画に対しても、更に補修費がかかることになる可能性というのが相当大きいんじゃないでしょうか。その点、見込みで聞くのもおかしいですけども、そういった可能性等について、現状どのように押さえているかもお聞きしておきたいと思います。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  先ほど本田議員からもありましたように、30年から36年まで、現行の部分の計画の中では約9億円という部分が想定されているところでございます。それで、今回の件を受けてではございませんが、ことしの10月中に、本体工事、今回の本年度の工事をやるときに、灰出し設備の更新を実施します。そのときに約2週間程度焼却炉を停止しなければならない。住民生活に影響を与える部分ではございませんので、出てはございませんが、停止することになっております。その中で、その期間において、現在の工事事業者並びに施設の管理運営を行っている委託業者、また市の関係者において、施設全体の状況確認を行うこととしております。今回は補修箇所等の把握と費用算出して、改めて整備計画を策定するよう、工事事業者に対して指示しているところでございます。このような多額の財源、住民生活に必要不可欠な施設でございますけども、多額な財源がかかわっていることは事実でございます。それでありますので、今後の部分に万全を期すために、来年度の当初予算から新整備計画といいますか、維持補修計画に基づきまして、予算計上ができるように、早期に改定作業を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(田塚不二男君)  本田君。 ◆(本田俊治君)  当然そういった作業を本当にしていただかなきゃいけないんですけど、ただ、去年つくったものが初年度の29年度で1億8,000万円アッパーの修繕料を見込んでいて、それの約2割に相当する金額のずれが出ているわけです、今回。ですから、去年つくった補修計画は何だったのかなというところを疑問視しなきゃいけない、疑問点になるわけです。 そうすると、今度10月にやる調査そのものも、そういった当然誤差は想定しなきゃいけないにしても、そこが翌年度の当初予算のこのタイミングで2割も狂うような補修計画であっては、財政運営上もかなり負担も出てきますので、そういった細部にわたった調査が必要になってくるんじゃないかと思うんです。10月にやられるということですから、そういった点もしっかり踏まえて、計画に極力ぶれがないといいますか、そういったようなプランニングをしていかないといけないんじゃないかと思うんです。 と同時に、これだけの多額の費用がかかるメンテナンスを続けなければいけないというこの実態、36年までやるんだと。しかしながら、これだけの経費をかけるわけですから、並行的に次はどうするんだ、そこについての議論をしっかりしていただきたいと思います。この点についても、当初予算のときにもかなりあそこは早期にすべきだというお話をしましたし、いろんな先進事例の調査もしていただきたいというお願いもしているんですけども、改めて、同時並行的な作業プランについても示すべきではないかと、行政として。並行的に新たな施設の整備なのか、それは広域連携でやるのか、あるいは単独でやるのか、それとも施設はつくらないで、ほか近隣にあるものに併合させていくのかとか、いろんなやり方、手法があると思いますので、かかる費用の部分を含めて、しっかりとした検討をすべきじゃないかと、これは早急にやるべきだと思いますので、どういったスケジューリングで今後、いわゆる生活に欠かすことのできないごみ処理の問題について、整理、精査をしていただかなければいけないと思うんですけども、そういった大きな視点に立って、どのようなお考えを持っているかをお聞きしておきたいと思います。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  当市のごみ処理施設の将来計画の策定についての御質問だと思いますが、先ほども申し上げておりますけれども、既存施設の焼却施設につきましては、きめ細かな補修を行って平成36年まで使用するという考えでございますが、整備費には膨大な金額が要していることから、議員御指摘のとおり、当市のごみ処理施設のあり方について、いろいろな手法があろうかと思います。市単独、もしくは他の自治体との広域による施設の新設のほか、根室北部広域ごみ処理施設による委託処理の可否だとか、それについては北部広域連合との協議をすることが必要になってきますけれども、また、既存の施設の耐震化及び長寿命化改修、これが本当にできるかできないかということも今事業者のほうにお願いをしているところでありまして、そういう部分がさまざまな視点から調査研究を行いまして、早期に将来計画を示す必要があると、私どもはそういうふうに認識をしてございます。 このため、現在、施設を新設する場合の施設規模や処理方法についての情報収集を行い、調査研究を開始しております。それと、既存施設の耐震化及び長寿命化の可能性について、業者による現地調査を行いまして、判定してもらうよう今依頼しているところでございます。いずれにいたしましても、さまざまな視点から調査研究を行い、早期に将来計画を示すことができるよう、精力的に取り組んでまいりたいと考えてございます。 ○議長(田塚不二男君)  本田君。 ◆(本田俊治君)  これは、どうしてもやらなければいけない事業だと思いますので、今回の補正に反対するものではありませんけども、これだけ多額の経費がかかるじん芥焼却場の問題、ごみ処理の問題について、公共施設の維持管理計画の中でしっかりと位置づけをして、想定していかなければいけないんではないでしょうか。というのは、計画そのものがこれからの人口減少をちゃんと想定して、地域に必要な、人口割で置きかえたときの公共施設の量の問題とかもありますから、そういった中で、地域として当初予算のときにお聞きした金額でいえば、新たに60億円近い費用がかかるということも御答弁いただいていますので、そういった課題が今ここに大きく残っているといいますか、先にもあるし、そこに至るまでの今言っている18億円が20億円になるかもしれないというこういった多額の一般財源を持ち出さなければいけない事業が大きな課題としてあるわけです。そういったものを全体の計画の中にしっかりと組み入れて取り組んでいただかなければ、先行き不透明になると思います。 ですから、今回最初に質疑したような財政的に厳しいということで、落石のところも財源振り替えという手法をとられたのかもしれませんけれども、そういったところの財源、財政運営そのものをこういった事業一つ一つをしっかり精査されて、しっかりとした組み立ての中で対応していただきたいなと思います。 これできょうは終わりたいと思います。 ○議長(田塚不二男君)  御発言ありませんか。 神君。 ◆(神忠志君)  6月議会の一般質問がここに立つ最後だと思っておりましたが、今本田議員のほうから指摘のあったステンドグラスをめぐる問題が出てまいりましたので、多少やりとりをさせていただきたいと思います。 議会側からすれば、本田議員が指摘をした財政運営上というんでしょうか、予算執行の運営にかかわるあれこれの問題について、こういうやり方というのは議会側が一定以上の疑義を持つというのは、私はある意味では当然ではないかというふうに思います。このステンドグラスの、多分すばらしい光が差し込むのだというふうに思っています。その光を通して見えてくるものを、しっかり行政として受けとめることが求められているんではないかと思います。 仮称ですが、落石ふるさと館という地域のコミュニティにとっては最も中核となるシンボリックな建物が建てられるということでありますから、落石の地域振興、地域コミュニティの形成について、しっかりした考え方を持つべきではないのかと。というのは、つい最近ですが、ユルリ島の括弧つきでしょうが、野生馬をめぐる問題、あのユルリ島の自然環境保護とその非常に貴重な自然遺産、文化財をいかに活用するかという問題について、評価はともかくとして、中小企業同友会がシンポジウムを行って、かなり教育委員会側との激しいやりとりもシンポジウムの中で行われたということであります。 それから、御説明あったように、池田先生を中心とする落石計画というのが以前からあって、副市長から御答弁あったように、退職を機にあそこにアトリエ、別荘でもあるというものを幸いにして地元の業者の方が今年建てられる予定があるというふうに聞いております。その間、あの地域は非常に風光明媚でもあり、水産資源がかなり最近落ち込んではきていますが、豊かな漁場の一つであり、マリンビジョンでフットパスの問題があり、地域の課題がたくさんあるんです。そういう課題について、行政として総合的にどこでしっかり捕まえて、しっかりした考え方や方針、あるいは基本計画を持つのかということが求められている問題だというふうに思うんです。私は、たびたび地域コミュニティの形成について質問してきた経過があります。それは市長部局の答弁であったり、教育委員会サイドの公民館活動を中心とする問題であったり、答弁いただきましたが、いまだに地域コミュニティを総合的に捉えて、総合的に考える、つまりしっかりした方針や基本計画を持つということは現在に至ってもそういうことが行われていません。その中で、さまざまな問題が落石地域に限って言っても、提起をされるという状況です。 私も多少落石地域の人々とかかわって、いわゆる保育所と会館のトイレの問題について、非常に熱心な要請を受けました。そういうこともあって、一時行政の側は、保育所と会館側のトイレを合併浄化槽で対応するという考えも一時持ちました。しかし、あの地域、ちょっと長くなりますが、高層湿原なんです。実は、小学校を建てるときに、教育委員会側は高層湿原だということで、反対の態度でありました。ところが、落石地区の人たちが、中学と小学校と狭隘な中で小学校を建設するということは非常に問題があるということで、確かに貴重な高層湿原の一つであるけれども、地域の人が一山寄贈したんです。お金にしたら億単位の問題だったと思います。それであの落石の小学校の敷地の中には、一山のかなり大きな石を砕いたものがあそこに高層湿原の上に敷き詰められて現在に至っていると。実はそんなことも関係あって、去年、グラウンドが運動会の日に水がたまってひどい状態になって、それを学校よりも早く地域の人が起きて、機械で泥をよけてしまって、後での始末が大変な問題が起きました。そういうこともあって、もともとあの地域が、そういう高層湿原上の問題だけに、多分地域会館の建設に当たって耐震化の問題が大きな問題となり、合併浄化槽にする計画が再検討され、地域の会館の総合的な厚床であり、花咲港であり、落石であり、歯舞を除いて地域会館の総合的な整備をどうするかという計画をやり直した結果、落石が優先的に位置づけられて、今日のようなものになったというふうに思うんです。 私も先日部長のところにお伺いしたときに、模型を見せていただきました。ああいう建物の中で、かなり高いところのステンドグラスをつけるということで、建物全体がかなり屋根の部分が大きな面積を占めるので、自然の光を取り入れるのに大変苦労する建物だから、欄間部分のかなり大きな部分にステンドグラスをはめ込むということは、非常に芸術性の高い、豊かなステンドグラスを通した光が差し込むすばらしいものになるだろうというふうに期待をしております。 ただし、今言った落石計画という池田先生が独自に持っている計画、別荘アトリエを中心として、落石をいかに売り込むかという問題について、いろいろ考えておられる。マリンビジョンがある。さまざまな多様性のある文化財を持っている地域であると。実は、アマチュアの写真家で貴重な野鳥等を追って非常にいい写真を落石駅に掲載しています。それから、ねむろ花しのぶの会に入って、恐らくこの次にはねむろ花しのぶの会の代表格になるだろうと、漁師の奥さんですが、自ら興味を持ってカメラで撮って、それを一つ一つパソコンに落として。しかも、前中学校におられた先生が今中標津に住んでおられて、植物関係のかなり詳しい先生で、根室管内の20年ぐらい前にかなり厚い本を出版した先生がおられる。その先生と、恩師なもんだからやりとりをして、非常に貴重なものを撮り続けています。絶滅しそうな植物関係もいっぱいしっかりカメラにおさめているという非常にいろんな意味で豊かなところなんです。 私も落石会館の改築に当たって、ある地域の総務担当の方から、町会がもし一致して落石会館の整備の関係について、要請することがあるかもしれないので、要請書を書いてくれというお願いをされたことがあります。それで、落石の歴史について調べたら、松前藩が蝦夷地を治めていたときに、釧路から根室にかけて、そして島にかけての沿岸というのは非常に優良な漁場だったんです。それで厚岸、浜中から根室が今の位置ではなくてノツカマップに根室の会所が置かれていた時代に、そこの通過点として落石が位置づけられ、昆布などの江戸期から漁場として倭人も季節的には住み着いていたと。それから、戦後間もなくは、北洋漁場への基地ともなった。花咲だけでなくて、基地ともなった非常に歴史的にもしっかりしたものを持っているところなんです。そういう落石の全体をどう地域コミュニティとして捉えて、それらを地域会館を活用する計画をどうするかということをちゃんとしないと、私はこういうステンドグラス一つの問題に限らない行政課題が出てくるんではないかというふうに思うんです。そういう問題について、対応が非常にばらばらだという気がします。その点について、お答えいただければお願いをしたいと思います。 ○議長(田塚不二男君)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(金田真司君)  第9期の根室市総合計画の基本理念の一つに、この地域コミュニティの活性化、そして維持を掲げております。地域コミュニティの維持、活性化につきましては、御承知のとおり人口の減少、更には少子・高齢化、価値観の変化、そして最近特に地縁的なつながりの希薄化などから、このコミュニティの機能が低下しておりまして、現在その持続的な地域コミュニティを維持、実現するためにも、市民活動の育成とコミュニティ活動に参加しやすい仕組みの構築などが市民、地域、そして行政が一体となって取り組んでいかなければならないとそのように総合計画策定の際に市民の皆さんと一つ一つ議論をいたしました。 今回、このたびの落石ふるさと館の整備、そしてこれは地域コミュニティの核を支えるようなハード面でございますけれども、そのほかには例えば教育委員会所管の公民館活動、あるいは民間主体の落石地区でありますとマリンビジョン等々の取り組みがありますけども、こうしたソフト面あるいは人材育成まで含めた取り組みが必要だという議論が総合計画策定の際の議論でありました。そうしたことから、これら一つ一つの施策、例えば今回の落石ふるさと館、そして教育委員会の公民館活動、落石マリンビジョン、それぞれの施策が庁内の各部署にまたがっておりますので、私ども総合政策部の役割としては、それらを一つ一つつないで政策的に落とし込んでいくとそういったことをいろいろ考えていかなければならないということで、関係部署とも引き続き情報交換あるいは具体的な方策づくりについて、いろいろ研究してみたいとそのように考えております。 ○議長(田塚不二男君)  神君。 ◆(神忠志君)  補正予算の審議でありますから、一般質問のような論戦をやるつもりもありませんが、ただ、これが突然出てきたように感ずるんです。多分、落石計画の問題だとか、マリンビジョンの問題だとか、あるいはユルリ・モユルリをめぐる問題だとか、それらが総合的に地域コミュニティのしっかりとした方針を持っていれば、こういう突然予算編成の上で出てくるというのがむしろ違和感を感じざるを得ないものになるということはそういうことだと思うんです。総合的なしっかりとした考え方がないという。 私は皆さんの議論の中で、地域コミュニティを総合計画の中に位置づけたことはいいことだと思います。しかし、それらの具体的な方針を持たないと、その位置づけただけでスローガンで終わってしまうと。どこでもしっかりとした地方分権による自治変革への対応の一つとして地域コミュニティが位置づけられ、文字どおり住民自治というものを実現する具体的な場として位置づけられているんです。そうすると、それに対する具体的な市の組織を持たないとだめだと思います。どこでもかなりのところが地域コミュニティに関する方針や基本計画をしっかりと持ってやっています。具体的に進めるものとして、地域協議会のようなものをしっかりつくって、その中でさまざまな問題を総合的に議論するというふうになっていくんだと思うんです。 今部長が答弁したようなやり方だけでは、私は物事は解決しないと。このステンドグラスのような形で我々からすれば、何だ今ごろ、どうしたんだという疑問を議会側が持つのが当然のように生まれてくるんだと、今後とも。 最後になると思うんです。8月2日にも緊急議会が予定されておりますが、そのときはできるだけ発言を控えたいというふうに思います。それで、地域コミュニティというのは、民主主義の根幹になる問題、住民自治の根幹になる問題だということを深く捉えていただいて、それを具現化する具体的なことを進めていただきたいということを強く申し上げて終わりたいと思います。 ○議長(田塚不二男君)  御発言ありませんか。 佐藤君。 ◆(佐藤敏三君)  先ほどから本田議員そして神議員から質疑がある項目に関することですけども、まず、じん芥焼却場における問題ですけども、先ほどの質疑の経過を踏まえて、その辺のところはできるだけ重複しない形で聞きたいというふうに思いますけども、まず、じん芥焼却場の問題、質疑をするに当たって、これまでもダイオキシン対策を含めた焼却場の修理ということで、随分予算計上をしてきているというふうに思うんです。それで、埋立処分場の延命化を図るということも含めて、あと焼却場における焼却物の限定なんかもということも含めて取り扱ってきたというふうに思うんです。その結果、先ほどの説明の中では、炉の温度が上昇したことがこのじん芥焼却場の老朽化というか損傷を早めたのではないかという話がありました。同時に、ダイオキシン対策というのは、どういうふうな数値を持って推移してきているのか、その辺のところ抑えているのであればお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  毎年度ダイオキシン対策の検査をやってございます。それにつきましては、基準値内の中で毎年度おさまっているところでございます。 ○議長(田塚不二男君)  佐藤君。 ◆(佐藤敏三君)  数字的なものは今ここでは出せないということなんでしょうけども、私は今大変難しい問題だというふうには承知しておりますけども、ダイオキシンの数値のはかり方については、必ずしも正確性を期するとなったときに、このはかり方で正確に出るというのはないという話を専門家の方からお伺いしたことがあるんです。それだけはかり方が難しいと。捉え方が難しいということで、それも焼却している中の炉の温度がいつも最高の温度に達しているわけではないですよね。そういうことも含めて考えると、その辺の数値そのものが大変疑義を持たれるような状況になると、特に根室市の産業は漁業だとか酪農、農業です。この辺で環境ホルモンと言われているダイオキシン一つですけれども、その辺のところの影響は多大なものになるという話がされております。そういう意味では、そこのところの数値は、私はこの炉の温度が上がったことと、それとその経過ということを含めて、正確に捉えておく必要性があるというふうに思うんですけど、そこのところはどのような業者が数値をもってはかってきたんですか。市が主体的にその数値を押さえてきたんですか。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  こちらにつきましては、国の基準に基づきました業者の測定によって基準値の中におさまっているという報告を受けて捉えております。 ○議長(田塚不二男君)  佐藤君。 ◆(佐藤敏三君)  業者の測定をした結果を聞いているということですけども、それを検証しているということはあるんですか。例えば、根室市が委託しているとはいっても、業者の出してくる数値が正しいものかどうか、例えば北海道だとか国だとかそっちのほうの検証を受けたとかというようなこともあるんですか。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  委託業者の測定につきましては、国の基準等に基づきまして行っているところでございまして、ダイオキシンの部分については、今までにおきましても基準値以内という部分で、国、道の基準の中でおさまっているということで北海道にも報告をしているところでございます。 ○議長(田塚不二男君)  佐藤君。 ◆(佐藤敏三君)  その通知のことを今やるような内容ではないので、私も細かくはやりませんけども、その辺のところの検証というのはしていく必要性があるというふうに思うんです。というのは、一つは私が確認した情報の中では、必ずしも正確な数値が出ているとは思えないというようなことの疑念を持つような話もありました。 それと、そのことはそれ以上深く進まないとしても、例えば今回のように、炉の温度とダイオキシン、環境ホルモンというのは、重要な関連性があるわけです。炉の温度が一定程度のところまで達しなければダイオキシンが発生すると。 それと今回の場合は、炉の温度が高くなったということですけども、高くなってどの程度になっているのか。そこのところの調整がちゃんとできたのかどうか、その結果、高くすることだけに重点がいって、炉の老朽化だとか損傷を早めたのではないかというようなことも考えられなくはないんじゃないかなというふうに思うんです。そのことが、今後炉を修理して、維持していく上で、どういうような焼却方法がいいのかということにもつながるというふうに思うんです。そこのところを、今後考えていかなければならない問題ではないかなというふうに思います。 それと、この炉の環境ホルモン、ダイオキシンの問題を話させていただいたときに、実はこの環境ホルモンだとかダイオキシンというものに対する専門的な業者というか専門家というのは数限られた人たちしかいないと。そういうものが測定できるというのは、限られた人たちしかいないんだと。なので、業者に頼りがちになってしまうというような話を聞きました。業者が出されたものは正しいものだと、そのことがイコール各自治体、市区町村が対策する事業そのものになっているというような話を聞きます。 結果的に見れば、根室市もそういうものが正しいと、そういうものに導かれた結果のじん芥焼却場の対応対策をしてきたわけです。ところが結果としてこういう状況が出ているということは、そこにそごがあるというか、再検証しなければならない問題があるのではないかというふうに思うんです。 私は、行政の、市の職員一人ひとりがそういうものを持つことは私は大変だし、難しい問題だ、無理な問題なのかもしれません。そういう意味では、業者以外の専門家というのを入れて、こういう計画、検証していく必要性があるのではないかと。でなければ、今までどおり業者が出してきたものは全て正解ということでそのもので対策で事業を行っていくという方向性ができてしまうのではないかと。もう少し客観的な目線というか視線が必要ではないかなというふうに思います。 そういうことの対応では、先ほど10月、再度この方向性について調査研究していくような業者と、事業者と言いましたっけ、それと市が対応するという話がありましたけれども、ここに私は第三者的な専門機関というか、専門者を入れた中で検証、検討していく必要性があるのではないかなというふうに思うんです。でなければ、同じようなことを繰り返すおそれがあるということを疑念として持ちますので、その辺の考え方をお伺いします。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  前段のダイオキシン対策につきましては、国の基準とその基準に沿った形で事業者もやっていると認識しております。第三者機関といいますか、それの専門的な部分というのも、今の業者がその専門性を持っているのか持っていないのかという部分もありますけれども、今佐藤議員がおっしゃられる専門性というのがどこまでの部分を指すのかというような部分もありますけども、10月に行う部分につきましては、今やっている施工業者、それと管理している事業者、それと計画的な部分で事業予算がどのようにやっていくのかという部分で市の関係者という部分で御答弁させていただいたところでございます。今、第三者の部分もおっしゃられましたけれども、それらにつきましても、今後事業者等で専門性を持った人間と、話し合いをさせていただきながら、そこら辺を検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(田塚不二男君)  佐藤君。 ◆(佐藤敏三君)  念を押すような言い方になって恐縮なんですけども、私が聞いた話では、この問題に対する専門的に研究している方だとか、第三者機関というのは数限られて、少ないと。ということで、なかなかそういう部分での目線が行政の行う施設だとか、施設運営に対するアドバイスだとか、適切性の判断をするということでは難しい状況にあるという話は聞きました。 ですけども、実際に、根室市の今回のじん芥焼却場の関係については、私は一定程度の結論というか結果が出たのではないかというふうに思うんです。一定程度埋立処分場の問題も含めて炉の整備の関係をやってきましたけども、これ以上このじん芥焼却場で現行どおりのやり方をしていたら、炉はもう廃炉にならざるを得ないという方向性は見えているような気がするんです。 そういう意味では、今後、根室市の貴重な財源をどのような形で使うのが適正なのかというふうに考えたときに、先ほど本田議員の話もありましたけれども、ある程度の状況になったら、ゼロベースで物事を考えていくというぐらいの進め方をしなければならないというふうに思うんです。それを、例えば炉の問題だとか、含めて環境ホルモンの問題含めて考えたときに、市の担当者にこのことを全部任せるからやりなさいという話は酷な話だと思うので、そういう意味では私は第三者的な目線でそういうものにかかわっている人を、どうしてもいないというわけではないので、そういう人たちの力をかりていくという方法が、お金だとか費用の部分かかるかもしれませんけども、結果的には私はある程度の方向性、正確なものが出せるのではないかなというふうに思いますので、その辺のところはぜひとも参考にしていただきたいなというふうに思います。その辺のところ、御意見を伺って次に進みたいというふうに思います。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  今後の計画変更におきましても、今佐藤議員からいただきました部分を参考にしながら、進めていきたいというふうに考えていきたいというふうに思います。 ○議長(田塚不二男君)  佐藤君。 ◆(佐藤敏三君)  この問題はこれで終わります。 次に、ふるさと館の関係で、ガラスコラージュの関係については、実は説明の中でもありましたけども、文教厚生常任委員会に当初説明されたわけです。その中で、一つ大きく疑念に思ったのは、執行残が出るからということで、この執行残の中でガラスコラージュを行いたいという話をされました。そのときに、私を含めて何人かの委員は、本来は別物ではないかと、このふるさと館を建設するということと、ガラスコラージュ事業を行うということは別物だと。予算的にも議会が承認したものについては、基本的には建設費にかかわるものだったんだという話をして、執行残があるからガラスコラージュを行いたいということについては、本来予算執行上、これは議会の権能を侵すことになるのではないかという話をしました。その結果、何回か、2回ほどですか、質疑させていただいた上で、こういう取り組みになったというふうに思うんですけれども、先ほど本田議員が質疑したように、私はこれは別物として当初から行うべき事業だったというふうに思うんです。でなければ、こういうような手法を行っていたとすれば、例えば予算的にある程度余裕を持って議会に上程されたと、予算計上されたという中で、予算執行がその範疇の中でおさまって、その事業の予算が剰余金として本来は一般会計の中へ戻すべきものが、剰余金が出たからほかにも使えるという話で事業が組まれたとすると、予算を執行しているという意味が私は違うというふうに、それは行政の権限を越えている部分であるというふうに私は判断したんです。そこのところのお考えについては、文教の中でも意見の一致は見なかったんです。まず、そこのところの確認をさせていただきたいなというふうに思います。 ○議長(田塚不二男君)  市民福祉部長。 ◎市民福祉部長齋藤博士君)  委員協議会の中でも少々議論させていただきました。先ほど佐藤議員が言われましたように、執行残の中でこの既定予算の中でやらせていただきたいという話をさせていただきました。ただ、今回、予算上程させていただくに当たりましては、議会のほうの御意見をいただきまして、明確にするべきだという御意見をいただきまして、今回ガラスコラージュの委託制作という部分で13節の委託料ということで上程をさせていただいたところでございます。 ○議長(田塚不二男君)  佐藤君。 ◆(佐藤敏三君)  そういうふうに判断されたということで出されたんだというふうに思いますけれど、最終的なお答えを聞いていなかったので再度確認させていただきました。 次に、この計画、先ほど神議員からも質疑がありましたけれども、落石ふるさと館地域コミュニティとしての役割を持つと。私も地域コミュニティのあり方については、一般質問等を含めて何回か質疑させていただいています。神議員の発言されたとおり、地域コミュニティという概念とか言葉というのは、行政の中でも一定程度評価されて使われるようになってはきているというふうに思います。ただ、地域コミュニティという形のものを想定したというか、具体的にどういう要素が組み入れられて地域が自立していくようなものが想定されているのかというと、私はまだまだできていないのが現実ではないかなというふうに考えています。 そういう意味では、言葉は使ってはいますけども、このコミュニティのあり方について、もう一度概念的なものを含めて、行政側で整理する必要性があるというふうに思うんです。そこのところ、重複しますけども、もう一度御答弁いただければというふうに思います。 ○議長(田塚不二男君)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(金田真司君)  市のほうでは、第9期の総合計画の策定に当たりまして、各地域皆さん意見交換をさせていただきました。その中で、一人ひとりの暮らしを将来的に生まれ育った地域で過ごしていくためには何が必要かというところで、この地域のコミュニティの希薄化が最近目立ってきていると。厚床、歯舞、落石、花咲、そして温根沼地区においては地域会館もあって比較的コミュニティのつながりもあるんですけども、一部の地域では、高齢化などに伴って孤立している住民の方々もいるというお話もありました。 そういった将来的な人口減少とそういった高齢化などを踏まえまして、危機感を持ってコミュニティ活動の活性化というのを第9期の総合計画の中心に一つの柱として位置づけたわけでありますけれども、前回の第8期のときに、市民協働という言葉をキャッチフレーズに掲げましたけれども、それと同じように地域のコミュニティということも、議員御指摘のように概念とか定義というのは極めて近いものがあると思いますけれども、改めてその辺を整理しながら、機会を見つけて市民に啓発していきたいなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(田塚不二男君)  佐藤君。 ◆(佐藤敏三君)  地域コミュニティという概念、捉え方が違うのかなというふうに思うんです。言葉だけではないというふうに思いたいんですけども、会館があるから地域コミュニティが充足しているというものではないというふうに思うんです。当然そのようなつもりで100%答えてられるとは思いませんけども。 地域コミュニティという概念の中で、全ての問題ではないですけども、住民自治という考え方の中では、一定程度物事を解決するというか、そこに住んでいる人たちが一定の方向性を出していけるという地域力みたいな、組織力みたいなものが問われているというふうに思うんです。そこのところを意識しないで、幾らコミュニティだとか、会館だとか施設とかといっても、なかなかでき上がってこないんだというふうに思うんです。 そういう意味では、今回ふるさと館を建てるに当たって、地域コミュニティという概念を入れているのであれば、そこのところ、特に災害、地震だとか津波だとか、そういう暴風害も含めて緊急的に市の対策本部なり消防が大きな力を持っていて、そこで対応するというものができない状況も想定されます。そういう意味では、そこで一定程度の地域の力を結集して、緊急的な状況を回避するとかということも含めて考えたときに、そういうような地域コミュニティというのはどういうものなのかというふうなことを考えれば、ある程度の要素というのは出てくるというふうに思いますので、そういう意味では、この落石のふるさと館の考え方の中で、その辺のところの取り組みはより一層強くしていただきたいなというふうに思います。 違う話になりますけれども、花咲港の町内会活動が、神社の取り組みだとか、町内活動という形の中で、特にあそこの地域については、地震、津波だとかという災害に対する被害が何年も受けているということで、そういう意味での取り組みも強くしてはどうかということで、市もそういう意味でのコミュニティのモデルケースとして位置づけして、取り組みを強化したという話をしておりました。でも、実態として、いろいろされてはいるんでしょうけども、一定程度時間が経過してもそれが見えない状況に私はあるように感じてはいるんです。そういう意味では、そういう取り組みというのを参考にしながら、ふるさと館の地域コミュニティという、人の力をどんどん構築していくような取り組みにしていただきたいということをお願いしたいというふうに思います。御答弁があればお願いします。 ○議長(田塚不二男君)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(金田真司君)  重ねてになりますけれども、先ほど来の落石のマリンビジョンの取り組み、そして今議員さん御指摘のあった防災の取り組み、そして教育委員会で所管している公民館活動の取り組み、そして今回のような地域会館の整備、これら庁内広くわたっていますので、その辺を私どものほうで政策的にどう結びつけていくのか、しっかり議論してまいりたいとそのように考えております。 ○議長(田塚不二男君)  佐藤君。 ◆(佐藤敏三君)  落石計画も10年目を迎えているということで、私もあそこの無線局の登記の関係で10年前からかかわっているんです。そういう意味では、早くから行政に落石計画にかかわっていただきたいというような要望はありました。今のところ、自費というか自分のお金を出して落石計画を進めている状況で、私はここまでくると一定程度の方向性は見えている、それを地域で支えるというか、地域のものにしていくという考え方取り組みというのはぜひとも必要だというふうに思いますので、そこのところも含めて検討いただきたいというふうに思います。 ○議長(田塚不二男君)  御発言ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(田塚不二男君)  別に御発言もなければ、本案については原案のとおり可決することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(田塚不二男君)  御異議なしと認めます。 したがって、本案については原案のとおり可決されました。 なお、報告第6号については、地方自治法第243条の3第2項の規定に基づく議会への報告であります。既に議案で御配付のとおり御報告を申し上げます。 以上で7月緊急議会の日程は全て終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでした。         午前11時24分 休会    上記会議の記録に相違ないことを証し、ここに署名する。       平成29年7月24日           議  長 田 塚 不二男           署名議員 鈴 木 一 彦             〃   北 川   實...